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宇宙戦争時代の科学者、異世界へ転生する【創世の大賢者】  作者: 赤い獅子舞のチャア(実際の人物及び団体とは一切関係ありません)
冒険の旅

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海底資源

          海底資源

 お風呂女子会が盛り上がって居る最中、私の電脳へ、船AIから連絡が入った。

『特殊鉱石を発見しました、航行ルートから外れますが、回収に向かいますか?』

 なんと!

 特殊鉱石か、果たしてどんな金属だろう、気になるな、まぁこの船の船速だし、寄り道位問題無いだろう。

 回収に向かってくれ。

『畏まりました、進路を変更します。』

 艦が進路を変更し、艦首を若干南へ向けた。

 ダウントリム8度くらいかな?どんどん深くなって行くね。

 すると、前方に巨大なアンコウが口を開けて待ち構えている。

アンコウが居る割には水深未だそんな深くねぇけどな。

 AIは敵認定をして魚雷を8門全弾斉射した。

 その魚雷はアンコウの口の中へと消え、暫くすると轟音を上げて炸裂、アンコウの胴体が爆散したのだった。

 あ~あ、勿体ねぇ~、美味そうだったのにな~・・・

 まぁ、今は鉱物資源だ、仕方ない。

 吊るし切り出来ないしね。w

 獲れたらやってみるけどな。

 暫くして、深度が150mを超えた頃、先ずは海底火山が見えて来た。

 硫黄や黄鉄鉱が獲れそうだ。

 取り合えずその辺もちゃんと回収しているみたいだったけど、その海底火山の脇を抜けて、もう少し深い所に、青白く輝く鉱物が。

 もしやこれはコバルト?

 良いね、通信設備とかに使えそうだ。

 そのコバルトも回収したのだが、未だもっと深場に狙いを絞って居るらしいAI。

 何処まで潜るつもりだろうか。

 ドキドキしながら風呂に浸かっている私。

 流石に艦外映像も太陽光が殆ど届かなくなって暗くなって来た為に、少し怖くなったらしい私以外の全員はもう上がってしまった。

 何処の部屋に行っても映されてるから変わんないと思うんだけどね。

 深度がとうとう180mを超えた頃、ようやくお目当ての鉱物が目の前に現れたようだ。

 それは、驚く事に、巨大な一塊の鉱石だった。

 やはり、この世界であっても、この星自身にこう言った希少金属はそうそう無いのだろう、恐らくこれも隕石だったのでは無いだろうか、そんな感じの形とサイズだった。

 それにしてもこれだけの規模の隕石が落ちて来たとすれば、確実に一度この星は滅びた事があるのでは無いだろうか。

 オリハルコンだったりしたら尚更だろうね。

 高温にも強いオリハルコンだから大気圏突入した際の摩擦でもほとんど燃えないだろうからね、尚更やばい事になってたんじゃ無いだろうか。

 きっとその辺りもあの糞ジジイが天界から落とされた要因の一つだろう。

 こんなデカいのが落ちる時は途中で神威で砕いて細かくするべきだろ、依然見つけた日緋色玉鋼の時もそうだけどさ。

 鑑定をすると本当にオリハルコンだった。

 こんなの海に落ちたら世界規模の津波で皆流されるだろうが、馬鹿なんじゃないか?アイツ。

 何だって数tクラスの巨大隕石がこんな海底に有るんだよ全く。

 まぁ兎に角回収。

 この巨大なオリハルコン鉱のお陰で、私の所有して居る金属鉱石で一番多いのがオリハルコンになってしまった。

 何作ろうかねぇ。

 やっぱここは勇者であるカイエンに聖剣でも作るってのが順当か?

 待てよ、聖剣ってどうやって打つんだろう・・・

 やはり光属性の魔石でもグリップと刃の間にでも嵌め込んで、魔素を通さないオリハルコンの剣の芯にマナの通りが良いミスリルでも使って側のオリハルコンで押し込められた魔素をマナを通す事で圧縮、活性化させて爆発的に噴出させる?

 どこまで実現可能かは判らないけど、やってみる価値はありそうな気はするな。

 失敗すると剣ごと装備者が消し飛びそうだが、カイエンなら死なんだろうしな。

 こう言う悪意のこもった武器考えたりするのは特にワクワクする。

 だけど、ふとマナや魔素の事考えてたら、使ったマナ、魔素ってどうなるんだろうって気になってた事を思い出してしまった。

 先ず、魔素、これは普通に自然界に空気同様に何処にでも存在して居る。

 それで、マナ、これは、我々人間や、動物達が体内に取り込んだ状態で、いつでも使える状態に成っては、居る、のだけど、使い方を知らなければあまり意味を持って居ない事になる、但し、多く取り込み過ぎると、動物は魔獣、所謂モンスターになってしまう事になる、ひとはどうなるのかは良く判って居ないし、私の異常なマナ保有量的に私は本当に人間なのかと、たまに本気で悩む所ではある。

 ちなみに、マナと呼ばれる状態の魔素は、魔素の倍の濃度になって居る。

 どう言う事かと言うと、1masは魔素の状態で2粒子と言う換算で、分子式のような物を作ると、1マナは2mas、つまり4魔素子と言う事になるのだ。

 こうなる事でマナは、意志の力によって何時でも発動できる状態、と言うか命令を受諾出来る状態になって居ると言える。

 そして、例えばファイアボールは、4mas つまり8魔素子を消費しているのだが、その8個の魔素粒子は何処に消えるのだろうと言う事だ。

 実際に、魔素観測用のナノマシンが進化と言う形でアップデートをしたおかげで最近やっと観測に成功したのだが、これまで魔素子は1mas=1魔素子と考えて居たのだが、2魔素子で構成されて居て、この状態以外の観測が出来ていなかった訳だ。

 では1魔素子での観測が出来るのでは無いかと、魔素観測用ナノマシンの更なるアップデートに期待している所なのだが・・・

 ああ、魔素子単体でもし大気中に観測出来たとして、その場合の名称とか考えなきゃいけないかなぁ?

そう言えばマナ、魔素の他にもそれ系の物を現わす名称としてエーテルなんてのが良く使われて居たし、エーテルで良いかなぁ?

 ホラ私の悪い癖、考え出すと止まらない。

 風呂を上がってから考えてりゃ良かったものを、湯船で考えてたもんだから、気が付いて上がろうとした時には体が言う事をきかなかった。

 完全に湯あたりだった。

 意識を失った私は、多分この船のAIによって、ハコンダーZ辺りを代用で使われて部屋に運ばれたのだろう。

 目が覚めるとそこは、初めて見る艦長室の天井を見上げていた。

 ここはあのセリフを言うのが正しいお作法だろう。

「知らない天井だ・・・」

 あ、いや、自分で造った船である以上、ある意味知ってる天井ではあるんだけど、こうしてしみじみ見つめる事も無いし、このベッドで寝て起きるのも初めてだから知らない天井で間違っちゃいねぇとは思うので良しとしよう。

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