これまでの登場人物 その11
何だかんだと今回も様々な人が登場しました。
多分、一回きりの人も少なからずいるとおもいますが。
エリグさん一家
ケイタフ・エリグ(36歳)
真人です。ヒーグの郷のキナの町の自警団長を務めていました。
8年ほど前に妻を亡くし、3年前に獣人の猫族のフランと再婚しています。
律儀な性格で、身分や出自に囚われないことを信条にしています。剣の腕はそこそこですが、部下から慕われ、町の人々からも頼りにされていました。
現在、「緑青」のジーエンと名乗り、ケフに向けて逃避行中です。
フラン・エリグ(30歳)
獣人で猫族です。サビ柄がすらっとした体形に似合っています。
コデルの郷で雑貨商を営んでいましたが、押し込み強盗に夫を殺され、ヒーグの郷に流れてきたところをケイタフと知り合っています。
手先が器用で料理や小物作り、裁縫などが得意で特に裁縫仕事に関しては思い入れがあるらしく、モーガを「お針子姫」として崇めています。ケフへの逃避行も彼女のお針子姫に会いたい、できればその工房に入りたいという純粋な動機で発案されたようです。
現在、「絵皿」のミリと名乗っています。
ヘルム・エリグ(13歳)
真人です。ケイタフの息子で、学校で学びながら、自警団の手伝いをし、妹の面倒をみている忙しくも優しい少年です。
真人以外の人々対する態度は父親譲りです。ちょっと心配性なところがありますが、何かと突っ張りしがちなエリグ家の貴重なブレーキ役です。
現在、「黒錆」のマデルと名乗っています。
ミエル・エリグ(8歳)
獣人で猫族です。三毛がらが可愛さをさらに引き立てています。
フランの娘で、日中は手習いやら遊びやらお手伝いで忙しく動き回っています。元気が良く素直な子です。兄であるヘルムにとても懐いています。
現在、「花瓶」のイルンと名乗っています。
イルス・エリグ(享年25歳)
真人です。ケイタフの前の妻で、若くして亡くなっています。
彼女の存在は大きく、フランとミエルが家族になる前はエリグ家は暗い雰囲気が立ち込めていました。
死してなお、家族のために頑張っています。
家族が心配で付いてきたフランの前の夫と知り合い、良い仲になっています。
「紙箱」のマール(享年28歳)
獣人で猫族です。サバトラ柄です。死後も妻と娘を心配してヒーグまでついて来て、そこでイルスと出会い、良い仲になりました。
死してなお家族を愛する男です。
ヒーグの郷の人々
「疾風」のコルディ(30歳)
真人です。キナの町の自警団で副団長的立場にある人です。
思想的にはケイタフと同じです。
機転が利いてそれなりに腕もたち、良い男ですが、女っ気が全くありません。
「金床」のグディル(享年56歳)
ドワーフ族です。キナの町で鍛冶屋をしていました。腕はいいのですが、職人気質で気難しい男でした。町の人々からは仕事のすばらしさで信用を得ていました。
スパーク・ギレル(40歳)
真人です。ヒーグの郷の「怒れる熊騎士団」のキナの町派遣隊長です。
数名の部下を率いていますが、皆、騎士としての腕は三流以下です。単なるお飾りとなっていますが、本人は全く気付いていません。心の中にあるのは、ヒーグの都で出世することだけです。
自警団が解散したキナの町の治安を守ることになっていますが、多分無理だろうというのが町の人々の意見です。
「白磁」のカイク(34歳)
真人です。モンテス商会のヒーグ保養所の支配人です。余りにも人気のない保養所の支配人なため、光が当たることに飢えています。何とか名を上げたいと能力以上の無理をすることも少なくありません。
巻き込まれる部下からの評判は良くありません。
「真贋」のフィン(160歳)
エルフ族です。キナの町の近くの森の中でひっそりと偽造屋をしています。腕は一流です。本人は何らかの信念があるようで、仕事を請け負う相手を選んでいます。ケイタフとは知り合いのようです。
「木箱」のキンケイド(71歳)
タルゴの港町の商工会の古手の理事です。海運の裏表に通じています。ケイタフに孫娘を助けられた恩とその人柄から好意的です。
「三角波」のブレン(50歳)
貨客船「海を渡る風」号の船長です。見てくれは悪党ですが、良い人です。
心優しい荒くれ者たちを率いて海を行く海の男です。
田中 昭信(27歳)
仕事に追われ、気づけば猫も家出中です。心にぽっかりとあいた穴を仕事で埋めようと柄にもないことをしてましたが、すぐに風邪で寝込んでしまいました。熱にうなされるなか、誰かにそばにいてもらいたいと心から願っていましたが、「俺は一匹で傷をいやす狼だ」と妙なハード・ボイルドな思考に囚われたのも事実です。ハード・ボイルドに徹するためスキットルとモデルガンを手に入れたいと考えています。
この章でようやくファンタジーっぽいことができました。と言っても幽霊を出しただけですが。