290 ティマの歌
もう今年も少しで終わりそうですが、お話は続きます。
「この日までの鍛錬の成果を見せてくれっ」
教会前に作られた特設ステージの上で商工会長がステージに並んだ歌合戦出場者に檄を飛ばす。
「おーっ」
ステージの上の出場者と観衆が同時に雄たけびを上げる。その音の大きさにネアは思わず耳を伏せてしまった。
「審査員は、聖歌隊員、ケフを根城にしている吟遊詩人たちだ。詳しく紹介すると遺恨が残るからここまでだ。審査員はそこのテントの中で君らの歌声を審査する。彼らは君らの姿も名前を見ず、純粋に歌声で審査する。このステージの上では、貴賤は存在しない」
商工会長はそう絶叫すると、一昨年と、昨年の女神様役と言うだけで、司会に任命されたレイシーとタミーを呼び寄せ、さっとステージの袖に引いて行った。
「では、これより第1回、歌合戦をはじめます」
「1番の方、どうぞーっ」
レイシーが恥ずかしそうに宣言する、その言葉を継いでタミーがやけくそで大声を張り上げた。
「1番、いくぜーっ」
最初の歌い手は、酒場のオヤジであった。残り少ない髪の毛を全部ワックスで固めて尖らせ、デスヴォイスでシャウトし始めた。彼が歌を一小節も歌わないうちにテントの中からゴングが鳴らされた。
「はい、終わり」
「2番の方、どうぞーっ」
レイシーとタミーは面倒臭そうに声を張り上げて、2番手を紹介した。
「2番、逝きます」
2番手は八百屋の兎族の看板娘が歌いだした。
「恨みます~」
彼女が歌ったのは、呪歌とも言われる歌で、愛する男に捨てられた遊女が自殺する前の心情をとうとうと歌ったものであった。彼女の歌唱力は素晴らしかったが、それがいけなかった。会場はまるでお通夜のように静まり返った。それを察したのか、テントからゴングが鳴った。
「自信があったのに・・・」
彼女は恨みがましそうにステージから去って行った。
「では、気を取り直して次に行きましょう」
レイシーが引きつった笑みを浮かべて、次の歌い手を示した。
「3番の方、どうぞー」
タミーができるだけ元気な声で次の歌い手を招いた。
「次は、パル様かな」
退屈の余り、貴賓席で舟をこぐレヒテの背後で、少し硬めの椅子に座りながらネアはステージを見ていた。
「17番の方、残念でしたね。では、次の方」
これぐらいになってくるとレイシーも慣れて来たのか、ゴングを鳴らされた出場者に一言付け加えるようになっていた。
「18番の方、どうぞー、がんばって」
タミーも見事な営業スマイルで、次の出場者を呼び出す。
「パル様だ」
ネアは静かにしているつもりであったが、思わず声を上げた。
「え、パル? 」
レヒテは手の甲で涎を拭きながらガバっと身を乗り出した。
「これから、パル様とメムが歌います」
日頃の彼女らの鍛錬を知っているネアは彼女らの歌唱力に少しばかり期待しながら耳を傾けた。
「・・・」
ネアは彼女らの歌を聞いた時、目が点になると言うのを実体験していた。彼女らの歌声は大ガエルの鳴き声から進化し、大ガエルの断末魔となり、それが遠吠えのコーラスで盛り上がる前衛的すぎるモノであった。
「聞いている方がツライ。かわいそうだよ」
レヒテが悲しそうに表情になった。しかし、ステージ上のパルたちはレヒテの思いとは裏腹に自分たちの世界に酔っていた。
彼女らは互いに目くばせし、ハモりだしたのであるが、それはあくまでも本人たちの主観であり、傍からは遠吠えをしているように見えた。あまりにも痛々しいステージは慈悲のゴングにより幕を下ろしたが、彼女らは不満の様で、彼女ら少々むくれながらステージから降りて行った。
パル、メム主従コンビの次にステージに立ったのはフォニーだった。先ほどの元気だけなら100点以上の歌に対して、彼女は静かに歌いだした。
彼女の歌は、どうしても素直になれない乙女心を静かに歌うモノであったが、勢いで乗り切れるような歌ではなく、音程、声量、リズム等が問われるテクニカルな歌であった。そして、見事に彼女にそれらのテクニックが不足していることを証明した。しかし、彼女の二その表情は先ほどの主従コンビのそれと同じで、完全に自分の世界に酔っていた。
「見ていられない・・・」
ネアがその痛々しさに思わず目を背けるのと同時にゴングが鳴らされ、彼女の尊厳がこれ以上傷つくことを防いでくれた。
「パルもフォニーも・・・、残念な感じ」
レヒテは悲し気にため息をついた。その時、ステージに凸凹コンビが上がってきた。
「漫才の大会じゃないんですけど・・・」
ネアは彼女らの常のやり取りを思い出し、今回の大会の趣旨とは違うウケを狙っているのではと不安になった。
「・・・」
バトがルロを見つめながら楽器を爪弾き、キーを合わせる。そして、静かに前奏を奏でだす、バトの演奏に合わせ、ルロが静かに歌いだした。
「♪~」
ルロの歌声は晩春の爽やかな風のように観客席を流れて行った。今まで、勢い任せや、本人の自己満足だけの歌とは違い、聴かせる歌であった。しかも、そこに弦楽器の演奏が加わりその場にいたモノは、おしゃべりやお菓子を食べる手を止めて聴き入っていた。
「あの人たちに、こんな特技があったなんて、私はお笑い路線だけかと思っていたよ」
2人が演奏しているのを見てレヒテが超常現象を見るような目で呟いていた。
歌い終わって、2人がゆっくりとお辞儀すると、観客席から今までにない拍手が巻き起こっていた。それを聞いたバトは小さくガッツポーズを取っていた。
「いまの所、あの2人が有力ですね」
レヒテの背後からそっとネアが囁いた。
「うん、そう思うよ」
レヒテはネアの言葉に首肯した。凸凹コンビ以降、数組がステージに上がったが、その演奏、歌を聴いてレヒテはますますその思いを強くしていった。
「お嬢、ラウニ姐さんが上がりますよ」
「ラウニが歌が上手いって聞いているけど、歌っている所を見たことがないんだよね」
ネアは極まれにラウニがご機嫌な時に時折、小声で歌っているのを聞いていたことを思い出していた。
「ラウニ姐さんは、自分の歌唱力についてあまり知らないんじゃないでしょうか。下手とは思っていないでしょうけど」
ネアはラウニの常の事を思い出しながら、推測したことを口に出した。
「ラウニの事だから、自分が獣人であることに引け目を感じているのかも。あの子、結構気にしているから」
レヒテはちょっと悲しそうな表情を浮かべて、ステージから降りるラウニを見守っていた。
「そうですね。ラウニ姐さんはものすごく気にしている。私はこの身体、結構気に入っているですけどね」
ネアは肉球の付いた自分の掌をじっと見ると、にっこりとしてレヒテを見つめた。
「そうだよねー、身体の能力が私たちより上だし、そして、何より、尻尾がいいんだよねー」
レヒテはそう言うとネアの尻尾をぐわっと鷲掴みにした。
「きゃっ」
ネアは大声で叫びそうになるのを口に手を当てて押し殺した。
「お嬢、尻尾はダメって何度も言っているでしょ」
ネアは涙目になりながら尻尾を握るレヒテのてを剥がそうとしていた。
「尻尾も、肉球も、毛皮もない私にとっては羨ましいんだよね」
「手入れ、大変ですよ。自分の髪を梳かすのにも苦労するような人には無理ですね」
ネアの言葉にレヒテはむすっとふくれっ面になった。レヒテの機嫌をこれ以上悪化できないなとネアが考えていた時、ラウニが盛大な拍手と共にステージを降り、その代わりにアリエラとティマの師弟コンビがステージに上がってきた。
「お嬢、ほら、ティマちゃんが出ますよ」
ステージに背を向けてネアにふくれっ面を見せつけるレヒテにネアはステージの方向を指さした。
「あ、ティマも出るんだ・・・」
レヒテの関心がネアの尻尾からステージの上に切り替わったことを確認したネアはほっと安堵の息を吐きだした。
「ティマちゃんに合わせるからね」
「はい」
ステージの上でアリエラが少し屈んでティマと視線を合わせると、ティマは大きく頷いた。
「♪~」
ティマが静かに、静かに歌いだした。それは、我が子を慈しむ母が歌う子守唄であった。ティマが最初の数小節を歌い終える頃、アリエラがティマの歌に加わり、ティマとは別のパートを歌いでした。ティマは母親や家族との幸せだった日々を思いながら懸命に歌った。彼女の歌は北部では聞きなれない歌であったが、聴衆はティマの歌声に聴き入り、時折啜り上げる音が会場のあちこちから聞こえてきた。
ティマのステージはゴングで中断されることはなかった。歌い終わって、ティマとアリエラが聴衆に向かって深々とお辞儀をした時、会場は割れんばかりの拍手で埋め尽くされた。
「え? 」
ティマの歌を聴いている内にネアは、忘れ去っていた前の世界の母の姿を朧げに思い出すと同時に、見たことの無いキジトラ柄の女性、多分この身体の母親の姿を鮮明に思い出し、いつの間にか泣いていた。彼女はそっとハンカチを取り出して涙を拭った。
【とっくの昔に忘れたつもりになっていたのに・・・。こんな俺でも母さんは愛してくれていたのかな・・・】
そう思うと胸いっぱいに切なさと喪失感が襲ってきた。
【このままじゃ、大泣きする】
ネアは、歯を食いしばって襲い来る感情の大波と戦い、何とか捻じ伏せることに成功した。
「ネア、気分が悪いの? 」
肩で息をしているネアに心配そうにレヒテが声をかけてきたが、彼女はここで声を出すと泣いてしまうと思って、少し力投げににっこりすることで大丈夫であると伝えた。
「素敵な歌だったよね。沁みる? ってやつなのかな・・・、音楽の事よく分からない私も泣きそうになったよ」
郷主の娘でありながら、音楽が分からないと口に出すレヒテにいかがなモノかと思いながらネアは自然に苦笑を浮かべていた。
ティマの後、数組がステージに上がり、極まれに盛大な拍手が沸き上がるぐらいで、催しは平和に進行し、そして、最後の出演者、色黒の天然パーマがアフロのように見えるかばん屋の大将が歌いだした。彼は独特のステップで踊り、そして熱唱し、絶叫するとその場に膝をついてしまった。それを見た係員が部隊の袖からマントを持って駆け付け、彼にかけて連れて行こうとするが、彼はそれを振り切りまた絶叫というかシャウトをしはじめる。そして最後まで歌いきり、一礼するとさっとステージから降りて行った。
「マントショー? 彼は、J・Bがこっちの世界に・・・、まさか」
それを見ていたネアは思わず口に出していた。ファンクの帝王がこっちの世界に来たのかと期待したが、後日、彼女が人づてに確認すると、かのカバン屋の大将は全くのこっちの世界の人だった。つまり、彼の行動は収斂進化のような物だったと、ネアは一人で納得した次第であった。
「えー、今、審査員から優勝者の発表がありました」
タミーが審査員のテントから封筒を持ってきて、レイシーに渡すと彼女は大声を張り上げた。ざわついていた会場が水を打ったように静かになった。
「男性の部、優勝者は・・・、アンク鞄店の店主、「拍子」のウラブさん。そして、女性の部、優勝者は・・・」
レイシーはここまで読んで、一呼吸置き、深呼吸してから口を開いた。
「名月亭の女将の「大皿」のサッシーさんです」
この発表にネアは思わず
「え、嘘だろ」
と口に出していた。それを聞いたレヒテは振り向いて寂しげな表情を浮かべた。
「サッシーさんは、声の大きさ、音のズレがなかったよ。で、甘ったるい歌じゃなくて、このケフに昔からある、自然を歌ったものだよ。ルロやラウニは、女性ウケがいいだけ、ティマの歌も凄かったけど、馴染みがなかったからね」
レヒテは彼女なりの分析をネアに話した。その言葉を聞いてネアは驚愕の表情を浮かべた。
「お、お嬢、何か悪い物でも食べましたか? お医者様をお呼びしましょうか? 」
ネアは身を乗り出すとレヒテの顔色を窺った。
「変なモノなんて食べてないよー、何でそんなこと言うのよ」
ネアの言葉に納得いかないと、レヒテはちょっと声を荒げた。
「お嬢、本当に熱とかありませんか? えーと、お嬢は、ほとんど寝てたでしょ。とても、聴いているように思えなかったものですから」
「ウトウトしながら聴いているとさ。気持ちよくウトウトできるんだよね。でも、酷いのだと、パルみたいなの聴くと、眼が冴えるだよ。それとね、ヨーラ様みたいに格好良くなりたいじゃない。私なりに頑張っているんだよ」
レヒテはネアに対して、あの勉強会から彼女なりに日々努力していることを力説した。
「そう言えば、最近アルア先生に追いかけられていませんね。お勉強さぼっていませんよね。あまりにも普通な事なので気付きませんでした。申し訳ありません」
ネアはニヤニヤしながら頭を深く下げた。そんなネアの様子にレヒテはますますむくれていった。
「ここで、特別賞の発表があります。本来はありませんでしたが、ついさっき、決定されました」
タミーが少し焦ったような表情でテントから走ってきて、驚いているレイシーに手渡した。
「特別賞は・・・、お館の侍女見習い「麦穂」のティマさんです。・・・副賞は、お菓子と小物を・・・、取りあえず、たくさんです。ティマちゃん、こっちに来て」
レイシーがティマを手招きすると、彼女は何が起こったか分からないようできょとんと立ち尽くしていたが、アリエラがそっと優しく背中を押すとトテトテと駆けて、ステージに上がった。
「いいお歌だったよ」
「思わず泣いてしまいました」
ステージに上がったティマはレイシーとタミーにぎゅっと抱きしめられ、ますます自分の身に何が起きているのか理解できていなかった。
「え、え、なに? 」
「ティマちゃんのお歌が良かったの。だから、賞品を上げようってことなの」
きょとんとしているティマにレイシーは優しく話しかけると、そこで初めてティマは自分の置かれた立場を理解した。
「とても素敵なお歌だったから、特別にね、お菓子と可愛い物をご褒美に貰えるんだよ」
「うわー、凄い」
タミーの言葉にティマは悦びの笑顔を浮かべた。その表情を見たその場に居合わせた人々は心の中がほわっと温かくなったように感じたのであった。
盛大な拍手と共にティマがステージから降り、司会のレイシーとタミーが歌合戦の終了を告げると、集まっていた聴衆はそれぞれ感想を口にしながら帰路について行った。
「なんで、あのオバさんが優勝なの? 私らの方が絶対にウケていたってのに」
会場からお館に帰る道すがら、バトは納得しかねるとしきりに文句を言っていた。
「選曲がマズかったですね。全年齢、男女問わずにウケるのを選べば良かったですね」
ルロも何度目かのため息をついて、落とす肩が亡くなるぐらい肩を落とした。
「私は、思いっきり歌えたから、それだけで満足ですよ」
凸凹コンビとは対照的にラウニの表情は明るかった。
「歌声には毛も尻尾も生えていませんから。これからも、機械があれば歌いたいですね」
彼女は歌う行為に、種族も何も関係ないことを再認識し、自分の中の小さなコンプレックスを解消したようであった。
「ティマの歌、良かったよ。うちは優勝はティマだと思っていたよ」
副賞の目録を大事そうに抱きかかえているティマにフォニーが嬉しそうに彼女の健闘を讃えた。
「お師匠様に手伝ってもらったから・・・」
ティマはそう言うと自分の手を引いているアリエラを上目遣いで見つめた。
「ーっ」
アリエラはその視線で一瞬、気絶するほどの悦びを感じたが、ここでいつもの調子でベタベタすると、今上がっている自分の株が大暴落することを悟る程度の理性は残っていた。
「それは、ティマちゃんが頑張ったから。天国のお母ちゃんがきっと応援してくれたんだよ」
「うん・・・」
ティマはアリエラの言葉に頷くと、空を見上げると、胸の前で手を組んだ。
「ありがとう、あたしは元気にやってるからね」
彼女は天国の母親に届くぐらいの大声を上げた。アリエラはそんなティマの健気な姿を見て涙腺をすぐさま決壊させ、凸凹コンビもぼやき声ではなく啜り上げる音を出していた。
「いい歌でした。私、思わず泣いていました」
天国の母親に報告して、晴れ晴れとした表情を浮かべているティマにネアは彼女の歌を聴いていた時のことを話した。
「え、ネアも歌で涙するんだ」
「どんな悲恋物の歌を聴いてもケロッとしているネアが、意外です」
ネアの言葉にフォニーとラウニは超常現象を見たような表情を浮かべた。
「私は鉄や石で出来ているわけじゃないですよ。ちゃんと血の通った人ですから」
先輩方の表情にむっとしながらネアが言うと
「身体はそうかも知れないけど、心は鉄でできていると思っていたよ」
今まで、ネアに散々皮肉られて来たレヒテがここぞとばかりに攻撃してきた。
「お嬢・・・、それはあまりです。悲恋物は分かりませんが、親子の情ぐらいは理解できますよ」
ネアは、レヒテにむすっとした表情で応えると、頬を膨らませた。
「僕の言った通りだろ」
マイサを伴って買い物のついでに会場で歌合戦を鑑賞したご隠居様は、会場の近所のカフェでお茶を楽しみながら彼女に語りかけた。
「そうですね。丁度いい息抜きになったと思います」
ご隠居様の言葉にマイサはにこやかに頷いた。
「これが、恒例行事になると面白いことになるかもしれないね」
ご隠居様が楽しそうに話すを聞きながらマイサも楽しげな表情を浮かべた。
「できれば、いつか、私もステージに上がりたいですね。無理な事ですけど」
「そうかなー、その内、そうなると思うよ」
そう言うと、ご隠居様は、少し寂しげに言うマイサに含みのある笑みを浮かべた。
「いきなり、剣術の稽古が流行ったかとおもったら、今度は歌合戦か・・・」
会場を後にする人々を店の事務所から眺めながらトバナは呆れたような声を上げていた。
「全く、気楽な連中だ。よし、これを報告書に書いておこう。ケフの出来事を書くなとは言われていないからな。さて・・・」
トバナはそれから文才のなさを修飾子で補うような報告書を一晩かけて作成することになった。
この世界でポピュラーな歌は民謡と吟遊詩人が定番で歌うものになります。
前者は地方の自然や人情を歌い、後者は恋愛ものを抒情豊かに歌うものです。
ティマの歌は子守歌で、民謡に近いものだと思われます。
楽器はお祭りや冠婚葬祭で演奏されるので、案外演奏できる人はいます。
今回もこの駄文にお付き合いいただきありがとうございました。ブックマーク、評価を頂いた方に感謝を申し上げます。