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鎧を脱いで  作者: C・ハオリム
第14章 落とされた影
203/342

189 風が吹いた後

寒い中、PCから吹き出る温風で暖をとりつつ打ち込んでおります。(笑)

流行病も収まる気配を見せず、肩がこるような日々ですが、このお話が少しでも暇つぶしなれば、幸いです。

 「功を焦りすぎやがって」

 白いローブの集団の一人は抜き身の片手剣を振り回しながら駆けていた。当初の騒ぎで見える範囲に騎士団の連中はいないが、その内、追いつかれるであろう。そんな中、今まで田舎で騒ぎを起こしいい気になった、あの男が、この北部地方でも穢れの民が多いとされるケフの中心で騒ぎを起こそうとした、否、宗教革命の火をつけようとしたのである。本来なら、この手の事は事前の準備を丁寧に行い、多くの同志と実行するものであるが、あの男はそこを一足飛びにしてしまった。

 「正しい事は、必ず受け入れられるのである」

 あの男の思考はここでストップしていた。それは、矯正団の序列を決める基準が、信仰の熱心さで決められていおり、論理的な思考や交渉力などが考慮されていなかったためである。逃げながら、彼は苦々しく感じていた。

 「止まりなさい」

 あの男について腹を立てながら走っていると、いきなり声がかけられた。その声の主は、あろうことか、白い犬であった。彼はそれをただの犬の鳴き声として無視しようとしたが、その犬は彼の進行方向を妨げるように立ちふさがり、短剣を抜刀していた。

 「どけっ、犬っころがー」

 彼が白い犬に斬りかかろうと距離を詰めた時、その白い犬の背後から大きな人影が彼の方向に向けて躍り出た。

 「なっ」

 次の瞬間、彼の目に入ったのその男のごっつい腕であった。そして、冬の青空、そして暗黒であった。


 「お嬢様に刃を向けるとは、不逞なっ」

 パルは短剣を構えて男の一撃を受ける態勢を作ったが、彼女が剣を受ける前にハチが大声を上げて、彼女の正面に飛び出していた。

 「ハッちゃん、危ないっ」

 パルが叫ぶ同時に剣を振りかざして突っ込んでくる男の上体が後ろに反り返っていた。ハチが見事にラリアットをその男に決め、そのまま撃ち抜くように石畳に叩きつけたのである。石畳に叩きつけられた男はピクピクと動いていたが、その内、動かなくなっていた。

 「お嬢様、怪我はありやせんか」

 突然のことに呆気に取られているパルの前に、ハチは跪き、心配げに尋ねた。

 「え、ええ、大丈夫です。ハッちゃんこそ、怪我は」

 驚きから何とか落ち着いたパルが跪くハチを見ながら尋ねると、ハチは満面の笑みで大丈夫であることを伝えた。

 「こっちの人は、大丈夫じゃないみたいですけど・・・。お嬢様に刃を向けて、何事もなく、すむなんてことはあり得ないですけど」

 パルの安否を確認したメムが石畳の上で動かなくなっている男を見下ろしていた。彼女はハチが出てこなければ、その身を挺してパルを護るつもりであった。パルのために身を投げ出すメムの覚悟は、デーラの家に奉公し、パルと出会った時からできたいたのである。お嬢様が笑顔でいられるなら、何でもする覚悟はあったが、如何せん、天性のモノが、彼女のその覚悟を誰にも悟らせていなかった。

 「始末は、騎士団の人たちにお任せしましょうね。さ、行きますよ。採点の続きをしないといけないから」

 ぶっ倒れている男を尻目にパルはメムを率いてその場を後にしようとした。

 「お嬢様、このハチが、暫く護衛につくことをお許しいただけやすか」

 ハチがパルの背中に大声で尋ねると、パルは振り返って微笑むと

 「お願いしますね」

 とハチに一礼した。ハチはその笑顔にとてつもなく嬉しそうな表情を浮かべ、白と茶色の主従の後について行った。


 「お兄ちゃん、騎士団の人連れて来たよ。大丈夫?」

 ヘルムが脚から血を流し蹲る男を見下ろしている時、ミエルが飛びついた。その顔には安堵と涙が浮かんでいた。

 「怪我はしてないよ。コイツはちょっとしたかもしれないけどね」

 ヘルムは優しくミエルに言うと、その頭を優しく撫でてやった。その事に安心しきったのか、ミエルはヘルムに抱き着いて泣き声をあげだした。

 「おいっ、俺は、そこの獣姦野郎に刺されたんだ、ソイツを捕まえろよ」

 意識を取り戻した男は、駆け付けた騎士団員に向かって叫ぶと手にした剣でヘルムを指した。

 「ここは、剣を振り回すところじゃないぞ。剣を抜いているという事は、この子と戦う心づもりだったんだろ。・・・で、負けたという事か」

 騎士団員は男から剣をもぎ取ると、血を流している足に包帯をきつく巻き付けた。その間も、その男はヘルムとミエルに対して「獣姦野郎」だとか「ケダモノが」と散々悪態をついていた。

 「君は、エリグさんの・・・」

 騎士団員がヘルムに事情を聞こうとして、ヘルムの顔を見て彼が何者かをすぐに理解した。

 「ケイタフ・エリグの息子のヘルムです。この男がいきなり、僕たちに斬りかかってきたんで、反撃したまでです。周りの人も見てますよ」

 ヘルムの言葉を聞いた野次馬から、彼の言う通りだという声が湧きだした。それを聞いた騎士団員は、石畳の上に横たわる男を厳しい目で見つめた。

 「目撃者も大勢いますね。貴方が一方的に斬りかかったんですね」

 横たわる男は騎士団員の言葉に目を剥き、怒りを露わにした。

 「お前ら、ケダモノやバケモノの鳴き声を信じるのか。アレは人の言葉ではないぞ、ただの鳴き声だ」

 「いいえ、彼らも我が郷の民です。どうやら他の郷から来られたようですが、人様の敷地で剣を振り回し、そこの住人に対してケダモノ、バケモノと悪態をつくモノの言葉は信用できないですね」

 騎士団員は事務的に言うと、詰め所から持ってきた戸板にその男を載せ、詰め所の方に連れて行った。

 「ご協力、ありがとうございます」

 騎士団員はヘルムに一礼すると、戸板に乗った男の後を付いて行った。

 「怖かったよ」

 ミエルがしがみついたままヘルムに訴えた。そんなミエルの頭をヤサそく撫でながらヘルムは

 「大丈夫」

 と一言、彼女を安心させるように囁いた。


 「ネア、貴女、自分から危ない場所に突っ込むって、何考えているの」

 フォニーに手を引かれレヒテの前に連れてこられたネアにレヒテは厳しい口調で尋ねていた。

 「アレの逃走する方向にお嬢がおられたので、危険を近づけさせないようにしたまでです」

 ネアは、レヒテの問いかけに当然のように答えたが、その答えはレヒテを納得させるものではなかった。ネアの言葉にレヒテの表情が険しくなった。

 「私は、あんなのにやられるような柔じゃないよ。ネアに護ってもらわなくても自分の身は自分で」

 この言葉は、ネアを心配するあまりに吐かれた言葉であるが、この言葉はネアたちを否定する言葉でもあった。

 「お言葉を返すようですが。お嬢がもし、やられなくても、怪我をされたならば、そのお召し物を切られ、汚されたなら、それはここに居る仕様人全員が、無能であり、主の命より自分の身の安全を優先した家臣にあるまじき者に成り果てます。お嬢には少しの危害があってもならないのです」

 ネアはむすっとするレヒテの前に跪き、お館に仕える者が何よりも身に沁み込ませていることを口にした。

 「で、でも・・・、もしネアがそれで・・・」

 レヒテはネアの言葉を道理としては分かっているが、どうしても受け入れられなかった。

 「お嬢、私たちは彼女らとお友達になれないんです。親しくはしていますが、私とアトレも・・・」

 何かもやもやとしたものを抱え込んでいるレヒテの肩にそっとカティが手を置いて、寂しそうな表情で話しかけた。

 「友情じゃなくて忠誠。私らが気安くお嬢に声をかけるのも本来はダメな事なんだよね。勿論、こんな言葉遣いはまるでダメ。・・・あらたまって、本来の言葉遣いでお仕えすると、お嬢が嫌がられることを我々が知っているからです。そして、そんなお嬢に我々は忠誠以上のものを感じていますが・・・」

 カティの言葉を継ぐようにバトが言葉をつづけた。その表情はいつものシモエルフではなく、真っ当なエルフのそれだった。

 「でもね、私、お嬢のこと、大好きだから、大好きだから一緒にいたい。大好きだから怖い事、悲しいことからお嬢を護るんだよ・・・です。私たちがいらない、なんて、お嬢も、若もそんな悲しい事を言わないで・・・」

 バトが、忠誠以上の気持ちをどう表現しようかと言葉を選んでいる時、ティマが泣きだしそうな表情でレヒテに訴えた。

 「そんなつもりじゃないよ。私も皆のこと、大好きだよ。だから・・・」

 レヒテが言葉をつづけようとするのを、ギブンが無言で彼女の肩を掴むことでやめさせた。

 「お姉様が、口にされなくても、皆、知ってるよ。僕も同じだから、全部言う必要はないよ」

 ギブンの言葉にレヒテは暫く項垂れていたが、ガバっと頭を上げるとそこにはいつものレヒテがいた。

 「さ、さっさと採点して、美味しいモノを食べてまわろうか」

 「御意っ」

 ネアたちは嬉しそうにレヒテの言葉に応じていた。


 「ヴィット殿よ。あやつら、治療を一切受け付けんぞ。ドワーフ族の嬢ちゃんに手首から斬り落とされたヤツは止血すら断りよった。栗鼠ッ子のお師匠様に斬られたのも傷口にすら触れんぞ。穢れに治療されたくないらしい。それが自分だけならまだしも、ハチ公にやられて意識を失っている奴にわしらを近づけさせることもせん」

 騒ぎのあった夜、お館に隣接する診療所でドクターは困った表情を浮かべて、正面に座っているヴィットに患者の様子を語っていた。

 「それが、彼らの信条ですからね。彼らかすると穢れの民は存在しないのと一緒なんですよ」

 ヴィットはそう言うと、困ったもんです、と苦笑を浮かべた。

 「そういう奴らなんですよ。命より信条が大事なんですよ。救えるものが、救えない・・・」

 ドクターの横に大きな身体を小さくして座っていたウェルが悔しそうに呟いた。ウェルとしては、相手が何であれ、助けられるものは助けたい、それだけなのであるが、差し出した手を払い、死の穴に落ちていく存在を何もせずに見ていることが苦痛を感じていた。そんな、ウェルの背中をドクターは優しく叩いて、仕方のない事だと慰めた。

 「比較的、元気そうなのに聞いたところ、奴らはワーナンのあちこちの小さな町や村で騒ぎを起こし、少なからずの数の穢れの民を・・・、奴らが言うところの処分をしたそうですよ。奴らの組織はあのようなグループがいくつかあって、あの連中のグループは功を焦ったようですよ。そして、何の考えもなしでケフに来たそうで」

 ヴィットが呆れた口調で話すのを聞いてドクターはため息をついた。

 「馬鹿じゃのう」

 「馬鹿以外に形容の仕様がないですよ」

 ドクターの言葉にウェルは吐き捨てるように言った。そんな2人を見てヴィットも深いため息をついた。

 「詳しくは、文書にまとめて、ご隠居様に報告します。連中に変わりがあればすぐにお伝えください」

 ヴィットは一礼し、診療所から退出すると、騎士団の本部に向け足取り重く進んで行った。

 「信条のために命を捨てることは、そんなに簡単な事なんでしょうか」

 ウェルが難しい表情を浮かべているドクターに尋ねた。

 「信条に反して生き残ることが怖いんじゃよ。これには、どんな医者でも匙を投げる意外にやり様がないわい」

 ドクターはウェルの問いかけに、半ば怒りのこもった声で答えた。ドクターたちが持っている救える命は救いたい、この信条に真っ向から反対する様な連中にドクターとウェルは心の中で、彼らが邪教と罵ったメラニ様に彼らのために祈りを捧げていた。


 「私、本当に驚きました。何を考えていたんですか」

 寝巻に着替え、ベッドの上で毛布のミノムシと化したラウニがネアに呆れた様な表情で尋ねてきた。

 「騒ぎを聞いた時に、こちらに向かってくる気配があったので、それを阻止しようとおもっていたら、身体が勝手に動いていました」

 ラウニと同じように毛布のミノムシと化したネアは彼女の問いかけにバツが悪そうに答えて肩をすくめた。その答えに、ラウニとフォニーは深いため息をついた。

 「そこが、ケフの凶獣と言われる所以かなー。自分のことも少しは考えないと、ネアが怪我したり、命を落としたら、皆、悲しむよ。ああ見えてもお嬢にとって、うちらは・・・、だからさ」

 毛布ミノムシのフォニーが真剣な眼差しでネアを見つめた。その目には、もうそんなことをするな、という気持ちが滲んでいた。

 「心配しすぎですよ。私も、本当に危ないと感じたら、逃げますよ、勿論、お嬢と一緒に」

 ネアは彼女らがこれ以上心配しないようにと答えた。彼女は「殿は務めますが」の言葉は敢えて口にしないことにした。ネア自身も、気づけば身体が動いていたのであって、何も深い考えがあったわけではなかった。相手が偶々素人だったから何とか対処できたものの、相手が手練れであれば、今頃はここにはいなかったであろうことを考え、あらためて自分の無謀さに自分で呆れていた。

 「あの嫌な人たち、なんなの・・・ですか」

 ネアが小さなため息をつきつつ、己の軽はずみともいえる行為に反省していた時、ティマがあの白いローブの連中について尋ねてきた。

 「矯正団って、言ってましたね。はた迷惑な団ですよ。炎竜会と同じような奴らです」

 ラウニはティマの疑問に己の見解を伝えた。彼女らかすれば、ご立派な教義や信条があったとしても、あの手の連中はゴロツキと何ら変わりがないのである。

 「うちらの事は、あいつらに見えないし、聞こえないんだよ」

 フォニーが吐き捨てるように口にすると毛布をぎゅっと握りしめた。そんなフォニーの言葉にティマは首を傾げた。

 「それって変。だって、あたしたちはいるし、お話しているし。それが見えない、聞こえないって変だよ・・・です」

 「ティマ、あの手の人たちは、自分の信じているモノしか見えないし、聞こえないんです。私たちは、あの人たちの前ではいても、いなくても同じなんですよ。そんな、見えない、聞こえない相手に痛い目に遭わされているのをあの連中、どう解釈するんでしょうね」

 自分が痛めつけた相手のことを思ってネアは皮肉な笑みを浮かべた。

 「それ、悪党の顔だよ」

 フォニーが目ざとくネアの表情を指さした。その指摘にネアは一瞬どきっとした。その表情が面白かったのか、フォニーとラウニ、そしてティマまでもが笑い声を上げた。

 「悪党ですか・・・」

 ネアはそう呟くと、深いため息をついた。


 「そうか、妹を良く護ったな」

 昼間の出来事をお館の勤務中に聞き、無事を確認したケイタフは、帰宅するとヘルムとミエルを呼び寄せ、2人の顔を見て改めて無事を確認すると、2人を抱きしめ、絞り出すように言った。

 「お兄ちゃんが悪い奴をやっつけたんだよ」

 ミエルが嬉しそうに父親に報告した。その報告を聞いてケイタフは複雑な表情を浮かべた。

 「ヘルム、お前がやったことは少し、度が過ぎているが、あの傷では、あの男、一生、歩くのに不便するだろう。それを分かっていたのか」

 ケイタフは2人から身を離すと黙っているヘルムを睨みつけるように見つめた。

 「走ってミエルを追いかけたり、逃げさせないためでした。・・・アイツは、僕ら家族のことを侮辱した。ミエル、父さん、母さんまでも・・・、アイツは命を奪われてもおかしくなかった・・・。何度も何度も獣姦野郎って、許せるわけがない」

 ヘルムは拳を痛いほど握りしめて父親を睨み返した。歯を食いしばった口から絞り出すように吐かれたヘルムの言葉を聞いてケイタフは頷くだけだった。

 「重っ苦しいことは、ここまで。さ、ご飯よ。今日はね、お祭りだからケーラさんとクーナちゃんも手伝ってくれたのよ。だから、期待してね。そのまえに、ちゃんと手を洗って来て」

 ケイタフの周りに立ち込める重い空気を吹き飛ばすようにフランが明るい声をかけた。その背後からすっかりこの家に馴染んだクーナが

 「おかえりなさーい」

 と大声を出しながらケイタフを迎えた。ケイタフは笑みを浮かべるとクーナの頭を撫でて、フランに促されるように手を洗いに洗面所に向かった。


 「なんたることか・・・である」

 白いローブの一団を率いていた男は鉄の壁騎士団本部の半地下の牢の中、硬いベッドに横たわりながら、身体の痛みに耐えていた。既に手首を斬り落とされた者は言葉もしゃべれぬ状態になり、腕を斬り裂かれた者も唸ること以外できなくなっていた。そして、ハチにラリアットを喰らった男は連れ込まれてからずっと目を覚ますことなく鼾までかきだしていた。正義と秩序の実行隊の存在を知った時、この男は焦った。今まで、ワーナンのあちこちで布教をしていただけで、これと言った成果がなかったのに、それがぽっと出の連中に先を越されてしまったからである。矯正団のトップの連中が、今までの対話による布教から、恐怖と実行による布教にかじを切りだしたことを知った彼は、戸惑うことなく自分たちのグループを暴力を厭わぬ集団にするとにした。そして、小さな村々で実行力を持って、邪教の祭りを潰し、穢れの民を追い払った。しかし、それでも世間から、正義と秩序の実行隊の様な反響はなかった。世間から一目置かれ、真人たちから信頼を得るためには、大きな実績が必要だと彼は考えた。そして、穢れの民が多く、邪教の祭りを大々的に執り行うケフに目をつけたのである。ケフの祭りを潰せば、彼らの名声、そしてそれを実行した自分の名声は高くなり、矯正団のトップの一人に名を連ねることができると考えたのである。それは、成功すればの話であった。例えるなら、誰でも100mを7秒で走れきれば世界最速と名乗ることができと言う話と同じであった。つまり、彼の行動は計画も何もない、根拠のない自信と揺るぎのない彼の世界観がなせた技であった。

 「・・・」

 彼についてきた、意識のはっきりしている男たちはベッドに横たわり、未だに現実を受け入れることのできない男を憎々し気に睨みつけていた。


 斬られた2人、ラリアットを喰らった1人は次の日の朝を迎えることができなかった。そして、後に生き残った者たちは彼らが幸運だったと思うことになるのであった。

 

 

正義の光には様々な団体が連携なく勝手に活動している状態です。しかし、どの団体も自分たちこそが正しいと思って行動しいます。教義は同じであっても、少しでもその解釈に相違があれば、互いに潰しあうこともあります。一部の人々は自分たちの活動を一本化しなくてはならないと考えているようですが、それも難しいかも知れません。常に敵を求めて戦うような状態です。

今回も、駄文にお付き合いいただきありがとうございました。ブックマーク、評価を頂いた方に感謝を申し上げます。

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