表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宇宙戦争時代の科学者、異世界へ転生する【創世の大賢者】  作者: 赤い獅子舞のチャア(実際の人物及び団体とは一切関係ありません)
冒険、創作、情報収集

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/395

覚醒催眠(実験)

 覚醒催眠(実験)

 昨日の騒動から一夜が明けた。

 私はついにDランクに成ったので、ゴブリン討伐位ならクエストを受ける事が出来るようになった。

 早速と思い、早起きして討伐クエストを探す為にギルドの扉を開けた。

「あ、エリーさんおはようございます、ギルマスがお呼びですよ~。」

「えぇ~、またなの~?」

「何でも、昨日のエリーさんから言われた奴を試してみたいとか言ってましたけど。」

 ん?私何か言ったっけ?

 ・・・う~ん・・・

 あ、あれか、魔素を自在に扱えるように催眠術でってやつ。

「うん、そう言う事なら判ったよ、勝手に入るよー。」

「お。来たか、例の、催眠術だったか、やってくれ。」

「うん、もちろんそのつもりで来たし。」

「じゃあ、よろしく頼む、俺もやっぱりどうしてもあの時の感覚を忘れられなくてな、その癖もう一度同じ状態になりたいと思っても無理だったしな。」

「でもその前に、いつもびっこ牽いてるでしょ? アレ治しとこうよ、はい、飲んで置いて、古傷にも効く筈だから。」

 ローポーションを手渡す。

「ああ、すまんな、有り難く使わせて貰おう。」

 そう言ってギルマスはローポーションを一気飲みにした。

 恐らくサイクロプスを退けた時に起こった急激な身体強化で痛めたと思われる左足がぼんやり輝き、治って行く。

「おお、これがローポーションの効能か、本当に凄いな。」

 ギルマスは、現役冒険者を引退してからも筋トレを欠かさず続けていたらしい、本当に以前のように動けるようになりたいと心から思って居た証拠だ。

 治ってすぐに飛び跳ねていた、凄い胆力だと思う。

 私は、小物入れのポーチに忍ばせて来て居た、何と無く良い石を拾ったから作っておいたペンデュラムを出しながら話し始めた。

 そしてゆっくりとそのペンデュラムを左右に揺らす。

「では、始めるね。

 いい?この水晶のペンデュラムを良く見てね、集中して。

 さぁ、だんだん引き込まれて行きます、水晶がだんだん大きくなります、更に、瞼が重ーくなってきます。

 はい、もう眼は開きません、今度は、どんどん沈んで行きますよ、暗ーく深い闇に沈んで行きます。

 ここは、貴方自身の中です、貴方の体の中、その暗闇を探索して下さい、遠くに明かりが見える筈です、それを貴方は欲しいと思って居る筈です。

 見つけましたか? その輝きが貴方の体内のマナです。

 そのマナはとてもとても大事な物、貴方の子供と同じです、そう、そーっと抱いてあげて下さいね。

 あなたの今大事に抱いて居る物こそがマナです。

 そしてそれは、貴方の意思を体現してくれたり、貴方を守ってくれる存在です。

 ゆーっくり、ゆーっくりマナを理解してあげましょう。

 そうすれば、マナは貴方の思いに答えてくれます。

 そろそろ意思の疎通が出来ましたか?

 それでは、元の場所にマナを戻しましょう、もう貴方とマナはいつでも一緒です、使おうと思った時、いつでもマナは答えてくれることでしょう。

 今度は、だんだん浮き上がって行きます、どんどん浅い所へと戻って行きます。

 周りが明るくなってきましたね、段々と瞼が軽くなります、私が、三つ数えて手をたたくと貴方は目を覚ますでしょう、行きますよ、三、二、一、はい。」

 パンと手を叩くとギルマスが目を覚ます。

 何故か涙を流して居た事に気付いたギルマスが照れたように後ろを向いて腕で涙を拭った。

「どう?マナを感じられているかな?」

「ああ、何だか目が覚めたようだぜ、ちょっと、出かけて来ても良いか?」

「良いけど、私も一緒に行くよ、始めは急激な変化に制御が追い付かない可能性もあるからね。」

「ああ、判った、じゃあ、この先の森で良いか?」

「森だと環境破壊に成る可能性もあるからね、草原で良いんじゃ無い?

 街の城壁出たところの。」

「判った、そうしよう。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ