領地にて
どうも、皆さんお久しぶりです。
アルフレット・フォン・ビンラットです。
今日も今日とて、辺境にて、貧乏貴族をやっています。
転生してから、様々なことがあり、帝国と防衛戦争、エルフとの表上の和解等など、それはもう盛りだくさんな出来事がありました。
しかし、最近になって?帝国を許せないだとか?王国の権威に関わるだのとのたまう王国の上層部とエルフですが、正直聞く気になれません。
ここで、本当は、的なことを言うのもわざとらしいので控えたかったのですが、真実は真実として語りましょう。
帝国との交戦では、天然の狭い場所を使い少数づつ誰も殺さず勝利を得たのでした。
まさに、地の利と人徳を生かした戦い方ですね。我ながらあっぱれに思います。
しかしながら、こちらの死傷者は出ており、納得がいかない輩などがおりますが、知ったことではありません。
侵攻し返すにしても兵力と食料が足りませんし?何よりそのような野蛮なことは非生産的物であり、時間と労力の無駄であります。そんなところに割く資源と資金があればどれほど領地を発展させられるのやら。
以上のことにより、戦争と言う野蛮な行いは我が領地においては行わないのが基本です。
いまだに世界に散らばる冒険者ギルドが我が領地に設立さえていないのも気になりますが、大変結構。
帝国とも停戦および隣接する大森林と山脈の譲渡を結んだのみで、向こうも特に文句を言わない分、この領地は非常に安全な地となっているでしょう。
しかしながら、長年帝国との広陵は無かったため、交易で得られるわけでもなく、むしろ新たな未開拓地を貰い、面倒ごとを押し付けられた感じですが?これで当分は平和でしょう。
新たな地の開拓と、魔物の掃討に金銭と資源を費やす、貧乏貴族でありました。
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朝
食堂で、朝食を食べている。
無論出てくるのは、堅いパンと具のないスープ。
相変わらず土地の購入者も居らず、人材も少なく、仕事量とストレスだけが溜まっていく毎日だ。
前世の知識で開発した遊戯の売れ行きも、全て町の建設費やらでぶっ飛んでいく。
涙を啜りながらの朝食だった。
席を立とうと、椅子を引いたとき、服の日所の当たりが破れた。
六年ほど同じものを着ていたので、ついに天寿を全うした様だ。
「何やってんだろう、おれ」
違うだろ、こんなはずじゃなかったろ。
俺のスローライフはどこ行った。
落ち込みつつ、今日も業務を行う、アルフレット・フォン・ビンラットであった。




