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宇宙戦争時代の科学者、異世界へ転生する【創世の大賢者】  作者: 赤い獅子舞のチャア(実際の人物及び団体とは一切関係ありません)
冒険の旅

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元旦

 元旦

 -オリジナル-

 エルフ達もハイエルフ達も、ジ・アースの面々もすっかり出来上がって居る。

 ハイエルフ達が又見合いをやろうなんて言いながら騒いで居る。

 エルフの中では割と有名人だったらしき元エルフのハイエルフ、キュルレンシス君の元には、以前にお世話に成った事があると言う若いエルフ達が集って、ハイエルフに進化した事を祝って止まない。

 そんな様子をドライアド達がほのぼのと眺めている。

 キースの周りには何故か冒険者に成ろうと思っては見たものの中々その為の一歩を踏み出せず里を離れられないエルフ達が彼の英雄譚を聞きに集まっている、妙に男クセェ事に成ってんな、ここの一角・・・

 カレイラには、何だかこの間の見合いであぶれたエルフ男子達がワラワラと集まっててカレイラは困り果てている。

 オーブがカレイラに羽虫のように寄って来るエルフ男子達の防波堤に成ってるね。

 アーサー君を抱っこしたクリスの元には、マリイと三兄弟が集合してアーサー君をあやしてるようだ。

 魔王と認定されていたタカシと元勇者カイエン、現勇者アキヒロの三名が、タカシを中央に挟んで仲良さそうに肩を組んで何だか知らん変なこの世界の童謡みたいな歌を歌って盛り上がっている、良いのかお前らそんなんで。

 私はと言うと、完全に飲み過ぎと思われるテディーに絡まれて昔話をさんざ聞かされている。

 こいつまさかの絡み酒だったか・・・orz

 今は深夜で子供達は普段寝ている時間だけれど、今日はみんな集まって居ると言う事で楽しいのだろう、眠そうでは有るけれど楽しそうに歓談したり、私がこの世界で齎したトランプを使ったゲームに興じたりしている。

 子供達は寝かした方が良いかも知れない、けれど、今日はまぁ良いだろうって事で、ここで私が仕込んで置いたイベントを開催しようじゃないか。

「子供たちこっちおいで~。」

 三兄弟、マリイ、その他にタカシの里に居た3人のエルフの子、キュルレンシスの里の子4人程が集まって来た。

「エリー様、何ですか~?」

 キュルレンシスの里の一番年上のお姉ちゃん的な存在の子(名前は相変わらず長ったらしくて覚えきれてないけどね)

 が、代表として聞いて来た。

 この子は一応15歳でヒューマンなら来年成人だけれどエルフの15歳は未だ子供っぽいね、流石に。

「実は、皆に探して貰おうと思って、私がこの庭園の色んな所にこんな宝箱を隠して置きました。」

 サンプルの宝箱(手のひらサイズ)を見せる。

「全部で30個位隠してあるから、皆で探して下さ~い。

 鍵は私が持ってるので中身は私の所に持って来るまで判りません。

 見つけた宝箱は、見つけた人のものだから中身は見つけた子にあげるわよ。

 制限時間は今から二時間。

 ヒントは、危ないような所には隠して居ません。

 じゃあ、用意は良い?」

 全員から元気な返事が返って来た所で、開始の合図をする。

「よーい、スタートっ!」

 ワーキャーと楽しそうに走って行く子供達。

 こう言うの一回やって見たかったのよね。

 孤児院の運営にも手を出すつもりだから、そこでもやって見ようかな、燥ぐ子供達を見てるだけで私も楽しい気分になる。

 ちなみに、宝箱の中身は、チョコレートだったり、魔石を研磨して作った宝玉(属性次第で魔法を増幅したりできる)だったりとか、大当たりは、スマホ。

 勿論私がアップデートした新型の方。

 他にも大当たりが有って、最新式の携帯ゲーム機。

 何となくのほほんと子育てしてた訳じゃ無いからね、こう見えて、色々開発してたんだから。

 ちなみに宝玉は、ワンドとかに加工してあげるつもりだ。

 貰った宝箱は、中身が気に入らなかったりしたら後で皆で交換してねって事で仲良く遊んで貰おうと思う。

 携帯ゲーム機は全部で3個、スマホが二個、後は適当だったからどのくらいっつ入ってるか忘れた。

 ちなみに宝玉は全属性のが一個っつ全部入ってたりする。

 他にも、大銀貨なんて言う結構なお小遣いが入った箱とか、一寸した会話が出来る程度の簡易AI搭載のマスコット人形とか、割と多彩だ。

 もう少し箱を増やしてあげても良かったけど色々同時進行で開発やら子育ても含めやってたからね、30個が限界だったw

 まぁあんまり沢山あり過ぎても子供達ももえないだろうから、この位で丁度良かったかもしれない。

 基本大人達は手伝っちゃダメだけど、一個も見つけられない子とかには特例措置でヒントも出してあげたり、お手伝いも吝かではない。

 実は私の座ってる椅子の下の一寸した小物を置ける隙間にも一個あったりする。

 でもこれが当たりだと卑怯な感じでは有るから外れのチョコレート、チョコでも嬉しいとは思うんじゃないかな、この世界ではまだ貴重だからな、食べれるように加工したのは私が初めてだし。

 暫くすると、宝箱を見つけた子供達が続々と、自分のスペースに箱を置きに戻って来る。

 ムッチャクチャ楽しそうで良い笑顔が沢山見れて私は幸せだわ~。

 このイベント、思った以上に良い、私的にw

 エルフっ子達も続々と戻って来て、次の箱を探しに又走って行く。

 エルフっ子の親エルフが私の所へ来て。

「ハイエルフ様、騒がしくしてすみません。」

 なんて言って来たので・・・

「騒がせてるのは私なんだから気にする事は無いわよ、あの子達見て御覧なさい、楽しそうでしょう?

 宝箱を探すって言う単純な遊びだけどあんなに楽しそうに遊んでるんだから良いんじゃない?

 今日は元々、無礼講だし、しかっちゃダメよ?」

「ありがとう御座います、判りました。」

 なんかハイエルフってだけで雲の上の存在みたいに思われてるみたいでさぁ、こんなノリのエルフが多いんだよね、大人になれば成る程・・・ね。

 後、宝箱の中身は私のお年玉みたいな物って事で納得させたのだった。


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