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鎧を脱いで  作者: C・ハオリム
第22章 焦りと求めるもの
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289 真剣に息抜き

何かと慌ただしい師走でありますが、

ちょっとした息抜きに一助になれば幸いです。

 「歌合戦? それって真剣なお話なんですか? 」

 ボウルのお店での定例会同に向かう道すがら、ネアはご隠居様が口にした言葉に目を丸くして思わず突っ込んでしまった。

 「真剣で真面目な話だよ。今からこんなに張り詰めていたら、本番を迎える時には切れてしまうのは分かるだろ。明日が試合なのに、寝るのを惜しんで試合前まで素振りを続ける騎士がいると思うかい? 」

 ご隠居様はネアをしっかりと見つめて自分はふざけているのではないと訴えた。

 「この無駄な緊張感をリセットするためですか? 」

 「そうのとおりだよ。このままでは蹂躙されるという意識は皆が持った。これは好ましいと僕は考えている。悲しいことだけど、共通の敵を持つことで集団は団結できる。でも、差し迫ったことではないし、これで徒に敵愾心を煽ることは望ましくない。息抜きをして緊張感をほぐしたいんだよ。ネアも参加していいんだぞ」

 ネアの疑問にそのとおりだとご隠居様は答えると、ニヤッとしてネアを見つめた。

 「そう言えば、僕はネアが歌っているのを聞いたことがないなー。前の世界の歌でもいいんだぞ」

 「不調法ですから」

 「ラスコーの宿で風呂に浸かりながら何やら唸っていたと聞いたけどね」

 ご隠居様はニコニコしながら言うと、ネアが何かを言い返そうとする前にスタスタと速足で歩き、彼女を置き去りにした。

 「ご隠居様、お待ちください」

 ネアは小走りしながら、ご隠居様の背中を追いかけた。


 ご隠居様とマイサとの雑談から生まれ落ちた歌合戦と言うイベントは瞬く間にケフの間に広がって行った。

 「歌合戦の場は年迎えのお祭りと同じ教会前の広場とする。開催日は春の終わりの月の第3黒曜日とする」

 ケフの商工会議所の一室で街の中で発言力が比較的大きいとされている連中が顔を突き合わせ、イベントについて煮詰めていた。

 「歌うのは良いが、ただ歌うだけか」

 「女性の優勝者には今年の収穫感謝祭の女神様になって頂いたらどうかと」

 立派な髭の商工会長がメラニ神の禰宜ににこやかに提案した。

 「それは素晴らしい」

 「それが良い」

 その場に居合わせた面々は無責任に賛同の意を示した。

 「それで、副賞は如何にしましょうか」

 宿屋の主人が全員が付和雷同した後、おずおずと口を開いた。

 「盛り上がるには、それなりに豪勢なのが良いでしょうな」

 「甘いモノがいいでしょうか」

 「夏に向けての衣服も良いでしょうね」

 料理店のオーナーがそう言うと、仕立て屋の女将も声を上げた。

 「それが良いですよ。どんな年代、種族にも対応できるようにしませんとね」

 文具店を営んでいるエルフ族の女性が暫く考えてから口を開いた。

 「勿論、種族、身分を問わない。これが基本ですよ」

 エルフ族の女性の言葉に職人組合のドワーフ族の男が賛同した。

 「それでは、その辺りを煮詰めていきましょう」

 商工会長は無責任に会議を進めた。種族、身分を問わない、副賞について真剣に検討されたのは女性だけで会って、男性に至っては「それでいいでしょう」とロクに審議されなかった。


 「歌合戦だって、ほら」

 お館の使用人用の食堂に貼りだされている張り紙を指さしてフォニーがラウニにどうする? と言わんばかりに彼女の顔を見た。

 「そんな・・・、私なんか・・・」

 ラウニは張り紙を見て恥ずかし気に首を振った。

 「副賞を見てくださいよ。収穫感謝祭の女神様、パンケーキや甘いモノの1年間食い放題券、ステキなドレス・・・、奥方様の工房製です。可愛い小物、尻尾のある人には尾飾り」

 ネアは張り紙の副賞として挙げられているリストを読み上げると、ちょっと考え込んで呟いた。

 「欲しいかも」

 ネアがポツリとこぼすとフォニーの表情が獲物を狙うハンターの目になっていた。

 「歌合戦やは特性の尾飾りだよ。一点ものだよ。これは、狙うしかない」

 フォニーはそう言うとぐっと拳を握りしめると、決意した表情を浮かべた。

 「うち、出るから。それで、女神様と素敵な副賞を手に入れる。フォニーさんのサクセスストーリーの始まりだよ」

 フォニーは鼻歌を歌いながら、笑みを浮かべた。残念ながら、その鼻歌は音楽に貸してはずぶの素人であるネアですらどこか音程がズレていると感じられるモノであった。そんなフォニーの歌唱力を見たラウニは小さな安堵の溜息をついた。

 「・・・残念ですね。女神様も、美味しいものも、尾飾りも私の物です」

 捕らぬ狸の皮算用をしている狐に熊が冷静に言い放ち、不敵な笑みを浮かべた。

 「姐さんたちのご健闘を祈ります」

 互いに睨みあうラウニとフォニーを見てネアはそう言うと、トレイに食事を盛ってさっさと空いたテーブルに向かって行った。

 「ティマはどうしますか? 」

 ラウニは意気込むフォニーから視線をずらして黙っているティマに尋ねた。

 「お仕事が大事」

 ラウニに取り付く島を与えることなくなくティマはそう言うとネアの後を追った。

 「ティマって何となくネアに毒されているような気がする」

 「もっと無邪気であるべきですね。その辺りはアリエラさんを見習ってほしい気がします」

 フォニーとラウニは互いに見合って小さなため息をついた。


 「お主らは出んのか? 」

 稽古が終わった後、息が上がっているエルマ、残念トリオ、ルーカとタミーの武闘派コンビに、ラールは息を上げることもなく涼しい顔で尋ねてきた。

 「出るって、歌合戦ですか? 」

 5人を相手に打ち合ったエルマが汗を拭いながらラールに聞き返した。

 「そうじゃ。我らエルフ族は歌うのは得意じゃからな。それで、エルマよ。まだ穿いておるのか」

 言っている内容はふざけたようなモノであったが、言葉を発している本人の表情は至って真面目であった。

 「エルマさん、まだ履いているんですか」

 ルーカが荒い息をしながら今まで散々自分を打ち据えて来たエルマに尋ねた。

 「・・・いつもより打ち込みが痛かったから・・・」

 バトが立ち上がりながらエルマのスカートを見つめた。その視線に気づいたエルマ思わずスカートを押さえると顔を赤くした。

 「身体が軽く感じます。イライラも軽くなりました」

 「そうじゃろ。大地の気は偉大じゃからな」

 柄にもなくモジモジしながら答えるエルマにラールは満足そうにうなずいた。

 「ところで剣精様は出場されるのですか? 」

 ふらふらと立っているアリエラが荒い息の下から尋ねると、ラールは不敵な笑みを浮かべた。

 「勿論じゃ、この可憐な永遠の美少女である儂が出なくてどうする? 自分で言うのもなんじゃが、だまってにこやかにしているだけで華になるぞ」

 自信満々に胸を張るラールにアリエラはため息をついた。

 「そのとおりですと、とっくの昔に母になられていると思いますが」

 「良い女にはイロイロとあるんじゃ」

 ラールはむっとした表情を浮かべると、その場をさっさと後にした。


 「バトは勿論出るんでしょ」

 その夜、居室でどこにでもあるような恋物語の薄いか資本を読みながら寛いいるバトにルロがニヤニヤしながら尋ねてきた。

 「うん、出る所は出ているし、引っ込むところは引っ込んでるからね。どこかの誰かみたいに剛毛の寸胴じゃないから」

 バトは本から目を上げることもなくルロに答えると、ルロはむっとした表情になった。

 「体形の事じゃないです。歌合戦です。ま、バトが出場しようが、欠場しようが、私が今年の女神様役になるのは決まった事ですからね」

 ルロはそう言うと、吟遊詩人が良く歌う、甘ったるい片思いの歌を歌い始めた。その歌声は、とても可愛らしく、歌声だけを聞いていれば、彼女が残念な人だとは思えなかった。

 「え、ルロ、何か悪い物を食べたの? 」

 バトは本から目を上げ、見慣れないモノを見る目でルロを見つめた。

 「意外な才能・・・」

 破れた靴下を繕っていたアリエラは信じられないとばかりに目を見開いていた。

 「村じゃ、歌姫って言われたこともあるんですよ」

 ふふんとルロはそれなりに豊かな胸を張って自慢そうにバトとアリエラを見回した。

 「・・・そうか、その手があったよ。ルロ1人に美味しい思いをさせないよ」

 バトはポンと手を打つとさっと部屋から出て行った。残されたルロとアリエラが互いに顔を見合って首を傾げていると、バトが何かを抱えて部屋に入ってきた。

 「さっき、ルロが歌ったのは「侍女の片思い」だよね。うん、それならいける」

 バトが抱えて来たのは、少し草臥れたリュートに似た弦楽器であった。彼女は言を弾きながら調律をし始めた。その手つきはとても慣れたもので、あっという間に楽器の調律を追えてしまった。

 「ルロ、ちょっと歌ってみて」

 バトの言葉にルロは戸惑いながら歌い始めた。バトはルロの音程に合わせるように楽器を試すように弾くと大きく頷いた。

 「キーは把握したよ。私がルロに合わせるから、もう一度歌ってみて」

 バトがそう言うと、ルロは半信半疑でそっと歌いだした。バトはルロのリズムに合わせて演奏しだした。

 「え、なに、信じられないよ」

 ルロの歌声をバトの演奏がさらに美しいものにしていた。ルロが一曲歌い終えるとバトはにやっと笑みを浮かべた。

 「女神様は譲るけど、副賞は山分け、これでどう? 」

 バトは笑みを浮かべながらルロに取引を持ち掛けた。その取引にルロは少し考えてから口を開いた。

 「歌うのは私です。だから、私が8、バトが2ですね」

 「確かにルロの歌声は素敵だけど、それだけじゃーねー、私の演奏でさらに高みを目指せるよ。確実に勝ちを目指せる。でも、分け前だと乗れないなー」

 バトはルロに自分の価値を売り込みだした。その姿は、まるで何かの売りつけようとするセールスウーマンを思わせた。

 「・・・7、3で」

 「それじゃ乗れない、5、5」

 バトとルロは互いに腹の探り合いをするように睨みあった。

 「間をとって私が6、貴女が4、これ以上は譲歩できません」

 「乗った」

 「「契約成立」」

 2人はその場で握手を交わし、彼女らは握手をしたままアリエラを見つめた。彼女らの視線にアリエラは思わず頷いていた。

 「アリエラ、証人になってね」

 「取り分で揉めたくないですからね」

 「「これで勝利は間違いない」」

 2人が互いにニヤニヤしている姿をアリエラは少し引き気味に眺めていた。

 「私も、ティマちゃんを誘おうかしら。女神様はティマちゃんこそ相応しい」

 アリエラの中でティマの了承を得ず参加することが決定されていた。


 「ティマちゃんは、歌合戦に出るのかな? 」

 夕食前の稽古を終えて肩で息をしているティマにアリエラはにこやかに尋ねた。

 「一人前の侍女になることが大切だから」

 ティマは師匠に自分の思っていることを伝えると、アリエラは悲しそうに首を振った。

 「強くなるために必要な事だけど、楽しい事をしないで過ごすなんて、アイツは未だに苦しめ続けているんだ。そして、ティマはアイツにやられっ放しだよ」

 アリエラは真面目に答えるティマに視線を合わせるようにしゃがみ込むと笑みを浮かべた。

 「私と一緒に皆の前でお歌を歌わない? 」

 にこやかに聞いて来るアリエラにティマは戸惑った表情を浮かべた。

 「歌って、アイツなんか小さいヤツだって、そんな小さいのに負けないって決意するの」

 アリエラは半ば詭弁のような理屈を並べてティマに参加するようにと促していた。何故、アリエラがそこまで懸命になっているのか、それはティマに何が何でも女神をしてもらいたかったからである。

 「小さいヤツに負けない」

 「じゃ、一緒に歌おうね」

 ティマの決意を聞いたアリエラは満面の笑みを浮かべた。

 「どんな歌を歌いたい」

 アリエラが優しくティマに尋ねると彼女は暫く考えてから小さく歌いだした。その歌は、ティマのいた地方で歌われる子守歌であった。その歌は我が子を慈しむ母の心情が素朴なリズムに乗って歌われているものだった。

 「・・・」

 ティマの歌う子守唄を聞いたアリエラは思わず彼女を無言で抱きしめ、涙を流していた。

 「お師匠様? あたし、何か悪いことを・・・」

 抱きしめられたていたティマがアリエラの涙に、自分が何かしでかしたのかと首を傾げた。

 「ううん、あまりにもステキな歌で感動したの。ティマちゃんのお母ちゃん、温かい人だったんだよね。優しくて・・・、そんな人じゃないと、こんないい子を産んで、とてもいい子に育ったんだよね。、悔しいけど勝てないよ。でもね、私はいつでもティマの味方だからね」

 アリエラはステージの上でティマと共に歌い、実の母娘のように抱き合って感涙を流している場面を想像し、勝手に盛り上がっていた。ティマは、そんな師匠を有り難いと感じながらも、この人普通じゃないと思っていた。


 「ラウニの歌の前には流石のフォニーさんも霞んでしまうね」

 お風呂を済ませ、後は寝るだけと言う侍女見習いの居室に、小さな澄んだ歌声が流れていた。歌っているのはラウニであり、彼女の声量、音感などを見せつけられたフォニーはあっという間に戦意を喪失していた。

 「ラウニ姐さんの才能の一つですからね。歌手か吟遊詩人でもないと太刀打ちできませんよ。だから私は端から出る気はありませんでした」

 ネアは、ラウニの歌声力に自信喪失するフォニーに彼女は別格であり、気にする事はないと告げた。

 「パル様も出場されているなら、出場しないわけにはいかないよ。女の意地だよ」

 ネアはフォニーの言う意地が何に対する意地なのか薄っすらと見当はついたが、内なる野生が最高度の警報を発しているのを感じ取り、敢えて確認しようとはしなかった。


 「うわっ、お嬢様、今、大ガエルの鳴きまねされました? 」

 星空の下、お館のテラスで発声練習をしているパルの背後でメムが首を傾げていた。

 「せめて、遠吠えと言いなさい。大ガエルってなんですか」

 メムの言葉にパルがむっとして言い返すと、メムはきょとんとした表情を浮かべた。

 「大ガエルって、沼地に住んでいるこれぐらいの大きさでイボイボの茶色いカエルですよ。お嬢様、ご存知じゃななかったですか」

 メムは両手で大ガエルの大きさを示した。

 「それぐらい知ってます。私の声が大ガエルの鳴き声と同じってことですか? 」

 パルはぐいっとメムに近づいた。メムはひきつった笑みを浮かべながら半歩退いた。

 「声量は大ガエルの方が上かと・・・、むっ」

 パルはメムが言い終える前に彼女のマズルを鷲掴みにしていた。そして、乱暴に振り回しだした。

 「ーっ」

 メムは追わず悲鳴を上げたが、口が押えられているためくぐもった唸り声しか上げられなかった。

 「大ガエルってこんな声でしょ」

 「ーっ」

 「メムの方が上手ですよ」

 メムはパルに散々振り回され、漸く解放されると涙目でマズルをそっと撫でた。

 「とれるかと思いました・・・」

 「気楽そうにしているけど、メムは私と出場するのです。嫌とは言わせません。いいですね」

 パルは厳しい目つきでメムを睨みつけると、彼女の尻尾がきゅっと丸くなり股に隠れようとしているのを目にした。

 「そんなに嫌ですか」

 パルはメムに顔を近づけ、お嬢様圧をかける。その圧に押されるようにメムは後ずさりしながら首を振った。

 「滅相もありません。お嬢様と一緒に歌えるなんて光栄です」

 涙目でマズルをさすりながらパルの言葉に従った。

 「よろしい、では、私と一緒に遠吠え・・・、否、発声練習をしましょうね」

 「はい、お嬢様」

 それから、デーラ家の屋敷の近くでは一足早い大ガエルの鳴き声が夜な夜な聞こえるよう噂が立ち始めたのであった。


 「今日も精が出ますねー」

 寝巻に着替えたネアが窓を開けて耳を澄ましてデーラ家の方向から聞こえる遠吠えとも大ガエルの断末魔とも聞こえる声に耳を傾けながら苦笑を浮かべた。ラウニは持ち前の歌唱力、フォニーは女の意地、ティマはアリエラに唆され、凸凹コンビは何やら私欲のために地下の倉庫で大音声を張り上げ、練習に余念がなかった。そんな中、ネアは歌合戦には一切関わらないようにしていた。もし、ネアが出場を決心しエントリーしたなら、きっとレヒテお嬢も何だかんだと関わってくると読んでいたからである。レヒテは一般的な郷のお嬢様のように文化的な趣味を嗜むと言う事はなく、専ら剣術やら体術に重きを置いており、音楽に至っては遮光に必要な優雅なダンスですら覚束ない有様なのであった。もし、ここで歌を歌う、楽器を演奏するなんかの趣味に目覚められたらネアたちにどんな無理難題を押し付けてくるか知れたものではないと警戒していたからである。


 

 

ネアの歌唱力はそんなにありません。でも、フォニーより上だと思われます。

ラウニとルロはいい勝負になると思われます。

パルとメムに関しては、お察しください状態です。

今回もこの駄文にお付き合いいただきありがとうございました。ブックマーク、評価を頂いた方に感謝を申し上げます。

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