128 アホなやつでも敵
この世界で魔法を戦いに使うには随分と準備が必要になります。野盗の類や田舎騎士団が魔法を使って戦うことは多くありません、と言うか予算的に無理な世界です。
「抜け出せた・・・」
こっそりと村から忍び出たネアは、村に続く道から外れ未開拓の森の中に身を潜めると安堵のため息をついた。もし、レヒテに見つかれば、きつーく村の外に出るなと言った手前、どんな騒ぎになるかは想像するだけでも鳥肌ものである。ネアはそんな想像に苦笑しながら道から外れた森の中を道に沿って歩き出した。しばらくすると水の音がするのに気づいた。
「来るときに見つけておいてよかったよ」
大人が2人ほど横たわったぐらいの幅の小川が村に続く道を横切るように流れているのを見つけて笑みを浮かべた。道から見えない川原を探しているとまだ日にちが経っていない焚火の跡を見つけた。
「幸先がいいよ」
ネアは、身につけていた古びたシーツを脱ぐと川原の泥に突っ込み、泥染めをするようにシーツに泥をすり込んでいった。暫くするとシーツは見事に大地の色に近くなっていた。そのシーツにさらに焚火の跡から炭を取り出してぶち柄を描き込んでいく、しばらくするとシーツは何となく迷彩じみた柄になっていた。この作業を持ってきたぼろ布にも施していった。
「これはこれでよし、次は・・・」
目の粗い布で作られた、元は袋らしきものをシーツと同じように泥に浸し、焚火の跡の拭うようにして色を付けると、身につけていた短剣で辺りの草を刈りだした。
「これぐらいでいいかな」
切った草を目の粗い布に差し込んでいくと、そこには移動可能な草むらのようなものが完成していた。その出来栄えに一応の満足を感じるとネアは泥を両手ですくうと顔を洗うように顔面に塗り付けた。ハチ割れの白い部分が見事に土の色に染まっていく。それを手袋をはめたような両手にも施していく。自らの偽装効果を鏡の代わりに川の水で確認してみるが、流れと波のおかげでよく確認できなかったが、特徴的な白い部分は見えないので良しとするこにした。泥で簡易的に着色したシーツを身にまとうと、同じように加工したぼろ布を弩と矢筒に巻き付ける。そして、仕上げに草を着けた布を頭からかぶる。そこには、ギリースーツのようなものを身にまとった子供がいた。その子供が普通の子供と違うところは、シーツに開けた穴から出ている尻尾と手にした偽装された弩と背負った同じように偽装された矢筒を持っているところだった。
「普通なら、こんな道を使って来ないと思うけど・・・」
開拓村襲撃の企図を持っていながら、大騒ぎをするような連中である。きっと、素人に毛が生えた程度であるとネアは見積もっていた。そんな連中が体力を消耗する道以外を通って村に行くとは思えなかった。
偽装を施すのに使用した川原から道にかかる橋を渡り、また道の外の森に身を隠しながら歩き出す。暫くすると開けた広場のような場所にたどり着いていた。
「ここなら、見通しが利くね」
ネアは小声で言うと森と広場の境あたりの草むらに横たわった。簡易ではあるが偽装を施したおかげでネアの姿は森の一部にきれいに溶け込んでいた。
「やつらの本隊は暫く合流することはない。すると、あそこにいるのはそんなに多くないはずだ。そうに決まっている」
根拠もなく自信に溢れかえり、滅多に見せないやる気を見せている部下たちを前にレブルはさらに根拠のない自信に溢れかえった態度で気合を入れていた。
「おやぶ・・・、いや、団長、あの村にはどれぐらい戦える奴がいるとお考えで」
レブルの部下で数少ない真っ当に読み書きができる痩躯の男がおずおずと尋ねた。
「お前が言っただろう、俺たちは一騎当千だ、とよ。だから、俺たちは今、ざっと・・・」
レブルは部下を見渡し、そして己の指を折って何かを計算しだした。
「1万5千人・・・」
もう1人の読み書きができるドワーフ族の男がぼそっと呟いた。
「そうだ、俺たちは1万とえーと、とにかく、いっぱいだ。何を恐れることがあろうか」
痩躯の男とドワーフ族の男は顔を見合わせて、この団長はろくに計算もできないであろうことを確認しあった。
「そして、最強の軍団はどヴどうと敵に迫る。そして、奇襲だ」
レブルはそう吠えると拳を天に突き上げた。2名を除いた部下たちが同じように拳を突き上げて吠えた。
「潮時だな」
「ああ、そうだな」
気勢を上げる一団から彼らはそっと後ずさりし、そっと離れていった。その後、彼らを目撃した公式な情報はないが、どこかの港町で屋台を引いているらしい。
「ちょっと少ない気がするが、我らは一騎当千、とにかくいっぱいいるから気にすることはない。これより、我らはあの開拓村に対して奇襲を行う。あの犬っころにほえ面をかかせるぞ。そして、俺たちの名を天下に轟かせるぞ。あー、えーと」
ここでレブルは肝心なことを忘れているのに気づいた。それは、自分たちの団体名である。かれの心の中には黒狼騎士団より格好の良い名前を付けたいという欲望があった。悲しいかな彼の薄い辞書の中に「看板倒れ」、もしくはそれに類する言葉はなかった。
「えーと、屠竜団、前へ!」
何とからしい名前を思いついて声を出す。団員達も気に入ったようで「俺たち屠龍団~」と陽気に歌のようなものを口ずさみだした。そのメロディは吟遊詩人が観客を呼び寄せるために、とりあえず景気づけにかき鳴らすフレーズだった。
「な、なんだ」
草むらと同化しているネアに調子のずれた歌のようなものが聞こえてきた。
「俺たち、屠龍団、これから、どうどうと包囲して、名を名乗って、必殺の奇襲を仕掛ける」
その調子がずれた歌もどきを聞いた時、ネアはどこから突っ込んでいいのか分からなくなった。そんな戸惑いを感じていると今度はすえた汗の臭いやら、何日も歯磨きしていない口臭が漂ってきて思わず顔をしかめた。
レブルの号令一下、一団はまるで小学生の遠足のようにどやどやと気配を殺すこともなく、周囲を警戒することもなく広場に着くと日陰にそれぞれが勝手に腰を下ろしたり、横になっていたりした。
「日が落ちたら、奇襲だ、一気に突っ込む。俺たちは一騎当千、この人数だとだな、600人ぐらいの兵力だ。負けることはないぞ」
レブルが発する言葉に思わずネアは「計算もできんのかっ」と突っ込みたくなったが、そこはじっとこらえることに徹した。
「ここで日が暮れるまで休憩だ。何をしてもいいが、この先には進むな、それと俺の声が届く範囲だ」
レブルはそう叫ぶと、ネアから大人の歩幅で80歩ぐらいの木陰で気にもたれて目を閉じた。残された部下たちもそれぞれ勝手に横たわり昼寝を楽しみだした。
「こいつら、素人以下だぞ・・・」
ネアは茂みと同化しながら思わず小さく呟いたが、その声に気付く者は誰一人いなかった。
「あいつら、緊張感もなーんもないぞ」
ネアが茂みの中から監視している中、屠龍団は皆寝入っていた。
「ちょいと、緊張感を持ってもらわないとね」
ネアは横たわりながらそっと弩の弦を身体全身を使って引いた。そして、気持ちよさげに眠り込んでいるレブルの頭の少し上に狙いをつけて矢を発射した。矢は音を立てて気にもたれているレブルの頭の上に刺さったが彼は全く気付かず幸せそうな寝息を立てていた。
「・・・寝入りを撃つのも気持ちよくないし、殺すにはアホすぎるから勝手に死ぬだろうし・・・」
敵とはいえ、彼らの余りにものなってなさにネアは苛ついてきた。苛つきとちょっとした悪戯心から、ネアは森に隣接した草むらの中をそっと這いまわり、寝込んでいる連中の荷物や頭上、盾に矢を撃ち込んでいった。しかし、この襲撃に気付く者は悲しいかな、誰一人いなかった。
「ーっ、この警告に気付いて引き上げれば痛い目を見なくて済むんだけどね」
ネアはその有様に深いため息をつくと可哀そうなモノを見る目でレブルたちを眺めると、そっとその場から離れていった。そして偽装を身に施した小川に着くと身につけた泥を冷たい水の中で洗い落とした。暫くするとそこにはいつものハチ割れ柄の猫族の少女が下着姿で小川の中にいた。
「心配することはなかったな・・・」
襲撃されることは間違いないが、相手があまりにもお粗末なことに感謝しつつネアはその場にシーツとぼろ布を畳んで石の上に置くと下着に弩と矢筒を身につけた状態で村の入り口まで駆け出した。出入り口からそっと中を見るとレヒテは遊び疲れたのか荷馬車の上で昼寝を楽しんでいるし、ギブンとハチは剣術の稽古をしているし、先輩方や他の団員たちは夕食の準備で忙しく動き回っており、ネアは誰に見られることもなく村の中に入ることができた。ネアは村に入るとまばらな建物の陰を通って倉庫に入ると身に着いた埃をたたいて落とし、カバンの中からタオルを出すとそれで丁寧に顔を拭き、脱いだものを身につけていった。
「これで良し」
倉庫から外に出るとすでに日は傾き始めていた。ネアはどこか落ち着かない様子で警備につく団員たちに配置場所や、松明の位置を指示しているアリエラの姿を見つけると駆け寄った。
「アリエラさん、ご心配かけました。ちょっと寝たら回復しました。ところで、ちょっとお話が・・・」
ひとしきり指示が終えたアリエラの袖をにっこりしながら引っ張って、ネアは人気のない倉庫の方向にアリエラを引っ張っていった。
「ネアちゃん、良かった。心配しましたよ。ケガはりませんか」
アリエラはネアの目線にしゃがむとネアを抱きしめた。
「ケガはしてませんが、ここに襲撃がかかるのは確かのようです。村から続く道の広場で連中が日が暮れるまで休憩しています。その数は親分を含めて13人、得物は剣が主ですね。それと、言いにくいですけど、あいつらアホですよ」
心配するアリエラにネアはとりあえず見てきたものを話した。
「数と武器については分かったけど、アホって・・・」
ネアの言葉にアリエラは戸惑った様子を見せた。
「堂々と襲うことを宣言して、真正面から攻撃するそうです。彼らはこれを奇襲だと考えています。その上計算も弱いみたいで・・・、根拠もなく自分たちを一騎当千だと信じてます。これから襲撃するにもかかわらず、偵察するわけでもなく、警戒することもなくお昼寝ですからね。あまりにもアレだったものですから、警告にそれぞれの荷物や近くに矢を撃ち込んでおきました。これで諦めてくれればいいのですが」
うんざりと語るネアの言葉をアリエラは頷きながら聞いていた。
「アホだったら、そんなモノ気にしないですよ。逆に自分に当たらなかった、相手の射手は下手くそだ、我らはツいているって思い込んでいるでしょうね」
ネアの見てきた箏を聞いたアリエラは可哀そうな人のことを聞いたような同情を浮かべた表情になった。
「それで、どうしますか。方針は大きく三つあると考えています。一つはあいつらを追い返す。もう一つはあいつらを殲滅する。そしてもう一つはあいつら全員をとっ捕まえるです。ここの戦力を考えれば正面からぶつかるだけでも勝てると思いますが、けが人は出るでしょうね」
ネアはアリエラに肉球のついた指を三つ立てて、一つ言うごとに折っていった。
「できれば、こちらの被害を0にしたいですね。殲滅戦を挑めばアホでも必死になるでしょうから、と言って追っ払うとまたやりかしかねませんね。全員捕縛する方針で行きます。幸い、こちらの数は彼らより多いですし壁で囲まれていますから」
アリエラは顎に指をあてて何かを考えているようであった。ネアは彼女の負担を少しでも軽くできるように何かを提案しないといけない、と妙な義務感に捕らわれてしまった。
「おびき寄せて、この村に入れて包囲してしまうのがいいかもしれませんね」
ネアの脳裏には土砂降りの中、雇われた数名の侍が野盗と斬り結ぶシーンがぼんやりと浮かんだ。
「入ったところで門を閉めて逃げられなくして袋のネズミにするんですよ。そのために、村の中であいつらが勝手動けないようにバリケードを作って・・・」
「そうです。その手ですよ。こちらには飛び道具もありますから。安全に捕まえることができます。じゃ、私は準備してきますから、ネアちゃんたちは安全な場所に避難していてくださいね」
アリエラはネアに言いつけるとさっさと騎士団員たちのもとへと駆け出して行った。その後ろ姿を見送ったネアはゆっくりと歩きながら夕食の準備をしている先輩方のもとへと向かった。
「ネア、身体はもう大丈夫なんですか」
ネアの顔を見るなりラウニが声をかけてきた。
「うちらも心配したんだよ」
ラウニとフォニーがネアに駆け寄るとネアの手をしっかりと握った。
「ネアお姐ちゃん、もういいの・・・ですか」
ティマがネアを見上げながら心配そうに声をかけてきた。
「心配させてごめんなさい。もう大丈夫です」
ネアは笑顔で答えると寝ぼけ眼をこすりながらレヒテがやってくるとがばっとネアに抱きついた。
「心配したんだよ。いきなり、気分が悪くなったって聞いたから」
レヒテは身体を離すとネアをしっかり見つめた。
「ちょっと汚れているみたいだけど、元気そうで良かった」
レヒテはネアが完全に落としたと思っていた顔の泥のかけらをそっとつまんで投げ捨てた。
「ネアさん、身体はもういいんですか、ティマちゃんがとても心配していましたよ」
夕食の準備をしていたパルがタオルで手を拭きながらネアのもとにやってきて、ティマに抱き着かれているネアを羨ましそうに見つめた。
「お嬢様ったら、元気のないティマちゃんが心配でおやつも残されたぐらいなんですよ」
パルの背後からメムがニコニコしながら顔を出して、いらないことを口にした。その報いはここ数日で何度目になるか分からないマズル掴みとして彼女に襲い掛かった。もし、ネアがその手の趣味があれば、某ロボットアニメの第一話で敵方のロボットがパイプのついた頭部の部品を主人公が乗ったロボットに引きちぎられる場面を想像したかもしれない、が、悲しいかなネアにはその手の趣味、と言うかその当時趣味じたいが無かったのであった。
「皆聞いて、今夜大変なことが起きるから」
夕食がほぼ出来上がったころ、バトが手をたたいてネアたちを呼び寄せた。
「バト、何が起こるの」
レヒテが不思議そうに首を傾げた。
「宴会で飲み放題ってことはなさそうでやんすね」
バトの表情を読み取ったハチが真面目な表情を浮かべた。
「野盗が今夜、この村を襲う予定です。その数はざっと15人ぐらい。騎士団と村の人が一緒に護ることになっています。アリエラさんが指揮を執るので、皆は邪魔にならない様にしてください。私とバトも戦う予定です。ラウニちゃん、メムちゃん、二人は他の子と一緒に何があっても自分の主人を護りなさい。お嬢、若、パル様の身が自分の命より重いことを良く思い出して行動してください。勿論、貴女たちの命も大切です。悪戯に危険なことはしないでください。これは、お願いではなく、年長としての命令です」
ルロが真剣な表情でネアたちに命令を下した。その様子はいつものバトとの漫才をしているルロではなく、戦いに赴く騎士の姿があった。
「野盗をこの村に閉じ込めるから、バリケードを作るのを手伝ってね。あいつらが来たら、皆村長の家に避難すること。特にお嬢は静かにしていてください。野党からすればお嬢も若もパル様も良い獲物なんですからね。勝手に動くとルロが言ったようにラウニちゃんたちが命を賭して護らなくちゃならなくなるからね。でも、その前にきっちりと腹ごしらえだよ。お腹が減ったら力がでないからね」
ルロの横から軽い口調でネアたちの行動を指示してきたバトにもいつものシモエルフの妙な陽気さは見えず、ルロと同じ騎士の目つきになっていた。
【なんだかんだと言っても、彼女らは強いし、切り替えができるし、心配はいらないかな】
「皆、戦う人のために、食事の準備をしますよ。輜重隊長も剣を執られるそうです。私たちだけできちんと配食して、後片付けまでします。これが、私たちの戦いです。お嬢、何も剣を振り回すだけが戦うことじゃないんですから」
パルはバトの言葉を受けて侍女たちに指示を下し、それと同時にレヒテに釘をさした。
「パル様たちは、このハチが命をはってお守りいたしやすから、大船に乗った気持ちで、どーんと構えていてください」
パルの前で自信満々にどんと胸をたたいて見えを切ったハチにパルはクスクスと笑い声をあげた。
「パル様、ちょいと傷つきやしたよ。・・・若、この子供衆の中で唯一の男なんですぜ、皆に男を見せてやってくださいよ」
ハチは笑うパルにちょっと拗ねたような態度を見せながら、緊張感を顔に滲ませているギブンの背中をポンポンと軽くたたいた。
「ハッちゃんの場合は大船というより泥船ってことですか、お嬢様」
笑っているパルにメムが何時ものように聞いて、そしていつものようにマズルを鷲掴みされていた。
【マーケットのこともあるから、ハッちゃんも只者じゃないと思うんだけどな】
ネアは以前、バルに失礼な箏を言った傭兵崩れを物陰に連れ込んだ後、血の臭いを付けて戻ってきたハチのことを思い出していた。
「私たちは、私たちのできることを精いっぱいする。郷主の娘として命じます。危険なことはしないように、そして、村を護るためにできることは何でもしなさい。もし、戦わなくちゃならなくなったら、思いっきりやりなさい。あいつらに高い入村料を払わしてやりましょう」
さんざんやり玉に挙げられたレヒテが毅然とした態度でネアたちに命令を下した。その迫力にネアたちは思わずひざまずきそうになった。あのメムでさえ神妙な面持ちでいたのであった。
「まずは、食事から。思いっきり食べて、思いっきり働きましょう」
レヒテの言葉にその場の全員がおーっと自然に声を上げていた。
「怖いけど、大丈夫だよね。がんばったら大丈夫だよね。あの時みたいに・・・」
ティマは何かを思い出したかのかネアにしがみついてきた。
「大丈夫だよ。これは、アイツをやっつける練習みたいなもんだよ。ティマも二度とあんなことになりたくないでしょ。この村には赤ちゃんやまだお腹の中にいる子もいるから、頑張ろうね」
おびえるティマの頭をゆっくり撫でながら優しく語りかけた。
「あんな悲しいことは、もう嫌、誰もあんなことにしたくない」
ティマは涙を手の甲で拭きながら、何かを心に決めたようにしっかりとネアを見つめて、力強く口にした。
「誰も悲しい思いはしません。辛いことにもなりません。絶対にです」
ネアは自分に言い聞かせるようにティマに語った。
ネアが昔のことを思い出して動いています。この世界では魔法より偽装だとか潜入の技術の方が役に立つようです。夢のない異世界ですが、生暖かく見守っていただけると幸いです。
今回も、駄文にお付き合いいただきありがとうございました。感謝を申し上げます。