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宇宙戦争時代の科学者、異世界へ転生する【創世の大賢者】  作者: 赤い獅子舞のチャア(実際の人物及び団体とは一切関係ありません)
冒険の旅

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商談と寄り道

今更なんですが、第69話に入る筈の回を吹っ飛ばして投稿してしまって居ました、御免なさい。

割り込み投稿して置きました。

開戦の部分が無くて変な具合になって居たと思うので、すみませんでした。

 商談と寄り道

 私達は、リョーマさんに商談をして貰う為に、予定を変更して湖畔の村に向かって居て、間もなく到着する所だ。

 そして、村の外壁がようやく見えて来た時、ちょっとした変化に気が付いた。

 良く、観光地などに行くと、その地域の入り口的な所にあるゲートみたいなオブジェ、用こそ○○へ、とか書いてあるあれを手作りしたようなゲートオブジェだ。

 そこには、こう書いてあった。

【ようこそ、マンダリ湖畔エリー村へ!】

 は??? 何で私の名前が村についてたりする訳??

 そしてクリムゾンスパイダーは村の入り口の前へ到着した。

 村はパニックになって居る、まぁそうだわな、こんな得体の知れない蜘蛛みたいなのが集団でやって来たらさ。

 村人達の誤解を解く為に私は急いで外へ出て、拡声器を使って叫ぶ。

「みんな落ち着いて! 私よ私! エリーですっ!」

 少しづつ落ち着き始めた人から、徐々に私の周囲に集まって来た。

「本当にエリーちゃんだ!」

「エリーねぇちゃんお帰り!」

「エリー様!あまり驚かさないで下さいよ~。」

 ん?今誰かお帰りって言わなかったか?ここは私の出身地でも何でも無いんだけど?

 そんなやり取りをして居る所に村長がやって来た。

「エリー殿、村の救世主である貴女を名誉村長に任命し、村に貴女の名前を付ける事になりました、これからマンダリ湖のエリー村をよろしくお願いしします。」

「そんな名前付けないでぇ~。」

 何でこうなった・・・orz

 っつーかさ、ワザワザそんな事の為にもしかして貫徹して作ったの?あのゲート・・・

 ハズいからやめて欲しいんですが・・・

 気を取り直して、リョーマさんを村長に紹介、商談が始まったのだった。

 商談は終始和やか、かつ、スムーズに進んだ。

 そして内容はこう決まった。

 村からは、元より特産品だった草木染の職人の弟子で最も優秀な者をリョーマさんの国へ武者修行の名目で。

 シジミの養殖の職人を一人、水産物養殖技術の顧問として。

 計二名を連れて行く事になった。

 代わりに、リョーマさんの商隊の、米農家の次男坊であった者を一名、味噌、醤油の職人の次男を一名の計2名、この村に技術顧問として置いて行くと言う事に。

 お互いに利益のある交渉になったようで何よりだった。

 でもさ、私ふと思ったんだけど、コウジカビってこの村で手に入るのかしら・・・

 って心配してたら、持ってた糀味噌の糀を取り出してお米につけて培養するとの事だった。

 しゃぁねーから私からは、リョーマさんから全て買い占めていたお米の種籾と大豆を提供する事にした。

 これで、深川飯と味噌汁は、数年後には立派な特産品としてこの村に根付いて居ると思う。

 リョーマさんも、草木染の美しさに、これは売れると意気揚々と満足気である。

 良い仲介が出来て私も満足ですとも。

 とか思って居る所に、キースがやって来た。

「大変だ、厄介な事が判ったぞ、エリーも来てくれ!」

「ん?どしたの?」

「スパイダーに積んで有ったバイクで周辺調査してたんだが、お前が倒したサーペントやオーガが現れた理由が判ったんだ!」

「それは、そんなに深刻な事なの?」

「ああ、実はこの高原のさらに上の、山の頂付近に、秘かにダンジョンが出来て居た。」

 ダンジョンだと?

 これまで、この世界は、魔素は存在するのに魔法が存在して居なかったりする歪で不安定な世界だとは思って居たけど、まさかダンジョンが存在するのかよっ!

 ますますおかしいじゃん、バランスがよぉっ!!アレだろっ!?

 ダンジョンが有るって事はさ、ある程度駆除して行かないとどんどん増え続ける魔物が溢れて飛び出して来るってぇパターンのモンスターパレード、所謂スタンピードと言う奴、そんな厄介な物が発生しかねないって事だ。

 ましてや今まで発見されて居なかったとなれば尚更だ。

 これはヤバいかも知れない。

「それってヤバいんじゃ無いの?」

「ええ、今、カイエンさん一家が向かっているわ。」

「後、猫も。」

「そう、ならば私達も行こう、人の踏み入れにくい場所のダンジョンは無害化してしまおう。」

 ダンジョンなんて、溢れ返った魔素がどんどん新たな魔物を生み出してしまう物が人気の無い所なんかにあったら危なくて仕方ないじゃないか。

「ああ、戦力は多い方が良い、どの位の階層が有るかも判らないからな。

 だから呼びに来たんだが、エリーが手助けしてくれるなら深い物だとしても何とか成るかも知れない。」

「ん、ハイエルフ様、強い。」

 そう、野良ダンジョンは、私のラノベ知識でもかなり危険なのだ、どれほどの階層が構成されて居るかも判らず、100階層をも超える場合、その最深部で出て来るモンスター等は、マンティコアに地龍、ガルキマセラやデモンスライム、下手にすれば冥府の王ハーデス迄出て来ちゃう可能性まである。

 まぁ、ただ一つ言わせてもらえば、魔法が存在しなかったこの世界に、ガルキマセラやデモンスライムみたいな魔法生物や冥府の王なんて魔の脅威のような者が存在するとも思えないけどな。

 むしろハデスのような存在が居るとしたらそれは私自身だよな、その位の自覚はあるつもりだ。

 なんつったって全ての魔法の開発者に成っちまったからなぁ。

 それに、私の創造した闇魔法はカオスでは無く、むしろ創造の神聖なもの。

 だからハデスなんて言う冥府の王は現れたりする事は無い・・・と思う。

 クリムゾンスパイダーに戻って、皆のと違って私用に新しく作った3輪バイクを使ってカイエン一家のバイクの轍を追う事にした。

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