220 キャンプ
病気だとか雨だとかで折角の夏が過ぎて居のが残念です。
ビヤガーデンで涼風に吹かれて良く冷えたビールを・・・、といきたいものです。
このお話が、呑みにいけない時のちょっとした暇つぶしになれば幸いです。
「ヤンカの池も久しぶりですね」
ネアは青空を水面に映し、真夏のお日様の光をキラキラと反射させているヤンカの池を手かざししながら見つめて、自分もこの世界に来てからずいぶん経ったものだと感慨に耽りながら呟いた。
夏のお休みまで指折り数えていたネアたちに、いきなりお嬢から野営をするとの命令が下されたの昨日の朝であった。
お嬢の言う野営は、軍事訓練の名を借りた野遊び、つまりキャンプであった。
いくら田舎と言えども、郷主の娘と息子が出かけるのである。警備や設営や身の回りの世話をする者たちで大きな集団となるのが普通であるが、ケフの郷ではそうはならなかった。
小さな郷であるからこそ、郷主の娘と言えども事があれば前線に立ち指揮を執ることも無きにしも非ずである、ましてや息子とあれば当然の事とされている。大きな郷であれば、食事や入浴からトイレの世話までお付きの者たちが世話してくれるが、ケフの様な小さな郷であれば身の周りの事は自分でしないと誰もしてくれないのである。そこで、レヒテの両親である郷主とその妻は昨年の騎士団の演習等に子供たちを参加させているのである。しかし、昨年、アホな山賊どもに襲撃されたこともあって、宰相のハリークから演習への同行はやめて頂きたいとやんわりであるが不退転の決意で上申され、妥協案としてこのキャンプとなったのである。
いくら自分の事は自分でと言えども、警備については無視することもできず、最低限の身の周りの世話を焼く者も必要とあり、結局はネアたち侍女見習い、バトたち残念トリオ、荷運び力仕事担当としてハチで警備担当としてヘルム、そしてミエルの兄妹で準備していたが、どこで聞きつけたのかそこにどこで聞きつけたのか、パルとお付きのメム、カティとお付きのアトレ、そして特別ゲストとしてルシアとジーエイ警備のカイとクゥが同行することになった。流石のハリークもここまでの大所帯になるとは予測していなかったようで、出発する日の早朝、お館の前に停められた馬車を見て頭を抱えたが、今更、中止とも言えず、何かあればすぐに連絡できるように馬車を曳かない乗馬用の軍馬を1頭を割り当てるので精一杯であった。
「小さな郷ならではの限界と苦労か・・・」
レヒテたちのキャラバンを見送った後、深いため息をつくハリークであったが、ロクとナナが密かにキャラバンの後を追って行ったことには気づいていなかった。
「まずは、テントの設営でやすな。高い開けた場所・・・、あ、あそこがちょうどおあつらえ向きだ」
ハチは池の傍の台上の開けた場所を指さし、荷物が積まれた馬車を誘導すると、ヘルムと一緒にさっさと荷を下ろしだした。
「お嬢さん方、すいやせん、この荷物用テントの周りに水を流す溝を掘っていただけやせんか」
あまりにもテキパキと馬車から荷物を降ろし、準備を整えるハチに目を丸くしていたバトたちにハチは馬車から降ろしたスコップを指さした。
「お嬢様方のテントはこっちに、それぞれ入られる方のお名前を付けたタグをつけておりやすから、建て方はこの荷物用と同じでやすよ。分からなかったらオレに聞いておくんなさせぇ」
ハチはテントをそれぞれが設営できる場所に等間隔でおいていたため、ネアたちは場所の選定に頭を悩ますことはなかった。
「ハッちゃんって、何気にすごいね」
フォニーがテントの柱を組み立てながらさっさとテントを張って行くハチを驚愕の面持ちで見つめていた。
「ただの食いしん坊だと思ってました・・・、意外なところがあるんですね」
ラウニの中でハチの株が上昇したようで、ただ感心するだけであった。
【アイツ、一体何者なんだ。腹をすかしてご隠居様に拾われたって信じられない・・・】
ネアは時折ハチが見せる、食いしん坊で気の良いハッちゃん以外の顔を思い出しながら首を傾げていた。
テントの設営は身分の上下関係なくやらなくてはならないことであった。下々の仕事であると何もしなければ、青天井の下で満面の星空を眺めながら眠ることになるのがこの野営の基本的なルールであった。野外の行動に全く不慣れなルシアがカイとクゥと一緒になってテントを建てていたが、このルールを知っているのか文句ひとつこぼさなかった。テントが建て終わった時期は、丁度昼食の時間であった。慣れない作業でぐったりしているネアたちの鼻腔を香ばしい香りが刺激した。
「お昼の準備できました。手の空いている人は配食を手伝ってください」
匂いの元を追いかけるとそこには、野外用のコンロに鍋をかけて昼食を準備しているミエルの姿があった。
「ミエルちゃんって料理できるんだ・・・」
ティマが以外だと表情に浮かべてミエルを見ていた。彼女の中には両親がいて家族がある子は皆そんなことはしないとの思い込みがあったようで、小さな声で「信じられない」と呟いていた。
「携行食と保存食で作りましたから、お嬢様方のお口に合うか・・・、でも、食欲増進にスパイスを効かせて、濃いめの味にしました」
ミエルはそう言うと鍋の蓋を開けると、湯気と共に彼女が言ったように香辛料の香りが強くなった。
「あ、これって、海を渡る風号で食べたヤツだね。船酔いして食が進まない時もこれは美味しく食べられたよ」
ヘルムが匂いを嗅ぐと目を細めた。そんな兄の表情にミエルは満面の笑みを浮かべた。
「お兄ちゃんが好きな料理だから。ちょっとミエル風にアレンジもしているんだよ。さ、熱いうちが美味しいですよ」
ミエルは自信作の船乗り風のスープを野外用の底の深い皿によそうとレヒテにそっと差し出した。
「パンもどうぞ」
「デザートはこの干しイチゴだよ」
いつの間にか、クゥとカイがミエルの横に位置してパンと干しイチゴが盛られたトレイを手渡した。
「うう、あの娘たち、意外と女子力高めみたい」
「細かな気遣いができるのが良いとされていますからね」
「ティマちゃんになら最高のおもてなしができるよ」
カイとクゥの何気ない行動に残念トリオも何かを感じたようで、それぞれがこの場を借りて家庭的な面をアピールしようと考えていた。しかし、残念な事にこの場にアピールするための対象がいないことに気付くのは随分後になってからであった。
「むむむ」
侍女見習いたちのテントの中で、ネアは新たにご隠居様が自分たちのためにあつらえてくれた水着を持って唸っていた。
「どうしたの? 」
フォニーが着替えながらネアに尋ねてきた。
「これ・・・、去年のよりあからさまにキワドクなってますよ。布の面積が小さいような・・・」
ネアが手にしているのは黒のセパレーツ型の水着であった。それは装飾こそないものの、子供向けとはネアには思えなかった。
「そっかなー、ラウニはどう思う? 」
「素敵だと思いますよ。お子様にはそうではないかもしれませんが」
最近、出るところが出てきたラウニが白い水着を早速着込んで余裕な笑みを浮かべて、水着を手にして戸惑っているネアを見た。
「見て見て、こんなの初めてです」
ティマがグレイのネアたちと同じデザインの水着を身に付けてはしゃいだ声を上げてクルクルと回ってみせた。
「かわいいよ、ティマ、同じデザインでもうちが着ると、大人の魅力が香ってくるのよ」
身体と同じ麦穂色の水着を身に付けたフォニーが見様見真似のポーズをとってウィンクしてみせた。
「さ、グズグズしていないで、着替える」
フォニーがネアに早く着替えるよう急かした。
「・・・抵抗があるんですよ」
【前の姿でこんなの身に付けたら、逮捕案件だぞ・・・、今はこんな姿だから大丈夫かな・・・】
ネアは自分の中の何かが、また失われるだけで大きな実害はないと判断し、手にした水着を身に付けだした。
「え、ネア、今年で何歳だっけ? 」
ネアの水着姿を見たバトが頓狂な声を上げつつ、ネアを凝視していた。
「8歳ですよ・・・、それが何か? 」
ネアはバトガ何に驚いているのか判断しかねて首を傾げた。
「何食べたら、そうなるのよ。8歳でそのサイズだったら、後10年もたったら・・・」
「この調子で成長すれば、いずれ人の領域から外れますね」
バトとルロはネアの胸を見て互いに顔を見合わせ、結構失礼な事を口にしていた。
「無いよりマシですから」
ネアはムスッとしてバトたちを睨みつけた。確かにネアの胸は同年齢の基準からすると成長の度合いが大きい様で、恐ろしいことにそれは現在進行形で成長しているのであった。
【うつ伏せで寝る時とか違和感があるし、服もサイズがきつく感じられるからなー】
ネアはむすっと膨れながら己の胸を見て、複雑な気分に襲われた。
【鑑賞するのはいいけど、される方になるとは想像もしなかったよ】
ため息ついてがっくりと肩を落としているといきなり手を強引に引っ張られ驚きの声を上げた。
「ネアお姐ちゃん、早く行こうよ・・・です」
手を引っ張っていたのはティマであった。彼女は子供らしい体型を水着につつんでにこにこしていた。
「そだね、行こうか」
ネアはティマに手を引かれて水辺と駆けて行った。そんな彼女の背中を見送りながらバトが難しい表情を浮かべていた。
「どうしたんです。バトさん」
「あ、アリエラ・・・、ティマちゃんと水遊びしたいようだけど、警備が私たちの仕事だからね。・・・できるなら、お嬢に今近づかない方が良いよ」
バトは声を低くしてアリエラに注意を促した。そんな彼女の言葉にティマは首を傾げた。
「貴女見たでしょ、ネアちゃんの・・・」
ルロが胸を指さして、察しろと言わんばかりの表情になった。
「そうですねー、確かにあの年齢にしては成長してますねー、将来どうなるのかなー」
アリエラの答えにルロは深いため息をついた。
「・・・お嬢のは見た? 」
「年齢相応と言うか・・・、ちょっと成長が遅いような・・・」
アリエラがそこまで言うとバトがアリエラの口を押えた。
「それ以上はダメ、お嬢は気にしているの。私らでも何を言われれて、何をされるか」
「タミーさんも随分とやられたみたいですからね」
バトとルロはセパレーツになっていることがさらに彼女の痛々しさ強調している煌びやかな水着をまとったレヒテを見つめた。
「心配しなくてもこれから成長されるのでは」
アリエラの言葉にバトは悲しそうに首を横に振った。
「奥方様、大奥方様も・・・、慎ましい方ですから」
「・・・ネア、可哀そうに・・・」
「ワザとじゃないのにね」
残念トリオはこれからネアに訪れるであろう災厄を想像して、ネアに神の加護を祈っていた。
「やっと来たね。待ったよ」
ネアがやって来たことにレヒテは嬉しそうな声を上げてから、じっくりネアを見てから表情が硬くなった。
「お待たせしました」
ネアがぺこりとレヒテに頭を下げるのを彼女は腰に手を当てて、じっと凝視していた。
「それは、何ですか? 」
バトたちが危惧していたことが現実となった瞬間であった。レヒテはネアの胸をビシッと指さした。
「え、なんのことでしょうか・・・」
ネアは口に手を当てていかにも驚いているという体を繕った。こうなることは一緒に入浴したことから何となく推測していたのである。
「胸だよ」
レヒテはそう言うと侍女見習い、そしてパル、カティをずらっと見回して頬を膨らませた。
「・・・無礼だね」
「仕方ないでしょ、それならつるりとしたきれいな肌を持っている貴女もずるいじゃないですか」
「両親が揃っていて、郷主の娘なんてズルいって言われるのと同じだよ」
「う、それは・・・」
無礼だとむくれるレヒテにパルとカティが、少々強引な理論を展開して黙らせることに何とか成功した。どこか納得いかない表情のレヒテにネアたちは池の中から声をかけた。
「お嬢、冷たくて気持ちいいですよー」
「お魚、いっぱいいるよー・・・です」
レヒテは彼女らの誘いの声にピクリと反応すると彼女らの方向に駆け出して行った。
「お嬢様、流石ですね。パル様との見事な連携でしたよ。共通言語をお使いなるんじゃないかとハラハラしていました」
グレイのワンピース型の水着を着たアトレがカティの言動に感心したように言うとその頭をヤサそく撫でた。
「アトレは私がアブナイ子だとでも思っているの」
カティはキッとアトレを睨みつけると、彼女はにやりと笑みを浮かべた。
「見事な共通言語の使い手が何を仰いますか。それより、私がお嬢様に、獺流の泳法をお教えしますよ」
アトレの言葉にカティはそれ以上彼女を追求することなく、獺流の泳法と言う言葉に魅せられていた。
「お嬢様、私たちもご一緒させてもらいましょうよ。きれいに泳げるようになって、ワンランクアップですよ」
メムも獺流の泳法に興味を持ったようで早速パルに声をかけていた。しかし、何がランクアップするかは言っている本人も良く分かっていないようであった。
「こんな機会、滅多にありませんからね。アトレさん、私たちにもご教授お願いします」
パルはちょっと自慢気にしているアトレに頭を下げて教えを請うた。
「パ、パル様、お顔をお上げください。こんな者に勿体ない限りです。このアトレ、喜んでお教えいたします」
パルの申し出にアトレがドギマギしながら答えるのを見て、カティはクスクス笑った。
「アトレもそんな顔するんだー」
「時と場所は弁えていますよ」
カティの言葉にむすっとアトレが答える姿を見てパルは笑みを浮かべた。
【ここも主従の関係が似たような感じ】
池の中で侍女見習いたちと歓声を上げながら遊んでいるレヒテを見ながらパルはこの関係が続いてくれることに願っていた。
「お嬢様方は、水遊びで身体が冷えているだろうから、ヘルム坊ちゃんは焚き火をお願いしやす。オレは、今夜のための薪を取りに行きやすから。ミエル嬢ちゃんもご隠居様から水着を頂いてらっしゃるでやすよね。オレらの事は気にせず、思いっきり遊んできてくださいやし。ここは、オレら男衆が面倒を見やすから。ね、若」
荷物を降ろして空になった馬車を見送った後、ハチは残った者を集めて今夜の準備を始めようと提案していた。
「そうだね。僕も何か役に立てれば、ハッちゃん、ヘルム、気にしないで言いつけてよ」
「若、承知いたしました。ミエル、さ、お嬢たちと水遊びを楽しんで来なよ」
ヘルムはギブンの返答を聞くと、ミエルの背中をそっと押した。
「お兄ちゃんも一緒じゃないと・・・」
自分だけ遊ぶのが申し訳ないと言うか、大好きなお兄ちゃんと遊べないことにミエルはつまらなそうな表情を浮かべた。
「お嬢の事だから、楽しくなると際限なくお遊びになられると思うけど、身体を冷やすと風邪をひくから、ミエルは身体が冷え切らないうちにお嬢をここに準備する焚き火の所まで連れてきて欲しいんだ。温かい飲み物も準備しておくからね」
ヘルムの言葉にミエルはしぶしぶ頷くと着替えるためにテントに入って行った。
「ケフって本当に自由な郷だよね」
池のふちに腰を降ろしたカイが池の中で大騒ぎしているレヒテたちをニコニコしながら見つめていた。
「種族、身分をあまり感じさせませんね。これも郷主様の政の賜物かしら」
クゥはカイの言葉に頷きながら、今まで見てきた郷や地方のことを思い出しながら、このケフが異色の郷であることを認識していた。
「そりゃそうよ。お屋敷の使用人の筆頭はエルフ族なんだから。あ、私じゃないよ」
クゥとカイの会話聞いたのかすっとバトガ現れて彼女らの横に腰を降ろした。
「で、この郷は住みやすいかな。もう来て半年以上たつけど」
「自由で肩が凝らないのがイイね」
「毎日が楽しいですよ」
2人は少し驚いたような表情を浮かべたが、ケフに来てからの感想をバトに話した。
「使用人の筆頭がエルフ族ですか。私たちが見てきた所は大きな商人の屋敷の筆頭は真人でしたよ」
「確か、宰相様もエルフ族だよね。しかも騎士団長が獣人、腕利きのお医者様がドワーフ族と吸血種と言うのかな、変わった人だし、色々な意味で」
クゥがケフが随分変わっていると口にし、カイはハンレイ医師が特に変わっていると匂わせるように答えた。
「ハンレイせんせーは、変態紳士だからね。診察受けたの? 」
バトがカイを見て尋ねると彼女は俯いて頷いた。
「あちゃー、いきなりパンツ脱いでってこなかった」
バトは額に手を当てて唸るような声を出した。
「うん・・・、でもその後、直ぐにレイシーさんに殴られていた。でも、処方してもらった薬はすごく効いたんだよ」
カイは不思議なことがあるとため息をついていた。
「変態だけど、腕は確かだよ。・・・いつかはあの人と決着をつけないといけないんだ・・・」
バトはカイの言葉を聞いて、何かを思い出したように呟いた。
「何の決着をつけるかは想像したくないですね。・・・杞憂かもしれないけど、護衛って貴女たち3人で大丈夫なの」
「それね。あそこにいるお嬢は知っての通り暴れ姫、並の騎士団でお嬢に敵う奴なんてそうはいないよ。パル様は剣の腕は確かだし、カティ様は巧みな共通言語の使い手ですから」
不安そうにはしゃぐレヒテたちを見てクゥが疑問をバトに投げかけたが、バトはそれほど深刻な問題ではないと言い切った。
「共通言語? 」
「話の通じない奴には、これで話し合うってこと」
共通言語に付いて首を傾げたカイにバトは拳を見せて笑った。
「ルシアお嬢様の星詠みの力も、あの人たちの前には霞んでしまいそう」
「あそこのお付きの子たちもそれぞれ使えるんでしょ」
カイが呆れたような声を上げ、クゥはネアたちをじっと見つめて尋ねた。
「騎士団や使用人筆頭のエルマさん鍛えられているからね。街のゴロツキぐらいはあの子たちで排除できるよ。あのハッちゃんも怒らせると怖いからね」
ひたすら薪を集めているタコ坊主をちらりと見てバトは答えた。
「ケフの郷は一体何と戦おうとしているのかしら・・・」
「あの風景を台無しにするヤツ・・・」
クぅの問いかけにバトは池の中で楽しそう遊んでいる子供たちを見つめて静かに答えた。
野営と名は厳めしいですが、実態はキャンプです。郷の要職の子女が参加している割にお世話する者が少ないのは、自分の事は自分でするというビケット家の家風から来ています。
このキャンプの参加者の中で生粋のお嬢様はルシアだけになります。
今回もこの駄文にお付き合いいただきありがとうございました。また、ブックマーク、評価を頂いた方に感謝を申し上げます。