MkⅣの場合・・・
MkⅣの場合・・・
さて・・・っと。
本体の指示ではあるけど、私は私流に自由にやらせて貰うとしよっと。
なんたってさぁ、MkⅢとかと比べて、私の建築系のスキルってカンストしちゃったのよね。
リニアの工事に尽力してたお陰、だね。
だったら、王の剣とか言われつつ結構領地が離れちゃってるセドリックさんを直ぐに王の下に駆け付けられるように地下にリニア走らそうぜ?
私の得意中の得意分野だからな、任せろ。
あ、そう言えば私からも並列存在作れるっつってたな、ンじゃぁ私の建築スキルそのまま反映した並列作ってさ、そいつにセドリックさんの街の方に行って貰って、私は王都からで同時進行で穴掘りだな、そうしたら半分の時間で開通するしな。
そしてリニア自体も私独自の理論値でアップデートして音速超えに成功したりしてるんだけど、試験的にそれ走らせて良いかな?
長い車両要らないしな。
まぁ、逆にある程度の長さは必要なんだけどね。
必要最低限の長さで空力性能を極限まで高める。
むしろ幅が欲しいかな?相互通行にする必要は無いしな。単線なら幅広の新理論に基づく車体? いや、機体?
こっちの方がしっくり来るかな。
を、走らせよう。
細長く無くて広い機内になって内装も豪華さが増しそうで丁度いいよね、いざと成ったら王族だけで脱出してセドリック領に避難できるしな。
王族とセドリックさんの専用のリニアな。
ちゃんと後々ではあるけど、一般向けのリニアも引くから心配すんな。
そんで、王子とか用にもジャイアントクルーザー作って出陣用にして、地上空母として活用させよう。
折角セドリック領に強化装甲のマザーマシンがあるのだから、標準の軍備はそれを使わない手は無い。
今直ぐ量産させれば一日で10機は作れるのだから、ひと月で300機は完成するだろ?で、王都側にもラボを作らせて貰って、ガルーダもマザーで量産出来る体制にしたら楽できるしな。
んじゃ早速セドリック領上空に辿り着いたし、ひとまず挨拶しに行くか。
庭園をセドリックさんの居城の上空に停滞させて磁光エレベーターで降りると、そこにはセドリックさんとセレナさん、ジュドーさんが呆然として立ち尽くして居た。
「・・・ぃよっ!」
シュタッと勢い良く右手を上げて挨拶して見た。
「「「・・・・・・・・・・」」」
「おーい。」
三人共、無を見つめて立ち尽くして居るので手を振ってみた。
「「「はっ!」」」
「おっひさ~!」
「な、何だ、エリー殿か、びっくりした・・・」
「エリーさんだったんですね~。」
「ほっほっほ、相変わらずデタラメですなぁ、むしろ磨きがかかりましたかな?」
「なんか随分偉い言われようね、特にジュドーさん・・・」
「お前が悪いぞ、エリー殿。」
「うう、セドリックさんまで・・・」
「うふふふふ。 愉快ですわ。」
「ううん・・・何でそんな反応。」
「こんな謎な物でやって来る君が悪いって言ってるだろ?」
「謎って、只の空中庭園なんだけど。」
「おとぎ話の世界にしか存在し無さそうな物の何処が、“ただの”なんだ? 空中庭園なんて初めて見たぞ。」
「そんなぁ~、褒めても何も出ねぇぞ~。」
「断じて!褒めて無いっ!」
「えぇ~。」
「フフフフ、楽しいですわ~。」
「ほっほっほ、旦那様とエリー様は相変わらずのボケツッコミがキレキレですな。」
「ぼけて無いしっ!」
「ツッコませるこいつが悪い!」
「あははははは、エリー様面白いですわ~。」
「うう~・・・何故か負けた気がする。」
「ほっほっほ、誰も勝ってませんし負けておりませんが?」
「そう言う次元じゃなくてね・・・」
こんな具合にのっけからコント風になってしまったMkⅣとセドリック家であった。
「それはさておき、今日来たのには大変な理由があるのだけど。 大体判ってるわよね?」
「ああ、やはり、もう間もなくなのか?」
「そうね、多分、来月頃には動きがあると思う。」
「では、強化装甲兵の教育課程を早める必要があるかな?」
「おお~、あれから強化装甲の数は増やしてるのね?」
「ああ、今は200機位は完成して居るよ、材料不足が玉に瑕だけどな。」
「成程ね~、じゃあ、少し置いて行くわよ、私も忙しいからこれから王都に行かなきゃいけないし。」
「何だ、すぐ行ってしまうのか、せめて2日くらいゆっくりして行けばいいのに。」
「ああ、私は行くけど、代わりに私のコピー置いて行くから大丈夫、王都と此処を繋ぐインフラ整備しておきたくてさ~。」
「「「え???」」」
「いやだから私のコピーを「「「ちょっと何言ってんのか判んない。」」」」
「あのね、どっかのお笑い芸人みたいなボケだかツッコミだかわかんないセリフ要らんから・・・」
「エリー殿、コピーって何です?コピーって。」
「うん? ああ、そうね、いきなり意味不明よね。
私はさ、エリー本体じゃ無いのよ、本人だけど。」
「「「は?」」」
「いい? 最後まで黙って良く聞いてね。
本体がハイエルフに成ってしまったからね、並列存在と言うのが作れるようになってしまった訳よ、それは自分自身でありながら自分とは別の個体として活動出来るの。
ハイエルフになって分かったんだけど、ハイエルフの種族スキルみたいなもので、こうやってハイエルフは各地に自分自身を放って見聞を広めていく事が出来る。
ハイエルフってのはそんな特別な能力を持った特別な存在だったって事ね。
で、私は、エリーのコピーの3人目、本体が作った三体目のコピーだから、本体から数えて四人目、だからMkⅣって呼ばれてる。」
「他のエリー殿が居ると、では他の方は?」
「今MkⅡはアルファードに潜入してて、MkⅢはレクサス帝国の守りの為にそっちに行ってる、そんで私はこのグローリー王国に来たって訳。
で、私自身もコピーだけど、私もコピーを作れるみたいだから、必要だから作ってここに置いて行こうかなって事よ。」
「意味解らないけど何となくは理解した・・・」
流石セドリックさんと言う所かな?
ジュドーさんやセレナは呆気に取られて開いた口が塞がらない感じでポカンとしてたけど、ちゃんと私の話について来てるよね。




