Ⅰ小節 始めるパートは打楽器だ‼
これは ある中学校の吹奏楽部の話である。
「部活見学か、何処行こうかな」 そう言ったのは「多河氷空」 この春この学校に入学することとなった。
彼がこの物語の主人公で吹奏楽部に入るのは言うまでもない。
‐吹奏楽部‐
「さてと、そろそろ部活始めるよー ほら早く早く」彼女がこの部の部長にして、トロンボーンパートの「小波くるみ」である。「あれ?見学の子?見学は明日からなんだけど…まぁ良いかその代り絶対に入部してね。 今この部、人少ないから」 そう言われて入部した。
先に言っておく 氷空は単純な男であると
この部は部員が21名の部で、3年16名、2年5名という極端な部でパートは、 トロンボーン3人 サックス3人 ホルン2人 チューバ2人 トランペット4人 フルート2人 クラリネット3人 打楽器2人 で構成された、小さな部である。 だから3年は部員集めに必死になっていたのだ。
‐仮入部期間終了‐
「入部したのは俺を入れて13名か…」氷空も呼びかけて人を集めたが、そこまで多くはならなかった。 パート決めで氷空は打楽器になった。 しかし、この部に普通の感覚を持った人がいないのを1年は、まだ知らない。