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宇宙戦争時代の科学者、異世界へ転生する【創世の大賢者】  作者: 赤い獅子舞のチャア(実際の人物及び団体とは一切関係ありません)
冒険の旅

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緊急事態

 緊急事態

 MkⅣは又お出かけだわ、最近ズルいんだよな、カッコイイファッションが完成したからお出かけしたくて仕方無いとか言っては出かけてるんだけどさ。

 要するに子育てに飽きて来たから本体の私に押し付けてMkⅢの様にあちこち見て回りたいって事でしょう?

 電脳化して居ないからってどこ行っちゃったか判んないだろうと思ってるらしいけど、私にはナノマシンもあるのだからそんなの何処に行こうと判ってますよーっだ。

 ふっふっふ、詰めが甘いのだよ、MkⅣ君。

 うむ、今日は宇都宮に居るのか。

 まぁ良いさ、今の内に楽しんでおくが良いと思うよ。

 なんせ今日は私は機嫌が良いのだ。

 何故ってね、マリイがとうとう、ママと言ってくれたんだ。

 さすがうちの子!

 超賢いっ!

 これからどんどん言葉憶えていくよっ!

 この子を私の子として認識してからの私は、それはもう、かつての自分の腹を痛めて産んだ子を自分で守れなかった事を今取り戻すかのようにこの子の母になって居る。

 自分でそれが自覚出来ちゃってるんだからそれ以上に言いようが無いのだ。

 抱っこしてる時におしっこされて着て居た服がミチョミチョになろうとも、夜中に起こされておむつ交換させられようとも、食事中にウンチで泣かれておむつ交換になろうとも、全く気に成らないし、汚いとも臭いとも思わない。

 スゲーよね、母って。

 まぁ、そんな母的発想でママ言ってくれたマリイに激萌え中なのですよ。

 と、まぁそんなこんなで子育てに余念がない本体です。

 今日は、アインが家の中のお仕事の当番でツヴァイがお庭、トライが海に出ています(この辺にちょっと嫌な予感)

 で、フィアはマリイのお世話に忙しい私の代役で近隣の神社で御神楽中。

 猫はと言うと、とうとうイファーリアにコーチされて居たんだけど逃げ出した為に現在ラムとシルフィードが捜索中。

 この二精霊が一番行動範囲も速度も速いしな。

 しかし、逃げだせる程の実力有るんだから訓練なんかそんなにキツく無いだろうに、何だろね、あのおサボり癖はw

 ってね、たった今、ラムから連絡が来たんだけどさぁ、あの猫、ヤバいもんに追いかけられてコッチに向かって逃走中なんだって・・・

 トレインすんな!

 ってか、そんなの連れてくんなよ!

 海岸線をイファーリアから逃げて居たらしいんだが、どうもその逃げた先で海龍に遭遇したらしい・・・

 ドラゴンよ、正真正銘の・・・

 サーペントなんて言う亜竜なんかじゃ無くて、本物・・・

 夜通し走ってたのがドラゴンに出会って逃げ戻って既に18時間くらい走ってるらしいが・・・

 良くブレスとかに焼かれてねぇよな、アイツ。

 まさかとは思うけどトライより質悪いんじゃね?

 これさ、到着が計算上、今日のお昼前なんだわ、後2時間足らず。

 イヤな予感でMkⅢ一日早く呼び戻して正解だったわ。

 ってか猫の探索に駆り出そうと思って呼び戻してたんだけどな。

 こうなって来るとMkⅣも連れ帰らねば。

「アインー!ちょっとマリイをお願い、それと、光子力バリアー展開準備しといてー、MkⅣ連れ戻しに行って来るからお願いねー。

 ツヴァイー、お庭作業中断、迎撃準備して~、ヤヴァイの来るみたい。」

 っと、トライは・・・まぁいっか。

 フィアはそのままで良いよね。

 さて、宇都宮へ転移。

 いきなりMkⅣの目の前に転移してやった。

「な! 何で本体が急にっ!」

 逃げ出そうとするMkⅣの腕を掴んで転移。

 電脳でMk2にも連絡、海洋戦力だからね、必要。

「MkⅣ、あんた遊んでる場合じゃ無いわ。緊急事態。」

「その割には落ち着いてるよね、本体って。」

「だって、今更慌てたってどうにもなるもんでもねぇからな。」

「そんなにヤバいの?」

「うん、海龍が来る、猫が引き連れて来るみたい。」

「ん??? トライじゃ無くて?」

「そう、今日に限って海に出てるからトライが連れてくる可能性もあったけど、何故か猫が連れて来る。」

「何でこうなった!??」

「さぁね~、運が良い事にもうすぐMkⅢも戻って来るよ。」

「それは運が良いわ、あの子が今や一番実戦経験豊富だし、なんか新しい魔法とか即興で作ってるって言うじゃん?

 私達揃ったら負けないよね、多分だけど。」

「うん、負ける気だけはしないな。

 ちなみに私はマリイとお家の防衛に徹する気だから三人と兵器で片付けてね~。」

「あ、本体だからってズリー! 酷くねぇ?」

「何が酷いのよ、私は光子力バリアーの電池にならなきゃならんでしょうに、魔素使用量ハンパねーんだから、あれ。」

「うわ、そうだった、マナポ10本くらい煽っても5分位しか持たないんだよな・・・」

「そう言う事、魔素特化ナノをフル稼働で扱える私以外に出来ないでしょ。」

「はい、すんませんでした。」

 そこへMkⅢが戻って来た。

「ただいまー・・・って、何か警戒態勢みたいだけどどうしたの?」

「おお、お帰り、これからとっても素敵な来客が有るからそれに備えてるのだよ。

 後はMkⅣに聞いとくれ、私は電池になって来るから・・・鬱だわ~・・・」

「電池って・・・バリアー展開するような相手って事か・・・」

「では私MkⅣが続きを話すね。」

「いや何となく解ったから良いわ。」

「何ですとぉっ!?」

「どうせトライが今度は海龍でも連れて来るんでしょ?」

「半分正解。」

「どう半分よ?」

「戦犯はトライじゃ無い、猫、で、連れて来る客が海龍。」

「どうなったらそうなる・・・」

 思わずorzになるMkⅢだった・・・

「あのぉ~、わっちはどうしたらよろしゅおす???」

「あ、忘れてたわ、玉藻ちゃん・・・」

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