表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宇宙戦争時代の科学者、異世界へ転生する【創世の大賢者】  作者: 赤い獅子舞のチャア(実際の人物及び団体とは一切関係ありません)
冒険の旅

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

296/396

冒険の続きへ

 冒険の続きへ

 -MkⅢ-

 翌朝、朝食に招待された私達は、揃って王城へと赴いて居た。

 この世界、割と料理の味はピンキリで、不味い物は不味いけれど、王侯貴族の食ってる物は割とちゃんと調味料が揃って居るからか、意外と美味しかったりするのでどんな物が出るか楽しみだ。

「お待ち申し上げておりました、エリー様御一行様。

 どうぞこちらへ。」

 執事長と思われる初老の紳士に誘われ、ダイニングへと。

 私は二度目だけれど、皆は初めてだよな、ってかこの城自体私(本体)が建ててるから案内無くても平気だけどな。

「皆、良く来てくれた、お主達には本当に返し切れぬほどの恩義を感じている。

 今は未だこうして食事を振舞う程度が関の山だが、これから国を復興して行けば色々力になれるであろうと思う。

 今日の所は、エリーから賜った電脳にあった朝食メニューを再現して見た物だ、是非食べて見てくれ給え。」

 こいつ、やりやがった、昨晩の内に料理人を電脳化したな?

「早速私の与えた権限使ってるね~、どんどん広めて国力上げなさいよ~。」

「ああ、そのつもりだ、エリーのお陰で復興の方も加速しそうだ。」

「あー、すまない、プリウス陛下、何だかエリーが色々デタラメにやらかして居るようで申し訳ない。」

「いや、カイエン殿、そんな事は無いぞ、私がエリーに頼んだのだ、電脳化とやらを我にもやってくれぬかとな。

 お陰でこの国も発展しそうだぞ?」

「そうだぞ、私だって本人の承諾無しに電脳化ナノマシンなんか使わないわよ、カイエン。」

「ははは、スマンスマン、またいつもの暴走かと思ったんだが。」

「暴走言うな、それにそこ迄言われるような酷いことした事は・・・たまにしかない。」

 ンな事を喋っている内に、料理が運ばれてきた。

 のだけれど、流石皇族と言うか、まさかの食材が出て来た。

 こっちの世界に来て初めての、鮭だ。

 何処で仕入れたんだろう、私も欲しい食材だ。

 マテよ? この街って、周囲が荒野ではあるけど河川だけは水がむっちゃ奇麗なのが有るんだよな、何で荒野なんだろうって考える程・・・

 ま・さ・か・・・遡上してくるのか? 遡上してくるのかぁっ!?

「なぁ、プリウス君、これって、鮭だよね? まさかとは思うけど、そこの川に遡上してくる?」

「ええ、そうですよ。 丁度エリーさんのレシピにもこのムニエルってのが有ったから、早速使わせて貰ったんですよ。」

「マジかっ! 未だ鮭手に入れて無いのよ、未だ獲れるの?」

「ははは、道理でスパイダーのオートクッカーのメニューに無かった訳だな。」

 何このイケメン、もう電脳使い熟してやがる、違和感無く必要情報取り出してやがんの、まるで元から自分で持ってた知識の様に喋ってるし。

「そりゃ私だって材料がねぇ物はメニューに入れようが無いわよ。

 ムニエルって美味しいから、冷めないうちに頂きましょう。」

 うん、私レシピを腕の良い料理人が再現しただけはあってなかなかのお味に仕上がって居た、これなら及第点だろう。

 私も何としてもこの食材は仕入れて置きたい。

 なんなら空中庭園に川流して遡上させる幼体養殖で、転移空間固定でどっかの無人島に繋げて毎年獲れる様にしちゃおうかとか思っちゃうよね、エルフ住んでるんだし、あいつ等にお仕事与える名目も出来るしな。

 本気で検討して見よう・・・

 無人島から川遡って空中庭園に迷い込む動物や人も現れるかも知れないし、ある意味面白そうだ。

 しかし朝っぱらからムニエルは少々脂っこい気がしないでも無いけれど、私のレシピを忠実に守ってるようだからあまり気にならなくて良かったかもしれない。

 余分な油分は落とすように心掛けてる所は評価に値します。

 それにこっちの世界の料理って油濃いの多いんだよね。

 それから比べれば全然ヘルシーだと思う。

 カイエンやキース達、子供達の評価も大分良かったみたいだし。

「プリウス君、御馳走様でした、また遊びに来るし、何かあったら電脳通信で呼んでくれて良いからね、私達はそろそろ行くよ。」

「エリー、本当にまた来てくれよ、いつでも歓迎する。」

「うん、ありがとね。」

 飛空艇へと戻ろうとしたら、飛空艇迄見送りに出て来てくれたプリウス君に挨拶をして、置き土産にと、本体がやらかして”ゆぐどらしる”が作っちゃってMkⅣが持て余してガレージに眠って居たドラグライダー・ギガンティスの使用権限を譲渡して、この地を後にした。

 そしてそのまま西へ。

 するとこの座標からだと私達がこちらに進路変更した地点よりも少し北に成る為に、あの地点の北側に辿り着く前に小さな町が見えて来た。

 なんかね、よくよく照らし合わせてみると、この世界のマップは、左右上下が逆転した形のアメリカ大陸のような所がはじめの大陸で、その後の日本ぽい所はその西に在って赤道より少しだけ北の丸い大陸、本当にアトランティスのような感じ。

 ンで、これから冒険しようって言う大陸はさ、巨大化したオーストラリアを90度回転して更に東西に引っ張ったような大陸。

 ンで、本来オーストラリアに当たる位の位置にはユーラシア大陸を縮めて丸めようとして途中で飽きてやめた様な歪んだ形の大陸がある。

 アスモデウスめ、どんだけ地球にリスペクトして地球のパクリと言われないような偽装をしたつもりなんだろうか、やっぱあいつ地球大好きだよな。

 こんなややこしい福笑いのようなマップ作るんだったら初めから適当に作った方が簡単だったんじゃねぇかと思うんだけどね。

 無駄な所に労力使い過ぎて中身があんなだったんだから身も蓋も無いよね。

 なんかアトランタの地名だけはヤケに日本なんだしさ。

 色々地点的に位置関係がズレてたりはするけどな。

 で、取り合えずその小さい街に立ち寄ってみる事にした私達なんだけど、飛空艇を目撃した街の連中が蜂の巣つついたように飛び出して来て大騒ぎに・・・もっと離れて飛んでおくべきだった・・・

 多分見た事もねぇ化け物が攻めて来た、位に思われたのかも知れない。

 悪い事しちゃったなーって事で、少し離れてから飛空艇を降ろして、ほとぼり冷めた頃に移動を開始した、しかも徒歩で。

 あんま歩きたくねーんだけどな、私は特にどっちかと言うと魔法特化型の戦闘が多いし、体力的にはあんま自信無いし。

 で、兎に角西へずっと抜けた後に飛空艇から降りて東に向かって街へとアプローチして居るんだけれど、何でこんなにこの大陸って湿地が多いんだ?

 あんまり高い山も多く無いんだけれど、やたら湿地が多い。

 お陰でサハギンとかリザードマンがエンカウントする確率が高いんだよな、あいつ等水系の魔法は一切効かないし、火系の魔法も半減でさぁ、風魔法も鎧みたいな鱗で効き目薄いし、土魔法は強いのだと地形変っちゃうから使いにくいし、もう面倒だからホーリーレイとか、雷撃系とかばっかりで飽きるんだよな。

 しかも雷撃系使う時は湿地に足突っ込んでたらこっちも感電する可能性あるから気を付けて撃たないといけないしさ、兎に角面倒。

 で、さ、出たよ遂に、やっと違う魔物が出たと思ったのは良いけれど、例のオチューとかモルボルみたいな植物イビル系の奴。

 臭いんだよアレ、もう嫌。

 近接戦闘も面倒って言う、一番やり難い奴等ばっかりだからな。

 その上倒した後も売れるような素材は少ないのもみそ。

 効くからってオチューに火魔法使って倒せば討伐証明部位のオチューの弦は燃えてしまうしね。

 兎に角何やっても面倒なのよ。

 せめてフェンリルギアに乗って来るんだった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ