これまでの登場人物 その18
この章はここまでです。次からは彗星君サイドになります。
ヤヅの郷の人たち
カーウィン・マルバン(享年70歳)
他の郷主と同じく真人です。ヤヅの郷主。政に興味がなく、周りの官吏や商人に丸投げ、良く言えば自由にさせていました。現在、ヤヅの財政が今一つなのは彼の功績が大きいと言われています。歳をとってからできた息子のマルバンに関しては、興味がない様で、彼の思う侭に行動させていました。
バルン・マルバン(28歳)
カーウィンの一人息子で真人、政の正面に出ず、派手に遊びまわることもせず第三者からは引きこもりだと思われていましたが、近隣の郷を手に入れるため、1人で画策し、動き回っていました。
一見周到に行動しているようですが、わきが甘いためこけました。
「苔むした岩」のヨグサ(42歳)
真人です。ヤヅとケフの間にまたがる森で猟や採集で生計を立てている森の民です。深い森であっても己の庭のように熟知しています。この能力を買われ、無理やり道案内をさせられていました。
今回の騒ぎで最もいい目を見た人かも知れません。
「芽吹き」のハービア(20歳)
真人です。ショートカットが似合う元気なヨグサの娘です。吊り橋効果なのか、それとも運命の出会いだったかの不明ですが、今回の騒ぎで婿を見つけました。
「暗礁」のボーユ(享年35歳)
傭兵とも海賊ともつかない、自称「海兵団」を率いています。港町を襲撃したり、傭兵として戦場を駆けまわったりと忙しい日々を過ごしていました。バルンの脇の甘い計画に乗っかかり、忙しい日々に終止符を打ちました。
ミオウの郷の人たち
キリーン・ザイエン(26歳)
真人で若くしてミオウの郷の郷主となっています。飾らない人柄と現場主義の人で、常に部下たちと第一線にいる人です。ゲインズとはお友達のような関係です。
ハーリン・ザイエン(20歳)
真人でキリーンの妻、おっとりしているように見えますが、判断力、行動力は人並み以上に持ち合わせています。将来の肝っ玉母ちゃんです。
カータ・ザイエン(0歳)
真人の赤子です。将来、ギブンたちと組んで何かをやらかすとかやらかさないとか。
ロッド・フィッツァー(30歳)
獣人で狼族。灰色の毛並みの筋肉質のずんぐりした体型です。ミオウの騎士団、波しぶき騎士団の団長です。代々、ミオウの騎士を勤めている家系なのですが、言動は傭兵団を率いていた頃のガングより荒っぽいのが特徴です。キリーンへの忠誠は高いです。
ランカ・フィッツァー(6歳)
獣人で狼族。真っ白な毛並みにピンクの鼻先です。ちょっとふっくらしています。ミオウの騎士団長、ロッド・フィッツアーの娘です。カータのお守りで常に郷主夫妻と行動を共にしています。
ケフの人々
ディブ・ファーガット(28歳)
真人、「せせらぎ」のディブで通す事が多い、名ばかり貴族の成れの果てです。ケフの駐ヤヅ大使です。争いごとに関してはさっぱりですが、責任感はあるようです。ヤヅに囚われているケフの郷な他の郷の民の名簿を集め、怪我を負いながらも森を突破しました。今回の騒ぎで嫁を手に入れました。
「車輪」のアープ(22歳)
獣人で犬族。黒狼騎士団員です。最近子供が生まれ、父親として歩みだしたばかりでしたが、今回の騒ぎで手を失ってしまいます。本人はそれにめげることなく、良い手を懸命に模索中です。
「呼び鈴」のマイサ(20歳)
真人です。元々はそれなりの商家の娘でしたが、ヤバイ人に目をつけられ、裏稼業に生きることになりました。お館を襲撃して生き残った唯一の存在です。今後はご隠居様の手駒として、こき使われる予定です。
「霜柱」のナクリ(16歳)
獣人で兎族です。何かと灰汁の強いお館の侍女たちの中である程度の常識人です。ルーカやタミーを補佐するように働いています。勿論、彼女もエルマに鍛えられています。
「辣腕」のホワー(?歳)
多分、真人です。年齢不詳でケフの裏側を牛耳っています。悪辣な手を使ったり、目的のために手段を択ばない人です。
「剣精」ラール(女子に年齢を聞くものではないぞ 歳)
盲目のエルフ族の女性。杖に仕込まれた剣で斬り裂いて行きます。その動きは座〇市を彷彿とさせます。根っからの自由人で旅から旅を重ねています。あまりにもの自由さで妖精みたいにつかみどころがない所から、剣精と呼ばれています。エルマの師匠に当たります。衣服や身なりに無頓着で、原始人か浮浪者と見られるようないで立ちです。エルフ族としては幼く見える姿ですが口調はご多分に漏れず「のじゃ」です。パンツは穿かないひとです。
田中 昭信(28歳)
TVをはじめとして冷蔵庫、洗濯機が次々とお釈迦になって、経済がピンチになっています。家賃と光熱費と食費が重たくのしかかって、金欠と言う凶悪なモンスターと日夜戦い続けています。
枯渇しそうなMPを貯金の切り崩しなるスキルでカバーしていますが、それも時間の問題かもしれません。そんな中、猫の餌はけちらない意地をはっています。が、猫はそれほど感謝しているようでツレないそぶりです。
ヤヅの騒ぎに関わる人々が主です。
特に灰汁の強いラールは暫くケフに留まる予定です。
このお話に出てくるエルフ族はどれも灰汁が強いようですが、
仕様ですので問題はありません。
よければ、今後もこのお話にお付き合い頂けると幸いです。