263 前哨戦
いきなり、暑くなってきたような今日この頃ですが、クーラーに当たりながらアイスをかじったり、冷えたビールを流し込んだりしている時の手持無沙汰解消の一助になれば幸いです。
「その程度の連中かー、奴らの言葉は、半分で、いや2割程度で聞いておくもんだな。いい勉強になったよ」
山の手と言われる地域の中にある、最上級とは言えないまでも、金さえあれば宿泊できる大きな宿「黄昏の神殿亭」の一室に少し太り気味の少年が痩せた執事から報告された事項を聞くと、己の長い黒髪をさっと掻き揚げるとつまらなそうに呟いた。
「で、彼らの処置は如何ほどに致しましょうか。手切れ金を握らせて追い払おうと思っておりますが」
執事がその連中に対しての処分について話すのを聞くと少年はつまらなそうに呟いた。
「田舎の郷の侍女を拐して足がつかないとでも思っているような、アホはいらないよ。しかも、どこかの下男風情1人に熨されるようなヤツは必要ない。やるとしたら、足がつかないように、そして、目撃者は瞬殺できる、そんなヤツがいいんだよ。頭数を揃えても、使えなきゃ意味がない。そうだな、その下男を雇えないものかな」
少年は、いかに自分たちが多くの死線を潜り抜け、修羅場を生き残ってきたかを声高に売り文句にしていた連中の顔を思い出して顔をしかめた。
「契約は打ち切りだ。とっとと追っ払ってくれ、文句を言うようなら、二度と文句を言えない様にしてもかまわないよ」
少年は執事に対して手をひらひらさせて、さっさと行けと意思を示した。その態度に執事は顔色一つ変えず、恭しく頭を下げるとその場から立ち去って行った。
「で、どうだい? 田舎の貧乏な郷で働くか、ボクの館で贅沢を味わいながら働くか、心は決まったかい? 」
彼は、部屋の片隅で、布代を大幅に削減した、かろうじて隠すべき所は隠している衣装を身に着けた数名の少女に微笑みかけた。
「痛てー」
「俺なんて前歯持って行かれたぞ」
しょうもない功を焦った男たちは、愚痴りながら、取り合えずアルコールの摂取による鎮痛効果を得るため、下町の酒場で、たった今貰ったばかりの手切れ金を散財していた。
「あの男、強すぎるぜ」
「拳に躊躇いがなかった。随分と場慣れしているぞ」
彼らは痛みにうめき声を上げながら、自分たちから暫くの金づると前歯を奪った男について忌憚のない意見を出しあっていた。
「湿気た顔しちゃって、どうしたのよ」
痛々しい姿でテーブルを囲んでいる男たちにいきなり、若い女の声がかかった。
「うるせーな」
男の1人が面倒くさそうに声がした方向を見ると、短躯でありながらも凹凸のはっきりした娘が身体に似合わない大きなジョッキをもって微笑みかけていた。
「なんだ、ドワーフ族かよ」
声の主が穢れの民だと分かると男たちは少し残念そうな表情を浮かべた。
「じゃ、エルフ族もお呼びでないようね」
ドワーフ族の娘の背後からボトルとグラスを手にしたエルフ族にしては肉付きの良い娘が、少し残念そうに声をかけた。
「種族はなんであれ、華には変わりはねえや。姐さんたち、よけりゃ、こっちで呑まないか、少しばかりなら、奢れるぜ」
男たちのリーダー格、ハチによって鼻の形が少しばかり歪になった男が、下心丸出しのにやけた表情になった。
「おにーさんたち、羽振りよさそうだけど、どこの郷に勤めているの? 」
ドワーフ族の娘はジョッキに入った酒を一気に飲み干すと、ちょっと熱っぽい目を投げかけてきた。
「それか、ちょいとな・・・」
男はドワーフ族の娘から視線をずらすとさっと仲間たちに視線を走らせた。そして、仲間たちは皆、彼と視線を交わすことを拒んだ。
ハチによって強かに打ちのまされた男たちが、雇われた郷から解雇通知を受け取っていた頃、鯨の溜息亭では、和やかに夕食を終えた使用人たちはそれぞれに分担した仕事をこなしていた。
「情報収集に行きましょうか」
自分たちが使用した食器を丁寧に洗いながらバトがルロに声をかけた。
「そうですね。王都だと面白いネタを耳にできそうですね」
バトの言葉にルロは笑顔で答えるのを見たネアは笑いをかみ殺すのに苦労した。
「王都でしか口にできないお酒があるはずですからね」
ネアはすました顔を懸命に作ると、何気ないふりをしながらルロに声をかけた。
「そうですよ。痩せても枯れても王都ですよ。このターレの地のあらゆるところからお酒が集まるのですよ。お酒が好きならドワーフ族でなくても見逃すなんて勿体ない事はしませんよ」
何を当然な事を、と言いたげにルロはネアに言い放った。それを聞いたバトの表情が少し険しくなった。
「呑むのは構いませんが、呑むことはあくまでも主ではありませんよ。あくまでも情報収集です。少なくとも正義の光がどれだけの郷に影響を与えているか、英雄について、正義と秩序の実行隊について、手に入れないとなりませんからね」
バトは今まで突っ込まれていたことに逆襲するように、正論をルロに投げつけた。
「それぐらい、心得ていますよ。・・・バト、無理していませんか・・・」
ケフを出発する前あたりから、その言動が真っ当になっているバトにルロが不安そうに尋ねた。
「・・・していないわけないでしょ。私がヒルカさんから何て言われたと思っているんですか。ここで下手を打つと、エルフ族全体から何をされるか・・・、少なくとも刺客は放たれます」
バトはそう言うと恐怖にぶるっと身を震わせた。
「え、あれは冗談じゃなかったのですか」
ネアとルロは宿でヒルカの言っていたことばを思い返しながら首を傾げた。
「こういう事に関しては、冗談はないんです。そう言う事に関してはエルフ族は律儀なんです」
バトはそう言うと深いため息をついた。そんなバトを見てますますネアは首を傾げた。
「ビッグネームな剣精様は放っておくと、真っ裸に近い格好でおられますよ。パンツも穿かれないし・・・。あれは良いんですか」
「剣精と言う実績があるから、ある程度の事は許容されているんですよ。もし、剣精様がその地位を利用してあちこちの重責のある人と男と女の関係を作っているとしたら、その範囲ではありませんが」
ネアは奔放すぎるラールはエルフ族の品性を貶めているのではないかと心配になって尋ねたが、その答えは割とゆるい感じに聞こえた。
「判断する基準が見えにくいですね。そうすると、バトが今、我慢しているのは実績がないからなんですね」
ルロは暫く考えてから、辛らつな言葉をバトに投げかけた。その言葉にバトは思わず項垂れてしまった。
「シモエルフを真剣に名乗るなら、剣精様のような実績を作らないといけないのです。もし、私に剣精様並みの実績があれば、王都でシモエルフここにありって、やってるわよ」
バトはそう言うと再びため息をついた。
「自分の無力を痛感させられています。でも、諦めませんからね」
バトはそう言うと、決意したことを己に言い聞かせるように拳を強く握りしめた。
【その努力の方向性に違和感を覚えるけど・・・】
ネアはそんなバトを見ながら複雑な表情を浮かべた。
「ふーん、若様に取り入ろうとしていたんだけど、しくじったって訳ね。よくある話じゃないの」
エルフ族の娘は、鼻が歪になった男の重要な部分は誤魔化した失敗話を聞いてつまらなそうに返していた。
「どうやって、お気に入りになろうとしたのかなー」
ドワーフ族の娘は男たちの金で注文した値段も度数も高い酒を歪な鼻の男のグラスに注ぎながら尋ねた。
「けっこう、良い感じの物を手に入れようとしたんだ」
顔が青黒くはれ上がった男が悔しそうに吐き出した。
「その姿からすると、キツイことがあったみたいね。良ければ、おねーさんが聞くよ。」
エルフ族の娘は辛さは分かるよ、と言外に含めながらその男から愚痴を聞き出そうとするように酒を薦めた。
「姐さんよ。いい女がいたんだよ。否、姐さんからしちゃくすんでしまうけどよ。そのー、なんだ、その娘たちに郷主の所で働かないか、と誘ったんだけどよ。どこのゴロツキか分からないような、ヤツが掻っ攫っていこうしたもんだからよ。その娘らを守ろうとしたら、この様よ。あの娘たちのことが心配だぜ」
歪な鼻の男が己の鼻をしめしてため息をついた。そして、その顔ににやけた笑みを浮かべた。
「姐さんたち、この店はちょいと雰囲気がないだろ。いい所を知ってんだ。悪いが、アンタらは田舎から来たみたいだから、王都は不安ないだろ」
彼はそっとエルフ族の娘の肩に手を回そうとしたが、彼女はそれをそっと手で払った。
「いい酒を出す店も知っているぜ」
彼は下心が人の形をしている体で、ドワーフ族の娘を誘ってきた。
「いいお酒ねー、それも良いんだけどさ、さっきおにーさんが話していたことに近い噂を聞いたんだよね」
ドワーフ族の娘は男の誘いを軽くいなしながら、新たな話題を歪な鼻の男に振った。すると、彼のにやけた態度がすっと醒めると、喰いつくように彼女を睨みつけた。
「似たような話だと」
「そだよ。なんでも、どこかの郷の侍女を無理やり連れ去ろうとした連中がおもいっきり、のされたって、とかもたった一人にさ」
歪な鼻の男はエルフ族の娘の言葉に表情を一瞬強張らせたが、その後、何食わぬ表情に戻った。
「そんな事もあるもんだな。それよか、ショバを変えようぜ」
歪な鼻の男はドワーフ族の娘の手を取るといささか強引に引き寄せた。残った男たちはエルフ族の娘の肩をがっしりと掴み、歪んた顔に歪な笑みを浮かべた。
「いい思いさせてやるからよー」
「身体に俺の臭いを沁みこませてやる」
男たちは彼女たちの耳元で、やっすい成人雑誌に書き散らかされているような言葉を口にした。
「ふふ、楽しそうね」
「腕前を見せて貰おうかしら」
エルフ族とドワーフ族の娘はそう言うと男たちに笑みを見せて、彼らの言うがまま店を出て行った。
「へー、王都にもこんな場所があるとわねー」
男たちが半ば強引に案内したのは薄暗く細い路地に面した安い宿と薄着の女性が等間隔で配置されている一角であった。そんな光景をまじまじと眺めたドワーフ族の娘が呆れたような声を上げた。
「これが、いい場所ねー、センスを疑うね」
エルフ族の娘は軽蔑の色が色濃く滲んだ目で男たちを見据えた。
「おいおい、ここまで来て、それは無いよな」
「期待しているんだろ」
ニヤニヤしながら男たちが身体を触ってこようとするのを2人はさっと交わした。
「いい事、教えてあげよっか」
エルフ族の娘が彼らからさっと距離をとってからかうような口調で言うと、相手を憐れむよう大げさに眼がしらにハンカチをあてた。
「ぐだぐだぬかすな、黙って股開きゃいいんだよ」
男たちはエルフ族の娘の言葉など端から聞いてはいなかった。
「絶対モテないよ。これは断言できる。人相がそんなんでも、紳士的で臭くなかったらそうじゃないけど」
色めき立つ男にエルフ族の娘はびしっと断言した。その横でドワーフ族の娘も大きく頷き、その言葉を肯定していた。
「力づくでやるしかねーよな。お前らが悪いんだぜ」
歪な鼻の男が一声吠えると、後の5人がナイフを取り出し、慣れた様子で構えた。
「光り物かー、物騒だなー」
「これ以上、怪我したくなかったら、さっさと帰った方が良いよ」
娘たちはナイフを構える男たちに怯むことなく警告の言葉を発した。しかし、男たちは警告を気持ちいいぐらいに無視した。
「ルロ、アーシャちゃんから習ったヤツでやってみる? 」
「刃傷沙汰は起こしたくないですからねー」
凸凹コンビは互いに見合うとにやりと笑い、さっと身構えた。
「バト、手加減はどうする? 」
「命を取らない程度でね」
「承知っ」
凸凹コンビは短く言葉を交わすと、襲い掛かって来る男たちの腕を掴んだ。
「ハッちゃん、あんたがぶちのめした連中が居たよ。暫くは悪さできない様にしておいたよ」
寝静まった宿に戻ったバトが食堂でチビチビと手酌で飲んでいるハチに声をかけた。
「剣をお持ちでないってことは、これで、おやりになったんで」
ハチはバトに拳を作って見せると、彼女は口元に笑みを浮かべた。
「ちょっと違うよ。アーシャちゃんから教わったやり方で、ね」
「アーシャの姐さんから教わった・・・、あの姐さん、関節技の達人と聞いてやすが、まさかとは思いやすが、その連中、もうこの世に存在してないんじゃ・・・」
バトの言葉を聞いて、ハチは彼女らに襲い掛かった連中について最悪の事を想像した。
「まさか、そんな事はしてないよ。ちょっと歪な形になってもらって、路地裏で転がってもらっただけだよ」
「旨くやりやしたね、で、その連中はどこのご家中で? 」
ハチがバトに根本的な事を尋ねると、彼女の顔に驚愕の表情が浮かんだ。
「忘れてた・・・」
「やらかしました・・・」
ハチの言葉にバトもルロも顔色を失っていた。そのショックから2人揃ってその場に突っ伏してしまった。
「そんなに落ち込まなくても、利く限りじゃ結構な傷を負っているようでやすから、どこかの治療院にお世話にならざるをえないはずですぜ。それより、奴らが悪さできなくなった方が世のため、人のためですぜ」
ハチは落ち込む凸凹コンビに慰めの言葉をやさしくかけたが、彼女らは落ち込んだままであった。彼女らの様子は変わることがなかった。そんな時、階段を軽やかに降りる足音が聞こえてきた。
「うるさくて、寝付けません」
足音の主はネアで、彼女は寝巻を身に纏い、何故か枕を抱え、仏頂面で食堂に入ってきた。
「あの連中は、この紋章を使っている郷の奴らですよ」
ネアは寝巻のポケットから、ハチに昼間ぶちのめされたヤツから巻き上げたバッジをテーブルの上に置いた。
「これは? 」
バトがバッジを取り上げ、紋章をしげしげと見つめながら口にした。
「はっちゃんにのされたやつから貰いました。許可は得てませんけどね。それと、その連中の事を探るのはハッちゃんとバトさん、ルロさんは面が割れているからしない方が良いですよ。じゃ、静かにして下さいね。おやすみなさい」
「え、おやすみなさい・・・」
ネアは言いたいことを言い終えると、さっさと食堂から出て行った。残った者はキョトンした表情でその背中を見送った。
「今日の護衛は、カイさん、クゥさんお願いします。お付きはネアとフォニーでお願いします。アリエラはお買い物に同行、ヘルム君は飲めるお店で昨夜の事を中心に情報を集めをお願いします。聞き込む必要はないですよ。他の人たちの話に耳を傾けてください。お昼過ぎまでには戻ってくださいね。残った者でお掃除と洗濯、ご飯の準備です。それと、ハイリアの郷には要注意ですよ。昨日、ハッちゃんがやっつけたのはハイリアの郷に雇われていたようですからね」
起床後、朝食のために食堂に入ってきた面々にバトがテキパキと本日の役割を割り振ると、昨日の襲撃者兼被害者について知っていることを話した。あの連中を雇った郷についてはネアの持ってきてくれたバッジがなければ分からない所であったが。
「了解」
それぞれが、ハイリアの郷というのを危険なモノであると認識し、割り振られた仕事に取り掛かりだした時、ノバクがやって来た。
「おはようございます。簡単な手続き在りますから、少し早めに出発しようと思います。お嬢、準備は大丈夫ですか」
「おはよう。もう、いつでも出発できますよ。ね、ルシアさん」
レヒテは隣に控えているルシアに目をやった。
「ええ、いつでも」
レヒテに声をかけられたルシアはにっこりとして答えた。
「お嬢様のロイヤルスマイル素敵です」
「何があっても、この身に替えてお守りします。ご安心ください」
カイとクゥは侍女の衣装の上から使い慣れた件を佩いた姿でルシアの前に跪いた。
「彼女らは警備会社の人なんですよね。でも、大きな郷の騎士団員ですらあそこまでしないですよ」
ノバクはカイとクゥの行動を見て目を丸くしていた。
「常々、ケフはおかしい郷だと思っていましたが、ヤヅもそうなのか・・・、しかし、面白いですよ。流石、お嬢がご友人にされることだけはあります」
彼は暫く何かを考えた後、嬉しそうに少しばかりはしゃいだ声を上げた。
「この調子だと、すまして、すかした連中の毒気に当てられませんね。アイツらは、何かと相手を貶めたがりますからね。我は我ですよ。そして・・・お付きになる君たちは、控室で何を言われてもその場で返しちゃダメです。後で闇討ちにして下さい。その時は、決して証拠を残さないように。それができないなら、我慢してください。さ、向かいましょう、時間ギリギリって、小物が自分を大物に見せたい時に使用する手でもありますから、そんなのと一緒にされるなんて屈辱以外にありませんからね」
ノバクはネアたちに注意と言うか決意の確認をすると出発を促した。
「護衛の方はここまでです。後はお付きの方のみになります」
受付を済ませ会議館の中に案内されるとレカイとクゥは受付からほど近い大部屋に案内された。
「お弁当も持たせてもらっているし、ゆっくり待ちましょう。ほら、お茶もあるし、お菓子もあるし、ソファはフカフカだし、この状況を楽しみましょう」
一緒に行けないことにむすっとしているカイを宥めるようにクゥが声をかけた。
「分かっているけど、心配なんだよね。でも、何にもできないのが現実だし・・・、ゆっくり待たせてもらおうかな」
カイは諦めたように呟くとどっかりとソファに深く腰を降ろし、腕を組んだ。
「こんな大きな廊下、見たことないよ・・・」
お勉強会の開かれる会場に向けて、巨大な廊下を案内されているレヒテの後にお弁当屋らちょっとした化粧道具、筆記具などが入ったカバンを両手に持ちながらつい言っているフォニーが自分と同じようにルシアのカバンを持って彼女の後について歩いているネアにそっと声をかけた。
「こんな大きな建物自体が初めてですよ」
ネアは落ち着かず、あちこち見たい気持ちを押さえ、いかにも良く知っている場所を歩いているように見せながらフォニーに答えた。
「あの人、来ているかな」
昨日、危機をハチに救われた侍女たちが、お付きの控室でお茶飲みながら談笑していた。そんな時、そっと扉が開いて、どこかの郷のご子息かご令嬢のお付きが入ってきた。
「また、誰か着いたみたいですね・・・、え」
「どうしたんですか・・・・あ」
「ま、まさか・・・」
彼女らが目にしたのは昨日、すんでの所で失禁しかけている自分たちに、安心させようと声をかけてきた猫の侍女の姿であった。
ケフの郷の人たちは他の郷からすると戦闘民族みたいに見えるかもしれませんが、やる時は徹底的にやるだけのことで、好戦的ではないと思っております。
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