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鎧を脱いで  作者: C・ハオリム
第20章 将来
289/342

269 困った人と拗らせた人

世間はなんだか暗い話題が跋扈しておりますが、ちょっとした息抜きにこのお話が役立てば幸いです。

 「ケフの侍女たちは随分と強いと聞いたのだが、我が騎士と手合わせをして頂きたい」

 ヨーラの飼い犬と化したヨーブをできるだけ視界に入れないようにして講義を受け、休憩時にヨーラと共に現れ、簡単にあしらわれて去って行く彼を可能な限り認識の外に置いて、何とか講義を乗り切ったレヒテに、きっちりとした身なりで筋肉質で見るからに鍛えている少年が声をかけてきた。

 「いきなり、何の事ですか? 」

 レヒテとルシアは互いに顔を見合わせ、その少年の言葉を理解しようとした。

 「昨日、とある場所で攫われた使用人を奪還するために、ケフの侍女たちが、手練れの傭兵たちをあっという間に屠ったと聞いている。その噂が真実なら是非とも手合わせを願いたい」

 少年の話はいきなりかつ、トンデモないものであったが、その表情は真剣であった。

 「初対面の人にいきなり言われても・・・、怪我をする、最悪、命を落とすことになりかねない事に、ホイホイと了承できるとお思いですか? それと、まずは名乗ることが一番ではないですか」

 少年の言動にたまりかねたネアが横から口を挟んだ。いきなり、付き人の穢れの少女に声をかけられた少年は怒りの表情を浮かべたが、彼は深呼吸してそれをすっと消した。

 「彼女が言うのも尤もだ。我はスタムの郷の郷主、ヒーグ・サムジの長子、アカス・サムジだ。今年で13歳となる。侍女の手合わせができぬと言うならば、貴女と手合わせをして頂きたい」

 少年はネアの言葉に従うように自ら名乗りを上げたが、言っていることがトンデモないことに変わりはなかった。

 「あの・・・、私、女ですよ。しかも歳はまだ11歳ですよ。歳下の女の子と手合わせして、勝ったところで何の自慢にもならないどころか、自らの名前を落としますよ」

 レヒテは怪訝な目つきでアカス・サムジと名乗った少年を見つめた。

 「普通の少女ならばそうだが、レヒテ・ビケットは暴れ姫の異名を持つ、手練れと聞いた。是非とも戦いたい」

 少年は真剣な態度で続けた。言っていることはトンデモない事であったが、彼は本気であった。

 「あー、若、何をさらしているんですかーっ! 」

 そんな少年をいきなり叱りつけるような声が響いた。レヒテたちがその方向を見ると侍女の衣装を身に着けた栗色の髪でラウニぐらいの歳の兎族の獣人の少女が彼の元に血相を変えて走ってきた。

 「すみません。うちの残念な若が、無礼な事を喚いたと思いますが、気になさらないでください。若は、強い人を見たり、聞いたりすると力試しがしたくなるって、厄介な病気を抱えている可哀そうな子なんです」

 兎族の侍女は深々とレヒテに頭を下げた。アカスはそんな彼女を憮然とした態度で睨んでいた。

 「力試しをしたいと言うのは若の勝手ですやん。それに他の郷を人を巻き込んだらアカンと、散々言われて来よったでしょ。もし、ここで若がボコられて大怪我でも喰らったら、私ら家臣にどんなお咎めがあるか・・・、分かりますか? 」

 兎族の侍女の剣幕にアカスはむっとした表情になった。

 「強さを求めることのどこがダメなのだ。強い者を見れば戦いたくなるのが普通だろ」

 「それは、普通やない、異常です」

 「しかし、強くなければ郷の民を護ることが・・・」

 「腕力やなくて、頭で、つまり知恵の力で護るんが若の立場ですやん。しょうもない荒事は専門家に任せていたらよろし」

 「しかし・・・」

 アカスは侍女の言葉になかなか納得せず、自分の意思を貫こうとしていた。そんな彼の態度を見て、兎族の侍女の目つきが鋭くなった。

 「聞き分けがないヤツにはな・・・、おしおキックっ!! 」

 彼女はいきなりアカスの股間をこれでもかと蹴り上げた。その衝撃にアカスの目が見開かれ、そして唸り声をあげながらその場に崩れ落ちた。それを見ていたネアも、今は姿形を思い出すにも苦労するあれに衝撃を喰らった際の、あの激烈な衝撃と痛みを思い出し、そこにあるはずが無いモノが疼くのを感じた。

 「うちの残念な若が失礼しました」

 兎族の侍女はレヒテに一礼すると蹲るアカスの襟首を掴んで引きずってその場から立ち去って行った。

 「ト、トパー、お前、主に対して、敬意だとか、服従だとか、そんなモノを・・・」

 「非常識が真っ当な事を言うても、説得力がナメクジの力こぶほどもあらへんもんです」

 引きずられていくアカスと引っ張るトパーの声が小さくなっていくことにより、レヒテは彼らが確実に前進していることを確信していた。

 「面白い主従ですね」

 そんな彼らの姿を見ていたルシアがそう言うとクスッと笑い声を上げた。

 「お互いが本当に信頼しあっているんだ。気持ちいい人たちだよ」

 レヒテもそんな彼らをにこやかに見送っていた。


 「あの人、うちにも来たんですよ」

 呆れた表情で妙な主従を見送っていたレヒテとルシアの元に少し困惑の表情を浮かべたヨーラがやって来て、ため息交じりに呟いた。

 「街にいるバカと同じ発想ですよ。喧嘩が強いヤツがいると聞くと、必ずソイツと喧嘩をしたがるって。相手を倒して名を上げたいらしいですけど、そんなことで上げる名なんて、恥ずかしいだけですよ」

 ネアはため息交じりにヨーラに話した。それを聞いてフォニーがにやっと笑った。

 「流石、ケフの凶獣、言葉に重みがあるよね」

 「ケフの凶獣? 暴れ姫もインパクトがありましたが、ケフには凶獣もいるのですね」

 ヨーラはニコニコしながらネアを見つめてきた。

 「あれは、周りが勝手に言っていることで、私から名乗ったことはありません」

 ネアは憮然としてヨーラに答えると、彼女はさらに興味を持ったようで、目を輝かせてきた。

 「二つ名を自ら名乗るのはそれほどでもない人です。本人が認めなくても、周りがつけるのが本当の二つ名です。凶獣、カッコイイではないですか」

 「私が男の子だったら、喜んでいるかもしれませんが。女の子にこの二つ名はキツイです」

 「貴女の実力を周りが認めている証拠ですよ。少なくとも淫獣よりマシだと思いますよ」

 ヨーラはネアの悩みをニコニコしながら軽くあしらった。

 「それは、検討する前に却下ですっ」

 ネアはヨーラが提案してきた二つ名に即座にNoを突きつけ、そしてむっと頬をふくらした。

 「淫獣なんて二つ名、バトさんぐらいしか喜びませんよ」

 ヨーラはそんなネアを見てくすっと笑い声を上げた。

 「バトってひょっとして、あのエルフ族の人かしら? 」

 「そうですけど、何故分かったのですか」

 レヒテはヨーラが何故バトを知っているのか不思議に感じ、その事を尋ねると、彼女はまた笑い声を上げた。

 「ヨーブの縛り方ですよ。あれを恥じらうことなくできるなんて、そうはいませんよ」

 ヨーラの言葉を聞いて、レヒテたちは笑い声を上げた。

 「シモエルフの面目躍如だね。バトが聞いていたら喜ぶよ」

 「そうですね。シモエルフの称号は伊達じゃなかった」

 レヒテとネアは互いに顔を見合わせて笑みを浮かべた。

 「シモエルフ? ハイエルフという伝説とも言えるエルフ族がいると聞いたことはあますが、そのシモエルフって、どんなエルフなのかしら。バトさんを見る限り、普通のエルフ族に見えましたが」

 ヨーラは聞きなれない単語に首を傾げた。それを聞いてネアは思わず吹き出した。

 「シモエルフは彼女が自称しているだけです。シモエルフのシモは下ネタのシモです。ああ見えて、あの人は結構きわどい事を口走るんですよ。王都に来ている間は控えていますが、それでも、昨日の縛り方みたいに滲み出て来るんです」

 「ふふ、面白い方ですね」

 ネアの説明にヨーラは笑い声を上げた。

 「バトは、今日は護衛の日ですから、今は待機室で私の帰りを待っているはずですよ」

 「そうね、ひょっとすると、うちのリガンがお世話になっているかも知れないわね」

 ヨーラが明るく言った言葉を聞いて、ネアは複雑な表情になった。

 【何か迷惑をかけてないかな。もし、エルフ族の名を汚すようなことがあったら、エルフ族から刺客が放たれるって・・・】

 「バトさんて、ああ見えて意外としっかりしているから、しくじらないと思うよ」

 フォニーがネアの不安を悟ったのか、彼女を安心させるようにそっと囁いてきた。

 「そうであることを祈っています」

 ネアは我知らずのうちに手を合わせ、滅多に祈らない神にバトが取り返しのつかないことをしないようにと祈っていた。


 「成程、敢えてシンプルに、魚の干物を軽くあぶったもので、あの10足タコ(イカの事らしい)の干物も絶品ですよ。それで・・・」

 「そうですよ。お酒の味を引き出すためにも、敢えて肴は添え物として捉えるんですよ」

 バトとルロを呼ぶために護衛の控室に入ったネアは、お酒の飲み方で意気投合して盛り上がっているリガンとルロを見て驚きを感じた。そして、バトは1人、我関せずで編み物をしている姿を見てさらに驚愕の表情を浮かべた。

 「コーちゃん帰るでー」

 ネアの横を掠めるように通り抜けたトパーが椅子に深く腰を掛け、眠りこけている銀髪の大男の青年に声をかけた。

 「あー、おはよう。あれ・・・、そっか、ここ待機室だったんだ」

 その青年は快活に笑って立ち上がると、その大きさを感じさせない滑らかな動きでトパーの後について行った。

 「もう、こんな時間ね。没頭していたから忘れていたわ」

 ネアに気付いたバトは編みかけの帽子だか手袋だかまだ判断できないものをカバンに詰め込むと立ち上がり、身体を伸ばした。

 「もうこのような時間ですか。今度、共に美味い酒を呑みたいものですね」

 リガンはにこやかに立ち上がると、ルロが立ち上がりやすいようにと手を差し伸べた。

 「ええ、楽しみにしています。あ、お気遣いありがとうございます」

 リガンの自然な動きのおかげで、今までこのようなシチュエーションが無かったルロも自然に彼のてをとって立ち上がった。

 「とても楽しいお話、ありがとうございました」

 ルロはリガンに今まであまり披露したことがないカーテシーを見せた。

 「お酒の事はドワーフ族に聞くのが一番と改めて知りました」

 リガンはにこやかにルロに頭を下げると退室していった。

 「・・・ルロ、あの人を捕まえるつもり? 」

 ちょっと上気しているようなルロにバトがそっと尋ねた。

 「素敵な人ですよ。真人であれだけお酒について思い入れのある人なんて初めて見ました。呑み友達としては最高の人ですよ」

 ルロは常には見せないような楽しそうな笑顔を浮かべた。それを見てバトは少し残念そうな表情を浮かべた。


 「スタムの郷ですか。注意します。アカス・サムジ様・・・、残念な感じですね」

 レヒテからアカスから力試しがしたいと言われてきたことを聞かされたバトはため息をついた。

 「ネアに喧嘩を売って来るバカガキと同じ発想ですよ」

 ルロも呆れたように呟くと、何かを追い払うように頭を軽く振った。

 「そのバカが現れたようだよ。スタムの郷のじゃないみたいだけど」

 レヒテが足を止め、前方を凝視し指をさした。その方向には道を塞ぐように横一列に並んだ5名程の人影があった。

 「どこの野盗かしら。いい男がいたらいいんだけど」

 バトはつまらなそうに言うと、単身横一列に並んでいる連中の元にに歩いて行った。

 「通行の妨げとなるので、道を開けてもらえませんか」

 ずらり通せんぼするように道を塞いでいたのは、見るからに戦場に赴く傭兵といった使い込まれた軽冑と使い込まれてはいるが、よく手入れされている剣を手にヘルメットのバイザーの隙間から目を光らせている男達だった。

 「ケフの奴だな」

 真ん中の男が一言、バトに尋ねてきた。その声を聞いてバトの表情がすっと温度を無くしていった。

 「そうだと言ったら? 」

 「素人に舐めらたら、この世界終わりなんだよ。アンタらのおかげで俺たちゃ、食いはぐれちまった。落とし前つけさせてもらうよ」

 真ん中の男はそう言うと腰に佩いた剣をすっと抜いた。

 「ふーん、という事は、昨日のあの連中のお仲間ってことだね」

 バトは退屈そうに言うとすっと剣を抜いた。

 「面倒な連中ですねー」

 バトがただならぬ気配を放っていることを察知したルロが彼女の横に駆け付けるとため息をついて、斧を構えた。

 「アンタらのこの行動になんか意味があるのか? 」

 レヒテを背後に庇うように前に出たネアが声を張り上げた。

 「我ら野ざらし傭兵団が騎士でもない侍女風情に倒されたとあっては、けじめがつかん。俺たちの誇りを取り戻すため、舐められたままではないことを世間に知らしめぬと、食いはぐれるからな」

 真ん中の男がそこまで言うと、バトに斬りかかった。

 「雇い主がどれだけ阿呆かを見る目がないってのがその前に来ると思うけど」

 バトはさっと後ろに飛び退くと吐き捨てるように口にしたその舌の根が乾かないうちにさっと横跳びに移動すると背後に回り込もうとしていた1人の横腹を峰打ちで打ちぬき、さっと体勢を整えた。

 「できるだけ殺さないようにしますね」

 ルロは段ビラを構える男の懐に素早く潜り込むと、相手の顎を突き上げるように斧で打ち上げ、黙らせるとともに動かなくしてしまった。

 「デカい口を叩いた割には呆気ないですよね。ま、アレもこれぐらい粗末なんでしょうね。誰一人満足させることもできないぐらいに」

 バトは相手を挑発するようなことを口にして、蔑んだような目を向けた。真人ですら美女がそのような目をすれば、大概の男には精神的に苦痛を覚え、ごく少数にはこれ以上ないご褒美となるのである。それを、高慢と言われるエルフ族の美女がすれば、結果は見えていた。

 「殺すっ、殺すっ」

 リーダー格の男の両端に位置する残り2名は口角泡飛ばすように唸ったが、リーダー格はその場に歓喜の表情を浮かべて跪く、身体をピクピクと痙攣させていた。

 「だ、団長っ」

 「ああああ」

 部下の1人が彼を抱き起そうとしたが、その身体には全く力は入っておらず、あろうことか彼は失禁までしていた。

 「も、もっと詰ってください。もっと蔑んでください」

 団長と呼ばれた男は力なく色んなものを垂れ流しながらバトに懇願しだした。

 「おい、コイツにこれ以上付き合うと、地獄に落ちるぞ」

 部下のもう1人が抱き上げている男に声をかけると、さっとその場から走り出した。

 「おい、待ってくれよ。うわっ汚ぇ、糞っ」

 抱き上げていた男は団長を汚物を捨てるように投げ出すとその場から逃走していった。残されたのは一撃でのされた2人と、歓喜に打ち震えている1人になってしまった。

 「え、この人、気持ち悪すぎる」

 バトの相手の様子がおかしくなったことを見たフォニーが駆けてきて、ピクピクと痙攣する男を汚物を見る目で見て、心底嫌そうな声を上げた。

 「年端もいかない、獣人の少女からの蔑みの言葉・・・、あああ」

 男は更に身体を痙攣させて歓喜に打ち震えた。そして、バトに土下座するようにしながら、恐ろしい事を口走りだした。

 「ウラーノにしたように縛り上げてください。そして、罵声を浴びせてください。できれば、蹴ったり、殴ったりしてもらえれば・・・」

 顔面をよだれやら涙やら鼻水でベトベトにしながら男はバトに懇願しだした。

 「うわ・・・」

 バトは思わず後ずさりすると、男はズルズルと這いながら彼女に近づいて行った。

 「流石のシモエルフもこれは無理ですかね」

 バトの横でルロがため息をついた。

 「・・・」

 ルロの言葉にバトは一瞬、はっとした表情になると、にじり寄る相手を睨みつけた。

 「む、虫以下の分際で私に命令するじゃない。お前は、私の言葉に只、ハイと答えるだけの存在なんだよ」

 すっと深呼吸したバトは、最大限に蔑んだ目で相手を見下し、高圧的に言い放った。

 「も、申し訳ありません」

 男はこの言葉で絶頂したのか、そのまま動かなくなった。

 「もう、行きましょう。これも、放置プレイとしたら、ご褒美だよね」

 剣を納めたバトは、悶絶している男をちらりと見ると彼女の言葉を耳にしたのか、横たわる男は歓喜のうめき声を漏らした。

 「うわっ、これは教育上よくありませんから、お嬢、ルシア様、こっちを見てはいけません。さっさと帰りましょう」

 バトは、レヒテとルシアを急かすようにして帰路を急いだ。


 「そりゃ、随分とこじらせたのに巡り合われやしたね」

 宿でバトから野ざらし傭兵団の団長の剣を聞いて顔しかめながら、バトに同情した。

 「流石のシモエルフも引くぐらいだったよ」

 バトは食後のお茶を飲みながら顔をしかめた。そんなバトを見ていたルロが面白そうに言った。

 「変態の道を踏み誤っている。変態は常に淑女、紳士であるべきなんだよ」

 バトは独自の変態道を語りだし、ルロが適当に突っ込むといういつもの光景が展開されていった。

 「今日は、逆恨みだったけど、妙な噂で、あのアカス様みたいのがわらわらと湧いてい来るのは困るよ」

 レヒテは大きなため息をついた。王都にいる間、大っぴらに暴力否、共通言語を禁じられていたのが彼女に少なからずストレスを与えていた。本来なら、アカスが話しかけてきた時点で共通言語で平和裏に解決するのであるが、そんなことは許されるわけもなく、もやもやが臨界点に達していた。それは、メルトダウンして、大爆発を引き起こすほどで大げさな事ではなかった。

 「この場合は、世間の目を武器にしましょう」

 もやっとしているレヒテにネアが共通言語での語り合いではない解決法を示した。

 「世間の目? 」

 「重いパンチよりダメージが大きいですよ。物理的ダメージはないかも知れませんが、社会的ダメージは計り知れません。幸い、我々は殆どが女子供です。これは強力な武器になりますよ」

 ネアは、レヒテに黒い笑みを見せた。

ケフは一見、戦闘的な郷に見えますが、ネアたちが執行する暴力は大概が何かを護ったりするためです。徒に、強さをひけらかすための暴力は良しとしていません。

殴る拳も痛いことを実戦や訓練を通じて身に着けているからと思われます。

ただ、二度と浜向かわないようにと、心を折るためにオーバーキルになることもありますが、本人たちに悪気はないようです。

今回もこの駄文にお付き合いいただきありがとうございました。ブックマーク、評価を頂いた方に感謝を申し上げます。

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