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鎧を脱いで  作者: C・ハオリム
第19章 組織
270/342

251 後始末とこれからの課題

この会でこの章は終わります。次からはネアのターンになります。

 「邪魔だ、退けっ」

 弓兵が配置されているであろう廃屋の扉を蹴破り突入した正義と秩序の実行隊員は目の前に立ち塞がる傭兵を剣で突き刺しながら吠えた。

 「上だ、1階にはコイツだけだ」

 突入した隊員は一気に階段を駆け上がり矢をつがえようとしていた傭兵を勢いのまま突き刺した。傭兵は己の胸に突き刺さった剣を見、そして突き刺した隊員を見て驚愕の表情を浮かべ、そのまま息絶えた。


 「あまり進むな、囲まれる」

 中央広場に向かう通りを進もうとしたマースは大声で警報を発した。路地からわらわらと武器を構えた傭兵たちが襲いかかって来る、その切っ先を剣で受け、斬り返しながらマースたちはじりじりと押されていった。幸い大きな怪我をする者もなく、戦力は減っていなかったが数が足りなかった。

 「ーっ! 」

 押されていることに焦りを感じていたマースの横をすっと何かが走りすぎて行った。

 「ーっ」

 それは、言葉にもならない叫びを上げながら襲い掛かって来る傭兵たちに猛禽の如く襲い掛かり、剣を振るった。その剣は確実に傭兵たちの肉体にめり込み、切り裂き、破壊していった。

 「正義のためにっ」

 傭兵を斬り倒しながらエイディは歓喜の表情を浮かべ、歌うように叫んだ。彼には掛け声の一つでしかなかった「正義のために」の声は正義と秩序の実行隊員の士気に火を付けた。

 「正義のために」

 「正義のために」

 正義と秩序の実行隊員は己が傷つくことも気にせず剣を振るい、傭兵たちを屠っていった。

 「密集隊形であたるんだ」

 「弓による支援はどうしたんだ」

 「数はいるんだ、力で押せばなんとかなる」

 傭兵たちは口々に自分の正面の問題とその改善策を口にしたが、それを統制する者がそこにはいなかった。

 「アイツの姿が見えない」

 傭兵の1人が辺りを見回してディッセルの姿が無い事を確認し、焦ったように口走った。

 「アイツって、あのヒゲか。クソっ」

 ここに居る傭兵たちでディッセルの名を知っている者はいなかった。ただ、ディッセルの自信のある口ぶりに乗せられ、踊らされたのである。踊らされたつけが、今、眼前に迫っている剣であった。

 「正義のためにっ」

 数をどんどんと減らし、焦りの見える傭兵たちに対し、正義と秩序の実行隊員の表情は明るかった。彼らは自分たちの行動が正義であれば、如何なる苦痛も悦びになるのである。痛みが己の正義の強さを証明している、口には出さないものの彼らはそう信仰していた。

 「さぁ、もっと戦えるだろ、君たちの傭兵としての意地を見せくれよ」

 正義と秩序の実行隊員たちと傭兵たちが必死で剣を打ち合わせている中、エイディは甲高い笑い声を上げながら剣を振るっていた。その剣はかつてマースたちが目撃したような形式ばった美しさを追求する剣ではなく、確実に人を殺す剣であった。常に抑えられている凶暴性が解放された状態の彼を止める者はリューカ以外いなかった。

 「強いな」

 町の入り口で腕を組んで戦いの趨勢を見ていたヨーゼンが、少し離れた場所で佇んでいるリューカに視線を移してポツリと呟いた。

 「・・・」

 その呟きが聞こえているのか、聞こえていないのかリューカは何の反応も示さなかった。

 「止められるのか? 」

 奇声を発し、満面の笑みを浮かべて傭兵を斬り裂いて行くエイディに危機感を持ったのかヨーゼンがリューカに尋ねた。

 「・・・」

 リューカはヨーゼンの問いかけにリューカは彼の顔を見るでもなく、押し黙ったままだった。

 「女っ、俺の問いに答えよ」

 ヨーゼンは彼女の態度に据えかねたように大声で怒鳴りつけた。

 「ヨーゼン様は大の女嫌いであらせられるので、お話しするだけでも無礼な事だと思っていました」

 リューカはヨーゼンの剣幕に押されることなくにっこりとしながら彼を見つめた。

 「聞かれたことを答えよ」

 「・・・私以外、彼を止められません。これでよろしいでしょうか」

 リューカは微笑みながら彼の問いかけに答えた。答えを得たヨーゼンは再び戦闘の場に目を移し、リューカがそこに存在しないかのように黙ってしまった。

 「・・・」

 リューカはそんな彼の価値を探るような冷徹な目で眺めた。

 【使いようね】

 リューカのヨーゼンに対する評価はこれだけだった。正義の光の教義に耳を傾けることがないのは問題であるが、人として当然持っている欲望が極端に小さく、そのすべての欲望が戦勝に振られている、このタイプは妙な欲を出さないので経済的で、仕事以外で動くことはないので私生活に端を発する妙な事件も起こさない、強烈な癖すら何とかできれば理想的な駒として使えるだろう。

 【簡単な男だからね】

 リューカの目が値踏みする目から蔑みの目に変わったが、ヨーゼンは勿論の事気づくことはなかった。

 

 「く、糞ったれが」

 エイディに袈裟懸けに斬られた傭兵は恨みのこもった目で彼を睨みつけたがそれは何の効果もなく、彼は焼けて煤けた石畳の上に倒れ、永遠に意識を手放した。彼が、傭兵たちの中で最後まで立っていた人間であった。

 「戦闘やめ、損害報告」

 町中に自分たち以外に動く者が無い事を確認したヨーゼンが号令を発した。号令を耳にした隊員たちは速やかに納刀し、マースの元に集合した。マースは隊員たちの状態を確認していった。打ち身、裂傷は少なからずの隊員たちが負っていたが、行動不能に陥るようなけがをした者はいなかった。

 「16番、死亡、それ以外異状なし」

 弓兵の位置を知るために身を張った16番は、悲しいことにこの世界に別れを告げていた。隊員たちの状況を確認したマースはヨーゼンに報告した

 「よし、現在地にて体の手入れを実施、終了後、ナトロ殿に報告に2名が前進、報告文書は後で渡す。残余の隊員は町の外に死体用の穴を掘れ。穴が掘れたなら、こいつらを一列に並べろ、埋設は騎士団か近くの町の連中がするだろう」

 ヨーゼンが隊員たちに命令を下している中、帰り血だらけになったエイディが抜刀したまま戻ってきた。その顔には新たな獲物を求める獣の笑みが浮かんでいた。

 「敵はいましたか? 」

 壮絶な状態のエイディにリューカは近づくと彼に微笑みながら尋ねた。

 「・・・」

 エイディは首を振って、敵がいないことをリューカに告げた。

 「怪我をしましたか? 」

 この問いかけにもエイディは首を振って答えた。

 「よろしい、では正義は為されました。剣を納めなさい」

 静かに命じるリューカに頷くと彼は剣を納めた。それと同時に表情もいつもの中身の伴わない笑みを浮かべた表情に戻った。

 「あの女がいないと使えないのか、面倒な()()だな」

 己が心を配るべき隊員たちのこと、命を失った隊員の存在は彼の中では遠い過去の事になっていた。


 「エイディ様、ますます鬼気迫ってきている」

 「ヨーゼン様のあのやり方、きっと遺恨を残しますよ」

 エイディの姿に恐怖を覚えたグレイのマントの男に、彼より少し若い同じ格好をした男が腕組みをして死体を埋める穴を掘らしているヨーゼンの姿を見てそっと話した。

 「正義と秩序の実行隊の頭がガチガチの連中相手ならその心配はいらない、死地に追い込む時も「正義のために」って決まり文句を吐いていただろ。あの言葉があれば、アイツらは簡単に命を捨てる。それを知っているんだな。暫くはアイツのやりたいようにできるさ。俺たちは報告に戻るぞ。アイツのやらかしをナトロ様に伝えなくてはな」

 互いに見合ってため息交じりの苦笑を浮かべた後、彼らの気配はその場から失せてしまった。


 「そうか、俺たちが居ない時に大変だったな。お疲れ様」

 北の巡視を終えて戻ってきた彗星は報告のためナトロの執務室のソファに腰を掛け正面にいるナトロに上辺だけの労いの言葉をかけた。

 「ああ、被害に遭った町の民の家に情報収集のため押し入ったり、遺族の神経を逆なでたり、仇討ちを願いに来た子供に重いけがを負わせたり、隊員を弓兵の位置を知るために犠牲にしたり、隊員を摺りつぶすような強行軍をしたりと、何を考えているんだか」

 ナトロは耳にしたヨーゼンの行動について彗星に愚痴を吐くかのように話し出した。

 「確かに賊どもは一網打尽にしたようだが、皆殺しにしたものだからこれ以上の情報は得られない。いかれた指揮官と狂信者の組み合わせは、斜め上に動きやがる」

 ため息をつきながらナトロは己の眉間を指先で揉み解した。

 「他の郷の連中はこれについて何か言っているのか? 」

 彗星の問いにナトロはまたため息をついた。

 「あの騒ぎを押さえるためにアイツらを使っていると事後承諾を得たのだが、どこかで今回のやらかしを耳にしていたようで、このままだと正義と秩序の実行隊そのものが自分たちを脅かす危険な存在になるのではないかと言われたよ。少なくとも民の支持を得られないってな・・・」

 ナトロは、エイディほどの悪目立ちはしていないが、その内大きな問題を発生させるのは時間の問題のような気がしていた。

 「アイツが今まで生きているってことはそれなりに使えるヤツなんだろうな。多分、今まで随分と命を狙われているぜ。それを潜り抜けたり、撃退できる力があるから生きているんだろな。それと、道具としてアイツを使っているヤツが庇っていたか・・・」

 彗星は推測したことを口にしてにやっと笑った。普通に考えればヨーゼンが闇討ちされず来たのはふしぎなきことであった。この不思議は彗星の推測と運の相互作用によるものであることは当の本人すら最後まで知るとはなかった。それを第三者であるナトロが知ることは不可能であった。

 「真っ当な副官でサイドを固めるか、戦いの場でどさくさに紛れて始末するかぐらいしかないんじゃねーか」

 彗星は乾いた笑い声を上げた。

 「その手もあるか・・・」

 ナトロは彗星が冗談半分で言ったことを真剣に吟味していた。

 

 「南で騒ぎがあったらしいな。俺たちもやろうぜ」

 「騎士団に〆られる」

 「心配するな、ここの騎士団は前の郷主様が亡くなった後、互いに潰しあったようでさ、地方の町を護っているのなんて屁みたいなものらしいぞ」

 コデルの都の貧民窟に近い酒場で傭兵やゴロツキどもがワイワイと金をすぐに、楽に手に入れられるかをアルコールの力を使って話し合っていた。アルコールが入った時のアイデアは酔っている時は素晴らしく感じられるが、酔いが醒めれば忘れているか、馬鹿げているものが大概であり、真っ当な神経をもっている人間なら躊躇わずにシュレッダーに投げ込むようなシロモノである。目先の金を手にするためには何でもするが、真っ当に働いて金を手にすることに馴染めない連中にとってアルコールが入っている時のアイデアも実行に移す価値があるように見えていた。

 【不満を抱えているものはいるが、使えそうな知恵のある奴はここに見切りをつけて出て行ったからな・・・】

 アルコールの力を借りたロクでもない会議を聞きながら、もうコデルにはロクな連中がのこっていないとディッセルは感じていた。

 「英雄が悪党を潰してまわったからな、ビビってんだよ。俺もそうだ、一度アイツが闘っているのを見たことがあるが、あの速さ、力、俺たちが束になってもかなわねー」

 「反乱の時のよ。あの鎧の奴ら、えーと正義と秩序のナントカってヤツ、アイツらもヤバイ、容赦ないらしいぞ、穢れなら赤ん坊でも容赦なくぶっ殺すし、仲間が死んでも顔色すら変えねぇって」

 酔っ払いたちのうわさ話を聞きながら、ディッセルはコデルの都に戻ってきた正義と秩序の実行隊とすれ違ったが、あの連中から発せられる冷たい気に思わず逃げ出したくなったのを思い出していた。

 【護りにつく騎士団が弱くても、アイツら相手に今の状態で勝てるとは思えん。こっちもそれなりに勢力を大きくし、質は数で補うにしても、足りなさすぎる】

 ディッセルにとって、今の自分は命があるだけでも儲けもののような最低の状態であることを痛いほど思い知らされていた。

 【少し前なら、不満を持つ穢れどもを焚きつけても良かったが、カクラの騒ぎで一掃されたようなものだからな。手駒が欲しい所だ】

 当初は、コデルの郷をかき混ぜてやる、程度の欲しかなかったディッセルは、短期間でコデルを手中に収めたいという、聊か巨大すぎる野望を抱くようになっていた。


 「正義と秩序の実行隊がやらかしたことを聞いているか」

 ヨーゼンが来てから隊員が誰も使わなくなった隊員用の食堂でハイリに晩酌の相手をさせながら彗星は静かに尋ねた。

 「野盗に成り下がった傭兵たちを一網打尽にしたと聞いています」

 ハイリは一般的な答えを口にした。その答えを聞いた彗星は目を細めた。

 「それだけかな? 正義と秩序の実行隊が町の民に何をしでかしたか、聞いているだろ」

 「そ、それは・・・」

 彗星は手酌した葡萄酒を一気に飲み干した。そしてハイリの次の言葉を待った。

 「情報を聞くために、家族を失った者に酷い聞き込みをした、仇討ちを願い出た子供にけがを負わせた。仲間を情報を得るために死地に追いやった・・・」

 ハイリは噂などから知ったことを躊躇いながら口にした。

 「これが正義なのかな・・・、俺は難しい事は分からんからな。正義の光の正義は穢れの民に対してその力を振るうんだよな。それは家族を亡くした者、子供も正義を執行する対象なのかな」

 彗星は独り言のように呟いた。

 「それは・・・」

 ハイリは何かを答えようとして言葉を失った。そして俯いて黙り込んでしまった。

 「多分、リューカなら迷いもせず、正義だと答えるだろうな」

 「・・・でしょうね」

 ハイリは何とか振り絞るように言葉を出した。

 【私の信念が揺らいでいる? 】

 彼女は、今まで疑うことがなかった正義に小さな疑義が発生し、それが確実に成長していることを感じ取り、足元に大きな穴が開いたような感覚に囚われた。彼女は荒れ狂う不安の海の真っただ中に放り出された小舟のように揺れていた。

 「・・・悩むハイリを見られて、安心したよ。じゃ、おやすみ」

 彗星はボトルに残った葡萄酒を全てカップに注ぎ込むと、それを飲み干して席を立った。

 「・・・おやすみなさい・・・」

 ハイリは立ち上がることもせず、俯いたままじっとしていた。

 

 「エイディ様、素晴らしい働きでしたよ」

 エイディに割り当てられた部屋の中でいつもの笑顔でじっと座っている彼を見つめてリューカが微笑んだ。

 「そうかい」

 「ええ」

 慈母のように微笑むリューカにエイディは嬉しそうに答えた。

 「次は、いつ殺せるかな、今度はもっとたくさん殺したいよ」

 「ええ、ちゃんと言いつけを守りお仕事に励んでいれば、次はもっと殺せますよ」

 「楽しみだね」

 「ええ、楽しみですね。今日はもう遅いです。さ、早く寝なさい」

 リューカが優しくエイディに言うと、彼は素直にベッドに入り、目を閉じた。

 「これからも、正義のために働いて下さいね」

 優しくリューカはエディに囁くと部屋から出て行った。

 【武器は常に使える状態にしておくことが重要】

 彼女はふっと鼻先で笑った。


 「あの馬鹿の首根っこを押さえられる奴っているか? 」

 ナトロは呼び寄せたドゥカに酒を薦めながら気安く話しかけた。

 「ヨーゼン様のことでしょうか」

 ドゥカは額の汗を拭いながら聞き返した。

 「ここには馬鹿が2匹いるが、すでに1匹はリューカに金玉を握られている。もう1匹と言えば分かるだろ」

 ナトロは含み笑いを浮かべながら答えると、ドゥカも連られたように引きつった笑いを上げた。

 「1人だけでなくてもいい、あの馬鹿の暴発を止められたそれでいいんだ。このまま、アイツの好きにさせていたら、俺たちはいらぬ敵をあちこちに作ってしまう。それだけは避けたい」

 ナトロの少しばかり深刻な口調にドゥカはしばらく考え込んだ。

 「確かに、あの方の好きにさせておくと、民の流出があるかもしれません。商売にも影響します。早速上に尋ねてみます」

 ドゥカの言葉を聞いたナトロは「頼む」と彼に頭を下げた。ドゥカは彼の表情が少し明るくなったように思えた。

 「エイディの時は速やかに動いたように思えたが、ヨーゼンに関してはアクションはないのか」

 ナトロはエイディの時と比べてモンテス商会の動きが鈍いように感じていることを口にした。

 「エイディ様の場合、着任後、何だかんだと派手にやらかされていましたからね。ヨーゼン様のやらかしで表沙汰になったのは今回が最初です。多分、もう動いていると思われます」

 ドゥカは暫く考えてからエイディとヨーゼンのやらかしの違いを思い返しながら己の推測を口にした。

 「速くしてもらいたいものだよ。アイツの用兵は損害が大きすぎる。俺たちのような貧乏な郷では耐え切れないことも、上役とやらに伝えておいてくれ。戦う前に隊員がいなくなるってな」

 ナトロはグランドに張られているテントを見ながら不安の一つをまた口にした。

 「正義と秩序の実行隊も隊員数を増やすというここだけの噂も耳にしておりますので・・・、他言無用でお願いいたします」

 ドゥカが声を潜めてナトロに打ち明けた。それを聞いてナトロはため息をついた。

 「金がまたかかるな」

 「出資する郷も増える予定でございます」

 「任せたよ」

 それから夜が更けるまでナトロとドゥカはヨーゼンの制御方法について語り合ったが、これと言った解決策が出ることはなかった。


 「眠いと思うから眠たくなる。疲れていると思うから疲れる・・・」

 ヨーゼンはぶつぶつ言いながらグランドのテントの中で今回の件についての報告書を書いていた。しかし、睡魔と疲労の二重攻撃のためか、その報告書はやたらと誤字やら脱字やら文法上の誤りが多かった。それに彼が気づくのは翌朝、報告書の提出前であった。

ヨーゼンの扱いにナトロたちが手を焼いています。後ろ盾を失った厄介な存在と言う点でエイディと共通点がありますが、この2人が友達になることはないでしょう。

ディッセルは小隊規模までの指揮はできますが、それ以上となると微妙になってきます。指揮を執るより扇動する方が得意な人です。

今回もこの駄文にお付き合いいただきありがとうございます。ブックマーク、評価を頂いた方に感謝を申し上げます。

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