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鎧を脱いで  作者: C・ハオリム
第12章 つながり
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157 座布団とスペイン

座布団については国民的お笑い番組からです。スペインの異端審問については英国のコメディグループのスケッチからです。「まさかの時のスペイン宗教裁判」です。

 ネアたちが宿泊している宿の前の通り、すなわち村の主となる通りには昨夜の雨によりうっすらと泥にコーティングされた状態になっていた。それを大雨で被害を受けていない村人でスコップで取り除いていた。被害を受けたと言っても泥が敷地内に溜まったぐらいであった。ドクターは診療カバンを引っ提げて作業している者たちがケガをした場合に備えて動き回っていた。そんな中、通りの清掃に励む人たちの昼食をヒルカの指示監督の元、ラウニたち侍女見習いと村の女たちが癒しの星明り亭の厨房で作っていた。

 「パンが焼けたよ」

 「切った野菜は種類ごとボールに分けて」

 厨房内のあちこちで作業の確認や指示する声が飛び交う中、昼食用のサンドウィッチが増産されていた。

 「いい感じにできてるね」

 フォニーはパンの間に野菜やハムを挟み込み、その出来栄えに嬉しそうな声を出した。

 「おしゃべりはいいですから、手を動かしなさい」

 ラウニはそんなフォニーにぴしゃりと言うと黙々とパンに野菜やハムを挟み込んでいた。

 「あんまり寝てないんだから、無理はダメだよ」

 そんな2人を見たレイシーが優しくラウニを諭した。

 「ティマ、ちゃんとやってるかな」

 レイシーは炊き出し作業に従事するためビブの世話をティマに頼んでいた。炊き出し作業をするにはまだ小さすぎるティマは宿のロビーの一角で思いっきり背伸びしてお姉さんを装いながらビブの世話をしていた。

 「えほんー」

 積み木に飽きたビブがティマに多分その昔シャルが読んでいたであろう古ぼけた絵本を差し出した。

 「絵本を読むのね。分かったよ。じゃ、読むね・・・、ヒルカさんやレイシーさん、ビブちゃんのお母ちゃんみたいに上手く読めないけど、読むよ」

 ティマはビブと頭をくっつけあうように絵本を開いた。

 「お花の好きなドラゴンのおはなし・・・」

 ティマはたどたどしく絵本を読みだし始めた。そのたどたどしさが新鮮なのか既に知っているお話でありながらもビブはいつもより目を輝かせてティマの語る話を聞いていた。


 「お昼出来たわよ。中に準備しているからね。食べる前にここで手を洗って、靴もきれいにして、泥付きはお断りだよ」

 ヒルカが泥を片付けている男たちに声をかけた。既に宿の前に手洗い用にと水を張った樽を数個、靴の泥を落とすためにブラシを数本が準備されていた。作業に当たった男たちは互いに顔を見合わせたり、休むかなどの声を掛け合ってゾロゾロと宿の前にやってくると今度は黙々と身に付いた泥を落としだした。

 「お、いい匂いがするな」

 作業に当たっていた男たちがワイワイとロビーでサンドウィッチを口にしている時、ラスコーたちは妙にハイテンションでロビーにやってきた。

 「書斎の掃除は終わったんですか?」

 ヒルカが村の作業に出ず、書斎の清掃とは名ばかりのまれ人について何だかんだと話し合っていたラスコーたちに冷たい視線を投げつけた。

 「私は後ほどに・・・」

 ヒルカの態度に何かを悟ったリョウアンはそう言うとそっとその場からトイレに姿を消した。

 「姐さん、配食手伝います」

 このままでは立場が悪くなると推測したネアはサンドウィッチや飲み物を手渡しているラウニたちの元に駆けて行った。

 「お昼からは手が空いているんですか」

 飛び入りで炊き出しに加わったネアにラウニが事務的に聞いてきた。

 「お昼からも掃除しないと・・・」

 「なんで、そんなに時間がかかるのかなー、イクルさんならお茶している間にアレぐらいなら掃除しちゃうよ。ティマもビブちゃんのお世話していたんだよ」

 先輩方からの冷たい仕打ちに耳を少し伏せながらネアは小さくなっていた。そんなネアの姿を見たヒルカは鬼の形相でラスコーを無言で睨みつけていた。その瞳には、

 『後でお話があります』

 と有無を言わせぬ強制力が宿っていた。

 「ネアさん、ごめんね。私が次から次へとラスコーさんの資料を片っ端から取り出して掃除の邪魔をしてしまったから」

 トイレから出てきたリョウアンが小さくなっているネアにすまなそうに頭を下げた。勿論、そんなことはないのであるが、これはリョウアンのネアを守るための機転だった。

 「それなら、仕方ないか・・・」

 フォニーはどこか腑に落ちない表情しながらリョウアンの言葉に納得していた。

 「ええですから、ネアさんは何も悪くないんですよ。ラスコーさんは実に興味深い資料をたくさんお持ちですから。皆さんには悪いのですか、ネアさんにはお昼からも手伝ってもらおうと思っています」

 リョウアンはにこやかに先輩方に話しかけた。

 「では、私もお手伝いします」

 「うちもー」

 リョウアンの言葉に先輩方は自分たちもネアと同じ作業をすると言い出した。これにはリョウアンも困った表情を浮かべた。

 「ごめんねー、貴女達にはここのお片付けをお願いしたいの。それとね、シャルがどうしてもお姉ちゃんの気分を味わいたいみたいだから、あの子に付き合ってくれるかな。あなた、何、自分は関係ないって顔をしているのかしら」

 そんなリョウアンにヒルカが助け船を出しながら、ラスコーに厳しい攻撃をくれていた。

 「分かりました。がんばります」

 「そこまで言われるなら、フォニーさんももう一肌脱ごうかな」

 先輩方はニコニコしながら配食作業を続けだしたのを見て、ネアはほっと一息ついた。

 「あ、ティマは・・・」

 いつもなら、自分たちについて回っているティマがいないことに気付いたネアは辺りを見回すと、ビブに昼食のサンドウィッチを食べさせているティマの姿を見つけた。

 「ティマもちゃんとお姉ちゃんしているんだ」

 皮肉なことに家族を亡くしたり、あてどもなく彷徨ったり、信じていた者がトンでもない者だったことなどが幼いながらも彼女を成長させていることにネアは気づき、複雑な気分になってしまった。ネアは先輩方も年齢に比して大人びているのはやはりその生い立ちのためであろうと思うと、彼女たちを何としても守りたい、という保護者じみた思いが湧き上がってきた。

 【おっさんの健全な部分からの思いかな、今まで子供なんてうるさいだけだと思っていたんだけどな】

 ネアは心の中で自分の変化を感じて苦笑していた。


 午後からのネアはやはりラスコーにリョウアンともども軟禁されるような状況に陥っていた。

 「お互いに記憶に欠落している部分は多いですが、今のところは似た様な世界にいたようですね」

 「そうですね。ところで、何か旨いことを言った時の『座布団一枚』はご存じですよね」

 ネアの言葉にリョウアンはちょっと驚いたような表情を見せた。

 「ええ、あれは、私が今から数十年前に旅芸人にかけた言葉で、その旅芸人がいたくそれを気に入ったようで、それで広まったのでしょうね」

 「そうすると、リョウアンさんもあの番組を」

 「ええ、存じております。よく見ていたように思います」

 まれ人同士のうちわ受けみたいな話にラスコーは一人取り残された様な気持ちになっていた。

 「その言葉はリョウアンさんが・・・、ところでバングミとは何でしょうか」

 「番組ですか・・・、そうですね。様々な事、事件の報せから娯楽までを自宅などでその場にいて楽しめる・・・、動く絵芝居のようなものです。その絵芝居の一幕を指すものと理解していただければ、大きな祖齟齬はないと思います」

 ラスコーの問いかけにしばらく考えてからリョウアンは彼が理解できるようにと答えた。

 「事件のお報せだったら、現場から現在進行していることを見せることもできしまたね」

 リョウアンの言葉にさらにネアが補足するように付け足した。

 「全く想像もつかんよ。まるでスペインの異端審問じゃ」

 ラスコーはそう言うと大きなため息をついた。

 「その言葉、ネアさんはご存じですか」

 ラスコーの言葉に目を丸くしたリョウアンがすかさずネアに尋ねてきた。

 「いいえ、知りません。何故、スペインなんですか」

 自分が何気なく発した言葉にまれ人2人がなにやら反応しているのをラスコーは驚きの目で見つめ、そしてやっと口を開いた。

 「スペインとは、何なのでしょうか」

 「国の名前です。私が住んでいた国とは違うと思います」

 ネアはラスコーの問いかけに即座に応えるとこの言葉を意味するところを考えだしていた。

 「異国のお笑いを専門としている人たちが使った言葉ですよ。これは、私が広めたモノではありません。私たち以外のまれ人がいて、彼か、彼女か使っていたのでしょうね」

 リョウアンの説明にネアは分かったような分からないような微妙な表情を浮かべて頷いていた。

 「この言葉は、最近のものじゃないぞ、年寄りが時折使うような言葉でな」

 ラスコーの言葉にネアとリョウアンは互いに顔を見合わせていた。

 「異国のお笑いと言うことは、少なくとも私がこの世界に来るまでにいた世界の時代に近いと考えても」

 ネアは考えたことをリョウアンに聞いてみた。

 「多分、似た様な世界、似た様な時代からこちらに来たまれ人がいたのですね。書物と言う形でラスコーさんに料理を復元する情報を与えたようなまれ人がいたのですよ。案外、まれ人は多いのかも知れませんね。ただ、その特異性故にそれを隠して生活していたりするのでしょう。転移した人は、どこかの勢力の駒にされるて使い捨てられることもありますからね」

 リョウアンは少々興奮したように言葉を発した。その言葉にネアは少し微妙な表情を浮かべた。

 「その事から言えば、私もお館に取り込まれたようなモノですよ。まれ人ならでは知識とあるかもしれない不思議の力を期待されているのでしょうね。ただそれだけで、お館に置いてもらえていると思っていませんが」

 まれ人がその不思議の力により脅威となり得るなら、取り込んでしまおうとするのはごく当たり前のことである。ただ問題となるのはその力を何に使うかにかかってくるのである。ネアはこの事は充分に理解しており、力も金も何にもない自分がお館に置いてもらえている大きな理由がここにあると思っていたが、それが全てではないと信じたい気持ちもあった。

 「ボルロやお館様はそんな了見の狭い方じゃないぞ。それはお前さんが一番知っておるであろう」

 ラスコーはネアの心情を察したかのように優しくネアを諭した。

 「それは、存じています。もし、その目的のためなら私が自由に動くこともままならない状態になっていたでしょうね。そうならないために配慮して頂いていることは承知しているつもりです」

 ネアの言葉にリョウアンは複雑な表情を浮かべた。

 「ケフの郷主様のような方ばかりでしたら、この世界はもっと住みよいものになっていたでしょうね。精神のみでこの世界に来た者、大概が私のようにこの世界の両親が存在していますが、そうでない方は・・・、随分と苦労されていると思います。頼るモノがなければ、何か力がある者に囲われるのも仕方が無い事です」

 リョウアンの言葉にネアとラスコーは無言で頷いていた。


 「ヤヅの郷も最近は住みにくくなったって噂を聞いてたが、ありゃマジだな」

 昼食後の休憩中に泥の排除作業に従事していた犬族の男が早朝に現れたボーデンの秘書と名乗る男のことを思い出しながら呟いた。

 「前の郷主様の時はそのようなことはなかったがな。代替わりしてから酷くなったようだ」

 犬族の男に真人の男がうんざりしたように応えた。

 「時折、魚を買い付けに行くんだが、見知った穢れの民はどんどんいなくなっているし、その代わりに知らない真人がどんどん増えている。うちの若い衆を連れて行ったときなんざ、獣臭い奴は帰れって町の門番にやられてな、喧嘩になりかけたぞ」

 村で商売をしている真人が傍らにいた従業員らしき兎族の青年を見てから当時の事を思い出して怒りを新たにしていた。

 「ここの泥掃除が終わったら、ヨッゴの湖の片付けをしやくちゃならんようだ。役場の連中が平身低頭で頼みに来ておったぞ」

 この村の顔役の一人である自警団長が作業はここだけではないことを言うと周りから非難の声が上がった。

 「最後まで聞け。ボーデンはあの別荘を全て廃棄したようだ。土地も借りているだけだから、後腐れがないんだろうな。で、あそこにある別荘の材木から調度品やらなんだかんだまで全て捨てたとのことだ。だから、俺たちがそれを綺麗に回収して、今度の大雨の被害の補填に使っても良いというわけだ」

 頬に大きな傷がある自警団長はニヤリとすると、いきり立っていた村の男たちは大人しくなり、今度はどれだけの儲けになるかと皮算用を始めだした。

 「現金なもんだ」

 村の男たちの変わり身の早さに自警団長は苦笑するしかなかった。


 村の男たちが通りの泥掃除が終わり次の日の別荘の片付けの段取りの話し合いが済んだ頃には日はもう西の空に傾いていた。その頃、ネアとリョウアンは漸くラスコーから解放されてウンザリとした表情でロビーに顔を出した。

 「随分と疲れたようですね」

 そんなネアの気配を察したラウニが労うように声をかけ冷えた水の入ったコップをネアに差し出した。

 「ラウニ姐さん、ありがとうございます」

 ネアはラウニからコップを受け取ると一息に中身を飲み干した。

 「ねー、何やってたの?掃除だけでそんなに疲れたの?」

 フォニーが興味津々でネアにまとわりつくように聞いてきた。

 「何やってたかですか・・・、座布団一枚という言葉はどこから来たか、スペインとは何かとかの話ですよ。・・・もう、疲れました」

 ネアは身体を投げ出すようにソファーに腰を降ろした。

 「ネアお姐ちゃん、可哀そう・・・です」

 疲れ果てているネアを見たティマが心配そうな表情でネアの横に腰かけた。

 「座布団一枚のお話でこんだけ時間がかかるなんて・・・、考えられないけど、私だったら耐えられないよ」

 フォニーはネアが強いられたであろうことを想像して怪談かなにかを聞いたようにぶるっと身を震わせた。

 「疲れにはお風呂が一番よ。さっきラウニちゃんたちが綺麗に掃除してくれたから気持ちよく入れるよ」

 疲れ果てているネアを心配そうに見ている侍女見習いたちにシャルは明るく声をかけた。

 「シャルおねえちゃんのお風呂掃除のお歌、楽しかった・・・です」

 「ブラシでジャコジャコ、モップでシュッシュッって、今度、お館のお風呂掃除のときにやってみようかしら」

 ティマとラウニがシャルと歌いながら風呂掃除をした時のことを思い出してにっこりとした。

 「歌いながらやると、お掃除も楽しくなるよね。シャルおねえさんにいい事教えてもらったよ」

 フォニーは尊敬する様なまなざしでシャルを見つめた。

 「そう言われると照れるなー、あの歌も小さい頃にお手伝いが嫌でしょうがなかった時に思いついたんだよ」

 シャルは照れたように言うと、ネアたちにお風呂に入って汗を流してくるようにと促した。

 「皆が綺麗にしてくれたお風呂、楽しみですよ。お風呂道具を準備してゆっくりお湯に浸かりましょうよ」

 ネアは元気よく言うと部屋に風呂道具を取りに足早に向かった。その後をラウニたちが追いかけるように付いて行った。

 「妹がいたら、あんな感じなのかな」

 ネアたちの背中を見送ったシャルがポツリと呟いた。

 「いいお姉さんでしたよ。シャルちゃんは小さい子供の相手が得意みたいね。ビブもすっかり懐いているし」

 シャルの背後からレイシーがにこやかに声をかけてきた。その腕に抱かれていたビブはシャルに抱いてもらいたいのか小さな手をシャルに突き出していた。

 「シャルお姉ちゃんに抱っこしてもらいたいって」

 レイシーはビブをシャルにそっと手渡すとシャルはぎゅっと抱きしめた。

 「いいお母さんにもなれるみたいね。ラスコーさんは認めないかもしれないけど」

 ネアたちを解放した後、厨房でヒルカから思いっきり嫌味を言われて、小さくなっているラスコーを見ながらレイシーは笑顔でシャルに思ったことを告げた。

 「いいお母さんか・・・、まだ相手もいないのに・・・」

 恥ずかしそうにするシャルにレイシーは目を細めた。

 「そうかなー、綺麗な斑点模様の頼れる男の子がいるんじゃないのかな」

 いたずらっぽく聞いてくるレイシーにシャルは真っ赤になった。

 「そんな、ウェル君とはまだそんな仲じゃないし。それに、ウェル君って鈍いから・・・」

 「お目当ての子がいるのね。何となく分かっていたけど。あのタイプはしつこく迫らないと気付かないままだからね。一緒にお仕事しているけど、彼はいい男になるわよ。貴女が毛皮や尻尾のことを気にしなければね」

 レイシーはシャルに見せびらかすように自分の尻尾を手に取ってそっと撫でた。

 「尻尾も毛皮も全部でウェル君だから、私はそんなこと気にしない。もし、気にするとしたら、寿命のことだけ、でも、私にとってはちょっとの間かも知れないけど、一緒に歩きたい・・・」

 赤くなって俯くシャルの頭をレイシーは優しくなでた。そんな様子をニコニコしながらヒルカはそっと眺めていた。

 「案外、早く孫の顔を見られるみたいね。尻尾のある子も可愛いし」

 ラスコーにとって不穏なことを口走るヒルカであったが、ラスコーは彼女に対抗する度胸はなかった。また、心の底のどこかでヒルカの言っていることと同じことを期待していた。


 「生き返る・・・」

 真っ赤になっているシャルを横目に浴場に入ってさっさと湯船に飛び込んだネアはため息をつきながら思わずおっさんじみたことを口にしていた。

 「どう、うちらが掃除したお風呂、気持ちいいでしょう」

 頭の上にタオルを乗せたフォニーが自慢そうにネアに聞いてきた。

 「気持ちいいです。・・・フォニー姐さん、その姿、どこかで見た様な・・・、まるで・・・」

 フォニーの頭の上にタオルではなく、木の葉だったらまさしく化け狐だとネアは思ったが、ややこしくなりそうなので口に出かかった言葉を飲み込んだ。

 「何なの?」

 「何もありません」

 ネアの言葉に何かひっかかったフォニーが詰め寄ったがネアはとぼけると、ゆっくりと湯船の中に沈み込んでいった。

ネアとリョウアンがラスコーから質問攻めにあっています。まれ人と言いながらひょっとしたらまれではないかもしれない可能性がありますが、まれ人の名称が変わることはありません。

果たして、シャルの想いがウェルに通じるのかは難しい所でしょう。彼にはそんなところまで心を配れる余裕はありませんから。

今回も駄文にお付き合いいただきありがとうございました。また評価、感想を頂いた方に感謝を申し上げます。

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