表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ショボくたっていいじゃない!  作者: はっか飴
8/17

《伝播》

ど、どうなっている・・・?


襲われない?

僕、食べられてない?


「ハハ、ハハハハ・・・」


・・・良かった。ホントに良かった。

死ぬかと思った。


自分で死ぬのとは全然違った。

何者かに殺される恐怖。心臓が摑まれるような感覚。ゆっくりと進む時間。自分の呼吸の音。

そして、絶望。



今になって全部が訪れてくる。

苦しい。体が震える。意識が遠くなる。

もう・・・無理・・・。



♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢


「おや?さっきぶりじゃないか」


神様は笑いかけてきた。


「ぼ、僕ホントに死ぬかもって、もう終わるんだって思って・・・」


震えが止まらない。喉が渇く。呼吸が早くなる。

落ち着け、落ち着け、落ち着け

もう大丈夫だ・・・。大丈夫、大丈夫・・・。


しばらくしてようやく落ち着けた


「神様、神様は見てたんだろ?さっき、何があったんだ?」

「あぁ、さっきの熊はね、君に恐怖を《伝播》されて気絶したのよ。」


《伝播》?僕がもらった能力の事か?

つまり、

「僕の能力で熊が動かなくなったってことか?」

「そういうこと。《伝播》は物を伝える力を大きくする能力。君の恐怖が悲鳴を通してあの熊に伝わった。それも何倍にも強力にね」


神様は再び笑いかけて、

「君の勝利だよ。君の人生はやっと始まりを迎えるんだ。ここから本当の第二の人生の始まるんだ」


神様は今度は威厳のある顔を作って言った。

「行きたまえ!」


僕は深く頷いた。


♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢


そして、僕は今日二回目の目覚めを迎えた。

次回、主人公の冒険が始まる?


意見・感想・指摘などなど

お待ちしています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ