ここまでのあらすじと登場人物(国)説明
ここからは完全にヒューマンドラマなような気もします。
それでもよろしければ、引き続きお付き合いよろしくお願いします。
〇3ヶ月も経ってしまったので、おさらいです。
《ここまでのあらすじ》
ワインスレーという地域にはたくさんの都市国家がある。その中の一つであるディアトーラは、ときわの森にすむ魔女を畏れ、その畏怖を隣国にある大国リディアスに盾として使っていた。しかし、時代は大きく変わろうとしていた。
リディアスでは王位交代がなされ、新時代の幕開けとして、海へ出ることを掲げる。
そして、ディアトーラではその畏れられていた魔女がディアトーラに輿入れという。
その魔女、ラルーは役目を終えて、ルタと呼ばれるようになるのだが、魔女だったルタは『恋』が分からず、『大切にされる』という感覚も分からない。ディアトーラ領主跡目ルディの求婚を受けてディアトーラ領主(元首)夫人として過ごすようになり、戸惑いの中、様々な人間の感情に触れて、気づき、自分の中にある違和感と折り合いを付けながら日々を生きていた。
そして、政敵であり、大国であるリディアスが主催した春分祭に招待されることになり、魔女としてのルタではなく、領主夫人としてのルタとして認められようと努力するのだが、その中で毒殺未遂に巻き込まれてしまう。
「大好き」なだけではいけないルディと、「分からない」ままではいけないルタが、その首謀者を追詰めていく中で、互いに成長を促しあい、支えてくれる存在(家族)の大切さに気付いていく。
《登場人物(国)の説明》
★
ワカバ
かつてルタが仕えたトーラを持つ魔女。トーラとは過去を変える力である。
★ワインスレーの国々
〇ディアトーラ
忘れ去られた過去にあった大きな国の忘れ形見とも言うべき国。
その名残でディアトーラ元首は『領主』と名乗り続けている。
クロノプス家
❁ルディ・w・クロノプス
クロノプス家の跡取り。魔女に求婚し、周りからは変人扱いされているところがあるが、一生懸命で真面目にルタを護ろうとしている。でも、いつもどこか残念認定される。ルタのことがとにかく大好き。
❁ルタ・d・クロノプス
戸惑いながらもルディの妻となった元魔女。
ルディのことを見守りながらも頼っているところがあり、人間関係での不器用さも目立つ。魔女の頃には一人で各国と渡り合っていたところがあるので、基本的には慌てることはない。
❁アノール・w・クロノプス
ルディの父。現リディアス国王アルバートの弟。クロノプス家に婿入りしている。穏やかな性格をしており、家族思いである。怒ると怖い。
❁セシル・d・クロノプス
ルディの母。ある意味天然娘であるが、彼女の言葉には必ず意味があり、風を読み過ぎた結果頓珍漢に至っていることがある。思いやりがあり、ルタのことを慕っている。
❁ルカ・クロノプス
ときわの森の近くでルディに拾われた子。ルディとルタの息子として、育てられている。乳飲み子の頃に拾われているため、本人は何も知らないまま育っている。
❁グレーシア・クロノプス
ルディとルタの娘。人見知りが強く、舌っ足らずなところはあるが、少しセシルに似たところがあり、不思議ちゃんである。
❁カズ
ルディの幼馴染み。ルディよりも年上であり、ルディの世話役として行動することも多い。万屋の長男。妻にフィグ。娘が三人。ミモナ・モアナ・マナがいる。
❁テオ
小さい頃からルディに憧れている男の子。幼少の頃は魔女の瞳として碧い瞳をからかわれた経験を持つ。
〇エリツェリ
ディアトーラの隣にあるワインスレー都市国家のひとつ。『春分祭』に深く関わっている国である。
❁ミルタス・w・マグワート
エリツェリの国家元首。ルタとアリサ(リディアスの王妃)と親しくしている。
❁タミル・a・バーグ
ミルタスの夫。ルディの親友である。ワインスレー東にあるアイアイアの貿易商だった。
★リディアス
国敵としての魔女を狩り、その国を大きくしてきた国。現在の国王はアルバート。今は海外へ視野を広げ、その力をさらに強めていこうとしている(領土拡大ではなく、影響力を強めたい)。
魔女を畏怖し崇めるディアトーラとは国同士としては水と油なところがあるが、現在は穏やかな関係でもある。
❁アルバート・リディア
リディアスの現国王。アノールの兄であり、ルディの伯父でもある。基本的にはおおらかな性格をしているが、国王として指導者としての資質を充分に備えている。妻であるアリサには弱い。ルディのことも可愛がっている。
❁アリサ・リディア
アルバートの妻。人事に関して的確な判断を下すことができ、アルバートに頼られているところがある。人間観察が好き。ルタとルディの様子を見て楽しんでいる。
第二幕、始まります。
『家族の物語』
お楽しみいただけると幸いです。
《あらすじ》
元魔女であるルタと、ディアトーラ領主跡目であるルディ。今、ルタのお腹の中には赤ちゃんがいる。
そして、その赤ちゃんが生まれることで、穏やだった水面が再び弧を描き、揺れ始めるのだった。
ルタの一生を書いたお話。














