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勇者の変化

勇者の豹変びりに不信感を抱きつつも、家族と晩餐と相成った。


「しかし、今回の急な申し出によく応じてくれたな」


弟と父さんにありがたさを込めて、そう言う。


「兄さんの為なら、このくらいは、ね」


「そうだぞ、息子よ、そう畏まるな」


おお、我が家族は何故こんなにも熱いんだ。

目頭が熱くなるじゃないか。


「嬉しいよ。本当に」


ところで、恐らく、最も登場していないであろう弟の子供は、絶賛気分を悪くして、引きこもり中だ。

我が家の主治医に見せたが、緊張とお尻の衝撃で、便秘と痔を同発させてしまったらしい。


頑張れ少年。


と言うことで、今回のおもてなし(仮)はおおむね、うまくいったと思う。


ならば、このままの接待をと、セバスに言っておく。


「ちなみに、セバス、あの勇者何があった?」


ずっと気になっていたことを聞く。


「勇者殿ですか?毎日当家の騎士に鍛えさせていますが」


「いやいや鍛えてるだけで、あんな性格変わるもんなの?」


「そうですな、当家では昼休憩以外朝から晩まで、みっちり修行をやってもらっています。おかげで、体力が増強し、勇者殿のお相手にまで感謝されておりますぞ」


そんな地獄の訓練を課した覚えはない。


だが、あのように性格が変わると、逆に良かったのでは?と思う。


「メイドへの手出しは光るように言ったが、どうなんだ?」


「はい、当家のメイドは近年まれにみる強さですので今のところ問題なしです」


ならいいんだが。


今のところは万事OK 、勇者も順調に成長中か。

ふと、思ったことがある。


「なあ、セバスよ。何故あの勇者は我がアルフレット家にいるんだ?」


確か、旅の途中の寄り道だった寄り道だったはずだが。


「………そうですな」


「もう送りだしてもいいんじゃないか?食費もバカにならいし」


「畏まりました。すぐに手配いたします」


「頼んだぞ」


今からだと、時期的に、陛下が来訪なさった後だな。


しかし、何でここに来たんだ?



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