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宇宙戦争時代の科学者、異世界へ転生する【創世の大賢者】  作者: 赤い獅子舞のチャア(実際の人物及び団体とは一切関係ありません)
冒険の旅

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ぶらり食材探しの旅5

 ぶらり食材探しの旅5

「此方が、今この街で大人気の「クレープ」のお店ですわ。」

 なんだとぉっ!クレープ!?

 この街には転生者が居るって事ですか!?

 是非そこの店に行こう!ってかその店の創業者に会いたい!

 多分クレープを再現しちゃうって事は、食べ物に関しては妥協出来ない人だと思う!

 私もこの歪みまくった世界の歪みを直さないと納得出来なくて魔法迄作り上げた妥協出来ない人と言う自覚は有るので絶対に話が合うはずだ!

 早速お邪魔して見ましょう、クレープ屋さんです。

 ・・・・かなり長い行列が並んでて順番待っても当分かかりそう・・・うーんこれはダメだな。

 並ぶのがダメなら、突撃あるのみ!

 別にクレープ食べたい訳じゃ無いから良いよねっ!良いと言って!いやむしろ言え!

 で、突撃しようとしたらクリスに襟首掴まれた。

「エリーの考えてる事がなんか手に取るように判るわ・・・並ぶのめんどいから全員蹴散らして買おうとしてるんでしょう?」

「違うっ!断じてクレープ食べたさに行列殲滅なんか考えた訳じゃ無いわよっ!」

 その他全員に白い目で見られた、うう・・・違うのに何故、私を皆なんだと思ってんのよぉ、解せぬ・・・

 もう良いよ、ここに居そうなのは解ってるから、誰も居ない時にでも来るわ。

 あ、そうそう、後で夜中にでも、この街の街壁外にでも転移ポイント作っとこう、超空間航行の原理をフィードバックしてマナを組み込んだ空間転移魔法も完成したんだよねぇ~。

 超空間航行だと、一瞬飛び込む亜空間が完全に何も無い空間だから生身の人間がそのまま飛び込んだら爆散する位の勢いで跡形も無く消し飛ぶからね、超空間航行から発展させる方法が必要だったんだけど、取り合えずストレージの亜空間は手を突っ込んでも平気なのでマナが作用してる事は良く判ってたんだ、これを応用すれば出来るんじゃ無いかと思って、ナノマシンの観測と私の電脳まで動員した並列思考を使って可能性を演算しまくって完成したのだ、どうだ凄いだろう?

 言っただろ?私は天才だと。

 スゴイと言え!愚民ども。

 とか独り言のように脳内で叫んでも誰も突っ込んでくれないのが悲しい所だ。

 良いんだ、こう言う事はあまり高らかに言わない方がこの世界にとっては良い事なんだと思うから。

 私の為に開発したんだしな、他の人が使えようと使えなかろうと、ンなこたぁどうでも良いのよ。

 マンダリ湖畔エリー村(不本意に私の名前がついて少し恥ずかしいけど)にも設置しに行こう、今度。

 あの村の私への感情を考えると、突然私が現れたら今度は本当に勝手に神格化されそうなので、転移ポイントは少し離れた所に設置しなきゃな・・・あ、あのダンジョンの在った辺りに設置してそこから三輪バイクで行けばいいか、一人で行くんだし。

「お姉さま??聞いてらっしゃいます??」

「あ、ごめん、考え事してて聞いて無かった。」

「もう、ここは少し変わった物を売ってるお店なのですけど、何に使うのか判らない醗酵した苦い木の実を売ってるのですわ。」

 ん?醗酵した苦い木の実?何かの材料かな?

 そのお店を覗くと、売ってるのは何とカカオの実を醗酵させた物だった!!!

 既に発酵過程が終わって居るなんてなんて良心的なんだ!

 こ、これが有ればカカオニブもココアもチョコレートも、中にカカオバターが有ればホワイトチョコも思いのままでは無いですかっ!これは買わねばぁぁぁぁ!!!

「お姉さん、いくらですか?」

「おや、この実を知ってるのだったらあんたは医者か薬師かい?」

「いえ、錬金術師で料理人です。」

「そうかい、錬金術の材料にするんだね? どのくらい必要なんだい?」

「実は料理に使うんですが、ありったけ全部下さい。」

「全部?そりゃ豪快だね、あっはっはっは。」

「で、いか程有ります?」

「そうだねぇ~、馬車に戻ったらもっと有るよ、あまり売れていないからほぼ満載だね。」

 ほう、馬車にまだ満載位有ると言う事は、カカオの実の大きさと比重から計算して、200㎏近く有るって事かな?あ、いや、多分木箱にでも詰めて分けて積んで有るんだろうから、精々120㎏ってとこかな?

 うん、全部買おう。

「それ、全部買っても良い?」

「良いけど、運ぶのが問題じゃ無いのかい?」

「大丈夫です、魔道具になってるバッグが有るので、多分全部入ります。」

「あらまぁ、そんな高い物持ってるのねぇ、判った、全部売るよ、旦那の所に行くから着いといで。」

 そして市場を来た方向に戻る羽目になってしまった。

 だけどカカオの実が醗酵の済んだ状態で手に入るのは大変ありがたい。

 醗酵させる迄が一番手間暇の掛かる工程だからねぇ。

 クリムゾンスパイダーに帰ったら早速作るぞ、この世界の初のチョコレート。

 こうして、馬車に一杯の醗酵済みカカオが手に入ったのでうっきうきで更なる市場散策を再開。

 その後、クミン、マージョラム、コリアンダー、ターメリック、カイエンペッパー、フェンネルパウダー、クローブ、シナモン、カルダモン・・・・ときめくスパイス群!!!素敵ですっ!

 カレー作れるよカレー!

 お米もあるでよ。

 なんかのCMの台詞みたいになった気はするけど気にしない!

 この際だからナンだって作れるぞ。

 嬉しいね、料理の幅が大きく広がった。

 ただ、このスパイス群もこの国で採れたものでは無くて、直ぐ近くの港の街から届く輸入品だそうで、やはり海に出るしかないと思ったよね。

 やっぱ私の自信作の船の出番かな。

 港が狭くて入れなくたってクリムゾンスパイダーのホバーモードが有るから問題ねぇし。

 うっし、今日の晩御飯はこの世界に来て初めての本格カレーだ。

 似たような風味の薬草や木の実を使った似非カレーは作った事あったんだけど、やっぱ物足りなかったんだよ、嬉しいなぁ~っと。

 これだけのスパイスが揃ったら、カレーだけじゃ無くてタンドリーチキンとかも作りたいよね。

 で、だ・・・パトリシアちゃんは私にベッタリだったので仕方ないので夕食にご招待する事にしたのだった。

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