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宇宙戦争時代の科学者、異世界へ転生する【創世の大賢者】  作者: 赤い獅子舞のチャア(実際の人物及び団体とは一切関係ありません)
冒険の旅

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BBQだぜっ!

 BBQだぜっ!

「お疲れー、MKⅣ、もう海に帰してあげなさいな~、食べる分はかなり確保できたから。」

「はーい。」

 MKⅣがナマコのお尻を持ち上げて海に放り投げた。

「さて、私達は折角とった卵巣を海鼠腸として塩辛に加工するお仕事が増えちゃった訳だけど、手間暇と時間が掛かるから、お願い出来るかな? フィアちゃん?」

 何時の間に新しいアンドロイド作ったんだろう、本体ってば。

「はぁい、お任せくださいなの、エリー様ぁ。」

 新しいアンドロイドは、これまでの3体とは一線を画した幼女型だった、ああハイハイ、私好きだもんねぇ、美幼女w

 で、さ、そりゃ良いんだけど何故に今度のアンドロイドはメイド服じゃ無くて巫女服なのさ。

 まぁ、突っ込むのもアホ臭いから突っ込む気も無いけど。

 で、肝心なBBQの準備は、アインのお陰でこうして遊んで居ても着々と進んで居たのだった、うん、出来るアンドロイドは猫の手よりも役に立つ。

 ん?猫と言えば、オーブはどうした?何やってんのあの子は。

「ねぇ本体、オーブって何してんの?」

「あぁ、あの子はね、昨日、サラの特訓に耐え兼ねて脱走しようとして更にお尻焦がされて寝てるよ、脱走なんかしないで頑張ったら良いのにさぁ~。」

「あぁ、そうなの・・・」

 何かオーブが可哀そうな子に思えて来た。

 こんなに早いペースでサラがコーチになる位の能力アップしてるのに、ワザワザ脱走しようとして叱られるなんてねぇ~。

 お陰でBBQ食べに出て来れないって事か。

 --------------------

 お肉を焼き始めたとたんに、お尻に張ったシップが痛々しいオーブがいつの間にか取り皿片手に立って居た。

「ねぇオーブちゃん? あんた、サラちゃんの特訓から逃げだそうとしたんだって? 馬鹿だねぇ~。」

 と、爆笑してやったら、初めて私がMKⅢと気が付いたらしい。

「ニャにゃ?にゃんで居るのにゃ?

 MKⅢ師匠~、アタイを旅のお供に連れてって欲しいのにゃぁ~。」

「ん~、良いけど、私の代わりに戦って勝てる?

 このお肉になってる鹿さんも全長10m超えの化け物だったんだけど?」

「頑張って特訓しますにゃ・・・」

 しょげちゃったよ・・・

「しょうがないなぁ~、火傷治してあげよう、火傷修復、細胞活性。」

「あ、ダメ!止めるにゃ! 治したら又特訓がぁ~~・・・」

「んなもん逃げるアンタが悪い、頑張って修行しなさい。」

「ひえぇ~~、鬼にゃ!ここに鬼が居るにゃぁ~!」

「あんたこんな可愛らしい美少女捕まえて鬼とは何よ鬼とは!」

「そうですよ、MKⅢ様が鹿を提供下さってるからこのお肉が頂けるんです、失礼ですよ、オーブ様。」

 絶妙なタイミングでツヴァイが突っ込みを入れたけど何処かズレている。

 鹿肉もMKⅡにかなり分捕られてしまったのでモモ肉とランプ位しか残って居ないので、ランプはお肉を柔らかくする為にライムの果汁入りのタレに漬け込む。

 モモ肉は、瞬発力のある柔らかい筋肉なので食感も程良く歯応えのある柔らかめのお肉なので、そのまま切り身にして塩コショウを振って焼き、付けダレにする積りで作った私特性の焼き肉タレを付けて頂く。

 お醬油ベースで、お砂糖、リンゴ酢、お味噌、唐辛子を良く混ぜて一煮立ちさせたと言う完全に私のオリジナルだ。色は普通の焼き肉タレみたいだけど辛味もちょっぴり利いた味わい深いタレに成ったと思うよ。

 アッサリした鹿肉にぴったりな美味しいタレに仕上がったと思う。

 そしてたれの味変用に、薬味を三種。

 ド定番のおろしニンニクと、おろし生姜、そしてもう一つ、お肉の味を引き立てる、意外な脇役、玉葱ペースト。

 で、お肉とお野菜だけじゃ詰まんないので、私が釣った岩魚を提供する事にした。

 デケェからね、三枚におろして、それを鮭の切り身のような切り方をして見たんだけど、流石に3m超えるサイズだとその一枚もデケェな~って事で、背肉と腹側の肉に分けて見る。

 うん、何とかなった感があるね・・・

 私はその鮭と区別が付かない程の岩魚さんを、網の上にアルミホイルを敷いて、その上に、ピーマン占地マイタケ玉葱を敷いて、その上に載せ、バターのっけてお醤油ぶっかけて、上からもう一枚アルミホイル被せて4隅をすべて丁寧に折りたたんで密封し、もう一枚の焼き網を上に載せて挟んで火に投入。

 さてここで問題です、私は何を作ったでしょうか。

 正解は、速攻でバラしちゃうとちゃんちゃん焼きです。

 下面にまんべんなく火が通ったかな~と鑑定で見極めてからひっくり返す。

 そしてもう一度よく火を通して居ると、美味しそうなバター醤油の香り・・・

 涎が止まらないオーブを尻目に、焼き上がったそれを巨大な皿の上に載せ、オープン!

 むせるような湯気がその絶対美味しいと言わんばかりの香りを爆発させる。

 当然、全員周囲に集まって来て、歓声が上がる。

 一人分づつ取り分けて、頂きます。

「「「「「「ん~~~~~! 超うまぁ~~~~いっ!!」」」」」」

 もうね、作った物が美味しく頂かれて旨いの評価が降りる、これは嬉しい事なので、私はもう一つの秘蔵っ子を出す事にしました。

 そ・れ・は・ね?

 松茸だよぉ~!

 手に入れたんだよ~、神社の周辺にアカマツ林があったから検索したらいっぱいあったんだもんね~w

「皆様、お待たせいたしました、本日の最強食材をここにお披露目いたします!」

「お、旅に出てたMKⅢが言うと期待が大きいな~、そんなにハードル上げて大丈夫かぁ~?」

 MKⅣよ、私をなめ過ぎだ・・・

「ンッふっふっふ~~~お前ら食った事ねぇだろぉ!

 何とぉっ! まっ!つっ!たっ!けっ! だぁ~~!!」

「「何ぃ~~~~~~!??!!?

 マジかぁぁぁ~~~!!!???」」

「うん、マジで。」

 本体とMKⅣのテンションをゴッソリと笑いに持って行く為に素で答えてやった。

 松茸を、指で割いて網に載せて行く。

 その様子を、唾を飲み込んで眺める、お預けさせられているワンコの如くガン見する本体とMKⅣ。

 全く興味なさげにちゃんちゃん焼きをおかわりするオーブ。

 3本の松茸を割き終えて、始めに割いて網に載せた松茸をひっくり返し、ちょっとだけ焦げが付いて居るのを確認して、次の松茸もひっくり返す。

 ちゃんちゃん焼きの後であっても負けない松茸の強い芳しい香りがこの場を占拠した、その時。

「にゃぁ~、鼻が曲がるにゃ、臭いのにゃ~。」

 お前は黙ってなさい、オーブ。

 チョークスリーパーでキュッと落としておく。

 そして、焼けた順に松茸を三人の皿に取り分けて行く。

 スダチの気も見つけて居たので、お塩を振ってスダチ絞って頂きます。

 本体、MKⅣとも、涙流して感激してくれた。

「「は・・・初めて食ったよぉ~、松茸ぇ~。」」

 だよね、そう言う反応になるよね~。

「な? うまいっしょ?」

「「MKⅢ、続きの冒険は私が!」」

 マテ・・・

「オメー等歩くのメンドクセーとか言ってジャンケンで負けた私に押し付けたんじゃねぇか!

 ヤなこった~。」

「「うう・・・そうでした。」」

「さ、そんじゃ私はそろそろ戻るよ、又ね~。」

 実力行使に出られる前に脱出したのであった。

 いやいや、追い出したアイツらにやっと仕返し出来て今日は気分が良いねっ!

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