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スカイ・スノー  作者: ハイド氏
7/8

テストフライト

この戦闘機は今までのものとは一線を画すもの。そのエンジンにスラッシュイオンエンジンを搭載しこれまでのどの戦闘機よりも速い

 


 荒木はテストフライトに挑戦していた。数あるチェック項目をクリアにしながら滑走路に進入した。これは通常の手順であるがチェック項目を読み上げながらヴェルナー少尉が確認の合図をした。


「最終チェックリストクリア。タキシングに入る。コミニティー・テイクオフ!!


機体は加速を始めた。そして、アフターバーナーに点火し更なる加速に入った。そして、前輪が浮き上がり次に後輪も滑走路から離れた。 


「テイクオフ!!とりあえず これでいい 」


何かを悟ったように荒木博士がそういった。

 

 滑走路から随分と離れ高度は急激に上昇していた。まずは最大高度上昇テストだ。理論通りならば42000ftまで到達出来る筈。機体は加速し続けマッハは3.6にまで達した。52秒でマッハ3.9に到達それ以上の加速はない。これがこの機体の最大速度、デジタル高度計は高度42100に達した。その瞬間エンジンはストップし上昇限界を迎えたようだ。


「エンジン停止、再始動のため高度を低下させる。高度10000ft以下にしろ!!」

「え、ここはトゥール山脈の上空ですよ、一万では・・・・」


副パイロットはよく知っている。この山脈は最高高度10000越えだ。機体は急激に降下しキリモミ状態で30000、26000、20000と降下していく。しかし、何度か再点火をかけたがエンジンは再始動しなかった。


「だめです点火しません!!」


ついにはトゥール山脈が見えてきた。


「うわぁぁぁ、高度12000このままだと墜落しますよ!」


しかし、荒木の顔には焦りはなかった。それどころかこの状況を楽しんでいるようにさえ見える。


「大丈夫、大丈夫だ。いまだ再点火!!」


山肌すれすれで点火し山頂部をかすめるように上昇し始めた。


「やりましたね、荒木博士」


荒木博士は涼しい顔で


「初飛行成功 基地に帰還する」


と言いアフターバーナーに点火し急速に基地のある方角へと加速した。






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