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宇宙戦争時代の科学者、異世界へ転生する【創世の大賢者】  作者: 赤い獅子舞のチャア(実際の人物及び団体とは一切関係ありません)
冒険の旅

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海龍の正体1

 海龍の正体1

 結局、オットーさんは実際に船を破壊した魔獣は何だったのか姿は見ていなかった。

 シーサーペントであれば負ける気はしないんだけど、シードラゴンとか、もっと上位で神龍3柱の一柱に相当するリバイアサンとかに成っちゃうと私でも対処は難しそうだ。

 何にせよ、付近の海域で船が沈まされてると言う事は警戒して置いて損は無いだろう。

 何なら、未だ実装して居ないけど、この船を船ごとイオンクラフトで浮かす事位は出来るんじゃないかとは、思う、理論上可能と言うだけでやった事は無いけどな・・・

 この船に搭載して居る6機の超小型原子炉をフル稼働させれば、この船をイオンクラフトで10分程は浮かせられると言うのが私の試算だ。

 何なら面倒だけどナノマシンに少しづつ改造させて飛空艇としての機能を付ける事も可能だとは思うけどね。

 あ、そうか、イオンクラフトなんて非効率な浮遊では無くて、反重力装置でも作って取り付けときゃもっとずーっと効率良く浮かせられるじゃん!

 空中用の推進力も取り付けてだなァ・・・待て待て。

 ここにきて突然の飛空艇構想が持ち上がって来た。

 でも飛空艇にするんだったらやはりファンタジーらしく木製のような船が空飛んでくれないと詰まらんw

 と、言う事でこの案は保留&一時却下。

 ---------

 その晩、海面も闇夜に染まってスッカリ、ライトでも無いと何も見えなくなった頃・・・

 突然警報が鳴り響いたのだった。

 やはり来たか、警戒して置いて正解だったな。

 眠りかけていた私は急いでブリッジへ。

 そこに現れたのは、海竜でもリバイアサンでもシーサーペントでも無ければ、クラーケンでも無かった。

 何かっつーとね、そこに居たのは、マーマン御一行様だった。

 でも、私の思って居たマーマンとは違っていた。

 私のゲームなどの無駄知識にあるマーマンってのは、普通の魚が人型になった半魚人だったんだけどね、この世界のマーマンって、何だってウェアシャークなのさ!

 可愛くねぇっ!

 すっこぶるムカつく!

 しかもな、でけぇの、、、一匹が3m位の身長が有るんだよ。

 そんなのが20人?匹?尾?も居りゃぁ木製の船なんか楽に瞬殺で沈むわな。

 兎に角可愛くねぇんだこれが、目も鮫のあんな目だし、サメ肌だし、そんなのが筋骨隆々のボディービルダーみてぇなゴリマッチョだし、生意気に人が作ったのを奪ったと思しき武器迄携帯して居る始末。

 こりゃぁ厄介だぞ?

 無駄知識内のマーマンだって厄介だ、なんつったってマーマン自体は海のゴブリンと言われる雑魚だけど、ゴブリンに例えられると言う事は群れを成すと、その群れには上位種のリーダーが居て、統率が取れてたりすると一寸した軍隊相手にしてるような物、厄介極まりない、それが普通の魚では無く攻撃力が高そうな鮫の姿してるってのが最大の問題だ。

 サメ肌ってさぁ、実は刃物も通りにくいんだよね、鱗が進化した細かい突起みたいなのの一つ一つがむっちゃ硬くってさ。

 試しに魚雷で威嚇して見たけど、怯まずに魚雷を躱して突っ込んで来る、ほら厄介だ・・・

 こうなったら、ソナーを兵器転用した音波兵器で・・・

 とっさに考え付いた方法で攻撃して見る。

 ハウリングキャノンと命名。

 って言うか、この船には電磁バリアーが有るんだから展開すれば良いだけだとは思うけどね、防戦は私の性に合わないんだよ。

 そりゃぁさ、若い頃は逃げるばっかりだったけど、逃げないと決めた瞬間から私の心情は、攻撃こそが最大の防御に成ったのだ。

 思い立ったらやってみる、実験はこうでないと。

 んで、やって見たら思った以上の成果が上がってしまった。

 失神して浮き上がって来たマーマンのその数、114体、いたたまれず甲板の上に上がって来てガトリングガンの餌食と化したマーマンが68体、一目散に逃げだした結果魚雷の追尾を受けて躱せずに爆散した個体が47体。

 総計229体のマーマンのご遺体の山が積み上がってしまった。

 内、マーマンリーダー等のユニークが10体、上位種のマーマンコマンダーが12体、マーマンキング、マーマンクイーンが1体づつと言う結果だった。逃げ出した個体の中には逃げ果せた物も居ると思うがもうほとんど烏合の衆程度。

 周辺被害も少なくは無く、深海からキンメ、ヒラメ、白アマダイ、オニオコゼ等の根魚は気絶して浮いて来るわ、マグロにカツヲやヒラマサ、カンパチなんかの回遊系の魚も海上に飛び上がって来たので目ざとい私に全部回収された。

 ハウリングキャノンは大量虐殺兵器として半永久封印と成ったのだった・・・

 当然ながら今晩の私のご飯は海鮮丼となり、厨房に籠った私を見逃さなかった皆にも作って振舞う羽目になった、何で私が作ってやらにゃアカンのやっちゅうねん・・・ったく。

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