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宇宙戦争時代の科学者、異世界へ転生する【創世の大賢者】  作者: 赤い獅子舞のチャア(実際の人物及び団体とは一切関係ありません)
大戦へ・・・

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グローリーの秘密兵器

 グローリーの秘密兵器

「ふう・・・あんまり理解出来てないみたいだから実演しまぁ~す!」

 そう言って、等身大抱き枕みたいな布袋・・・まぁ、この中にホムンクルスのタネが入ってて、そこに私の遺伝子情報を投入すれば、私の姿に変化するんだけど・・・

 そのタネの内容は、秘匿なので教えられないし教えないけどね。

 中身の詳細はタカシが良く知ってると思うけどなw

 で、早速その抱き枕の中に私の遺伝子情報である生きた細胞を投入する為に、スプーンを取り出して口の中へ突っ込んでホッペの内側の生角質を少々こそげて取り出し、抱き枕の中へポイ、で、そのまま私の並列を作るのだからそこにスキルでマナを流し込む。

 するとどうでしょう、抱き枕がモソモソ動き出し、暫くすると中から枕の外布を切り裂いて私が出て来るのでした。

 どや!

 世界初の試み、ホムンクルスによる並列存在の実演製造w

 誰もこんな製法を人に見せた事は無いと思うぞ?w

「こら、私、服寄こせやゴルァ。」

「あ、スマンスマン、未だ服はねーんだったな、ほい、これ。」

 服入れてやるのを忘れてましたw

 また抱き枕の中でモソモソやって、服を着た私が今度こそ出て来たのだった。

「ッたく、お前MkⅣなんだってな、噂によると本体の並列の中で一番の出来損ないって聞くぞ?

 お前の並列って所は少し納得出来ないけど、まぁ何だ、仕方ねぇからそこは許してやる、だけど服とっとと寄こさなかった事は許さんからな、覚えとけよ?」

 口悪っ! ってか性格ヒネてるっ! これが劣化かぁ・・・

 まぁ背に腹は代えられないか、はぁ・・・

「ちょっとなんでイキナリ怒ってんのさ、服はウッカリしてただけだしすぐに渡したんだから良いじゃん、その前に電脳化を受け入れてよね~。」

「まぁ、そうか、判ったわよ、早くやりなさいよ。」

「じゃあはい、これ、電脳化ナノマシン。」

 そう言ってカプセル錠みたいなのを一錠手渡した。

「全く、早く渡しなさいよね。」

 なんか私が全部悪いみたいになってるけど、機嫌は治ったみたいね(汗

 こんな並列で先が思いやられるけどまぁ、しゃぁねぇ。

 って、セドリックさん達を置いてけぼりにしてたけど、完全に呆気に取られて固まってる三人を保護するに至ったのだったw

 -----

「それじゃこっち側からのリニアのルート掘削、頼んだわよ。」

「判ってるって、私は穴掘りさせる為に生み出されたんでしょ、それしないんじゃ存在意義が無くなっちゃうわよ。」

「じゃあ、セドリックさん、こいつ置いて行くからヨロシクね。」

「あ・・・ああ、気を付けて行って来い。」

 何か未だ夢うつつを彷徨ってる感じのセドリックさんだった・・・驚かせすぎたかな?

 -------------

 そんでもって王都の上空に差し掛かった空中庭園。

 さっきセドリックさんの所で一寸した騒ぎになってたから真上には乗りこまないでこの辺りに停滞させてっと・・・

 光学迷彩で隠したまま、飛空艇で凸るとしよう。

 まぁ、すぐ目の前みたいな所に停滞させてるから飛空艇が急に現れたようになりそうな気はするけど、まぁいっか。

 そして飛空艇を王城の前庭に降ろしたらすげー勢いで衛兵が走って大集合した。

 集結した衛兵に交じって、本体が作った槍を持ってる連中、所謂近衛兵が複数混じってるね。

 飛空艇の搭乗ゲートを開いてタラップが降りると、例の槍を持った兵が代表する形で前に出て来た。

「何者だ!?」

 タラップを一歩降りて私の顔が見えるようになると、何人かの近衛兵は見た事があると思ったようで少し安堵の表情になるも、槍は降ろす気配を見せない。

 だが、王城から、とある人物が姿を現し、その空気が一変する。

「待て! 槍を降ろせ!」

 城から姿を現したのは、あの時クリスが治療をした国王その人と、その隣にあの時の代理として謁見した王子だった。

 多分王子が王を動かしたんだろうね、私は王とは直接の面識は無いからな。

 まぁ、本体では無いから厳密に言えば私は誰とも面識無いんだけどなw

 あっと言う間に兵達が左右に分かれて、花道が出来る。

 とても良く訓練されて居る事が判る動きだった。

 ん?そう言えばあの時に私の本体に対して不敬だと騒いでは一々槍を突きつけた近衛兵長みたいな奴の姿が無いな、どうしたんだ?

 まぁいっか、居ないなら安心して降りる事が出来るしな。

 王子が国王を先導する形で花道を歩いて来て、タラップの近くまでやって来ると、何故か謁見の間で王に対してするような格好の立膝で傅いた形になったんだけど、何してんの?

「お待ち申し上げておりました、大賢者エリー殿。」

 えぇ~!?

 前回とは丸っきし真逆なんですけど、どうなってんの?

 っつーか私に対してやってるんだよね、アレって。

「ちょっと、頭を上げて頂戴よ、私にそんな事しなくて良いんだってば。」

「いや、そうは行かん、お主とその従者の者達のおかげで朕は生き永らえたし、こうして兵に紛れた盗賊の排除、更には盗賊ギルドの壊滅にも至ったのだから。」

 何それ、私知らねーんだけど?

 何時そんな事やってたのよあいつ等。

「大賢者殿とすれば全てが計算づくであったのでしょう?」

 王子が王の発言に続く。

 いや知らねーから・・・でも知らないって言える空気じゃねぇな・・・

「そんなのは当然の事だけどね、頭を上げて、お願いだから。」

 こうでも言っておかないといつまでも頭を上げてくれそうにも無い。

 ようやっと頭を上げて立ち上がってくれた王子と国王が是非城内で歓待をさせて欲しいと言い出して城内へと案内されて着いて行く私なんだけど、なんつうかこう、こう言うのって背筋がむず痒いっつーか、落ち着かねーよな。

 やっぱ私はこういう扱いされるのが非常に苦手だわ。

 むっちゃ落ち着かねぇ。

 それにしても、流石にセドリックさんとこの暗部から連絡が来ているようで、アルファードの事は良く知って居たし良い軍師も居るんだろう、恐らく来月か再来月には動きがあるだろうと予測までして居たらしい。

 今は前回のランクルの時の様に寝込んで居た訳では無いので国王も自分の目の黒いうちはこの国を侵犯させてなるものかと奮起して居た。

 そこで私は、私の飛空艇の格納庫内を見学させてやる事にしたのだった。

 今、私の飛空艇内には、サンプルとして、強化装甲、フェンリルギア、フェンリルギアの三輪タイプ、スパイダー、ドラグライダー、ガルーダ、重爆撃機ファルコンが各一機づつ搭載してある。

 他にも、歩兵用に、アサルトライフルにリボルバーグレネード、高周波振動大剣、聖剣、聖槍、魔法増幅杖等が展示してある。これ揃えるの移動中に同時進行でやったから私寝てねーんだわ。

 んで、格納庫を一通り見た王子が一言。

「エリー殿、このフェンリルギアと言う奴を装着したパイロットをそのままコックピットに内包して動かせるこのドラグライダーのようなもう少し小型の機体が出来ませんか?」

 何・・・だと?

 それってさ、遠隔操作に決定する前のアーマドラグーンのもう一つの形そのものじゃねぇか。

 まぁ、アーマドラグーンは飛行機能も持ち合わせてるけどな。

 そうか、ンじゃぁ、こっちの世界用のアーマドラグーンを私が作って良いって事か。

 じゃあ、作ってやろうじゃ無いの、マザーマシンから作成だな。

 この国の秘密兵器だな、完全にw

 アーマドラグーンはつえーぞ?

 ビームマシンガンとレーザーソード、それに無反動クラスター砲が使えるからな。

 勿論フェンリルギアとドラグライダーで培ったハウリングキャノンも実装してやろう。

 あれ? 元のアーマドラグーンより強くなった気がしないでも無いけど、気のせい??

 まぁいっか、この世界には魔素が有るからそれの副産物だもんなw


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