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鎧を脱いで  作者: C・ハオリム
第20章 将来
276/342

256 広がり

温かい様でも風が冷たかったりで、体調を崩しそうになりますが、

万が一体調を崩した時、このお話が暇つぶしの一助になれば幸いです。

 「ヤヅの刺客がお館に侵入したのは皆が知っていると思います。幸い彼らを撃退することができましたが、このような事があれで最後ではありません。お友達だけで世界は作られていませんから、私たちは常に備えなくてはなりません」

 お館の裏の広場で、白い稽古着を身に纏ったネアたち侍女見習いを前に、少し青みがかった稽古着を着たエルマが厳しい表情で話しかけていた。

 「今まで期間の長短はありますが、騎士団の稽古で基本は出来ていると思います。ティマもアリエラから指導を受けて来ていますから、少し小さいですがお姐さんたちと同じように稽古をしてもらいます。今日からは私が皆の稽古を行います。・・・なんだ、その面は、もっと気合を入れろっ! 」

 いつもの調子で話をしていたエルマにいきなり鬼が宿った。

 「Yes Ma’am! 」

 ネアたちはビシッと気をつけをして怒鳴るようにエルマに応えた。

 「気合だけは一人前と言いたいようだな。この稽古の間、貴様らが口にできる言葉は、『Yes Ma’am!』だけだ。それ以外の言葉を口にしやがったら、その口に糞を詰め込んでやる。いいか!」

 「Yes Ma’am! 」

 ネアたちは、吠えるように答えた。

 【どこの軍隊だよ・・・、】

 ネアは内心呆れながらも、何故かこのエルマの所業に違和感を感じない自分に少し驚いていた。

 「それぞれ、毛だらけだが、いい面になってきている。お前らの面を野獣の面になれるように鍛えてやる。お前らが強くなれば、その分、お館は安全になる。お館がある限り、ケフは落ちない、お前たちの力がケフを護る力になる。それを心に刻んで稽古せよ」

 「Yes Ma’am! 」

 いきなりの軍隊的なノリにティマは泣きそうな表情になっていた、それをエルマの背後に控えているアリエラが今にも駆けつけそうになるのを必死で抑え込んでいた。

 「よし、お前らがどこまで鍛えられたか、この目で確かめてやる。地稽古を実施する。4人とも同時に相手になってやる。今まで、イロイロと恨みもあるだろうから、この機会を利用してもいいぞ」

 エルマはネアたちに向けて悪鬼のような笑みを浮かべた。


 「もう、へばったのか? 」

 防具に身を固めているとは言え、エルマはネアたちに容赦なく打ち込んできた。今まで習ってきた全てをひねり出しても、彼女に短槍の穂の先すら届かなかった。

 「騎士団もなかなか仕上げたようだな。お前らの齢にしては良い動きだが、まだまだだ。アリエラ、尻の青いこのティマをここまで仕上げたのは大したものだが、まだまだだ。お前自身もまだまだだ。いい機会だ。次回からお前ら残念トリオも鍛えてや。・・・剣精様がお前らに随分と興味を持たれているから、お師匠から直々に教えを頂けるんだ。感謝せよ」

 【まさか、ここまでだとは、イクルさん級だわ。彼女もラールさんの弟子かな。どこか動きが、共通している気がするんだよな】

 地面に這いつくばりながらもネアは呑気な事を考えていた。

 「きっつい・・・」

 ネアと同じようにあちこち打ち込まれた痛みに耐えながらフォニーが呻くと、その横で震えながらも立ち上がった。

 「流石、女の第一歩を歩き出したのは伊達じゃないか。よろしい、で、他の連中はどうなんだ。あの白い姫君にいつまでも鼻先であしらわれていたいのか、糞ったれな英雄をあのままにしていていいのか、仮面の朴念仁にそんな程度で思いが通じると思ってるのか。どうなんだっ」

 エルマは木剣を倒れているネアたちに向けて吠えた。

 「Yes Ma’am! 言いたいように言ってくれるじゃないか・・・」

 「Yes Ma’am! アイツ、許さない、許してないから」

 フォニーとティマもフラフラと立ち上がった。幼いティマに至っては、防具の面の中は涙と鼻水とよだれでぐちょぐちょになっていたが、彼女は涙で濡れた目でエルマを睨みつけた。

 「こやじはもうお終いか。玉を無くしたらそんなもんか」

 まだ倒れているネアにエルマは挑発するような声をかけてきた。ネアは彼女の放った『玉を無くした』にむっとした。

 「Yes Ma’am! ちょいと加齢臭がしてきてくらっと来ただけです」

 ネアは面の中で不敵な笑みを浮かべた。

 「いい度胸だ、まだ玉はぶら下げているようだな。今から、玉が無い事を理解できるように教育してやろう」

 ネアの放った加齢臭という言葉にエルマは壮絶な笑みを浮かべた。もし、これをブレヒトたちが見たならばその場で失禁していても不思議でないぐらいであった。

 「ネアなんてことを・・・」

 「うちらを巻き込まないで」

 「終わった・・・です」

 エルマを睨みつけて軽口を叩くネアにラウニたちは恨みが籠った目を向けた。

 「この程度へばってたら、何にも叶いやしない。根性決めろっ! 」

 ネアはエルマに短い木槍を向けたまま、ラウニたちに視線をくれることもなく吠えた。

 「ふんっ、何をぬかすかと思えば、とっくに決めてることです」

 「まだまだ、まだまだ、だよ」

 「この手で・・・」

 ネアの言葉にラウニたちは吠えるように返すと、エルマに向き合った。

 「よし、かかって来いっ! 」

 エルマが一言咆哮すると同時に4人は一斉にエルマに飛び掛かった。

 「動きが直線的」

 「無駄な動きが多い」

 「不意打ち狙いが相手の視野に入るな」

 「小手先の技術に頼るな」

 エルマはネアたちが打ち込んでくるのをかわしたり、いなしたりしながら容赦なく木剣を彼女らに叩き込み、その都度、彼女らの問題点を叫ぶように教えていった。


 「今日はここまで、明日もあります。それまでに、今日私が指摘した事項を良く考え、修正してきなさい。以上」

 エルマは地面に染みの様にへばっているネアたちに息を切らすことも汗を浮かべることもなく言い放つとさっさと仕事に戻って行った。

 「随分と打ち込まれておったな。見なくとも、身体のあちこちに青あざがあるのは分かるぞ。筋肉痛も来るであろうな。エルマの幼い時と同じじゃ、儂も同じようにして鍛えたもんじゃ」

 よろよろと立ち上がったネアたちにラールが楽しそうに話しかけてきた。

 「剣精様も同じことをして、あのバケモノを作り上げたのですか」

 肩で息をしながらネアは恨みがましそうな視線をラール投げつけた。

 「せめてもの罪滅ぼしじゃ。良いヒントをやろう。・・・相手を良く視ろ。この一言じゃ、これはラール流の剣術の基礎じゃよ。お前らは儂と違って光を見る目を持っておる、利く鼻も、でかい耳ももっておる。これだけ揃っておれば視ることに関しては儂らより有利じゃよ」

 ラールは楽しそうにネアたちに言うと、懐の財布を確かめ、「さて、これで呑みに行くかのう」と一言呟くとその場を後にした。

 「良く視ろって、何を視ろって言うのよ」

 フォニーはふらつきながら立ち上がって稽古着について汚れを手で払うと尖ったさらに口を尖らせた。

 「視ないと戦えないでしょ」

 何を当然な事をと、立ち上がり、ラウニはため息をついた。

 「剣精様は、目だけじゃなくて、鼻や耳もって言ってた・・・です」

 ティマが涙、鼻水、よだれ、汗でパックされた顔を手でこすりながら姐さんたちにラールのヒントについて自らの見解を伝えた。

 「だから、何を視るのよ、さっぱりだよ」

 フォニーはむーっとふくれっ面になった。その横でラウニも黙って考え込んでいた。

 「人は、何か動きを始める前に息を止めたりしますよね。それに、ためを作ったりしませんか」

 ネアは手にしていた木の短槍を振りながら、ラールの言ったことを自分なりに解釈して説明した。

 「つまり、次の動きを予想しろってこと・・・ですか? 」

 ラウニはネアに戸惑いを滲ませながら確認した。ネアはそんな彼女の言葉に静かに頷いた。

 「それを含めて視るか・・・、簡単に言うけど、滅茶苦茶難しいよ」

 フォニーは頭を抱えてしまった。そんな彼女を見てネアは深く頷くと、じっとフォニーを見つめるとにやりとした。

 「お姫様ならどうするでしょうかね」

 ネアの一言にフォニーの表情が引き締まった。

 「お姫様は、諦めないよ・・・です。だから、お姫様なのです」

 ティマはパルのいつもの凛々しい姿を思い出しながら、思ったことを口にした。

 「この、フォニーさんはね、往生際が悪いんよ。ふん、何さ、いつか、一本叩きんでやるんだから」

 フォニーはふらつきながらも決意を目にネアとティマを睨みつけた。

 「いい目になりましたね。私も、負けられないですから」

 ラウニがフォニーの肩を軽く叩くと、ネアたちに視線を向けた。

 「もう、夕食の時間です。さっさと食べて、お風呂で汗を流しましょう。あ、その前に稽古着を洗濯しておきましょう。臭いことは獣人にとって恥ですからね」

 疲れを見せながらもラウニはいつもの調子に戻っていた。

 「仮面の朴念仁を振り返らせないとダメですからねー」

 そんな彼女にネアはちょっとからかい気味にラウニに声をかけると、ラウニはぷいっと視線を外してそのまま足を進めて行った。


 「仕事が忙しいようじゃな」

 居酒屋で1人静かに呑んでいたラールは見知った者の足音に気付くと、その方向に顔を向けて声をかけた。

 「お師匠様が暇なだけです」

 エルマはテーブルを挟んでラールの正面に腰を降ろすと、犬族のウェイトレスに葡萄酒と夜の食事を注文した。

 「珍しいな、儂の誘いにのるなんてのう」

 ラールは割もせずに蒸留酒を己のグラスに注ぐとぐいっとそれを飲み干した。

 「お嬢とルシア様のお稽古を見ておられるんですから、筆頭侍女として知らない顔は出来ませんから」

 エルマの言葉にラールは苦笑を浮かべた。

 「そうかい、お前の知りたいことを話すとするかのう」

 エルマの前に葡萄酒と食事が持ってこられると、ラールは軽くグラスを彼女に掲げるとエルマもグラスを掲げそれに応えた。

 「お嬢についてじゃが、あの子は身体能力だけで戦っておる。少しでも剣について学んだ者からすると勝てぬまでも対処することは容易いぞ。あのルシアと言う子も今まで剣を手にしたことすらないというのに、筋はよいぞ。特に大地の気を吸収を覚えてからは動きがさらに良くなったし、打ち込みも強くなったぞ」

 ラールは楽しそうにエルマに話した。その話を黙って聞いていたエルマは彼女の最後の言葉を耳にして目を剥いた。

 「大地の気の吸収? それをルシア様に」

 「そうじゃよ。あの子はお前より素直じゃぞ。アレはいい事だと、あの子の周りに広めようとしている。素晴らしい事じゃ、暫くするとヤヅは強くなるぞ」

 ラールは自慢げにエルマに、本来とは斜め方向の成果について嬉しそうに話し出した。

 「ま、まさか、するとルシア様は穿いておられない・・・という事ですか? 」

 エルマは顔色を失いながらラールに尋ねた。そんなエルマをラールは不思議そうに見つめ返した。

 「ヤヅの郷主の奥方様、ルーシュ様はご存知なのでしょうか、ご存知だったら、最悪、政治問題になりますよ」

 エルマは身を乗り出すとラールに詰め寄った。

 「何をそんなに驚いておる。あの子の母親もあの子から大地の気の吸収について聞くと、早速、大地の気の吸収をはじめたそうじゃ。するとな、なんと、酷い便秘で悩んでいたのが嘘みたいだと、感謝の手紙が来てな。儂にも読めるようにと板に文字を彫り込んで、じゃ」

 ラールの言葉を聞いてエルマは頭を抱えると、気づけのように目の前のグラスを煽った。

 「母子ともども穿いてない・・・、しかも、郷主の奥方様とお嬢様が・・・なんてことを・・・さらしてくれたんですか」

 「良い事は広まるもんじゃぞ。お前も意地を張る必要はないぞ。大地の気を吸収すればそのイライラも収まるぞ」

 エルマの嘆きを他人事のように見ながら首を傾げた。

 「トンデモない事をさらりとさらしてくれたんですね。一郷の奥方様が穿いてないなんて・・・」

 エルマは泣きそうな表情できょとんとしているラールを睨みつけた。

 「これから、あの無粋なモノを穿かないのが主流となるぞ。儂にやっと時代が追い付いて来たのじゃ」

 ラールは嬉しそうに笑顔を浮かべた。それに引き換えエルマの表情は沈んでいた。

 「できるものなら、ずっと時代の先を全速力で走っていって、貴女の背中が見えないのが良かったのです。時代が追い付いたらダメなんです。それが、どこで間違ったのか・・・」

 エルマの口調に嘆き節が混じりだした。アルコールの力が後押ししたのか、エルマは普段ネアたちに見せない情けない表情になっていた。

 「・・・辛いのか? 」

 今までニコニコしていた表情を引き締めラールはそっとエルマに尋ねた。

 「誰も、楽しんでキツイ稽古をつけさせたくないですよ。でも、そうしないと、お館が護れない、あの子たちにはもっとのびのびと子供らしく生活してもらいたいんですよー、でも・・・」

 エルマは今までずっと心の底に押しとどめていたものを少しずつ吐き出して行った。

 「厳しくしておる様じゃが、あの子らから嫌われておらんと思うぞ。なんだ、かんだと言うて、何かあればお前を頼っておるじゃろ。怖いが面倒見の良い大先輩と思っておる様じゃぞ。・・・それより、もっと深いものがあるじゃろ。アレはどうなんじゃ」

 涙を浮かべるエルマにラールは優しく尋ねかけた。その言葉を聞くとエルマの表情が一瞬厳しくなった。

 「もう、割り切りました。そう、思っております。かなえられなかった事ですから、でもお傍で仕えることができるだけで満足しています。それ以外には・・・」

 エルマの言葉を聞いたラールはそっとエルマの手を握ってやった。

 「気持ちを押し殺すと、押し殺された気持ちはその内腐って、バケモノを生み出してしまう。儂がおる間にどんどんと吐き出せ。可愛い弟子の悩みや愚痴を聞くのは、師匠の務めじゃ。そして、お前にも儂の愚痴を聞いてもらうからの。お互い様じゃ」

 ラールはエルマに優しく微笑みかけた。


 「ルシア様、それマジで言っているんですか」

 皆での夕食後、リックをはじめとする男たちを食堂から追いたい出した後、ルシアが徐に大地の気の吸収についてカイとクゥに話すと彼女らは目を丸くし、カイが思わずルシアに迫るように尋ねた。

 「マーカさんはご存知でしたか・・・、そのお嬢様が穿いてないってことを」

 クゥが恐る恐るマーカに尋ねるとマーカは深々と頷いた。

 「はじめは何て破廉恥な、と思いましたが、騙されたと思って実践すると、良く眠れるようになりました。肩のコリも随分と楽になりました。貴女たちも騙されたと思ってやってみなさい」

 マーカは当然の事のように言葉を荒げることもなく、ラールが提唱しているトンデモ健康法を自分も実

践していることをカイとクゥに告げた。

 「本当に大地の気ってあるんですか」

 「カイ、信じたくないのは分かるけど、それを始めたのはあの剣精様ですよ。あの無類の強さを誇っておられる剣精様ですよ。あの方が嘘をつくとは思えません」

 クゥはルシアの説明に納得したようで自分も実践しようと考えていた。

 「で、でもさ、短いスカートを佩いた時は大変な事になるよ」

 カイはこの健康法の致命的な問題点を口にした。彼女は心の隅っこでこの言葉で皆が我にかえると思っていた。

 「それは、大丈夫。このパンツを見てください」

 ルシアはポケットから一枚の下着を取り出した。

 「クロッチの部分がに分割で割れるようになっているので、大地の気を吸収するのに問題はありません

 本来ソレが持つ、期待される使用法とは異なった使用法をルシアはニコニコしながらカイに説明した。実の所、彼女はそれか本来何を目的に作成されたモノかは知らない。ラールにカイと同じような質問をした時に教えてもらっただけのことであった。ソレは、その方面には全く疎いマーカの目を潜り抜け、カイの目の前に姿を表したのであった。

 「うっ」

 カイはその光景を見て言葉を失ってしまった。ここで、ソレについて詳しく説明するのは躊躇われるし、本来の使用方を告げたところでいらぬ混乱を招くと判断し、何も言わないことにした。

 「だから、私、カイとクゥにはいつでも健康でいてもらいたいんです。だから、穿かないようにしましょう」

 ルシアは穢れなきロイヤルスマイルでカイに迫った。そして、カイにそれを跳ね返す力はなかった。

 「お母様もヤヅでなされているそうです。周りの侍女たちに勧めていて、皆、健康的になっているそうですよ」

 ルシアは心の底からカイとクゥの身の事を案じていることが彼女らには痛いほど伝わってきた。それを無碍に拒否することは彼女らにはできなかった。

 「明日から試してみます・・・」

 「明日からですか? 私は今夜寝る時から実践しますよ。これをやると熟睡できるそうですから」

 真面目なクゥがニコニコとしながら、剣精様が実践されている健康法を自らも実践すると宣言した。

 「そ、そうだね、私も今夜からしようかな・・・」

 周りからの期待のこもった目で見られたカイはひきつった笑顔で答えた。

 「絶対その方が良いよ」

 ルシアはカイとクゥの言葉に嬉しそうに答えた。

 「まさかとは思いますが、その場を凌ぐために口先だけ、何てことをしたらルシア様がお悲しみなられることは確かですからね。自分の言葉を信じてもらえなかったと」

 マーカはカイを睨みつけた。その時、カイに残された選択肢は一つしかなくなっていた。

 「今夜はどれだけ熟睡できるか楽しみだなー」

 カイは敢えて明るく口にすると、自分は裏切らないと宣言した。


 「こんなに熟睡して、目覚めも爽やかなんて・・・」

 翌朝、己のベッドの上で寝起きのカイが驚愕の表情を浮かべていた。

ルーカとタミーはお館に来た時からエルマに直々に扱かれていました。これは彼女らがお館に来た時の年齢がラウニより少し高いぐらいで、扱きに耐えられると判断されたからです。ネアたちはまだ幼いですが、身体能力の高い獣人であることや街での暴れっぷりから、扱ていても大丈夫と判断されたからです。幼いティマには勿論手加減されており、彼女の指導はアリエラが主として行っています。

剣精様の健康法が妙なブームを引き起こしそうな気配があります。

今回もこの駄文にお付き合いいただきありがとうございました。ブックマーク、評価を頂いた方に感謝を申し上げます。

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