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鎧を脱いで  作者: C・ハオリム
第20章 将来
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278 邂逅

酷い天気になっているようですが、外出できない時の暇つぶしの一助になれば幸いです。

 「郷内の問題解決か・・・、この問題って、暴力に関係するモノばっかりですよ」

 ルロが小銀貨2枚で購入した小冊子を読みながらネアは呆れたような声を上げた。

 「郷内の盗賊とか野盗とか、イカレタ連中を相手にしてもらうにはいいんじゃないの」

 食後のデザートのザクロの実に似た果実を口にしながらレヒテはネアの言葉に返した。

 「派遣する規模と通過する郷の数かける通行税、宿代、食事代全部こっちで持つってことになりますね。盗賊退治で下手な郷の1年分の予算が消えますよ。でも、年間の掛け金によって金額は変わって来るようですね。最大、6割引きになりますよ。それにしても大金には変わりありませんけど。阿漕な商売ですよ」

 ネアはそう言うと、レヒテに小冊子を差し出した。レヒテはそれを手に取ることもなく表紙だけを見てため息をついた。

 「正義を為すためにって、立派なタイトルだけど、中身は宣伝じゃないの。これで、小銀貨2枚なんて、ぼったくりも良い所だよ」

 レヒテの中で英雄や正義と秩序の実行隊に対する評価は最低値から値崩れし、目も当てられない暴落を起こしていた。

 「こんな場所に顔を出すということは、彼らの懐事情が厳しいんじゃないでしょうか」

 ルシアはレヒテが一瞥しただけの小冊子を手に取って中身に目を通して顔をしかめた。

 「毎月の掛け金って、こんなの払ってたらヤヅはあっという間に破産してしまいますよ」

 ルシアは掛け金とそのサービスの一覧表を目にして怒ったような声を上げた。その金額は決して払えない額でないものの、決して安くはなかった。

 「ご立派な事を言ってて、やることは私ら傭兵と同じってことかな・・・、えーっ、こんな金額設定する?確かに、あの英雄は強いかも知れないけど、これは・・・」

 ルシアの横からのぞき込むようにして見ていたカイが、信じられないものを見たような表情になっていた。

 「彼らは傭兵ではないから、これでいいんでしょうね。彼らはを雇えるのは彼らの近くにいる南の方の裕福な郷ぐらいなモノでしょうね。私たちからこんなことをしたら、次の日から食いっぱぐれますよ。確実にね」

 クゥも呆れたような調子で、正義と秩序の実行隊のやらかそうとしていることがとてつもなく非常識だと口にした。

 「ヤツらを使うという事は、正義が自分たちにあることを宣言できることになりやんすね。相手は悪党だから、手加減要らず、何をしでかしても、正義のためにって言えば、世間は不問にしてくださるって寸法で・・・、正義ってものも随分と安くなったものでやんす。正義って言う錦の御旗代としみれば、高くないお値段でやしょうかね」

 ハチも首を傾げながら、正義と秩序の実行隊が提示した金額の適切さについて疑問を投げかけた。

 「あたし、あいつら嫌い・・・です。許せない、でも・・・、力がない」

 ティマが今日の出来事を思い出しながら悔しそうに呟いた。

 「並みの腕の連中がやっていれば、下手な喜劇で済むけど、英雄は別格として、それ以外の連中も見た感じだとそれなりの腕があるようだよ。しかも、逝っちゃってる連中、普通の騎士団程度じゃ歯が立たないね。どこかに攻め入るには最高の戦力だよ」

 お茶の入ったカップを腕組みしながらじっと睨みつけていたバトが苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。

 「自分たちの郷にその力を向けられないようにするには、毎月の掛け金を払うか、スポンサーにならざるを得ない・・・、結局、アイツらが潤うだけですよ」

 ルロは憎々しそうに小冊子を捲りながら、怒りを滲ませた調子で唸った。

 「お嬢、これって下手なヤクザより性質が悪いですよ。みかじめ料を払わなきゃ大量の血を流すことになりかねない、これって、脅迫ですよ。これは、帰ってからお館様に報告しないといけない事になりますよ」

 ネアは頭を抱えたくなるのをかろうじて抑えながら絞り出すようにレヒテに進言した。

 「ヤクザってなに? 」

 レヒテはネアの言葉に首を傾げて聞き直してきた。それを見たネアは内心ドキリとしたが、平静を保つことにした。

 【しまった、前の世界の言葉を使っちまったか・・・】

 「え、なんのことでしょうか? 街のゴロツキの親分が自分の島の中にあるお店に用心棒代と言ってお金を巻き上げるのと同じって言ったんです。お金を払わないと子分たちを使って店を荒らすって脅迫するみたいに」

 ネアはきょとんとした表情を作り、レヒテたちにも分かりやすいように言い直して、これ以上探られないようにとぼけることにした。

 「考えれば考えるほど、堅気のやり方じゃなぇでやすな。やっていることは、強請りとどう違うってんだよ。アンだけの力があるのに、やっていることはしみったれてやがる」

 怒りを隠すことなくハチが拳を握りしめた。

 「探りを入れるべき案件になりそうです」

 新たに課せらるであろう任務を想像しながらマイサはため息をついた。


 「園遊会ってさ、広っぱでハイキングしてからお弁当を食べるって思っていたけど、違うのよね」

 お勉強会の最終日、王都のお偉い人、姿を見せぬ王様に直接会える身分の超大貴族と面会できるのが、園遊会であった。

 「王様に直接お話ができる人と会えるんです。で、それが、なんだと言えばそこまでの話なんですけど、昔からの習慣みたいなモノでしょうか」

 青空の下、王宮の最外辺のよく手入れされた庭に、レヒテたち勉強会に参加した次期郷主となる算段が高い者たちがずらりと並んでいた。その並びは王に近い者、王都に近い郷の者、豊かな郷と序列づけされていた。参加者はその背後にお付きや丸腰の護衛を並べ、できる限りの威容を示すことを許されていた。

 「ヨーラ様やアカス様とは遠くなりましたが、私たちはやはりと言うか、こういう立ち位置なんでしょうね」

 仰々しい列の終わりの方に陣取っているレヒテにレディンが苦笑しながら話しかけてきた。

 「すかしている連中と一緒にいるより、ここにいる方がずっといいです」

 フレーラは上座にいる者たちを眺めながらほっとしたように口にした。

 レヒテたちがいるのはまさに最後尾、周りにいるのはレディンやフレーラとレヒテにとって親しくなった者と、この会に参加するだけでカツカツのたった一人で来ている者たちだった。不思議な事に貧しいと言われる小郷ほど穢れの民に対する風当たりは強くなく、レヒテの背後に侍るネアたちについてどうこういう者は近くにいなかった。

 「ーっ! 」

 暫くすると上座の方から何やら声と言うかどよめきのようなのモノが飛んでくるのをネアの耳が捉えた。

 「始まったみたいですね」

 「そのようですね。聞いていて毛が逆立つようなおべんちゃらです」

 ネアの言葉にラウニは顔をしかめた。ネアにはどよめきのようにしか聞こえない音も耳の良いラウニにはしっかりと言葉として捉えていた。

 「・・・獣人が畏怖される訳ですよね」

 「私は、はっきり言って羨ましいの一言だけだよ」

 ネアとラウニのやり取りとを横目で見ながらカイとクゥは獣人たちには優れた能力が備わっていることを改めて認識していた。

 【真人以上の身体能力、五感、それって、普通に真人からすれば脅威だからね。だから、何としても抑え込むか、排除しないと安心できないって訳だよな】

 ネアはカイとクゥの言葉を聞きながらため息をつきそうになった。


 「あの方が王都の宰相、ベルジャン・ズヤク様ですよ」

 遠くにでっぷりとした人の姿を認めたレディンがそっとレヒテとフレーラに耳打ちした。

 「偉いのはレディン様の言葉を信じるとして、偉そうなのは間違いないですね」

 レヒテは小声で己の感想を彼に伝えた。その言葉を耳にしたレディンとフレーラはくすっと笑みを見せた。

 「・・・」

 宰相であるベルジャン・ズヤクは深々と首を垂れる次期郷主たちを見て鼻先で笑った。いかに四郷と言えども彼に物言える郷主はいなかった。実際、このターレの地で彼は権力の限りなく中心にいた。しかし、彼がこの王国の舵を握っているかと言えばそうとも言い切れなかった。この王国の舵輪に手をかけている者は大小合わせると両手の指でも足りないぐらい存在するからであった。

 「? 」

 レヒテは軽く首を垂れながら、ズヤクが通り過ぎるのを待っていたが、彼の横をチョコチョコと歩く腰まで届くプラチナの髪を時折風になびかせる、完全な美を体現する様な少女を見て首を傾げそうになった。

 「あの方は、多分、ドール夫人ですよ。この王国の商工会のトップの方です。私も初めてお姿を拝見させてもらいましたが、噂通りの方です。誰もあの方の正体は分かりません」

 レディンが小声でレヒテの疑問に答えるように囁いた。


 「・・・」

 ズヤクは己の横をチョコチョコと動き回り、時折興味深そうに首を垂れた者の顔を覗きこむ少女が気に入らなかった。人形のように完璧な容姿を備え、年齢は不明と言うか、永遠の少女であり、彼女を知る古老に聞く限りではその容姿に変化はないとのことが彼女の不思議さを物語っていた。ドール夫人と言われているが、彼女の夫を見た者はいないし、その存在は不明であった、彼女もその事について語ることもなかった。ただ一つはっきりしている事は、このターレの地の経済活動を一手に握っているのは彼女であるということであった。そして、この国の舵輪を握る力強い大きな手の一つが彼女であった。この事はズヤクにとって許しがたい事であったが、それをどうにかする力も知恵も彼には足りていなかった。

 「貴女たち面白いわね」

 いきなり首を垂れるレヒテを覗きこむようにしてドール夫人が声をかけてきた。

 「え? 」

 突然の事にどうしていいのか分からないレヒテに彼女は口をレヒテの耳に近づけそっと囁いた。

 「貴女たちは小さいけど、イイ感じに光っているよ。うん、貴女たちが変えていくことなるよ。その時は、応援するからね」

 レヒテが何のことか尋ねようとするその前に、彼女はにこやかに歩み去って行っていた。

 「お嬢、あの方の言葉・・・」

 呆然と首を垂れたままでいるレヒテにネアが心配そうに声をかけた。

 「訳が分からないよ。私には理解できない・・・」

 レヒテは首を垂れたまま低い声で呟いた。その時、いきなりネアは嫌な存在を感じ、尻尾の毛が逆立った。

 「俺は、堅苦しいのは嫌いなんだ」

 ズヤクたちが歩き去った後、砕けた感じとラフな衣装で英雄が現れた。

 「アイツ何しに来やがった。ティマ辛抱しなさい」

 ネアは意志の力で逆立つ毛を宥め、背後で怒りを隠そうともしないティマに低く命じた。

 「サインかい? いいよ。異世界の祝福が込められた文字を書いてあげよう」

 ゴテゴテと着飾った少女がお付きの侍女から絹製と思しき真っ白なハンカチをひったくるように手にすると、おずおずと彗星の前に差し出した。彼は、そのハンカチを手に取ると、近くにいた者にクリップボードを持って来させ、少女を見てからちょっと思案して、真っ白のハンカチに太めのペンで「雌豚」と漢字で書き込んだ。勿論、この場所でこの文字が読める者も、その意味を理解する者なく少女は異世界のありがたい言葉だと信じ、彗星に深々と首を下げた。そして彼が目の前から移動すると「雌豚」と書かれたハンカチを自慢そうに周りに見せびらかせた。

 【何も知らないってのは面白い】

 彗星は少女の行動を見て口元に歪な笑みを浮かべた。そして、周りの少年少女を見回した。

 「俺は、異世界の祝福を授けると言われる文字を知っている。良ければ書いてやるぜ。書いていいものがあれば、出してくれ」

 彼はそう告げるとゆっくりと居並んだ次期郷主たちの前を歩いて行った。

 「私にも、一筆をお願いします」

 「おう」

 着飾った少年から手にされたハンカチに彗星は「馬鹿」と書いて渡してやった。

 「是非、私にも」

 「何卒、一筆を」

 彗星はあっという間に次期郷主たちに取り囲まれた。

 「ヨーラ様は、興味が無いのか」

 アリにたかられたようになっている彗星を眺めながら、つまらなそうにしているヨーラにアカスが尋ねた。

 「ぶっちゃけ、あの人、嫌いですから。悪意が人の形をしているみたいに感じられます」

 ヨーラはそう言うと彗星から視線を外した。

 「私、めっちゃ怖い・・・、若、ちょいと下がらしてや」

 トパーもいつもなら淡い桜色をしている耳を血の気を失ったように真っ白にしていた。彼女の目には命に関わるような恐怖が滲んでいた。

 「真人以外は下がれ、アイツから距離をとれ、目を合わせるな」

 アカスはトパーをはじめとする穢れの民たちに命じた。アカスの命令を受けたトパー達は本能に命じられたようにその場から足早に距離を取り、首を垂れるようにして視線を外した。


 「ティマ、ずっと後ろに、アリエラ、しっかり抱きしめておいて、ティマ、なにがあっても我慢だからね」

 彗星が近づいて来るのを確認したレヒテは素早くアリエラとティマに命じた。

 「カイさん、クゥさん、ヘルム君とマイサは私のすぐ後ろに、バトたちはティマを囲むようにして。ハッちゃんはティマが逃げそうになったら捕まえてね。ルシアちゃんはアイツに探りを入れたりしないで、あの手のタイプはルシアちゃんの異能に気付くかもしれないから」

 レヒテは素早く小声で家臣たちに命令を発していた。レヒテは、この先に起きるであろう、英雄が関わる不愉快な事、つまり暴力沙汰を望んでいなかった。暴れ姫と常から呼ばれるレヒテでも英雄との荒事やそれに関わる様々な事項については、全力で回避すると決心しており、彼女の判断は早く、躊躇いがなかった。 

 「この辺りは、何となく貧乏臭いな」

 彗星は並ぶレヒテたちを睥睨すると、大声を上げニヤリと笑った。それにつられたように上座の方でクスクス笑いが起こった。

 「俺は、貧乏人にも優しいからな、ハンカチ出せよ。がっぽり儲かるような字を書いてやるぜ」

 彗星はにやにやと笑いながらレヒテに手を差し出した。しかし、レヒテは動かなかった。

 「貧乏人にはハンカチの1枚も大切なモノです。だから、お断りします」

 心の底から湧き上がる恐怖を彗星へのムカつきで相殺しながら、レヒテはにこやかに言い退けた。

 「なんなら、その辺りの毛皮に彫り込んでも良いぜ。後で毛皮を剥いで鞣しておきゃ、それなりの家宝になるぜ。な、お前らも家宝になりたいだろ? 」

 彗星は後ろの方に控えているネアたちを笑いながら見た。ネアはその目をきっと睨み返した。

 「いい目つきしやがるじゃねぇーかよ。ネコ畜生の分際でよ。ハンカチはいいわ。コイツの毛皮に彫り込んで、この場で毛皮を剥ぐわ」

 彗星は脅すようにスラっと護身用の短剣を引き抜いた。そして、ネアを睨みつけた。

 【さ、泣けよ。命乞いしろ】

 彗星はニタニタしながらネアを睨みつけていたが、ハチ割れのネコが彼の思うような行動をとることがなかった。

 「おい、そこのネコ、お前だ、気に入らんから始末することにした」

 彗星は苛つきから思わず声を荒げた。これで少しは相手が委縮すると思っていたが、そのネコはちがった。そのネコは逃げることもなく、逆に彼にしっかりとした足取りで近寄ってきた。それを見たネコの仲間と思しき穢れどもが一瞬殺気立った。特に、ハゲの大男は殺気を隠すことなく彗星を睨みつけていた。しかし、当のネコは、そんなこ周りのことを気にするようでなく平然としていた。

 「ここで始末されるのですね。確か、昨日購入した冊子には、それぞれの郷のために力をお貸しくださるとありましたが、このように気分次第で穢れと言えども一つの郷の家臣を殺めることを厭われぬなら、あの言葉に偽りが無いとは、言い切れませんね」

 ネアは表情を変えることもなく彗星を見つめた。そんなネアの態度を見て彗星は笑い出した。

 「ちびネコの癖にいい度胸じゃねぇーかよ。ガキの癖に、良い目つきだ・・・、良い目つきだ・・・」

 彗星はこのような目をかつて見たことがあったような気がした。しかし、それが何時、どこで、誰の目つきだったのかさっぼり思い出せなかった。

 「ふん、そうだ、これをやる。大切にしておけばいい事があるかもしれんぞ。・・・興がそがれた。俺と契約したい奴は、黄金の心亭のスイートルームに来い。野郎は宿のホールであってやる。俺の部屋に来られるのは、女だけだ」

 彗星が冗談とも本気とも言いかねる言葉を吐き、己のポケットチーフに何やら書いて、ネアに向かって投げつけると、やって来た方向にさっと身を翻し、足早に去って行った。

 「・・・、やっぱり、思った通りだ」

 ネアは彗星が遠のくのを確認してからゆっくりと彼が投げつけたポケットチーフを拾い上げ、その文面を見て苦笑した。そこには「糞猫」とでかでかと書いてあった。

 「ネア、見せて」

 レヒテは言うより早くネアからポケットチーフを取り上げ、そこに書いている文字を見て首を傾げた。

 「これが幸運を呼び込む縁起物なのかしらね」

 レヒテは「糞猫」の文字を上下逆さまに見ながら呟いた。書かれてある文字は読めなくともそこからは、ありがたみなど微塵も感じられず、逆に人を嘲笑うような嫌な気配があることを感じていた。

 「あの態度からすると、ろくでも無い事を書いているはずですよ」

 ネアは敢えてその文字を読めることを隠したまま、しれっとレヒテに伝えた。

 「あの手のタイプは何かを拗らせているのが多いのよね。怖くなかった? 」

 バトがため息をつきながら、そっとネアの背中を優しく撫でた。

 「怖くないって言ったらウソになります。ちょっと出ました」

 ネアはそう言うと、くすっと笑った。それにつられてる様にケフとヤヅの一同は緊張感から解放されたことからか、大きな笑い声を上げた。

 「私たち、ちびり仲間だよ」

 思わぬ周りの反応に戸惑っているネアに、バトが楽しそうに声をかけてきた。

ネアと彗星が面と向かい合いました。彗星との力の差は歴然としていて、ネアにいまの所勝ち目はありません。

彗星はちやほやされると図に乗るタイプの様です。彼が書いた縁起物とされる文字はそれを押し頂いた郷で、額に入れられ祀られることになりそうです。そして、その半分近くが上下があっていないようです。

今回もこの駄文にお付き合いいただきありがとうございました。ブックマーク、評価を頂いた方に感謝を申し上げます。

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