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宇宙戦争時代の科学者、異世界へ転生する【創世の大賢者】  作者: 赤い獅子舞のチャア(実際の人物及び団体とは一切関係ありません)
冒険の旅

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ぶらり食材探しの旅4

 ぶらり食材探しの旅4

「と言う訳なので、リョーマさんに少しだけ寄り道して商談してやって欲しい訳よ。」

「と言う訳でってどう言う訳だ?」

「え、聞いて無かったの?」

「いや、聞いて無かった訳じゃ無くてな、何だってサーペントなんか倒してるんだ?

 しかもポイズンサーペントなんぞと言うユニーク種を・・・

 それも単独でって君なァ・・・」

「イヤぁそれほどでも・・・」

「照れるな、褒めて無い! 無茶するなっつってんの!」

「え、あ、その・・・ごめんなさい。」

 まさか心配されてるとは思って居なかったので調子が狂ってしまった。

 今は既に村から戻って来て居て、ギルドへの事後報告もとりあえず済ませた。

 とは言っても依頼は不履行にして貰ってあるのでギルマスとかの興味の対象ってだけだろうけど。

 ちなみにポイズンサーペントのご遺体は、鱗や骨が特に素材としてかなり貴重らしいので買い取ってもらう事には成った。

 まぁ元々ユニーク種だし尚更だね。

 肉は毒らしいので廃棄するっつーから、取り合えず返してもらった。

 何で返してもらったかって?

 決まってるじゃん、大昔、地球ではトラフグなんつう凶悪な毒を内蔵に持つ魚の白子をあえて食べる為に毒抜きの技をあみ出して居るのだから、こいつも何とか成るかも知れないって事よ。

 魔物の肉は上位に成る程うまいって言うからね、こいつも美味しいんじゃ無いかと思ってる訳なのだよ、ふっふっふ。

 自力で空飛んで居心地良さそうな場所を自分で見つけて住み着くとんでもない水竜だけどな?

 まぁ、本物のドラゴンから言わせれば多分まがい物とか言っちゃうんだろうけどね、亜竜だけに。

 あ、そうだ、この肉は糠で漬け込んで、ストレージで一気に5年の年月を時間加速で経過させて、あの村に食料としてお渡ししようかな。

 一応自分の分も確保するけどな。

 そこまで考えて気が付いてしまった。

 そういやぁ浄化草で作った浄化薬で毒消えるじゃん?

 しかも浄化草作るまでも無く私のストレージって毒だけ分離出来ちゃったりするじゃんねぇ。

 後で試そう。

 流石にオーガは食う気はしないのでオーガは角を素材として売るのが精々だった。

 とは言え割とオーガの角って素材としては割と良い物らしい、意外な高値だった。

 取り合えず、リョーマさんの了解は取れたので、明日、早朝にクリムゾンスパイダーで出発してあの村へ向かう事になった。

 んで、観光序でに伝令を買って出たあの幼女令嬢をお迎えに入ったキースとクリスが丁度帰って来たみたいだったので、出迎える。

「お疲れ、幼女令嬢は見つけた?」

「ああ、ただいま、ちゃんとお連れしたよ、今クリスがエスコートしてくる。」

「皆ただいま~、此方がご令嬢でーす。」

「あ、あの! 盗賊を撃退して下さったお姉様ですか!?」

 お、お姉さまだぁ???

 それって私の事かぁ?

「あ、あの、ね? 私にそっちの趣味は無いので、ね?」

「あ、お気になさらないで下さいませ、お姉さま。」

 と言って私にぴっとりとくっついてくる幼女令嬢。

 これはまずったな・・・こんな属性のご令嬢だったか、助けるんじゃ無かった・・・いやあの時点でンな事解らんやん。

 私の胸の辺りに顔を埋めて顔を左右に振りながらグフフ笑いをするんじゃないっ!

「ちょ、誰か助けて・・・」

 すると、メイドちゃんがお嬢様を羽交い絞めにした。

「お嬢様、悪い癖ですよ、お辞めください。」

「だってぇ、お姉さまとやっと会えたのにぃ~。」

「何時ものように抱き枕で妄想にふけって居て下さいませ。」

 うわぁ、そこまでカオスな属性の子だったのかよ。

「やだやだやだ!! おねえさまぁ~~~!!」

 怖っ・・・

 ドン引きするエリーだった。

「そんな事よりもお嬢様、伝令のお仕事を頼まれて居た筈ですが。」

 グッジョブメイドちゃん!

「う~・・・仕方ないわね。

 お姉さま~! 又後でお会いしましょう~!!」

 襟を掴まれてずるずると引きずられて行く令嬢・・・ メイドよ、良いのかそんな扱いで。

 これは宿屋なんかにはおちおち泊まってられないな、クリムゾンスパイダーの部屋で寝よう、ってか宿屋に泊まる選択肢は初めから無いけどな。

 まぁ、クリムゾンスパイダーの寝室は、ジャイアントクルーザーの部屋と比べてしまうとかなり狭い、お風呂付いてるから狭くなったのは仕方ないけどね。

 さぁ、報告も終了したし、あの幼女令嬢が戻ってくる前にとっととクリムゾンスパイダーに逃げ帰るとしよう。

「リョーマさん、私はクリムゾンスパイダーで寝てるから、また明日。

 出発時間までには起きて支度して置くから、おやすみなさい。」

「ああ、商談に行く件も了解だ、あれの移動速度ならすぐだろうしな。

 それに、ここまでの過程が三日かかる筈の所がたった一日で到着してしまってるからな、時間も十分にある。

 じゃあ俺達は宿屋に泊まってるから、また明日な。」

 そりゃ速いだろうね、馬車だと馬を全力で走らせてもやっと60km/h出るかどうかの所を普通にその速度で延々と丸一日休憩無しで走れる。

 やろうと思えば130km/hで一日なんてのも可能だしな。

 馬車だったらゆっくりと20㎞/hで走っても馬を休ませる時間もあるから到底追いつくものでは無いだろう。

 AIフルオートパイロット様々だよね。

 って事で、居室に帰った私は、早速思いついた方法での解毒を試す。

 一度ストレージからサーペント肉を取り出し、扱い易い大きさに切り分けた私は、毒を別に収納する事を意識しながらストレージに入れていく。

 ストレージの内容を見ると、ちゃんとサーペントの毒と、サーペントの肉と言う風に分離出来たようだ。

 切り分けたブロック肉を一つ取り出してみると、元々の赤紫色に近い少し毒々しい色だった肉が、すっかり毒が抜けたらしく、見事な程のサーモンピンクと言っても良い位の美しい色になって居た。

 手始めにステーキサイズに切り分ける。

 念の為、解毒薬を準備しつつ、焼いて食べてみた・・・

 ・・・・・・う・・・・・・うまっ!!!!!

 やべぇレベルのお味でした。

 食材の味が知りたかったから塩も胡椒も何も使わずに肉の実で焼いただけだったのだけどこのお味は、絶品でした。

 肉の質は、獣の肉では無く魚に近い感じで、ステーキの食感的にはマグロのカマステーキのよう。

 満足したので、風呂上りにベッドに横になりつつソロソロ作ろうと思って居た火属性と土属性精霊を考える事にしたが、流石に疲れて居た為に途中で爆睡してしまったのだった。

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