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鎧を脱いで  作者: C・ハオリム
第10章 出会い
132/342

123 射撃の才能?

PCを換えてみたところ、設定やらなんだかんだが全部飛んでしまってエラク苦労しました。

忘れたPWの再設定とか地味に面倒くさい作業ですね。

 バトが発する下ネタを主としてティマ、時折、ラウニやフォニーに解説したり、はぐらかしたりしながらネアは昼食の準備に追われていた。食材の下ごしらえは自称、玉の輿を狙っている女であるルロは勿論のこと、意外なことにバトに調理の心得があったことがネアにとっては驚きであった。

 「男をモノにするには、胃袋と玉袋を掴むのが一番」

 と、シモエルフの本領を遺憾なく発揮しながらの包丁さばきは流石としか言いようがなかった。

 レヒテ、ギブン、パルはお供も付けずに団長の横で砦の補修に励む騎士団員たちを見つめていた。そして、ルッブは石垣用の石を苦行に励む僧侶のような表情で黙々と運んでいた。

 「ルッブ、大変そうだね」

 そんなルッブを見つけてレヒテは思わず口にしていた。

 「団長の息子と言えど一介の団員です。特別扱いはしません。パル、今回は見学だけだが、その内お前にも訓練をさせるつもりだからな」

 団長の迷いのない言葉にパルは小さく「はい」と答えただけであった。もし、隣にメムがいたら、「お嬢様、声が小さいですよ」等の言葉を口にしていただろう。そして、当然のことながら、その訓練に巻き込まれることになるのは間違いなかっただろう。

 「大変な仕事だね、姉さん」

 高地で涼しい気候の中でありながらも汗だくになったり、口から舌を出して荒い息をしながら作業する団員を見つめてギブンはレヒテに声をかけた。 

 「私もやってみたいなー」

 レヒテはじっとしているよりきつくても身体を動かしている方が性に合っているため、その発言は不思議なことではなかった。

 「お嬢には身体を動かすより大切な指揮を執ることを学んで頂きますよ。これは若も同じです」

 「でも、一人でも作業をする人が多い方が早く終わるんじゃないかな」

 団長の言葉にレヒテは納得しかねるというように不思議そうな顔を見せた。

 「指揮を執る者がいないと無駄な作業が増えたり、危険があることに気づかないこともあります。あ、そこ、上の石が動いているぞ、早く逃げろっ」

 団長はレヒテに説明している時に石垣の作業をしている団員がいる直上の石がぐらついているのを見つけると大きな声をあげた。団員たちはその声を聞くと、さっとその場から退避し、ぐらついている石を見上げた。その視線を感じてか、妙な義務感があったのかその石は期待通りに作業していた者たちがいた所にきれいに落下した。

 「常に、団員の安全を確保するのも重要な仕事ですよ。お嬢」

 今見た光景と団長の言葉にレヒテは頷くだけであった。

 「私は・・・」

 レヒテが何かを言おうとしたが、そのまま黙ってしまった。

 「郷主の子だったら、逃げられないことだよね」

 黙りこくったレヒテにギブンはポツリと言葉をかけた。

 「そうだね・・・」

 レヒテは黙ったまま、その光景を焼き付けるように団員たちの作業を見守っていた。しかし、それは昼食までの間であったが。


 砦の中に設えられた竈をハチが輜重隊長の指示に沿って石を積みなおした後、巨大な鍋がかけられ、バトたちが下ごしらえした具材が無造作に入れられると、輜重隊長特性とされる謎の調味料をふりかけ、とどめに乾燥させた肉があえ物程度に入れられるとただの食材の集合体だったものが何となく料理らしきモノに変じてきた。

 「ラウニお姐ちゃん、いい匂いするね」

 ぐつぐつと湯気を上げる鍋をキラキラとした目で見つめながらティマがラウニに声をかけた。

 「おいしいと思いますよ」

 「おいしいに決まっているよ、だってティマが切ったニンジンが入っているだからね」

 フォニーはそっとティマを背後から抱きしめた。

 「バト、今更だけど、変なモノ入れてないよね」

 ティマたちのやり取りを見ながらルロが厳しい目でバトを睨んだ。

 「変なモノって何よ」

 「気持ち悪い液とか入れてませんよね」

 ルロは尋問官のようにバトに詰め寄った。

 「それは、違うよ。液は気持ちがいい時に出るものだし、いくらシモエルフでも弁えているよ。入れたのは愛情と真心だけだよ」

 「それが一番気持ち悪いわ」

 ルロはウゲッと戻すふりをした。それを見てバトは腕を組んでルロを睨みつけた。

 「あわよくばの邪な思いよりマシよ。ここの人たちの中から、かっこよくて、将来性がある人を見つけようなんて、あ、それより、ここでいい奥さんになりますよって、団長にアピールしようなんて思いより、マシよ」

 バトはルロの動きを見透かしたとばかりにニヤニヤ笑いを浮かべていた。

 「貴女、まるで私がここに婿探しに来ているみたいじゃないの。私はお嬢と若を第一に考えているんです。そんな邪な思いは・・・」

 「全くない?」

 「ちょっとは・・・、って、何を言わせるのよっ」

 バトとルロがギャーギャーやっている背後から輜重隊長が呆れたような表情で見つめていた。

 「お嬢さん方、演しもの稽古は配食が終わってからにしてくれるか。さ、団員さんたちがお腹を空かせて並びだしたぞ」

 「「これは、漫才のネタじゃありません」」

 二人は声を合わせて否定するとエプロンをつけて大鍋のもとに歩いて行った。

 そんな二人のやり取りをラウニとフォニーはいつものことと受け流していたが、まだ慣れてないティマは不安そうに先輩方を見つめた。

 「ケンカ?」

 「いつものことです」

 「あれがあの人たちの普通だからね。気にしちゃだめだよ」

 ティマはラウニとフォニーにそう言われるとどこか腑に落ちない表情で先輩方の後を追った。

 「煮立ったから、後は保温のための火力にして・・・、この薪を入れて・・・」

 その頃、ネアは先輩方たちのやり取りを全く気にすることなく火の調整に余念がなかった。

 「その年齢で大したもんだな」

 調理に当たっている真人の団員はネアのこだわりにひたすら感心していた。


 昼食は団員たちがそれぞれ小グループごとに車座になって寸胴を小さくしたような飯盒に入れられたスープとも出汁の多い煮物とも言えないものを腹に詰め込んでいた。

 「野外でエルフの娘に給仕してもらえるなんてな。長いこと騎士団やっているが初めてだな」

 年嵩の真人団員が感慨深げに呟いた。外征軍的な性格を持つ黒狼騎士団で、体力的に真人より劣ると言われるエルフ族が騎士団に占める割合はそんなに高くない。元々エルフ族の母数が小さいことも考慮しても多いとは言えなかった。ましてや、そんな中でエルフ族の女性が黒狼騎士団で常属的に勤めていることはほとんどなく、ましてや野営訓練に進んで参加するような者はいなかった。

 「でも、あの娘、噂のシモエルフらしいですよ。話している内容聞いても結構きわどいものでしたけど」

 まだ若い犬族の青年がせめて来るならあの娘以外が良かったと言外に含ませながら注意を促すかのように言った。

 「ふふん、まだまだ青いな。俺の見立てだと、あの娘、案外、未通女かも知れんぞ」

 年嵩の団員の言葉にその場の若い団員が驚いたような表情を浮かべた。

 「あの娘が口にする言葉は大概きわどいが、行動は至って普通じゃないか。お前らの中で夜這いをかけられたって奴がいるか?」

 「そう言えば、昨夜は何も騒ぎがなかったし、そんなことがあれば誰かがもう口にしているだろうし・・・」

 若い団員の言葉に年嵩の団員はにこにこしながら頷いた。

 「ただな、あれでお淑やかにしていれば、男なんぞ何もせんでも言い寄ってくるぞ。残念で勿体ないのか、あの娘なりの処世術なのかは分らんがな」

 年嵩の団員は給仕を終え、自分の飯盒にスープとも煮物とも言えぬものを詰め込んでいるバトを目を細めて眺めていた。


 「それぞれ弓の準備は良いか、的は向かって右から長弓、短弓、弩だ。それぞれ持っている矢の四分の一以上は使用しないように、良いか」

 鹿族の団員が指さした方向には視界を確保するために刈り取られた草が木の杭に荒縄で縛り付けられ、大人の男ぐらいの大きさになったものが6つほど立てられていた。団長が言った通り、午後からは射撃の訓練であった。

 「大人の歩幅で150歩弱程度の距離か・・・」

 ネアは手をかざして緑色した的を見つめていた。そして、先ほどの鹿族の団員が言った言葉にちょっとひっかかったことをアリエラに尋ねることにした。

 「弓って騎士団から配給されたりしないんですか」

 突然のネアの問いかけにアリエラは不思議そうな表情を浮かべた。

 「弓ってそれぞれの身体にあったものを使うのが一番でしょ。矢もその弓にあったものが一番でしょ。騎士団からも少しは貸すのはあるけどね」

 「そういうものなんですか」

 ネアはアリエラの答えに信じられないという表情を浮かべながら無理やり納得することにした。弓を持参した団員はそれぞれがそれぞれの撃ち方で的矢を放っていた。アリエラが言うように自分の身体にあっていものを使っているためか放たれた矢の8割は的に吸い込まれていた。

 「お前たちもやってみるか」

 鹿族の団員は貸出用の弩を掲げてネアたちに見せた。

 「いいんですか」

 この手のことには積極性をあまり発揮しないネアが珍しく食いついてきたことに、ラウニとフォニーは驚きを感じていた。

 「明日、雨が降らなきゃいいのに」

 「注意しなくてはいけませんね」

 ネアは先輩方の懸念を全く無視して弩と数本の矢を受け取ると狭間に向かって歩き出した。そこには、弩を専らとする射手が懸命に的を狙って射撃をしていた。ネアは射撃位置につくと弩の先端に取り付けられたあぶみに足をかけて全身の力を込めて弦を引いてコッキングした。そして矢をつがえるとその場に座り込んで弩を狭間の下部に委託する姿勢をとった。そして、じっくりと簡単な照星、照門で照準をつけた。

 「この距離だと指1本上だな・・・、嬢ちゃんのだと2本だな」

 すでに射撃していた馬族の団員がネアに修正値をざっと教えてくれた。

 「了解・・・」

 ネアは息を整えてゆっくりと引き金を引いた。弦が空を切る鋭い音とともに矢は弧を描いて的に向かって飛んで行ったが矢は的の右上を通過していった。ネアは矢の軌跡を頭に入れると座ったままの姿勢でまるで長靴を履くように弩の弦をコッキングし同じ姿勢で的に狙いをつけた。

 「指は1.5本上、爪一つ左・・・」

 ぶつぶつ言いながらじっくりと狙いをつけ引き金を引く、今度は矢は的の中心のやや下に突き刺さった。

 「指、1.6本上、左右は同じで・・・」

 馬族の団員はぶつぶつ言いながら妙な姿勢で射撃するネアを興味深そうに眺めていた。そして第3射目で矢はきれいに的の中心に突き刺さった。その後はネアの矢はその当たった位置を中心に固まっていた。

 「嬢ちゃん、妙な撃ち方だな、それで当てるとはね」

 馬族の団員は感嘆の声を上げた。

 「何故そんな撃ち方なんだ」

 指揮を執っていた鹿族の団員がネアに尋ねてきた。

 「じっくりと狙うときはしっかりしたものに身体と武器を預けて、動かなくするんです。それに、低い姿勢の方が相手からは見えにくいでしょ。その前に、私の手では、これをしっかりと握り切れませんから」

 ネアはその場から立ち上がり鹿族の団員を見上げながら言うとそっと弩を差し出した。

 「弓矢だとできない撃ち方だな。俺も真似してみるかな」

 馬族の団員はネアの言葉を聞いて同じようにその場に座り込んで狭間に弩を預けた。

 「なるほど、これだと狙いがぶれないね。・・・お、いい感じに行くね」

 馬族の団員はぶつぶつ言いながらネアと同じように低い姿勢のまま弩をコッキングして矢をつがえると射撃をはじめた。

 「私にも撃たせてください」

 「ウチの腕を見せてあげるよ」

 「あたしも撃つ」

 ネアの射撃を見たラウニたちが一斉にネアのもとに集まり、一時、弩の取り合いになったが、ここは年長者からということでラウニから射撃をすることになった。

 「・・・」

 オーソドックスな立射の姿勢で挑んだラウニは放った矢、全てが的の周りを掠めて飛んで行っただけであった。

 「あれ、おかしいなー」

 ネアと同じような姿勢で挑んだフォニーは何とか1本当てることができたが、ほとんどの矢が手前の地面に当たっていた。

 「ーっ」

 ティマに至っては弩を持てても引き金まで指が届かず、弦をコッキングすることもできなかったので射撃することができずむすっと膨れてしまっていた。

 「大きくなったら撃てるからね」

 ネアはふくれっ面のティマにそう言うのが精いっぱいだった。


 「アリエラ、ネアに射撃について何か教えたか」

 鹿族の団員を従えた団長が夕食後の束の間休憩時間にアリエラを団長のテントに呼び出して真顔で尋ねてきた。

 「戦闘に関することは一切教えていませんが」

 「アリエラ、お前も見ただろ、あのネアという子の射撃を」

 鹿族の団員は信じられないものを見た時のように冷静さに少し欠けているように思われた。

 「弩は弓と同じように立った姿勢で射撃するという頭でいたが、あの子は座り込んで射撃して、しかも初めてとは思われない、いい結果をだした。しかも、弩のサイズが身体に合っていないのにも関わらずだ」

 団長はネアの射撃を思い返しながら、あの年齢の子供が普通にあのようなことができるのかと首をかしげた。

 「アリエラが教えてないのであれば、あれはあの子が独自に身につけているモノなんだろうな。疲れているところ悪かった、ゆっくりと休んでくれ」

 団長はそう言うと、何のことなのか把握しきれていないアリエラにテントに戻るように命じた。

 「あの射撃仕方が有効か、検証してくれないか。良ければ、我々はそれを採用する。いいかな」

 難しい表情で何かを考えているらしい鹿族の団員に団長は命じた。そして戻るように促し、彼がテントから出るのを確認すると大きなため息をついた。

 「スージャの時と言い、あの子は一体何者なんだ・・・」

 団長そういうと眉間に手をやった。


 「ネアって射撃の才能があったんだね」

 テントの中の薄明りの中、フォニーが昼間のネアの射撃について感嘆の声を上げていた。

 「まぐれですよ」

 ネアは否定するように手をひらひらさせて答えると自分の毛布の中に潜り込んだ。

 「あれは、まぐれじゃありませんよ」

 ラウニがネアの毛布を引っぺがした。

 「私も見てたけど、ネアちゃんてひょっとすると猟師さんの娘だったんじゃないかな。小さい時から弩とか使ってて、それを忘れているだけとか」

 メムが勝手な推理を展開しだした。大概、彼女の推理は明後日の方向を指し示すのであるが、今回も例外ではなかった。

 「あたし、撃てなかったよ。手が小っちゃいから」

 ティマが寂しそうに自分の手を見てこぼした。

 「ティマの手はこれから大きくなるし、それに私たちよりずっと器用なてになりますよ。肉球持ちは細かい作業が難しいからね」

 ネアはティマの両手をそっと包むように握ると優しく語りかけた。

 「ネアお姐ちゃんの手、柔らかくて気持ちいいね」

 ティマがにっこりしながらネアを見つめた。

 「器用さはどうか知らないけど、癒しの力は肉球にかなうものはないんだから」

 フォニーが自慢そうに己の肉球をティマに見せるとその両頬にそっと当てた。

 「フォニーお姐ちゃんの手も柔らかくて暖かいよ」

 ラウニは、そんなネアたちのやり取りを見てから、じっと己の掌を見つめた。

 「大きくて怖そうな掌・・・、きれいな真人や亜人の人みたいな掌がほしかったなー」

 寂しげにラウニはぽつりと呟いた。それを聞いたティマはいきなりラウニに飛びついた。

 「ラウニお姐ちゃんは大きくて、暖かくて、優しくて、あたし大好きだよ」

 ティマの声にラウニは無言のままティマを優しく抱きしめた。

 「・・・お母ちゃん・・・」

 ラウニに抱きしめられながら小さな声でティマの独り言を聞くとラウニはちょっと苦笑した。

 「私は母になるにはまだ若すぎると思うけど・・・」

 「ラウニはウチらのお母ちゃんみたいな存在だよ」

 フォニーもラウニに抱きついた。そしてラウニに頬ずりをしだした。

 「多分、素敵なお母さんになると思いますよ」

 ネアはそう言うと流れ的に抱きつかなくてはならないと妙な義務感をもってラウニに抱きついた。

 「わー、楽しそう、私もまぜてよー」

 そんな彼女たちを見てメムは何も考えずに抱きついてきた。

 「もー、暑苦しいよ」

 熊、栗鼠、狐、猫、犬の毛玉の押しくらまんじゅうは、ティマの一言でさっと分離した。

 「夏にするにはちょっと考えモノですね」

 「暑い・・・」

 「・・・」

 「でも、楽しかったね」

 毛皮の侍女たちはテントの入り口を大きく開けて、まさしく暑さでだれている犬猫のようにだらしなく横たわった。しばらくすると身体が冷えたのかそっとテントの入り口が閉じられ、その内、静かな寝息が聞こえてきた。

弩やクロスボウの最大の利点は低い射撃姿勢から発射できることじゃないかと、勝手に想像しています。

昔のドイツの突撃砲、一昔前のスウェーデンのS戦車と言い、低い姿勢にはそれなりの利点があると思っています。

今回も駄文におつき頂き感謝しております。

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