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Ⅳ小節目 トランペットパートは2重人格だ‼
氷空が部活のことが色々分かり始めたころ、遊子華にと一緒にトランペット2年「花崎梅」の音を聞きに行くことになった。花崎はプロも一目置く程のトランペット奏者であった「うめーー トランペット吹いてーー」と遊子華が頼むと「うまくないけどいいの?」と控えめな反応をしたが、トランペットを持った瞬間その控えめな性格は消えた。
「しゃーねーなぁ やってやんよ}」と言うと、花崎はトランペットを吹き始めた。
それは、荒々しく、何より激しい曲だった。
唖然とする氷空に「梅はトランペットを持つと曲に感情移入するか、荒々しくなるけどプロも認める一流のトランペット奏者なんだよ」と遊子華が言った。
梅の演奏で1時間くらい耳鳴りが止まなくなった氷空であった。