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スカイ・スノー  作者: ハイド氏
6/8

その機体 FX-133 EP2

荒木中尉はこの部隊に配属される前 その戦闘機の開発主任だった。

なぜ「博士」からパイロットになったのかそれはおいおい書きたいと思います。



 (…1年8カ月前…開発主任時代)




 開発者 それはある意味で孤独なものだ。特に荒木博士は孤高の存在であり共和国内外から

【天才科学者】 の呼び声高き著名な人物でもある。戦争開始から早3年新型のエンジンを積んだ戦闘機の開発も終盤にかかっていた。



そして、博士としては似ても似つかない場所に彼は居たのである。







 共和国内 第二のラングール空軍基地 試験飛行機ハンガー





荒木博士はなぜかパイロットスーツに身を包みこのラングール基地は共和国内の開発の一端を担っている航空基地であり技術開発師団の根拠地でもあった。


技術開発師団はその直下に開発局を有しており、大変精鋭ぞろいの三個飛行隊を《特殊戦術飛行隊(SQ)》として保有していた。もちろんその三個飛行隊がすべて実践的な戦闘機部隊という訳ではなく、技術開発師団のその第12特殊戦術飛行団は空中輸送特務隊である第133特務飛行中隊、さらに開発戦闘機中隊である第134特殊戦術開発戦闘機飛行中隊。そして、第135特殊戦術飛行中隊 135SQは特殊任務飛行隊所属機であり秘密裡に設立されたトップガン5機だけで編成された部隊である。


開発中の機体は須らく第134STIQの所属機となっている。


その試験戦闘機の駐機場(ハンガー)には一機の戦闘機 FX‐133 EP2 を多くの関係者が囲んでいた。その中の一人とりわけ貫禄のある将校の一人が


「荒木博士 開発中のスクラムジェットエンジンは調子が良さそうだな。今日こそは飛行試験が出来ると聞いたが」


それはこの開発師団の司令官であるウォルター少将 つまりはこの基地の指令官。荒木は開発主任でありさらにはテストパイロットでもあるという意外な側面を持つ博士だ。このようなことは共和国内外で例がなく非常に異例ではあるのだが技術開発主任が今日、飛行試験を行うのだ。


「はい、開発は順調です指令。今日は絶好の処女飛行日ですよ」


その荒木博士の物言いは少しとげがあるようにも思えたがウォルター指令は少し間を置き


「……まあ、いい。君がそういうならば今日はそういう日なのだろうな!」と言い返した。



他にも同じ開発者チームやサブパイロット、防衛産業の御歴々や政府の関係者も参列する中、ついに新型のスクラムジェットエンジンを搭載した双発機のテストへと入った。ハンガーにいた人々は期待から離れついにはエンジンが始動した。荒木博士はその凛々しいパイロットスーツを着込み期待にかけられた専用の梯子を使い機体へと搭乗した。


諸手順をすべて終わるとエンジンを少し吹かせながらハンガーから機体を滑走路へと移動し始めた。ハンガーから誘導路へと向かう。


「今のところ問題はない。手順1-1から12-13までオールクリア。TA-133 滑走許可を求める。」


「ラジャ こちらラングール管制塔、進路クリア。滑走を許可する。」


「荒木これより滑走準備に入る」



誘導路から90度反転して滑走路へと侵入したFX-133 EP2は滑走路のど真ん中に平行に止まった。そして、最終チェックを開始しエンジンを勢いよく噴射し始めた。機体はみるみる加速し前輪が浮き続いて後輪も浮き上がった。まずは飛行成功だ。









どうでしたでしょうか 次話はテストパイロットの様子と家族との話を書きたいと思います。ぜひ期待を( ´∀` )

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