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私の日常

作者: kalas

よくある日常的な話です。

ファンタジーっぽいですがファンタジーではありません(笑)

わたしは、生まれてから幸せをかんじたことがない。



母は、私が生まれてすぐに殺された。

父も同じように、毒によって死んだ。

兄弟も、私をおいていくかのように次々と殺されてしまった。


兄は鈍器で潰され、弟は父と同じように毒をかけられ殺された。





私だけが生き残った。


でも、いつ殺されるかわからない。そんな不安と恐怖に煽られながら、私は今日も生きていく。




一体、私たちが何をしたのだろう?


私たちはただ、食事をしていただけなのに。





「気持ち悪い」

「めっちゃ不愉快」

「なんでこんなのが生きてるんだ?」

「気持ち悪いよー。早く殺して!」


そんな心ない非難ばかりあびる。



なんでなの?



私たちだってみんなから好かれたいのに、みんなが勝手に私たちを嫌っていくんだもん。これ以上どうにもならないよ。 諦めるしかないよ…



私たちは、何も悪いことなんてしていないのに…







私は今日もまた殺される恐怖に怯えながら毎日生きている。

助けてほしいと思う気持ちと、自分が何をしたというのか、というやり場のない怒りがないまぜになった複雑な思いを抱きながら…





ああ、余計なことを考えていたら、みんなにみつかってしまった。

私を見つけたその人の手には、大きなとても大きな鈍器のようなものがあった。



逃げなければ、殺される。




そんな強い本能的思考に促されるまま、私は全力で逃げる。





「…私たちを、殺さないで…」



そんな、口にするだけむなしくなる思いを乗せて私は天に飛び立った。


いかがてしたか?

ゴキブリの一生とは、こういうものではないでしょうか?

改めて書くと結構人間は残酷なんだなぁと思いますね(笑)

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