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宇宙戦争時代の科学者、異世界へ転生する【創世の大賢者】  作者: 赤い獅子舞のチャア(実際の人物及び団体とは一切関係ありません)
冒険の旅

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再合流、三兄弟とジ・アース

 再合流、三兄弟とジ・アース

 -MkⅢ-

 最近割と長めに滞在しているこの北欧に似たこの都市で、タイカン、ボクス、パメラの三兄弟は、冒険者の中でもかなり一目を置かれる存在に成って居る。

 まぁそりゃそうだよな、パメラの魔法なんかハッキリ言って一般の冒険者諸君から見たら脅威以外の何物でも無いしな。

 その上パメラは、何時の間にそんな芸当憶えたのか知らないけれど、近接戦闘も出来るようにってる。

 まぁ恐らく私が本体にこの子等を預けていたあの頃に、本体が何か教え込んだのだろうけれどね、私の知らない武器が増えてたしな。

 まぁ、この子達が強くなったのなら問題は無い。

 それはそうと、クリスマスの後、この街へ戻って来るなり、いつからそんな子煩悩に成ったんだと疑問を感じる程にパメラ達を気に掛けるようになったカイエンが、合流をしたいと電脳通信で連絡を寄こした。

 まぁ恐らくは近くまで来たからそんなメールを寄こしたのだろうとは思うが、もう間もなく年の瀬なんだ。

 今度の正月は全員集まろうと言う本体の提案もあって、恐らくはその連絡はジ・アースにも届いて居て、私と合流すれば飛空艇であっという間に本体の庭園に到着すると言う思惑もあっての連絡なんだろうね。

 まぁ私としてはそれで良いんじゃねぇかと思うし、何よりパメラがたまにはカイエンやパメラに会いたいだろうからな、二つ返事で了承して、GPS情報を送りつけて置く事にした。

 すると、リアルタイムで返答が返って来て、どうも私がこっそり作って置いたダンジョンを見つけたらしく、そこの40階層のフロアボスが厄介で人手が欲しい、と言う事らしい。

 まぁあのフロアボスならそうなる可能性は有ったし納得だ。

 どんなフロアボスかっつーとね、サイズはさほど大きくは無いんだけど、中型犬位のサイズの、蟻。

 女王が一匹、近衛兵の軍隊蟻が1000匹、攻撃的な兵隊蟻が5000匹、一般作業がメインだけどイザと言う時は戦う働き蟻が実に20000匹っつー途方もない数が現れる。

 マカンヌの忍術でもそこまでの極大忍術って未だマカンヌ自身が創造出来て無いみたいだし、カレイラも魔法剣がメインだからレギオン級の広範囲魔法は持って無いからね。

 成程、私を頼ったのか、でも私は自分が作ったダンジョンだからネタバレは良くないっつー事で、三兄弟だけ行かせる事にしようかな。

 クリスの代りに、光と闇の魔法が使える上に極大魔法も使える賢者タイプのパメラが相当にお役立ちすると思う。

 パメラの強さに多分カイエン夫婦も驚くわよ?

 タイカンとボクスの身体強化も、全身義体の父親に負けない位の速度で走れる程になって来てるし、久々に一緒に冒険したらアイツら驚くと思うわ、絶対に。

 でもまぁ、あのフロアボスに難儀してると言うなら納得だ。

 でも私自身は手を貸さない。

 ので、返答は決まっている。

「それじゃあタイカン達三兄弟に助っ人に行って貰うよ、私が行くと反則そのものだからさぁ。」

 そしたら、意外な返答がカイエンから返って来た。

『俺の息子達を全員向かわせてくれるのか?

 どれほど強くなったか楽しみだ。』

 心配するかと思ったんだけどね。

 でも私が弟子に取った時点でこの子達の才能を確信してたかも知れないけどね。

 だけどこの子等の成長は、多分相当に驚くんじゃないかなぁ、特にパメラ。

 正直、エルフでも無いのにエルフ並みと言っても良い魔力量を持ってたからさ、鍛えたらガチでエルフと大差無い事に成ってるからね、それとこの、光と闇を含めた全属性への適合性。

 普通のヒューマン程度の魔力量で全属性への適合性があっても大成しない、それは只の器用貧乏に成っちゃうから。

 でもこの子はその心配が無かったからこそ私が直接その魔力を更に成長させたんだ。

 その上、何か本体が妙な事を試したらしくて、知らない内に槍杖なんて言う私も良くこんな武器思い付くななんて言う武器振り回して接近戦も出来ちゃうんだから恐れ入ったわよ。

 兎に角この子等の能力は冒険者の中でも抜き出てた、実はこの間Bランクに押されたんだけど、その時には私と旅がしたいからって断って来たからおかしいよね、師匠と同じことしてやんのw

 こいつら本当に素敵だわ。

 まぁ、今の仕上がりを見せつける良い機会だ、自信をもって送り出してやる。

 今は、ジ・アースは全員ダンジョンに居るらしいので、タイカン、ボクス、パメラの三人で行かせる事にした私は、ドラグライダー・ギガンテスの出撃を許可してやった。

 あの機体だったらここからあのダンジョンまで1時間程度で到着するはずだ。

 その上でこの間、空間座標固定で温泉露天風呂を自由に使える様にしといたから、何だったらジ・アースのメンツも全員で入ったら宜しい。

 ちゃんと男湯女湯は別けて有るけどなw

 空間座標固定の技術を確立したお陰でいつでも温泉に入れるし、これまで以上に狭い空間の内部施設を有意義に使う事が出来るようになった。

 各機体に庭園と行き来できる空間座標固定を付けたらもっと便利?

 そうかも知れないけれどそこまでやったらつまんないしどっかの猫みたいな怠け者製造に一役買うだけになると思うのよね。それに供用のストレージがあるおかげで食材の供与とかはしないでも共有出来るようにしてあるんだから、新しい食材が手に入ったら即座にメニューに載るようには成って居るんだし、何でもやり過ぎは良くない。

 やり過ぎは良く無いなんて私から聞くと思わなかったって言うなよ?

 一応これでも自重してると事は自重してるんだからね。

「タイカン、ボクス、パメラ。

 ドラグライダー・ギガンテスの使用を許可します、GPSに設定した位置にあるダンジョンであんたらのパパ達が難儀してるから言ってあんた達の実力を見せてやって来なさい、あ、帰りは全員連れて来てね。」

「師匠、とうさん達が苦戦する相手に僕らで歯が立つんですか?」とタイカン。

「お父さん達に今の僕達の実力を見せて認めて貰う良い機会だね、頑張ります!」とはボクス。

「パパ達を助けに行く! 早く行こう、お兄!」と、両親思いのパメラ。

 庭園のドックのドラグライダー・ギガンテスの拘束を解除。

 大型磁光エレベーターの使用を承認して、送り出す。

「「「師匠!行って来ます!」」」

 見事に三人綺麗にハモったいってきますを残して出撃したのだった。


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