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鎧を脱いで  作者: C・ハオリム
第20章 将来
299/342

279 暫しのお別れ

暑さも去って、どことなく涼やかな季節になってきました。

季節の変わり目は体調を崩しやすくなりますが、もし、崩した時、

布団の中でこのお話を眺めて頂ければ幸いです。

 「ネア、それどうするの?」

 宿に帰り、英雄が投げつけたポケットチーフを眺めているネアにレヒテが声をかけてきた。それは、小さな子供がちょっと変わった形の石を宝物のように持ち帰ったのを見とがめる母親のようであった。

 「記念ですね。王都のどこの土産物屋でも売ってませんよ。売っていても買う人もそうはいないと思いますけど」

 ネアはそう言うと、「糞猫」と書いてあるポケットチーフを綺麗に畳んで己のポケットに仕舞いこんだ。

 「捨てた方が良いよ。絶対それ、縁起が悪いアイテムだよ。捨てた方が良いよ」

 ポケットチーフを仕舞いこむネアの行為は、レヒテには虫の死骸を大切にしているように見えたようで、その顔に嫌悪を隠すことなく浮かばせていた。

 「あの男の人となりを知るにはいいアイテムです」

 ネアはレヒテの嫌悪を感をスルッと受け流し、すました顔で応えた。

 「ネア、その文字が読めるの? アイツの人となりが分かるってさ」

 「え、ま、まさか、読めませんよー」

 ネアはレヒテの思わぬ鋭い突っ込みに冷や汗を抑え込みながら、笑顔を作って応えた。

 「・・・読めないんだ・・・、うん、そう言う事にしておく」

 レヒテは含みのある笑みを浮かべ、じっとりとした目でネアを見つめると己の部屋に戻って行った。

 「ネアちゃん、本当は読めるんでしょ」

 去って行くレヒテの背中を見ていたネアにバトがニヤニヤしながら尋ねてきた。

 「読めませんよー、初めて見る文字ですから」

 ネアは笑いながらバトに答えたが、彼女はそれに納得するような雰囲気ではなかった。

 「とぼけてるのかなー」

 「読めませんっ」

 しつこく絡んでくるバトにネアは少しばかり牙を剥きだしながら答えると、ネアの態度が心外だと表情で訴える彼女にネアはにっと笑いながら注意を促した。

 「それより、帰る準備しないとダメですよ。バトさん、ちゃんと下着とか片づけてますか。汚れたものを詰め込んで置くと、大変な事になりますよ」 

 「ネアの言うとおりです。ちびって汚したり、妙な液を沁みこませた下着をそのままにしておくだけで不衛生で、臭いし、バトみたいないやらしくて気持ち悪い虫が湧きます」

 ルロは生ごみ置き場の惨状をみつめているような、嫌悪と恐怖の表情を浮かべてた。

 「私のフェロモンに誘われて、余計な虫が来るかもね」

 バトは気にすることなくまた是正するつもりもないようであった。

 「そうだ、ここを発つから、あの傭兵団長に今まで働いてくれたご褒美として下賜してあげたらどうかなー、多分、あの団長、嬉しさのあまりに卒倒するかも。バトさんが直接下賜されないなら、うちが代わりに手渡すこともできるよ」

 フォニーが意地悪そうな表情でバトに提案すると、彼女は真顔になって首を横に振った。

 「でも、汚れたバトの下着をありがたがるのは彼ぐらいしか思いつかないよ。いくら、嗜好が変わっていようが、働きに対して何らかの報酬を与えるのがふつうでなないのかな。ね、女王様」

 アリエラも頷きながらフォニーのアイデアを推した。バトはさっと周りを見回した、その目はフォニーの提案を却下してくれる者を探していた。そして、生真面目なラウニを見つけ嘆願する様な視線を送った。

 「船の中で異臭がすると大変な事になります。あんな密閉された空間での異臭・・・、私には耐えられません。捨てるぐらいなら、有効的にかつようするほうが勿体なくありません」

 バトが頼みにしてたラウニもきっぱりと言い退けた。

 「臭いのは嫌です・・・」

 ティマも嫌そうな表情を浮かべていることにバトは気づくとその場に突っ伏した。

 「洗い損ねたのは3枚だけだよー。それも古いので、捨てるつもりのだよ。持って帰るなんてしないよ」

 「ラウニも言ったでしょ。捨てるぐらいなら有効的に活用すべきって、団長はちゃんと宿の前に控えていますからね」

 ルロはそう言うと、視線を宿の出口の方向に向けた。

 「捨てちゃダメかな・・・」

 「ダメ」

 かくして、バトは勝手に押しかけた家臣の忠誠を爆あげする事になったのであった。


 「寂しくなるな。生きていればまた会える。死んでも、あの世で再開できる。健康にだけは注意するんだぞ。身体が動けば大概の事は乗り越えられるからな。それと、うちのホレルが世話になると思う。俺からも親父、お袋からも紹介状を持たせるから、その時は頼む」

 宿の前に朝の散歩がてらに鯨の溜息亭の前を通りかかったアカスが出立のために馬車に荷物を積んでいるレヒテたちを見て声をかけてきた。

 「うん、ホレルちゃんのことは母様に話をしておくよ。アカス様もお元気で」

 レヒテは、寂しさを隠して明るくアカスに応えた。アカスの横でトパーも少し寂しそうな笑みを浮かべていた。

 「ホレルには、あたいらからのお土産持たせるから、楽しみにしていてや。若、なに勝手に動いているんや。こういう時はもっと寂しげにやなー、って、ちょ、待って」

 トパーがネアたちに叫ぶように声をかけると、さっさと歩き出したアカスの後を小走りに追いかけて行った。

 「行っちゃいましたね」

 「でも、私たちと同じような価値観を持っている郷があるのは、心強いよ」

 去って行くアカスたちを見送りながら呟いたネアにレヒテが横から自分の心の中を打ち明けていた。

 「アカス様も素直じゃないですね」

 ネアとレヒテの背後からいきなり涼やかな声がかかった。ネアたちが振り向くとキヌを供にしたヨーラが微笑みながら立っていた。

 「え、ヨーラ様、態々、そんな勿体ない」

 レヒテが改まって姿勢を正すと、ヨーラはコロコロと笑い声を上げた。

 「実は、お願いがあるのですよ。うちの侍女のお仕着せって、今一つなんですよね。キヌの美しさがすこしも引き立っていません。それで、厚かましいお願いなのですが、お針子姫様に仕事着を作って頂けないかと、ここに、キヌをはじめとする侍女たちの要望をまとめた資料があります。是非とも、お願いします。何回かやり取りが必要だと思います。そこは、このヨーブ君が責任をもってお針子姫様と私との間の書簡のやり取りの面倒を見てくれることになっていますから、ご安心ください。配達料も勿論、彼持ちですから、いくらでも使用して下さいね」

 ヨーラは後ろの方にじっと控えているヨーブを見ることなく、にこやかに話した。

 「ヨーブ様には何も利益がないような」

 いくらあのヨーブでも何も旨味がない話に利用されるなんて納得いかないだろうと思ったレヒテは思わず彼女に尋ねていた。

 「アレは、私のために尽くすことができることが悦びなのです。そうですよねっ」

 「ああ、何と甘美なお言葉、このヨーブ、ヨーラ様の役に立てるならこれ以上の悦びありません」

 ヨーラが少し振り返ってヨーブに声をかけると彼は嬉しそうな表情を見せた。

 【完全に支配されてるし、目が・・・逝ってる】

 嬉しそうなヨーブを見てネアは彼とナルゴの郷の将来を想像して身を震わせた。

 「レヒテ様、うちのデニアをお願いします。紹介状は必ず持たせますのでーっ。ヨーラ様、ありがとうございましたーっ」

 いきなりの声にレヒテとヨーラが声のする方向を確かめると、鯨の溜息亭の前を通り過ぎる乗合馬車から身を乗り出してフレーラが手を振っていた。

 「フレーラ様も、お元気で、デニアちゃんの事、ちゃんと話をつけておきますから」

 レヒテは両手を振って勢いよく去って行く馬車に手を振った。

 「さ、キヌ、私たちも出立しましょうか。では、皆さま、ご機嫌よう」

 ヨーラは軽く一礼するとスタスタとキヌと共に歩き出した。その後をヨタヨタとヨーブが付いて行くのをネアは見送っていた。

 「ナルゴの郷もその内、ルナルの郷に飲み込まれるんだろうね」

 「その方が郷の民にとって幸せな事だと思うよ」

 しみじみと呟いたレヒテにレディンが答えていた。

 「え、レディン様」

 「散歩がてら港まで行こうと思ってね。そうしたら、ちょうど皆さんと出くわした次第ですよ。フレーラ様にも別れの挨拶ができましたから。君らもちょうど良かったんじゃないか」

 レディンが振り返って大きな荷物を背負ったハープ、ティッカ、ルッチに声をかけた。

 「またお会いしたいですね」

 「お体にお気をつけて」

 「さよなら・・・」

 彼の背後には少し涙目になった侍女たちが控えていた。彼女らは口々に別れの言葉を告げると、ネアたちに一人ひとり抱きついて行った。

 「ハッちゃん、助けてくれてありがとう」

 3人はハチの前に行くと深々と首を垂れ、最大級の謝意を示すとレディンの元に戻った。

 「では、良き旅を」

 レディンはそう言って手を振るとさわやかな笑顔を残して去って行った。

 「あっしにも抱き着いてほしかったでやんすよ」

 去って行く3人の侍女を目で追いながらハチが残念そうに呟いた。

 「でも、パル様の笑顔の方が嬉しいんじゃないですか」

 そんなハチにヘルムがニヤニヤしながら肘でつついた。

 「そりゃ、勿論でさぁ。パル様の笑顔に勝るモノなんてこの世にありやせんぜ」

 当然の事であると言わんばかりにハチは言い切った。そして、可憐な白いお嬢様の姿を思い出してうっとりとした表情を浮かべた。

 「ついに、見つけた・・・」

 ハチは小さく小さく呟いていた。


 「王都に着る機会があったら、是非とも鯨の溜息亭をお忘れなく」

 リナが船の上のネアたちに声をかけて手を振っていた。その横で何故かマイサも手を振っていた。

 「あれ、マイサさん帰らない・・・のかな」

 マイサの姿を見たティマが少し不安そうな表情を浮かべた。

 「マイサは、あの英雄が王都を発つまで探りを入れるんだって。こんなチャンスはそんなにないってね。無茶しなけりゃいいんだけど、あの子のストーキングの腕は普通だからねー」

 ティマを心配させないようにマイサが新たに任務に就くことをアリエラが話した。

 「マイサさん、結構知らないうちにいたり、消えてたりしましたよ」

 「ネアちゃん、それは甘いよ。誰に教えられたか知らないけど、短時間であそこまでできるようになったらしいからすごい事はすごいんだけど、あの英雄の閨に忍び込むことはできないね。私も、ティマもできないと思うけど。あの子の得意は人からの聞き取りだからそん無茶なことはしないと思うけどね」

 アリエラはマイサの事を少しばかり心配していた。

 「マイサは、あのロクさんとナナさんに鍛えられたからねー、下手なコソ泥なんて足元にも及ばないけど、本業からするとマダマダなんだ」

 アリエラの言葉を聞いたバトが元気よく手を振っているマイサに手を振りながら彼女に話しかけた。

 「ロクさんとナナさんって、あの人からしたら私もティマの遁術も児戯も同じだよ。ストーキングの術も凄いけど、経歴まで遁術をかけたみたいに分からないし・・・、あんな凄い人に教えてもらえるなんて羨ましいよ」

 アリエラはため息をつくとティマの頭を優しく撫でた。

 「ロクさんとナナさんてボウルのお店の・・・」

 「そうだよ。あの2人はすごいんだけど、これは内緒、もし誰かに話すとお仕事の障りになるからね。誰にも行っちゃいけないよ。これは師匠からの命令だからね」

 アリエラは真面目な表情でティマに語りかけた。いつもの溺愛オーラを発することなく真面目に話す師匠の姿にティマはこの事はとても大切であると本能的に悟り、大きく頷いていた。


 「嬢ちゃんの飯が食えるってのは、何よりもの贅沢だな」

 「綺麗どころに給仕してもらえるなんて、船に乗ってる限り無いもんなー」

 ヤヅの港に向かう海を渡る風号の船員たちの表情は明るかった。むさ苦しい男所帯の中に華やかな風が吹いているのである。そして、船員たちは良い所を見せようとしているのか、船長曰く「いつもよりキビキビと動きやがる」状態であった。

 「長いような短いような、王都でしたね」

 ラウニが甲板に座り込んで夕日を眺めながら、同じようにしているネアたちに呟いた。

 「色々とあったねー、ティマやルシアさんが攫われたり、訳の分かんないのにからまれたり」

 フォニーも懐かしそうに思い出しながら呟いていた。

 「それより、船に乗ってから大地の気、吸収できるようになったと思うんですよね」

 ネアが不思議そうに海面を見つめながら言うと、先輩方、ティマがそのとおりだと頷いていた。

 「王都だと、本当に大地の気を吸収できませんでしたね。私の身体がおかしくなったかと思っていたぐらいですよ。月のものもいつもよりきつかったし」

 ラウニも不思議そうな表情を浮かべていた。ラウニの言葉を聞いたフォニーが少しむっとした表情になった。

 「何よ。月のものって、うちもその内に来るんだから、ちょっと大人になったからって・・・」

 「フォニー、あれってない方が良いですよ。なにも良いことないんですよ。なんで、女だけしんどい思いをしないといけないのか・・・、納得できません。アレがはじまるとですね・・・」

 ラウニはウンザリした表情でフォニーに現実的な話をしだした。その生々しい話に、傍で聞いていたネアは耳を塞ぎたくなった。

 【身体と言うハードはそうできるているかも知れないけど、制御しているソフトウェアはそれに対応してないんだ。俺に来たら、どうなるんだ】

 ネアはそう考えると、今自分と認識している範囲にあるこの身体のことが不気味に感じられてきた。

 【こうやっている内にも、成長しているんだろうな・・・】

 ネアはそっと自分の下腹部を撫でると、何とも言えない不安感と恐怖に飲み込まれていった。

 「ネアって、この話になると急に静かになるよね」

 恐怖と不安の真っただ中にいるネアにフォニーが少し心配そうに声をかけてきた。 

 「あ、そうですか。ちょっと自分もそうなるかと思うと怖くなって・・・」

 ネアが引きつった笑みを浮かべながらフォニーに答えると、彼女は目を見開いた。

 「怖い事は分かるけど、赤ちゃんが産める身体になれるんだよ。好きな人の赤ちゃんだよ」

 フォニーは何かを想像しながら、未来への希望を語った。

 【こちとら、産むこともそうだけど、その前段階も問題が大ありなんだよね】 

 「好きな人の赤ちゃん・・・」

 ネアが心の中で吠えた時、ラウニがうっとりした表情でそう呟いた。

 「あ、あっちの世界に行っちゃったよ」

 フォニーがあちゃーと手で己の額をぴしゃりと叩いた。

 「ラウニお姐ちゃん、こうなると戻って来ないです。ハチミツを探さないとダメです」

 「ティマ、心配しなくても、そろそろ夕食時だからお腹が空いて戻ってきますよ」

 ネアは少し呆れたような表情で時々ニヤッと笑うラウニを眺めながら、ティマを安心させるように頭を撫でてやった。


 「自然の摂理に従うなら、いつかは・・・」

 ゆっくりと揺れる真っ暗な船室の中、寝台に横たわりながらネアは知らずのうちに言葉を発していた。おのれの発した声にネアははっと我にかえった。

 【誰に聞かれているか分からないのに・・・】

 ドキリとしながら辺りの気配を伺うと誰も起きている者がいないとネアは確信して、安どのため息をついた。

 【赤ちゃん云々の前に、それを仕込む行為があるだろ。いまの所、男に抱かれる趣味はないからな。と、言ってもう男じゃないんだけどね】

 ネアはそっと己が股間を触ってそこに、半世紀にわたり鎮座していたモノがないことを確認してため息をついた。


 「何をそんなに怖がってるの? 」

 ネアは何にもない真っ白な空間に自分と同じ姿の少女から問いを投げかけられていた。

 「まだ、女としての心構えができていないと言うか、男でありたいと思っている所があったりで・・・」

 ネアの返答はつっかえつっかえで要領を得ないモノであった。

 「たった一人でヤヅの都に残った時の自信は何処に行ったの? 大の大人相手に喧嘩するような気合は何処に行ったの? 」

 少女はネアに首を傾げながら尋ねてきた。

 「アレは敵がどこにいるか分かっているし、逃げることもできたけど。この事については、逃げることもできないし・・・」

 ネアは自分自身の成長に戸惑いと恐怖を感じていることを何とか伝えようとした。

 「私が怖いの? 」

 少女はネアの葛藤を知っているのか、知らないのか、辛辣に尋ねてきた。

 「怖いとか、そう言うのじゃないような・・・」

 口ごもるネアに少女は苛立っているようであった。

 「貴女がどう思おうが、身体は成長する。そして、来るものは来る。貴女の心も変わって来る、もう変わっているからね、これからどんどん変わっていくよ。今の貴女はここに来たばかりの貴女とは違うからね」

 少女はにこやかに言い放った。ネアはどこかでそうなるだろうと思っていたが、事実を伝えられるとそれなりにショックを受けていた。

 「その内、男だった、なんて思わなくなるから、男の人の気持ちが良く分かる女って言われるようになると思うよ。ネアの良く言う、漢の浪漫は消えないと思うから」

 「漢の浪漫は消えないか・・・、それはそれで良いかな・・・」

 ネアは何とか己を納得させようとしていたが少し気合が足りないようであった。

 「男でありながら、女性特有の月のものを体験し、それを克服するって、ある意味、漢の浪漫じゃないかな」

 少女は少しばかり悪戯っぽく笑った。その笑みを見たのか、それとも見なかったのか、ネアはたった一つの言葉に囚われていた。

 「漢の浪漫か・・・、そうなると未知の世界を身体を持って体験するなんて、正しく開拓者、冒険者じゃないか。正しく、漢の浪漫だ」

 「じゃ、その調子で頑張ってね」

 少女はネアの扱い方を少しずつではあるが、確実に学習しているようであったが、当人のネアはそんな事には全く気付いていなかった。

フレーラのような豊かでない郷の者は、乗合馬車などを利用して交通費を安くする努力をします。

ケフが貨客船をチャーターできたのは、ルシアの両親の人脈と資金の賜物で、本来ならレヒテも只管馬車で長距離を移動するしかない状態でした。

今回もこの駄文にお付き合いいただきありがとうございました。ブックマーク、評価を頂いた方に感謝を申し上げます。

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