町を出歩く
結論から言うと、あまり歓待は受けられなかった。
まあ、つい最近までは養ってもらうだけの存在だった父と弟を預かって貰ってたんだ。もう少し良い品を贈るべきだったと後悔している。
そして、今は貴族御用達の高級宿に来ている。
何でも、部屋に余りが無いとか。
まあ嘘なんだが、此処は器の大きさを見せてやろうと、明日出直す旨味を伝えてから来たわけだ。
という事で、弟の子供に合うのは明日だな。
「さて、今日は一日王都を見回るか」
「お供致します」
セバスチャンを連れたって宿屋を出ると、商業エリアの方に行く。
街並みは、石畳の道に家々は、機能性のある造りが主流だった。
そんななかに、色々な店が道沿いに建っていて、外から商品が見れるようになっていた。
次々と見て回っていると、あるものが目についた。
「なんだ?ここ」
そこは、回りの店よりも明らかに小さく、商品も置いてない怪しい店だった。
「入ってみよう!」
ちょっとした興味本意で入ると入ると、カウンターに突っ伏した髪の長い女性がいた。
「あの~!」
声をかけると、ビクッと起き上がる。
「はいっ!!??」
「え?お客さん!ちょっと待って!」
そう言うと、奥に戻って暫くして戻ってきた。
「はい!ようこそ当店へ!」
髪型が少しばかり整っていた。
「此処はそう言った商品を扱ってるんだ?」
「ここでは、物への魔術付与や魔方陣作成を行っています」
「成る程」
正直今の時代そんな職業はいらない。
一般に売られている国の物を買うだけで事足りるからだ。
しかし、辺境のため未だに自身の魔法で火を起こしたりしているのが現状だ。
因みに、この世界に魔法を扱えない者は皆無!らしい。
「魔術付与、ねぇ、使い道がな…」
そこで、前世でのラノベやファンタジー世界の物語を思い出す。
「ねえ、バフって付与できる?」
「バフですか?ええ出来ますよ」
でかした!
「君、家の領で専属の付与魔法師にならない?」
「っへ?い、今なんと?」
「だから、雇ってあげようかって言ってるの」
「ほ、本当に、宜しいのですか!?」
うん、まあ食いついてくるよな。
だって、閑古鳥がないてそうだもん。
「ああ、そこで君にはある重大な役割をになってもらう」
「喜んでさせていただきます!」
「じゃあ、取り敢えず、やることを教えるからその後家の領に送るよ」
とういうことで、付与魔法師ゲットだぜ。
この後、付与魔法師のリンデルを領に送って、一足先に作業を行ってもらう。
日がくれ、宿屋に戻り眠る。
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翌日、弟と父に会い子供にも会った。
正直余り甥という実感が湧かないが、この子には将来あの領を継いでもらうのだ。この子の為にももっと発展させなくては。
あと、普通に子供って可愛いと思った。
無邪気だし、言葉覚えてくれるし。
弟と父にも少し話をし、子供が大きくなったら領に来ると言う約束をしたので、あと12年程だろうか?
それまでには立派な領地にしいよう。
そう思い、二泊三日の王都訪問は終わった。




