幕間佐々木セイマは勇者である
俺の名前は佐々木セイマ。
ある日、いつも通りの学校が終わった帰宅時のことだ。
信号無視をしてきたトラックが目の前まで迫ってきた。
とっさに目をつぶり、次に開けた瞬間、異世界だった。
目の前には、荘厳な大理石らしき石でできた大広間、目の前にはダンディーな親父っぽい偉そうな人。
「おお、ついに勇者が現れたか!」
俺を見るなり、満天の笑みを浮かべながらそう言った。
「えっと、ここは、俺は一体」
俺が最後まで言う前に、さっきの偉そうな人の隣に立ったおじいちゃんが話し出した。
「勇者殿、いきなりの召喚で混乱しているのはわかる。だが、これは史実に基づき正確に行われた儀式の結果なのだ。まず、勇者殿にある言葉を聞いてもらいたい」
俺は、黙ったまま様子を見る。
一度咳払いをした爺ちゃんが、何か石板の様なものをもって、読み上げる。
『魔王復活せし時、汝らに光をもたらす者現る。その者、清き光をまといて、混沌の闇を打ち払うだろう。その者、金色に染まりし天の導きによりて、神の祭壇に顕現せり』
終わったのだろう。
一息ついて、再び話し出す。
「この、魔王復活せし時、つまり昨今の魔界の活発化ですな。そして、光をもたらさんとする者、これは、我々の言う勇者です。勇者は以前にも表れ、世界を救ったと言われております。続いて、清き光、これは、毎回呼び出される一代にのみ持つ、つまり、混沌の闇、魔王ですな。魔王に打ち勝つ力、もしくは知恵、と言う事です。そして、金色に染まりし天の導き、これは、五年に一度訪れる、二つの月が重なり合い、空一面が太陽の光で染め上げられ、あたかも金色の空に見えるとき、神の祭壇、つまりはここに現れる、と言うことを示しております」
何故か、説明を受けた。
いや、分かりやすくていいんだけど。
「故に、勇者殿、世界を救って頂けますな?」
何故か、こちらに向いて、良いよね?的なことを言われたんだが。
まぁ。いいけどな。
これ、俺TUEEEE展開、来たんじゃない?
俺の時代到来!
「いいよ、やります」
すると、目の前のダンディーおじさまが嬉しそうな声を上げた。
「おお!やってくれるか!いやいや、今日は何と縁起の良い日か!」
その後、城に俺の部屋をあてがわれて、その日は特に何もなく、終わった。
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翌日
何とかっていう公爵家から、天才御令嬢が俺に魔法の使い方を教えてくれるそうだ。
出会って吃驚、その女の子は赤髪のロングが印象的な美少女だった。
正直、もうちょっといかつい人が来るのかと思った。
初日は、魔法の使い方と、世界に干渉する力の操り方の特訓で終わった。
更に次の日は、魔法を短縮詠唱で成功させた。
そして次の日には、魔法の師匠、クリスに勝った。
それから、数日、俺たちは恋人になった。
更に数日後、今度は剣士の訓練として、この国の第二王女に会った。
この娘は、青髪ショートの姫騎士っぽい娘だ。
名前をアリス。
この子にも数日で勝って、恋人になった。
その調子で半年後には、薬剤師、拳闘家、剣聖、賢者、魔法士までもを恋人にした。
「俺の時代来たな」
「もお、何訳わかんないこと言ってるの?」
一緒にベットに横になっていたクリスに突っ込みを入れられた。
「セイマは、たまにわけわからん事を言うな」
剣聖のレイカにも言われた。
そう、俺は今六人の女の子たちと同じ部屋の同じベッドで寝起きしている。
もうこれ、俺死んでもいいわ。
いや、ここまで来たんだ、もっとハーレムを増やして、俺は自由気ままに生きるんだ!
と思っていたのだが。
「勇者殿、そろそろ、旅に出てもらうぞ!と言うことで、今一番大変な辺境に行ってくれ。あそこならば、強く凶悪な魔物が多くいる。現地の貴族に協力を得て、力量アップに励んでくれ」
と言うことで、俺は、辺境に行くことになった。
どゆこと?




