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世界樹の守り人って何?

二人して唖然としてしまう。

真理奈ちゃんは間違いなく聖女だった。

ステータスも聖女っぽい感じで、この世界に来たばっかりだからレベル1なのも納得できる。

でも、私のステータス…、ツッコミどころしかない。

レベル50とか全属性適正ランクSSSも大概だけどMP∞って…、バグってるとしか思えない。

「先生のステータスがぶっ飛んでる理由って、やっぱり…。」

「間違いなくレーアだわ…。あの駄女神どこまでやらかしてんのよ。」

苦笑いしてる真理奈ちゃん。

「てか、世界樹の守り人って…、それ聖女より上なんじゃ…。」

「…それ、言わないで。」

何とかしてバレないようにしないと、城から出してもらえない気がする。

「ステータス、フェイクとかできないんですか?」

「うーん、スキルを調べて…、あ、あった幻術スキルを応用すればできるかも。」

「さすがです!」

他にもいろいろできるかもしれないな。

与えられた素材を活かすのは己次第だしね。

「あ、使用魔法に転送魔法があるわ。これを使いこなせば真理奈ちゃんといつでも会えるわね。」

ただ、使い方が分からないからどうしたものやらなんだけど。

まあ、そのうち使いこなすでしょ。

問題は、転送魔法使って直通で聖女の部屋に行ったら不審者扱いされて拘束されるかもしれないってことだな。

外に出てしまえば、私はただの一般人扱いされるだろうな。

「先生…、私はきっとここから出られないんだろうなって思います。だから、先生に会えるように力を付けて…、誰にも文句を言わせないようになってみせます。」

「真理奈ちゃん…、ええ、どんな形だろうと真理奈ちゃんが成長することは元家庭教師としては嬉しいことだわ。」

「せ、先生!!」

真理奈ちゃんの表情が感動に満ち溢れてる。

勉強を教えてた頃も、褒めたらこんな感じで喜んでいた。

あの頃から変わってない部分を知って嬉しいし、懐かしい。

「よし、じゃあ宮廷魔導師が戻る前に色々対策考えよう。フェイクを見破られないように精度を上げる方法を考えたり、スキルの確認したり色々やることいっぱいね。」

宮廷魔導師のトップとなれば、国一番の魔導士ってことだろうから、見破られないように対策を練らないと。

それに、そもそも世界樹の守り人ってことは、城じゃなくて世界樹の傍に行かないといけないよね?

そういえば、…世界樹ってどこにあるんだろう?

後で誰かに聞いてみよう。

前途多難だなあと思いながら、紅茶をすする。

「先生、私、ここのご飯脂っこくてきついです。」

「そうだね…、料理できるなら厨房部屋につけてもらえばいいんじゃない?」

聖女様のご機嫌取りのためならやってくれんじゃない?と言えば、真理奈ちゃんもそれくらいは言わないと割に合わないですよねって納得していた。

費用は王子のポケットマネーで出させるように誘導しておこう。

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