番外編 ディアブロ秘宝館 その9 養殖詐欺のパンフレット/魔眼使い悪魔のフィギュア
◾️ディアブロ(バームベルク侯爵)
屋敷に来た侵入者(美女限定)を罠やモンスターを使って捕獲を楽しむ。悪魔伯爵と恐れられているが前世はオタク趣味のサラリーマン。表向きは隣で善良な領主をしている。
●エルザ
アシスタント兼ツッコミ。ディアブロの命を狙う刺客だったが、捕縛され悪趣味な遊びに付き合わされている可哀想な女性。金髪巨乳でお姉様系美女。
ディアブロ邸別館
今までの刺客にゆかりのある品物を展示するディアブロ秘宝館。
第16話 詐欺ドワーフvsクレームモンスターおばさん
「これ、わざわざ展示する様なものですか?」
エルザが疑問を投げかけてきた。
そこにはエビの養殖投資のパンフレット。しかも、架空の投資話なので詐欺だ。
パンフレットには広大なエビ養殖の生簀のイラストが描かれている。イラストだからインチキし放題だ。
「まあ、それを言うと、この秘宝館にあるものはほとんど、ガラクタだから」
「でも、これですよね?」
「まあまあ。詐欺を働いていたドワーフをやり込めるきっかけになったんだから」
「しかし……よほどトラウマになったんじゃないかと思いますよ」
「あー。ハードクレーマーモンスターね。詐欺の内容をネチネチと責められ続けて、ドワーフも泣き出したけど、モンスターはそれでもやめなかったもんなぁ」
「先日、街にあるドワーフが開店したブティックで見かけました。彼女が接客していたのですが、クレームモンスターに似た客の接客をしている時、怯えながら接客してましたよ」
「ちょっとやりすぎたかな?」
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第17話 悪魔検事の魔眼尋問
「続いてはこれだ」
僕が指差した先には女悪魔のフィギュア。ちなみに手足は可動式になっていて、背中のスイッチを押すと片眼がひかる。
「魔眼を操る女悪魔ですね。あの目を見ると心を操られるとか」
「そう。悪魔検事の姿を精巧に再現した人形だ」
「特に戦利品がなかったんですね」
「……まあ。そうなんだよね。でも、魔眼対策のためにもこういう展示が必要かなと思って」
「あの時、ご主人様は教えてくれませんでしたが、どうやって魔眼から逃れたんですか?」
「うーん。はずかしいから言いたくなかったけど、まあいいか。これはね。こうやったんだよ。彼女がこう言う風にしているって思い込んだんだ」
僕が人形の手を、魔眼を覆うようにポーズさせる。
「え、これだけで?」
「うん。これだけ。わかる人にはわかる。なんか魔眼を見るどころじゃない」
そう。前世の世界で見る、怪しい女性モデルの広告。それを連想させるのだ。
「はぁ……」
「まあ、その真意はエルザは知らなくていいから」
やっぱりエルザに説明するのが恥ずかしくなった僕は誤魔化した。
続く




