番外編 殺さずの呪い?
1話完結型なので気楽に読んでください!
◾️ディアブロ(バームベルク侯爵)
屋敷に来た侵入者(美女限定)を罠やモンスターを使って捕獲を楽しむ。悪魔伯爵と恐れられているが前世はオタク趣味のサラリーマン。表向きは隣で善良な領主をしている。
●エルザ
アシスタント兼ツッコミ。ディアブロの命を狙う刺客だったが、捕縛され悪趣味な遊びに付き合わされている可哀想な女性。金髪巨乳でお姉様系美女。
「ところで、ご主人様。久々にレベルチェックしてみませんか?」
「まあ、たまにはいいか」
手元のシステムウィンドウが開く。
―――
《新規罠:追いかけてくる岩石》
自走してターゲットを追尾する。
※危険距離に入ると自動停止します(仕様により固定)。
僕とエルザは同時にため息をついた。
「やっぱり安全仕様ですね……」
「……うん。まあ、悪いことじゃないけどさ、何か毎回思うんだけど、一応ダンジョンなんだけどね」
さらにスクロールすると、もう一つ表示が。
《アイテム:おでかけバッグ》
展開範囲を一時的に“ディアブロ邸ダンジョン化”。
罠・モンスター・設備を小規模展開できます。
「……これ、ご都合主義じゃない?完全に旅フラグだよね」
「多分、ご主人様が旅に出る展開が……何かの都合で決まっているのだと思います」
「ダンジョンディフェンスのはずなのに?」
「今後の展開は、神のみぞ知る……」
そう言った瞬間。
天井から、さっきの光文字がまた浮かび上がった。
《旅イベント:近日実装予定》
「ほら、ご主人様。神が言ってますよ」
「いや……神、思ったよりメタいな!?」
エルザが思わずくすりと笑う。
僕はただ天井を見上げ、ため息をついた。
ーーーーー
「そういえばこの屋敷って、どれも殺傷力の無い罠ばかりですよね。ダンジョンのはずですが……何か呪いでも?」
「まあ確かにタライとか物理攻撃ができないゴーストとか。精神的に攻撃してくるけど命の危険はないね」
エルザがさりげなく床の安全プレートを踏んでみる。
カチッ。
次の瞬間――頭上から巨大な岩が落ちてきた。
「……っと」
エルザが一歩横に避けると、岩は彼女の足元 三センチ でピタッと停止した。
「ほら、先ほどアンロックされた巨大岩石もご覧の通り安全装置付きです。殺す気が無いですね」
「本当だ……止まるの早っ!」
僕は岩をつつく。全然動かない。今にも転がりそうな丸い岩なのに安全装置が強すぎる。
「実はさ、この世界に来たとき神っぽい人に言われたんだよ。『殺生しなくて済む祝福を授けよう』って」
「……相手への攻撃手段を縛ると言うことですよね。呪いの間違いでは?」
エルザが素直に突っ込んでくる。
「いや、僕も最初はそう思った。向こうは殺しに来て、こっちは殺されそうなのに殺せない“祝福”とか言われても……って」
「けれど、ご主人様には確かに“負けない加護”が働いています」
エルザが少しだけ真面目な声になる。
「刺客第一号だった私が、本気で命を狙っても……ご主人様には、一手先を読まれてしまいました」
「神様のサービス……なのかなぁ」
自分ではまったく実感がないのだが
エルザがふと視線を天井に向けた。
「ご主人様。見えませんか? 天井付近に……あれ」
「ん?」
ぼんやりとした光の文字が浮かんでいた。
『祝福:殺さずの庇護 Lv♾️』
――殺さずの呪いなのか、祝福なのか。
どちらにしろ、僕のダンジョンディフェンスは、今日も命の危険とは無縁らしい。
こんなくだらない物を読んでくださってありがとうございます。
是非是非感想など聞かせてください♪
いろんな人に読んで欲しいので⭐️評価などいただけると嬉しいです!




