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フェアリーって実在してるんだな、この世界

キースはあの後、自分が所有する家で現在使ってない物を提供してくれると言ってくれた。

条件は家の管理をしてくれればいいっていうだけ。

ステータス画面とはいえ、キースを騙そうとして悪かったわ。

その家を、本当の家と繋ぐ転送魔法の触媒を置けば、ドアを開けたら別の場所が実践できる。

あとは、世界樹の守り人としての仕事が問題なくできる場所がどこなのかだ。

いっそ世界樹の傍に行ってみようかとか、教会行ってみようとか考えていた時、

「あ、いたいた!!セラ様~!」

幼い女の子のような声で上から呼ばれた。

…上?

見上げたら、羽が生えた15㎝くらいの女の子がこっちに向かって飛び込んできた。

緑の髪と瞳で、緑の衣装を着た、緑な女の子。

「…妖精?」

異世界ならそういうのがいてもおかしくないか。

「私、ニニア!世界樹で暮らしてるフェアリーなのです!!セラ様をお迎えに来たですよ!」

お、おお。なんてタイムリーな!!

「迎えに来たってことは、家があるの?」

「ないです!!」

ないんかい!!

「でも、世界樹の麓におうちをレーア様が今用意してくれてるの!」

…なんだと?

ポンコツ女神の作る家だと?欠陥住宅になってるんじゃ…。

お湯と水が逆に出るレベルならまだ大丈夫だけど、レーアのポンコツ度はナメたらいけない。

玄関が窓くらいはやらかすわよ。

…最悪は自分でスキル駆使して何とかするしかないか。

最悪の家の状態を想像していたら、ニニアが何かに気づいたように私の正面でガッツポーズをとった。

「大丈夫なの!レーア様がやらかさないように皆でフォローしてるの!!」

…フェアリー軍団にまでポンコツ女神扱いされてる…。

この世界、レーア以外の神と精霊達で成り立ってるのか…。

そういうことなら、家の心配は必要ないな。

「それならハウジングの準備のために一度家を見ておきたいわ。」

「わかったなの!」

もらった空き家の2階の空き部屋の扉を触媒にして、ニニアが世界樹の麓に道をつないでくれたので、戻れることを確認のうえでドアの先にある大きな樹の前に出る。

見上げると、それは見事な大樹だった。

「凄い…、これが世界樹なんだ。」

「そうなの、これが私たちの世界樹なの。世界中の魔力や生命エネルギーが集まるの!」

よく見てみれば、世界樹の周りに光の帯のようなものが見える。

「綺麗…。」

うっとり見とれてると、その麓にオシャレな一軒家がある。

あれが私の家なのかな。

レーアの力とフェアリー達の監視とフォローの成果物か…。

中に入ると、家具一式がないものの、とても快適な家になりそうだった。

「わあ、家具の配置とか考え甲斐があるわね。」

「家具もデザインを教えてくれたら作るの!!」

おお、優秀だ。

レーアの所為で、この世界の神様系ヤバいと勝手に思い込んでてごめんなさい。

おかげさまで綺麗な家具一式や、小物がそろいました。

今日から、快適に暮らせそうです。

ところで、私はどうやってお金を稼げばいいのやら?

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