60話おまけ 聖バルク列聖伝
1話完結型なので気楽に読んでください!
◾️ディアブロ(バームベルク侯爵)
屋敷に来た侵入者(美女限定)を罠やモンスターを使って捕獲を楽しむ。悪魔伯爵と恐れられているが前世はオタク趣味のサラリーマン。表向きは隣で善良な領主をしている。
●エルザ
アシスタント兼ツッコミ。ディアブロの命を狙う刺客だったが、捕縛され悪趣味な遊びに付き合わされている可哀想な女性。金髪巨乳でお姉様系美女。
聖バルク衆道院……じゃなかった修道院を後にした僕たちは、峠を下っていた。
※衆道とは日本古来の男色のことです。ちなみに修道士は自分の筋肉にしか興味がないので、修道院関係者で衆道に興味があるのは女商人だけです。
「あの修道院は料理も不味いし、暑苦しいし、なにより異端だから滞在したくなかったんですよ……」
大司教がまだ不満を言っている。
「まあまあまあ。いいじゃないか。たまにはああいう奇妙なところに泊まるのも。聖バルクだっけ?聖人への信仰心はアツい連中じゃないか」
「あんな異端。私は聖人なんて認めません!」
「でも、教会が列聖しているんだろう?ということは奇跡を起こしているんだろうし」
列聖とは教会が聖人認定することである。複数の奇跡を起こしたと教皇庁が認定することが条件だったはずだが。
「奇跡なんてものじゃないですよ。聖バルクの列聖にいたる経緯を少し話しましょう」
ーーーー
バルクが生きていた時代。当時は古代帝国の時代。古代帝国も神の教えには保護も弾圧もしていないような時代。バルクは神父として町の小さな教会で宣教活動をしてたそうです。
そこへモンスターの大群が町を襲いました。あいにく、町の総督が交代する時期で兵士が少ない時だったのです。バルクはその肉体でモンスターを追い払いました。これが1つ目の奇跡とされる出来事です。
「それだけでも立派な奇跡のような気がするがね」
「奇跡とは物理的に起こす物ではありません。神の気配を感じさせる神秘さが必要なのです」
大司教は腐っても高位聖職者だ。なんだか神学の講義を聞いているみたいだ。
バルクは町の英雄になりました。面白くないのは総督として着任した人物。新総督はバルクを危険人物として信者達を逮捕し、バルクが町から出ていくことを求めました。
信者達が逮捕されていると聞いたバルクと残った信者は総督府に乗り込みます。
兵士たちを薙ぎ倒し、バルクは総督府の中を進みます。
「バルク様ー」
ドアの中から聞こえる声にバルクが反応します。
「ここか!この扉の中だな。フンフン。なんだ?開かないぞ!」
「あのー。バルク神父。引くのでは?って聞いてないな」
「とりゃ〜!」
バキ!扉は勢いよく破れ、部屋の中に扉そのものが飛んでいった。その扉が中にいた信者達に直撃する。信者達はドアにぶつかった衝撃で気絶してしまった。
「やや!信者達が気絶している!貴様らだな!うちの信者にひどいことを!」
「いや、これはあんたがドアを蹴破ったからだろうが」
総督たちは動揺しているが、バルクは聞く耳を持たない。
「うるさい!問答無用!」
バルクはその場にいた総督も含めて兵士たちをボッコボコにタコ殴りにした。
「我らは……我らは信仰の自由を認めてほしいのだ!」
「ひゃひゃい……」
こうして、総督府の支配から独立した存在として山の中に修道院を設立することを許可されました。信仰の自由を認めさせたというのが奇跡の二つ目とされる出来事です。
「……まあ色々とツッコミどころはあるけど、それでよく教皇庁が列聖したな」
「はい。問題はバルク亡き後でした」
バルクの死後。修道院の連中はバルクの列聖運動を始めました。
最初はおとなしい陳情活動だったんですが、教皇庁の大聖堂前でボディビル大会を開催する始末。
「キレてる!」
「バリバリ!」
「でかいよ!」
「仕上がっているよ!」
静謐を求める聖堂の前でこんなことを連日連夜やられたのではたまった物ではありません。教皇庁も兵士を出動させ排除しようとしますが、返り討ちに遭ってしまう始末。結局、根負けした教皇が列聖しました。
「なんというか……大変だな」
「はい。正統派の聖職者は聖バルク修道会を認めていません。私もあんな連中……」
「大司教が正統派かどうかは疑問だけどね」
こんなくだらない物を読んでくださってありがとうございます。
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