224 罠
私事との兼ね合いでUPが不定期になりそうですが、生暖かく見守っていただけると幸いです。
「いつもより、気持ちが悪い・・・」
ヤヅへ向かう奥方様とその子供たちとの同行として馬車に乗り込むことになった侍女たちの中でラウニが最初に悲鳴を上げた。
「急な事とは言え、これって少しヤバくないかな」
半身を馬車の外に出して朝食のなれの果てをぶちまけているラウニの背中をさすりながらアリエラが少し心配そうな表情を浮かべた。
彼女の懸念はもっともな事であった。いきなりのヤヅの郷主の逝去と今まで表に一切出てこなかったその息子の即位と言う外交的な大きなイベントでありながら、ヤヅに向かうケフの一行の侍女は、武闘派のルーカとタミー、残念トリオとネアたちと男衆としてはハチとヘルムだけと言うお寒い状況で、護衛も鉄の壁騎士団から10名程度であった。これにはそれなりの理由があった。普通、郷主たちが郷をまたいでの移動する際は身の周りを世話をする者以外は現地で雇用して移動にかかる経費を節約するのが一般的であり、また儀礼に際して護衛につく騎士団は、その護衛する対象と煌びやかさが正比例することが求められており、ケフのような小さな郷では短期間のうちに揃えられる数としては妥当なモノであった。
「手薄ですよ」
ルロは憮然と言い放った。彼女としてはこの数では万が一の場合、対処するのが難しいと読んでいたことからの言葉であった。
「所帯が小さいってことは、動きがとりやすいってことだよ。変な奴が紛れ込むこともできないからね。それに、お館様の監査に重なっているから、騎士団としてはよくやっている方だよ。ルロも鉄の壁騎士団の懐事情は知っているよね。直属の護衛のエリグさんはお館様と同行しているし、期待のホープのヘルム君が来てくれているんだから、この手駒でやっていくしかないよ」
馬車の幌の支柱に持たれ、薄く目を閉じたままバトが不満そうなルロに窘めるように声をかけた。
「バトもたまにはまともな事を言うんだね。そう、私らだけでやるしかないんだよ。お館様と一緒にエルマさんも来てくれるからそれまでの辛抱だよ」
ルーカが自分に言い聞かせるように口にすると、その場にいた者は静かに頷いていた。
「しっかし、これじゃ、まるでお弔いに行くような辛気臭い・・・、あ、お弔いでやんしたねー、うっかりしてやしたよ」
ハチは静まり返った馬車を見回して陽気な声を上げた。そんなハチの声に馬車の中で小さな笑い声が上がった。
「ケフのモーガ・ビケット様ですね。ここから、我ら「銀の波頭」騎士団もご一緒させて頂きます」
コービャの関を出てヤヅの関に入ると実戦には全く用をなさない綺麗な紋様を施された鎧を着こんだ騎士団員がモーガの馬車に跪いて声を上げた。
「申し出、頼もしく感じます。よろしくね」
モーガは馬車の窓を開いて笑顔で跪く騎士団員に声をかけた。
「はっ、我々が露払いを務めさせていただきます」
その団員は恭しく奥方様に敬礼するとさっと回れ右をして待機している騎士団員たちの前に足を進めた。
「前進準備っ」
彼の号令で、10名の団員がそれぞれ自分の馬に騎乗した。自ら騎乗した彼は部下たちの準備が整っていることを確認すると息を吸い込んだ。
「前進っ」
彼の号令でヤヅの銀の波頭騎士団員たちは厳かに馬を進めだした。
「よく訓練されていますよ」
馬車の隙間からその様子を覗き見ていたアリエラが彼らの行動に感心していた。
「あの鎧、パレード用だよ。それにさ、ヘルメットで良く見えないけど、ざっと見た感じ、皆良い男だよ。見る分には良いよね。ちょっと濡れちゃったよ」
バトは外を覗き見るアリエラにそう言うと身をよじってみせた。
「パンツの替えが少ないんでしょ。ほんとに締まりが悪いですね」
「そこは、感度いいって褒めてほしかったなー」
ルロはため息をついてバトを睨んだ。バトは笑顔でそれに答えていた。そして、ネアたちはいつもの事だとそんなやりとりを生暖かくスルーしていた。
「あんまり、おしゃべりばかりしていると舌を噛むよ」
いつものように掛け合いをしだしたバトとルロにルーカは厳しい口調で注意を促した。
「大きいな・・・」
宿泊所とされたのは迎賓館を見てケフの一行は思わずその建物を凝視していた。それは、迎賓館と言うより政治家たちや文豪が通うような料亭のような豪邸であった。その造りは小国のヤヅには少々過ぎたようにネアには思われた。
「お部屋にご案内します」
ケフの一行を出迎えた正装したヤヅの役人に導かれ、奥方様たちは豪邸の奥の方の庭に面した大きな部屋に案内された。
「お付きの方はこちらに。護衛の方は厩舎の近くにお部屋を用意しております」
役人はそう言うと、わきに控えていた侍女風の女性に合図した。その合図で彼女は笑みを浮かべ、騎士団員たちを彼らの宿泊場所に案内していった。
【分散させられたのか? 】
暗く長い廊下を侍女風の女性に宿泊する部屋へと案内されて行く騎士団員を見てネアの心に不安がよぎった。その時であった。
「大きな部屋でやんすねー、これなら、皆で泊ってもお釣り来るってもんですぜ」
奥方様が部屋に入る前にその部屋に入り込んだハチが部屋の中を見回して驚きの声を上げた。
「ハッちゃん、何しているのっ」
ハチの無礼な行動にルーカが思わず怒鳴りつけた。
「何も確認せずに奥方様をお通しするのは危ぷねぇじゃないんかって思いやしたから、つい、すいやせん・・・」
ハチは奥方様の前で大きな身体を小さくして謝罪した。
「ハッちゃん、いい着眼ですね。でも、自分の身の安全も大切ですよ」
奥方様は恐縮するハチに優しく言うとそっと部屋に入り、辺りを見回した。
「ご案内ご苦労様でした。後は私たちで」
奥方様は微笑みながらも、役人にこれ以上、我々に関わるなと言外に匂わせて彼を追い払った。
「うーん、ハッちゃんが言うとおりね、皆でここに泊りましょ」
一通り部屋を見て回った奥方様は、手を叩いて荷物を運び入れているネアたちに注意を促してから楽しそうに言い放った。
「ハッちゃんとヘルム君は悪いけど、そこのクローゼット、大きすぎるから二人でも余裕よ。その他はベッド以外は好きな所に寝ていいわよ」
奥方様は侍女たちにそう言うとボスンとベッドに飛び込んだ。
「そ、そんな恐れ多い」
奥方様の言葉を聞いたルーカがその場で棒立ちになって表情をなくしていた。
「そ、そうです。勿体なくて恐れ多いですっ」
フォニーも懸命に奥方様の言葉が自分たちに勿体ないと主張していた。そんなフォニーをチラリと見たネアは奥方様の横で何かを期待しているレヒテの姿を確認すると、自分も恐れ多くて、と口にしようとした。
「伊達や酔狂で口にしたのではありませんよ。護衛の騎士団の部屋と距離があります。何かあればすぐに命令できる位置に貴女たちに居てもらいたいのよ。こんな状況でバラバラでいたら万が一の時大変だからね。ねっ」
奥方様はにこやかに、そして異論は認めぬとルーカとフォニーの申し出を却下した。
「今日は、タミーもモフモフできるよ」
奥方様の言葉に続いてレヒテが発した言葉にその場にいた獣人たちの表情が硬くなったのは当然の事であった。
「俺は、ちょいと失敬しやすよ」
荷物の整理が一通り終わると、ハチはそう言うや否やその場から走り出し、いずこかに去って行った。
「あらら、気の早い事ね。貴女たちも今日はコレで終わりだから、ゆっくりしなさい。街には明日の朝行くといいわね。レヒテとギブンはここでお父様をお待ちしなくてはいけませんからね」
奥方様の言葉にレヒテが萎れていくのは傍から見ていても明らかであった。
「さ、私たちの寝床を準備しますよ。元の部屋から毛布とシーツ、枕を持ってきて・・・」
ルーカは早速自分たちの寝床を整えるために侍女たちにテキパキと指示を与えて行った。
「もし、ルーカが長命な種族だったら、エルマの後継は間違いないでしょうね」
奥方様はルーカの雄姿を見ながら少し残念に感じていた。
「波の具合はどうだい? 」
ヤヅの港の近くに店を構えている「鯨の欠伸」亭のカウンターに陣取るなり、ハチはカウンターの向こう側にいる白髪の初老の男に声をかけた。
「いい風が吹くといいな」
「風が何か運んできたかい? 」
ハチは初老の男に尋ねるとキツイ蒸留酒を一杯注文した。
「風と波に誓って」
「風と波に誓って」
ハチが男にグラスを掲げると、カウンターの向こうも同じセリフを返してきた。
「アンタ、タイミングが悪すぎるぜ」
初老の男は身を乗り出すと小声でハチに話しかけた。
「どういう意味だ? 」
ハチは飛びかかるように身を乗り出した。
「近々、それも数日も経たないうちにデカイことが起こるってことだ。そっと振り向いてくれ。アンタの後ろのヤツ。王国の連中じゃない、簡単な符号も通じなかったぜ。船乗り風だけどな」
ハチはそっと振り向いて初老の男が言う男を見た。
「ありゃ、堅気の衆には見えないな」
ハチが目にしたのは一見荒くれの船乗り風の男であったが、身に付けている物に初老の男が言う、王国の出身を示す物は一切なかった。
「王国出身なら、紋章の入った物を身に付けているはずだからな」
ハチはそう言うとクビにまいた鯱の意匠が施されたくすんだ蒼いスカーフを初老の男に見せた。
「そう言うこった」
初老の男はニヤリとするとハチのスカーフに施されたものと同じ紋様のタイピンを見せた。
「ヤバイことになりそうだな」
「ああ、気を付けな、その一杯は奢りだ、さっさとここから立ち去りな」
「気をつけておくよ」
ハチはグラスの中の酒をぐっと一息で煽ると手を振って店から出て行った。
「新鮮なお魚の匂いだ」
お日様もまだ眠そうにしている朝に漁港に来たネアはピンクの鼻をひくつかせて満足そうな表情になった。
【生臭いんだけど、それが食欲をそそるなー】
ネアは侍女見習いたちとハチと共に漁港の探索を楽しんでいた。
「ここの港は深いから、デカい船も入って来られるんでやすよ」
ハチは漁港の外れにある大きな桟橋を指さして、船乗りらしく港に付いて何かと説明していた。
「そうなんだー」
「知らなかったー」
「ハッちゃん、すごい・・・です」
ネアはハチの説明をそれなりに楽しんでいたが、他の面々はそうではなかったらしく、冷めた生返事をハチに返していた。
「あれ、お酒の匂いがするよ。こんな早くから酒場ってやってるんだね」
フォニーが尖った鼻をひくつかせた。
「どこかで酒盛りでもしてるんでやしょ・・・、で、フォニーの姐さん、その匂いを辿れやすか? 」
ハチがちょっと考えてからフォニーに匂いの元を調べてほしいと頼み込んだ。
「ハッちゃんがそこまで言うなら、このフォニー姐さんが一肌脱ごうじゃない」
フォニーはそう言うとうっすらと目を閉じて鼻に神経を集中した。
「こっちだよ」
ネアもフォニーに倣って鼻をひくつかせてみたが、アルコールらしき匂いを感じられても、それを辿ることは少し難しいと感じていた。フォニーが目をうっすら閉じたまま人ごみをかき分けて進んで行くと小さな桟橋に辿り着いた。
「あの小さな船からするよ」
フォニーは艀のような船を指さした。
「思ったより早く辿れましたね」
フォニーより鼻が利くラウニがにっこりしながらフォニーを労った。
「どう、凄いでしょ」
フォニーがドヤ顔で胸を張っているその横で、ティマも鼻をひくひくさせて匂いを集めていた。
「果物の匂いがするよ。甘い匂い・・・です」
「お酒だけじゃなくて水もあるみたいですね」
ティマは匂いを頼りに、ネアは匂いと樽に書かれた文字等から判断して口にした。
「・・・ハッちゃん、あの船、大きな船に荷物を運ぶ船だよね」
ネアが険しい表情を浮かべているハチにそっと尋ねた。
「その線で間違いありやせん。思ったより大ごとになりそうですぜ。お嬢様方、早く戻りやしょう」
ハチはネアたちにそう告げるとさっとティマを肩車して足早に迎賓館へと向かいだした。
「ハッちゃん、どうしたの急に」
「天気は崩れるような雰囲気じゃありませんよ」
ハチのいきなりの行動を訝しがりながらもフォニーとラウニもその後に続いた。
【足らない兵力は、船員で補うつもりか】
ご隠居様と話していて埋まらなかったピースを発見したとネアは思った。出来るなら、杞憂であってほしいとも心底願っていた。
「ゲインズ・ビケット様が賊に襲われ、大怪我をされたとの知らせが今しがたありました」
夕食も終え、後は飲んで寝るだけと皆が思っていた騎士団員の宿泊所に、銀の波頭騎士団の若い騎士が大汗をかいて慌てて飛び込んできた。
「まさか、それはどこだ」
護衛についている騎士団の隊長は、ソファーに横たえていた身体をばね仕掛けのように立ち上がらせると、若い騎士に詰め寄った。
「コービャの関よりケフ側とのことです。奥方様も準備され、暫くすると馬車で立たれるとのことです」
若い騎士の表情はひきつり、とても嘘を言っているようには見えなかった。
「真の事でしょうな」
「私も今しがた伝言して来いと命ぜられたので、これ以上の詳しい事は存じ上げません」
「ご苦労様でした。身支度を整えよ。奥方様に遅れるではないぞ」
隊長は若い騎士に労いの言葉をかけると部下たちに出発の準備を命じた。
「隊長、奥方様の馬車が」
部下の騎士団員が窓を指さすと、奥方様が乗ってきた馬車が大きな音をたてて、迎賓館から出て行く所であった。
「後れを取るな、急げっ」
騎士団員たちは慌てて身なりを整えるとそれぞれ馬に騎乗し、奥方様の馬車の後を追いかけた。
「あれ、騎士団の連中・・・、どうしたんだ、血相を変えてよ」
こっそりと抜け出して酒を呑んできたハチが慌てて駆けだしていく騎士団員たちを見て首を傾げた。
「あ、まさか」
ハチは小さく舌打ちすると奥方様が逗留している部屋目指して駆けだしていた。
「何か、厩舎の方が騒がしいですね。見てきます」
ピコピコと耳を動かしてネアは首を傾げると部屋から出ようとした。
「キャンっ」
部屋から出ようとしたネアは何かに突き飛ばされて悲鳴を上げた。
「てーへんだ。奥方様、騎士団の旦那連中が全員、血相を変えて今しがた出て行きやしたぜ」
「・・・そうですか。それはてーへんなことですね。つまり、私たちは騎士団と言う戦力を失ったわけですね。皆、ここを引き払いますよ。武器を忘れずに」
奥方様が命ずるより早く侍女たちは荷物を背負って手にはそれぞれの武器を握っていた。
「誰かは知らないけど、間違えましたね。ケフの侍女たちは下手な騎士団より強いってことを知らないみたい」
奥方様はいつもと変わらない呑気な口調で言うと口角を上げて笑みを作った。
【こんな事態になって、動じない奥方様もたいがいな人だよな】
どっしりと構えている奥方様にネアは言葉にできない安心感を感じていた。
「あら、今すれ違ったのはケフの奥方様の馬車じゃないかしら」
湖面に立つさざ波を意匠した紋様を書き込んだミオウの郷の郷主一行の馬車から身を乗り出すようにして、ケフの郷主の妻である、幼子を連れたハーリン・ザイエンは不思議そうな表情を浮かべていた。
「何か良からぬことがあったのかも知れんな」
ミオウの郷主であるキリーン・ザイエンも腕を組んで難しい表情を浮かべていた。
「怖いことにならないといいのですが」
キリーンとハーリンの息子であるカータを抱いた、波しぶき騎士団長の娘であるまだ幼いランカはその白い顔に不安を浮かべ、耳をぺたんと倒した。
「我らが波しぶき騎士団の強さはランカが一番知っているだろ?恐れることはないが、注意を怠ってはいけないぞ」
キリーンは家族にそう告げると、馬車の窓を開け、灰色の騎士団長に警戒を厳にせよと命じた。
「奥方様、てーへんだ。馬車がありやせん。オレたちが乗ってきたのも姿も形もありやせん」
厩舎を偵察に出ていたハチが慌てて帰ってくると肩で息をしながら奥方様に現状を報告した。
「それは、てーへんな事ですね。どこかで馬車を調達できないかしらねー」
奥方様はまるでタクシーを呼ぶかのように気安く口にした。
「街の出入り口に駅馬車がありました。押さえてきます」
アリエラが部屋から出ようとした時、ノックもなく扉が荒々しく開けられた。
「おやおや、皆さんお揃いで・・・、それぞれの部屋に行く必要が亡くなりましたね」
この部屋に案内した役人は、ニヤニヤした笑みを顔面一杯にはりつけ、押し入ったフル武装の騎士団員の後からもみ手をしながら入ってきた。
「我々のお願いにおとなしく従って頂ければ、手荒な真似はいたしません。もし、我々のお願いをきかないとされると、少々面倒な事になることをお覚悟頂きますよ」
その男の表情からは自分たちが絶対的に優位にあるという自信に満ち溢れていた。女子供なんぞ、少し脅せばどうにでもなると考えていた。
「あらあら、それは私たちに喧嘩を売るってことでいいのかしら」
奥方様はニコニコしながら役人に尋ねると、彼女の余裕のある態度が気に喰わないのか役人の顔に怒りが浮かんだ。
「その余裕、どこまで持つのか試させて頂きたくなりました」
役人はそう言うと手をさっと上げて合図した。その合図に合わせて部屋に突入してきたフル武装の騎士団員は弩を奥方様たちに向けた。
「あらあら、そうなさるんですね・・・、お知りにならないようですからご教授させて頂きますね。ケフの館では、喧嘩は「相手の心をへし折る」までやるものとされているんですよ」
奥方様はニヤリと不敵な笑みを浮かべると役人と弩を構える騎士団員を見つめた。しかし、その瞳には冷たく、情けのかけらもない光が宿っていたことにヤヅの人間が気づくことはなかった。
ヤヅに呼ばれたのは地理的に近いケフの郷とミオウの郷だけです。本来はもっと多くの郷に来てもらう事なのですが、辺境のさらに辺境ですのでこれが精一杯です。
ミオウの郷は郷の中心に巨大な湖を持つ巨大な穀倉地帯と豊かな漁業資源を持っていますが、田舎ですので人では不足しがちです。この郷もケフと同じく穢れの民に対して差別は殆どありません。人手が足りない場所なので種族でどうのこうのとするつまらない事に精を出している余裕がないからです。
今回もこの駄文にお付き合いいただきありがとうございました。また、ブックマーク、評価を頂いた方に感謝を申し上げます