対策
問題
馬車で十日以上かかる辺境にわざわざ国王が来る理由。
解答 アルフレット
知らんがな
と言うわけにはいかない。
と言うか、もう三十過ぎで四十近いのに、何でこんな苦労をしなきゃならんのだ。
「とりあえず、どうしようか?」
執務室で、セバスチャンと話し合う。
「まずは、歓待の準備と町の警戒度を上げる事でしょう。陛下には、こちらに来ている間、どこよりも寛げるよう、ある程度の融通が利くようにすべきかと」
ふむ。
「具体的には?」
「国王陛下が訪問なされるのは、恐らく昼過ぎ。となると、まず昼食には、我が領の海で取れたカニの身スープ、ブドウをメインにした、アイスクリーム、食器類はすべて王都で入手してはいかがかと」
「なるほど。我が領の特産物をアピールしつつ、陛下に敬意を見せるのだな?」
「あぴーる?」
アピールの言葉に対し、難しい顔をした。
「いや、表明することかな」
セバスチャンはそのままスルーすることにした。
「そうですな。晩餐には、ワイン、氷漬けのスイカ、それに我が領の牧場で育てている牛肉でどうでしょうか?」
ビンラット領では、大きな牧場で数多くの生物を養殖している。
「そうだな。あまりに余ってるから、王家との商売もできると良いけど」
一応、紹介しておくと、この領には、商会が一つしかない。
ビンラット商会だ。
故に、我が領で商売と言ったら、この商会しかないのだ。
「そうですな。勇者殿の成長を見せるために、決闘をしてもらうのはいかがでしょうか」
なるほど。
となると、陛下には最初に戦ってもらう相手を用意してもらわなければならない。
「わかった、陛下にはこちらから声を掛けよう」
「ありがとうございます。それと、御父上と、ご兄弟夫婦なのですが、この機に、我が家に招いてはいかがですかな?」
ふむ
でもな~、女性六人囲ってる男がいる屋敷に、弟の嫁を連れてくるとか、ちょっと不安。
ちなみに、弟嫁の実家には毎月多額の仕送りをして、これまでの借りを返しているところだ。
そちらさんとの仲も解消済み。
「そうだな。呼び戻すか」
こうして、久しぶりの家族集合が決まった。
国王訪問まで後二十日




