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宇宙戦争時代の科学者、異世界へ転生する【創世の大賢者】  作者: 赤い獅子舞のチャア(実際の人物及び団体とは一切関係ありません)
冒険の旅

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平泉1

 平泉1

「到~着ぅ~~っと。」

 ついにダンジョンを抜けて平泉に着いたはず。

 すると。

「止まれ、身分証を。」

 は?何だそりゃ。

「出る時に身分証が要るの?」

「お前、何者だ!」

 うっわめんどくっせ~。

「あのな、私はもう一つの入り口からやって来たんだ。

 このダンジョンの25階層に出口がある筈だ。

 探索者のPTが安全地帯として使って居るだろう?

 そこはダンジョンの内部なんかじゃ無い、あそこは五色沼の湖畔だ。」

「そんなウソが通用するか、五色沼はここから何里離れていると思って居る。」

「そんな事言われても繋がってるのは事実なんだ、だから私はココへ出てこられたんだから。」

 あ、そう言えばアイツらにこれ渡せって言われた手紙あったな、何処にしたっけ?

「ちょっと待ってよ、あっちで逢った探索者が居たんだ、アイツらがこれを渡すようにってくれた手紙があったんだけどな。」

 ストレージに手を突っ込んだら、もっすごい警戒された。

「そ、それはなんだ?」

「これは私のスキルの一つで、ストレージ、どんな物でも仕舞えて便利よ?

 っと、あったあった、ハイこれ、あっちで逢った子達の手紙。」

「あ、ああ、拝見しよう・・・」

「うっかりしてたわ、初めからこれ渡せばよかったよね~。」

「確認が取れた、間違いなくこの手紙の主はこの街に所属する探索者だ。

 しかし、本当にあの階層の休憩所にして居る所は安全地帯では無くて外だったのだな。」

「だから初めからそう言ってるでしょう?って言うか、誰も調査しようとしなかった訳?安全地帯と思ってたんでしょう?

 じゃあ探索しようよ、どんな所なのかを理解する為にもさ。」

「そう・・・だな、我々の怠慢である事は認めましょう、済まない。」

「私に謝られても困るの、こう言う事はちゃんとあなた方の上司の人とちゃんと話し合って下さいな。」

「そうだな、そうさせてもらいます。

 あ、これ言わなくちゃいけないのか?ようこそ、平泉へ。」

「おお、やっと新しい土地に来た気がして来た。

 ってか、ここは街の中なの?」

「ああ、街の中だ、ちゃんと隔離はしてあるけどな。」

 そりゃそうだろうけどさ、ダンジョンが街の中に有るって大丈夫なのか?

 まぁその為に壁で囲って隔離してるんだろうけどな。

 隔壁門を出ると、これまでに無い賑わいの街並みがそこにはあった。

 すげぇな、辺境伯のとこや王都よりも賑わってるじゃん!これがダンジョンを持つ迷宮都市って奴なのか。

 しかし、これだけの人が集まって来るんだね、ダンジョンで色んな珍しい物が出るからだろう、多分。

 それにしてもこの大陸って、完全に日本っぽいけど、あれなんだよ、階級とか無関係に、江戸弁っつーか武士言葉みたいな御座るとか使う奴が居るかと思えば、使わない奴とか居て謎だ。

 何か法則のようなものでも見つかれば良いんだけど、その法則が全く見つからない。

 まぁ、使いたい奴と使いたくない奴って言う括りなら簡単なんだけどねw

 とりあえずは、宿探しから始めよう、もう日が落ちかけてるしね。

 っつーかダンジョンの隔壁の周囲は殆ど宿屋か雑貨屋で固まってるけどね。

 それだけこの周囲は探索者が集まりやすいって事なんだろう。

 多分だけどね、安い宿って全部満室な気がする、こう言う所の場合。

 なので少し高くても良いやって覚悟で高そうな構の宿へ。

「いらっしゃいませ、湖の畔亭へようこそ。」

 湖なんか無くてこのネーミング、私はその感性が割と好きだわ。

「空き室は有りますか?」

「現在、少しお高いお部屋しか御座いませんがそれでも宜しいですか?」

「その部屋は一泊いくらなの?」

「60銭になります。」

 まぁソコソコ高いけど、言う程じゃ無いね。

「んじゃぁ、3泊程お願いしても良いかな?」

 そう言って2両、小判で二枚出して前金払いをした。

「お客さん、スッゲェお肌綺麗、なんかコツ有るんですか?」

 フロントやってた、恐らくこの宿の娘ちゃんなんじゃなかろうか、17歳くらいの子が、急に砕けて聞いて来た。

「気に成る? 実は私がハイエルフだから、かな?」と言って耳を見せてやると、驚いてる顔はかなり可愛いと思う。

「まぁそれは冗談で、私は自分で化粧水とか作ってんの、これ、あげるから試して御覧?

 そう言って、自作の乳液とヒアルロン酸化粧水等、一式を取り出して並べる。

 これが洗顔後、そんでこれは寝る前、で、これが~・・・なんて長々説明しちゃったけど余りの多さに目を回してた感が否めない。

 でもね、しっかりケアしないと、ハイエルフに成っちゃった私はそんなに心配要らなくなっちゃったけど、ヒューマンは直ぐにお肌の曲がり角が来ちゃいますからね~。

 さて、宿を確保できた私は、街中を散策と洒落込みましょうか。

 どの町でもド定番である串焼き屋さんはココにもあった。

 2本程買ってパクつきながら、歩き回る。

 流石の大きな都市だよね、珍しい物がいっぱい売っている。

 へぇ~、おでんだぁ~、なんか嬉しいわ~。

 大根とスジ、薩摩揚を購入、一口食べて感激。

 美味しいわ~、私も今度、魚も何種類か買って在るし練り物作っておでん作ろーっと。

 練り物美味しいよね~。

 そして、ついに見つけました、お蕎麦屋さん!

 あったよ蕎麦、嬉しいわ~。

 盛りそばを注文してワクワクしながら待って居ると、出て来たお蕎麦は麵の状態になって居なかった、所謂蕎麦掻って奴だった、ショック・・・小さく契ってはお汁に漬けてパクって感じだったので、なんかお蕎麦食べた気がしないの・・・

 でもこの付近では蕎麦が作られていると言う事は判ったので、自力で仕入れて自分で打ってやる!

 って言うか流石の私でも蕎麦打ちはこれまで経験無いんだけど、その打ち方は電脳にしっかり入って居るのだ。

 後は自力でどうにかするのみでしょ、これは。

 ちょっと残念な物を食べるのも旅の醍醐味って事で、これはこれで悪く無いんだよ、話のタネになるしね。


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