246 信念
妙な流行病のおかげで気分がふさぎがちになることもありますが、
このお話がしばしの暇つぶしのお役に立てれば幸いです。
「楽にかけてくれ」
ナトロは自分の机の前で肩幅に足を広げ手を後ろに組んで睨みつけるようにしているヨーゼンに声をかけた。
「結構」
「そうか、ま、一杯やるか」
「結構」
にこやかに話しかけるナトロに対してヨーゼンは表情を変えることなく「結構」、「必要ない」の二言で答えていた。
「長ったらしい、挨拶や握手なぞいらない。状況を手短に説明して頂きたい」
ヨーゼンはそう言うと改めてナトロを値踏みをするように睨みつけた。
「随分と偉そうな態度だが、ここじゃ、お前がどこの家の者かなんて気にしないし、それに意味もない。そこを忘れるな。そして、俺はお前の雇用主の1人だ。お前の部下じゃない。勘違いするな」
ナトロは少々ムッとしながらヨーゼンに言葉を投げつけた。その意味を理解しているのか、していないのかヨーゼンの表情は変わらなかった。
「今、灯りが点いている建物かお前が指揮を執る連中が詰めている場所だ。事務方が近々増強される予定だ。それに伴い、あの連中には少しばかり窮屈な思いをしてもらわないといけない。それはお前も一緒だ。それが嫌なら、郷に戻ってもらっていい。これは雇用主相互間で話し合われ、決まった事項だ。気に入らなければ、去ってよい、とな」
ナトロは面倒臭そうにヨーゼンに説明をしても、ヨーゼンの表情は変わらなかった。
「部屋の心配はいらない。明日から全員、俺と同じようにテントで寝るかか野宿にさせる」
ヨーゼンはナトロの気がかりの一つである宿舎の問題を一言で解決した。
「それは助かる。お前の部下はあの建物にいるが、それ以外にいる連中、英雄とその親衛隊と導きの乙女、0番ことエイディ・ルインと奴が連れている女はお前の部下ではない。あまり関わらない方が良いぞ。これは忠告だ。化け物とサイコ野郎と友達になりたいと言うなら話は別だがな。何か聞きたいことはあるか」
ナトロはそう言うと皮肉じみた笑みを浮かべた。
「聞きたいことはない。それ以外は、この目で確かめる。ここには友達を作りに来たのではない。状況の説明に感謝する」
ヨーゼンはそれだけ言うとその場で回れ右をして部屋から出て行った。
「変り者ばかりどうやって探してくるんだか・・・」
ナトロはモンテス商会の上層部、ひょっとするとさらにその上の存在に対してため息をついていた。
「俺は、ここで寝る。毛布を1枚持ってきてくれ」
正義と秩序の実行隊の屯所となっているナトロの元邸宅につくなりヨーゼンはグランドに荷物を置くと案内の者に命じた。
「明日、起床とともに俺の着任式を実施する。アイツらに伝えておけ」
彼はそれだけ言うとその場に座り込み、持参した携行食を水も飲まずに食べ始めた。
「ヨーゼン様、食事も宿舎も用意しておりますので」
「そんな軟弱なモノ必要ない。これで十分だ。明日のうち、このグランドに俺用のテントを一張り建てて置け」
ヨーゼンは案内の者に短く伝えると、彼の存在を無視して携行食を齧りだした。
【また、厄介なのが来た・・・】
彼は口にこそしなかったが、渋い表情を浮かべたまま一礼するとその場から立ち去った。
「なーにやってんだ」
起床した彗星は窓の外を見て馬鹿にしたような声を出していた。彼の目の前には、ずらりと等間隔に並んだ正義と秩序の実行隊員が気をつけの姿勢で身動きせず立っており、彼らの正面にはヨーゼンが同じように気をつけの姿勢をとって彼らと睨みあっていた。
「ご苦労なこった」
黙ったまま互いに睨みあっている彼らを脇目に彗星たちは身体をほぐすために運動を始めた。
「ますます、こっちに来て良かったって思いますよ」
マテグは軽く言いながらもその表情は強張っていた。彼は、あのまま、奴らと行動を共にしていればますます人ではないバケモノに成り果てると確信していた。
「隊長に就任されたヨーゼン・ダンマ様は随分と厳しい方であると聞き及んでいます。何事についても一切の妥協を認めない。一度決めたことは何が何でもやり通すことを是とされているようです」
彗星たちの運動を見守りながらハイリはヨーゼンについて耳にしたことを話した。
「面倒くさいヤツだな」
ピクリとも動かず隊員たちを睨みつけているヨーゼンを見て彗星は肩をすくめた。
「お酒も女性と戯れることを嫌っておられ、その生活は質素を極めており、それを部下に求められる方だと、ヨーゼン様を案内された方から聞きました」
ハイリはヨーゼンについて耳にしたことを彗星に話すと、不思議なモノを見るような目でヨーゼンを眺めた。
「エイディとは逆のようだが、根っこは同じみたいだな。アイツみたいにどこかに連れて行かれて別人になって帰ってくるなんてことになるのかな。それとも、既にされているとか」
「それは、あるかもですね」
彗星はニヤリとしながらヨーゼンを見て肩をすくめると、マテグたちは笑い声を押さえるのに苦労していた。
「貴様ら、俺について来い。生き残った奴は強くなる。心配するな、死んだらそれまでだ」
ヨーゼンがしゃがれた声を出したのは昼を少し回ったぐらいであった。その時、既にぶっ倒れている者、足元に水たまりを作っている者などがあちこちに見られた。
「貴様ら、身体が固まっているだろ。走るぞ、ついて来い」
ヨーゼンはかすれた声を上げるとそのまま走り出そうとしたが、いきなり動いたため足がつったのかその場に倒れてしまった。しかし、よろよろと立ち上がるとフラフラと走り出した。苦痛を必死に無視しているのが傍から見ても分かるぐらいであったが、彼はうめき声すら漏らさなかった。
「後れを取るな」
ヨーゼンの後をマースが続き、彼は後続に早くついて来るように声をかけた。
彼らが走り終えたのは日が暮れかかるころだった。その時、ヨタヨタと走るヨーゼンの後をついて走っていたのはマースと3名程度であった。彼ら以外の隊員たちは倒れた場所にそのまま捨て置かれ、少なくとも2名はすでに川を渡っていた。着任式とその後の駆け足だけで2名もの人命を失ったことを秘書から聞かされたナトロは特大のため息をついた。
「アイツ、隊員1人どれだけ金をかけて来たと思っているんだ。それをつまらん着任式とやらで初日に2人も戦わずして死なせるとは、何を考えているんだ。ヨーゼンを呼べっ」
彼は、大声で秘書に命じると椅子に腰かけぎゅっと強く目を閉じた。
「用件があるならさっさと伝えてもらいたい。こちらは、訓練で忙しい」
ノックもせず部屋に入ってきたヨーゼンは気をつけの姿勢のまま何の表情も浮かべずナトロに尋ねた。
「戦闘以外で初日に2名も死なせるとは何を考えている。お前は戦う前に隊を摺りつぶすつもりか」
ナトロは顔面を噛みつかんばかりにヨーゼンに近づけて怒鳴りつけた。しかし、ヨーゼンの表情は何一つ変わらなかった。
「真剣な訓練で人が死ぬのは当然。それに生き残った者が真に価値がある存在となる。当然の事をしただけだ。2人欠けた分強くなれば問題はない」
ヨーゼンはナトロに、まるで雨が降ってきましたと伝えるぐらい簡潔にトンデモないことを口にした。
「お前、2人も死なせたのだぞ。僅か20名の隊員の1割をお前の言う、訓練とやらで殺したのだぞ。確実に戦力は下がった。何を考えている。お前が言う2人欠けた分を補うのにどれぐらいの金と時間がかかるんだ、その間、また死んだら、お前が我々の最大の敵となる。そこの所、理解しろ。隊員もただではないのだ。この件について雇用主たちに説明する文書を提出してもらう。お前がやろうとした訓練の目的、その手法、なにが問題があったか、再発防止はどうするかまでをきっちりとな。1日時間をやる。さっさとかかれ」
「了解した」
ナトロの怒りを全く他人事のように聞くとヨーゼンは回れ右をして部屋から出て行った。
「テント張り終えました」
戻ってきたヨーゼンにマースが気をつけの姿勢で報告した。
「張りなおせ」
隊員たちが張ったテントを一瞥するとヨーゼンはマースに命じた。
「え、何故でしょうか? 」
「俺のテントに対して、お前たちのテントの向きが統一されていない。張りなおせ」
ヨーゼンは呆然とするマースをその場に残して自分のテントに戻ると、先ほどナトロに命じられた報告書を作成し始めた。そんな彼の作業中、仲間を失った隊員たちがよろよろとテントを張りなおしていた。
「アイツら、その内全滅するぞ」
よろよろとテントを張りなおしている隊員たちを食堂の窓から眺めながら彗星は他人の事ではあるが少し心配になっていた。
「ヨーゼン様は自他ともに厳しい方と伺ってましたが、まさか・・・これほどまでとは」
ハイリも彼らの異常な行動に呆れる前に恐怖を感じていた。
「厳しいのは良いのですが、あれでは不満とストレスが溜まるだけではないでしょうかね。施設から来た連中は耐えられるかもしれませんが、我々のように理由があって来た者には耐えられないでしょうね」
マテグは安堵のため息をつきながらテントを黙々と張りなおしている隊員たちを見ていた。
「そう言えば、今日、ヨーゼン様とすれ違ったのですが、あからさまに嫌な顔されましたよ。何もしていないのですが」
ハイリがヨーゼンが中で黙々と書類を書いているであろうをテントを見ながら首を傾げた。
「ヨーゼン様の女、子供嫌いは徹底していますからね。女、子供が視界に入るのも気に入らないようですよ。なんでも、稽古で子供の首をはねたこともあるそうですからね。ハイリ様、あの男には近づかないようにして下さい。最悪、殺されるかもしれません。これは冗談でも誇張でもないですよ。あの男は、訓練の邪魔と見たなら躊躇わず排除しますから」
マテグはハイリに警告を与えた。聊か大げさな言いようかも知れないが、噂で聞くヨーゼンの性格からすると彼の懸念は笑ってすませられるものではなかった。
「ナトロ様に要件があり、参った」
ヨーゼンは、ナトロの執務室の前で大声を上げると中からの返事も待たず扉を開いた。
「昨日、命ぜられた今回の報告書だ。何を言われようと一言一句変える気はない。そこに書かれていることが全てだ」
「見せろ」
ナトロはヨーゼンが差し出した報告書を奪い取るように手にすると、すぐさまそれに目を走らせた。
「・・・」
ヨーゼンの報告書は、神経質な細かい文字で、事の発端から何時、何が原因で死んだのかが事細かに修飾詞が全くない文面で書かれていた。そして、再発防止策も。
「再発防止は、さらに鍛える・・・、これ以上の死人を出すのか」
「彼らは弱い、自分は彼らに1人で5人分の働きをできることを期待している。正義を為すためなら常勝でなくてはならない。負けた時点で正義が揺らぐ、そのためにも強くならなくてはならない。そのために鍛える。どこか問題はあるか」
怒りのこもった目を向けるナトロにヨーゼンは当然の事と表情も姿勢も変えず説明した。そこからは、この男が強くなる一点にしか興味が無い事が窺い知れた。
「人間とは鍛えれば鍛えるほど強くなる。それについて来られない者はそこまでの者だ。頭の中を鍛錬の一文字で埋め尽くされるぐらいにならないといけない。自分はこれから、それを実行する。あの隊の指揮権は俺にある。必ず強くして見せる」
ヨーゼンは表情も変えず自信たっぷりにナトロに説明すると、彼に次の言葉を吐きだす暇を与えず執務室から去って行った。
「お前たちには家族はいないと聞いている。これは、よいことである。家族とは人を堕落させるだけだ。俺たちに必要なのは力、そしてそれを十全に発揮できる戦場、それだけだ。それ以外は望んではならない。俺たちが向かう戦場は正義が試される場である。俺たちに負けることは許されない。何故なら正義が負けることがあってはならないからである。よって、俺はお前たちを今まで以上に鍛える。死ぬ者もでるが、死ぬ奴はそこまでのヤツだ。気にするな、お前たちはただ只管に訓練に励め、俺はお前らに訓練以外は認めない。文句がある奴はこの場で叩き斬る」
まだ空も暗いうちから整列させられた隊員にヨーゼンは自分の価値観の一端を披露し、その価値観に従うように彼らに命じた。
「正義のために捨てた命、お好きなようにお使いください」
マースはヨーゼンに深々と頭を下げた。それを見たヨーゼンの表情が一瞬引きつった。
「っ! 」
ヨーゼンは駆け出すといきなりマースを殴りつけた。
「貴様っ、ふざけているのか、相対するモノから視線を逸らすな。視線をそらした時に襲われたどうするっ。たわけが、お前らの精神、一回ぶっ壊して一から作り直してやる」
よろよろと立ち上がるマースに向け、ヨーゼンは烈火のごとく怒鳴りつけた。
「承知しました」
立ち上がったマースは睨みつけるようにヨーゼンから視線を動かさなかった。
「お前らも同じだ。力、命令に絶対服従。それ以外、俺はお前らに期待しない。それ以外、お前らがどうなろうが興味はない」
マースは罵倒するように隊員たちに怒鳴りつけた。
「では、ここで腕立て伏せをしよう。俺が良いと言うまで続けろ。さっさとはじめろ。俺は短気だ」
マースは隊員に怒鳴りつけると自ら腕立て伏せを始めた。他の隊員たちはそれに倣って腕立て伏せをはじめた。
「今日は、腕立て伏せかよ」
食事を終え、グランドに出てきた彗星がヨーゼンたちを見てあきれ果てた表情になっていた。既に力尽き大地にくっついて動けなくなっている隊員がいるなか、ヨーゼンはペースを崩さず腕立て伏せを続け、力尽きた隊員を口汚く罵倒していた。
「腕立て伏せやめっ、合戦の準備をしてすぐに集合だ」
ふらふらになっている隊員にヨーゼンが命令すると各々昨日に張りなおしたテントに戻って行った。
「少しは骨があるようだ」
ヨーゼンはそう呟くと自分も鎧を密に蹴るためにテントに入って行った。
「遅いっ、何時までかかっているんだ」
ヨーゼンが全ての準備を終えて、元の場所に戻った時、まだ隊員が全員揃っていなかった。彼はそれに激怒した。
「その場で、俺が良いと言うまで腕立て伏せだ」
そして、また終わりの見えない腕立て伏せが始まった。鎧をつけた動きにくい姿勢で、しかも装備の重さも加わった中での腕立て伏せに、次々と隊員たちは力尽きて行ったが、彼はそんなことに頓着しなかった。そしてヨーゼンの「腕立て伏せやめ」の号令がかかるのは昼食の前ぐらいであった。
「アイツ、また死人を出すぞ」
ふらふらになりながらグランドを走る隊員を性質を眺めると彗星は怪訝な表情になった。
「エイディは関係の無い者を殺し、アイツは関係者を殺す。ここは、高貴な犯罪者の吹き溜まりか」
彗星はそう言うと乾いた笑い声を上げた。その声が聞こえたのか、先頭を走っていたヨーゼンが彗星を睨みつけてきた。
「・・・」
彗星は馬鹿にしたような薄ら笑いを浮かべて睨み返した。
「お前らは走り続けろ、俺は仕事ができた」
ヨーゼンはマースに告げると列から離れ彗星の元に走ってきた。
「貴様、へらへらとした態度を今すぐに直せ。女を侍らすこともやめろ、出来ぬと言うならその女、俺が斬る」
ヨーゼンは彗星に怒鳴るように告げるとさっと腰に佩いた剣に手をかけ抜刀しようとした。
「遅いよ」
剣を抜く前にヨーゼンは目の前に彗星のナイフがあることを認識し、驚愕した。
【いつ抜いたんだ】
「ナトロから聞いてないか、俺たちはアンタとは別だって。で、誰を斬るんだ言ってくれよ」
固まってしまったヨーゼンに彗星はニヤニヤしながら尋ねた。
「戦場に身を置く者が、女など下らぬモノを侍らしていることは害になれど、益になることはない」
ヨーゼンは表情を崩さず己が信念を口にした。
「それで、斬るわけか。俺に取っちゃ、他人様の女を勝手に斬ろうとするヤツは、害しかない」
彗星がぐっとナイフに力を入れようとした時であった。
「やめろっ。何をしている。英雄に関わるなと言っただろう。同じようにエイディにも関わるな、ヤツはためらいもせず殺しに来るぞ。2人ともお前より剣の腕は上だ」
ヨーゼンを殺しにかかろうとする彗星を止めたのはナトロであった。彼としてはこれ以上の人死には己の管理能力を問われることとなり、ひいては出資者間で正義と秩序の実行隊を直接支援しているというアドバンテージが失われるから、どうしても避けたいのであった。
「いいよ。コイツがハイリに何かやらかそうとしたら、今度は寸止めしないから」
彗星はヨーゼンから目を離すことなくナイフをしまうと、にやりと笑みを浮かべた。
「闇討ちもいいぜ、返り討ちにしてやるからよ。その方が、後々面倒じゃないよな。賊と間違えましたってな」
「闇討ちか、面白い、まずはその女から試してみるか」
ヨーゼンは口角を上げ彗星を睨み返した。
「命があってこそ、闇討ちは出来るんだぜ」
ヨーゼンと彗星は互いに睨みあうと、同時に互いに背を向けた。
「つまり、事務方の頭となれ、と」
モンテス商会の王都本店の会頭室に呼ばれた1人の小男は相手が回答であるにもかかわらず萎縮せず、堂々とした態度でいた。
「お受けしますよ。なかなか面白い話じゃないですか。郷をまたいだ騎士団、ストイックすぎる連中が集っているのも面白い。こんな面白い話、断る訳がないじゃないですか。是非ともその仕事、受けさせてください」
小男は身体に似合わない大きな自信を漂わせながら会頭の話を快諾していた。そして、意気揚々と会頭の執務室から出るとぐっと拳を握りしめた。
「僕がモンテス商会には収まらない男だってことを知らしめてあげますよ」
彼は小さな声で呟くと笑みを浮かべた。
正義と秩序の実行隊を率いる雇われ隊長のヨーゼンですが。彼の徹底した扱き主義と正義の光の狂信者とは相性が良い様で、偏ったまま大きくなり、そのまま歩き出していくでしょう。
ヨーゼンはそれなりに剣は使えますが、彗星にもエイディにも及ばない腕です。彼の才能は部隊を率いることです。片鱗は見えていますが、彼は部下を駒としてしか認識していません。また、自分以外の価値観を認めない人でもあります。
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