番外編 ディアブロ秘宝館 その2
◾️ディアブロ(バームベルク侯爵)
屋敷に来た侵入者(美女限定)を罠やモンスターを使って捕獲を楽しむ。悪魔伯爵と恐れられているが前世はオタク趣味のサラリーマン。表向きは隣で善良な領主をしている。
●エルザ
アシスタント兼ツッコミ。ディアブロの命を狙う刺客だったが、捕縛され悪趣味な遊びに付き合わされている可哀想な女性。金髪巨乳でお姉様系美女。
ディアブロ邸別館
僕とエルザは今までの戦利品を展示している『ディアブロ秘宝館』にいた。
「続いての展示品は――これだっ!」
僕が勢いよく指をさすと、ガラスケースの中に何冊もの薄い本が鎮座していた。
「……これ、BLの本ですよね」
エルザが露骨に引いた声を出す。
「うん、そうだね」
勢いだけはあったが、どう見ても絵面が地味だった。
展示室の荘厳な照明の下で、安っぽい薄い装丁の本が神々しく輝いているのが逆にシュールだ。
「でもこの本、第2話であのシスターが初めて登場した時の戦利品なんだ」
僕は懐かしむように言った。
「最初は“神の教えに背く異端書を焚書する”とか言ってましたよね」
「そうそう、あの頃は正義感に燃えてた」
「けど没収したBL本を、自分の部屋で読んで楽しんでたんですよね」
エルザはため息をつく。
「最終的にBLだけじゃなく、SMまで手を出してたのが判明したんでしたっけ」
「そう。今は郊外の修道院で“クラブ活動”してるらしいよ」
「神の家で……神、泣いてますよ」
ーーーー
「さて、気を取り直して次の展示だ!」
「第3話の女義賊のスカーフですね」
エルザが即座に見抜いた。
「おお、さすが優秀メイド。そう、あの華麗なる義賊団の証だよ」
ガラスの中には、色とりどりの5色のスカーフが美しく並べられている。
「最近は孤児院の運営も順調みたいだし、義賊稼業も引退したとか」
「ディアブロ邸での“出来事”がトラウマになったのかもしれませんね」
「ふむ……だが見たまえ、スカーフ1枚1枚、微妙に素材も香りも違うんだ」
「ご主人様、確か“匂いだけで判別できる”って言ってましたよね」
「うむ!まさにその通り!」
胸を張った瞬間――
「……いえ、引いてるんですが」
「え、あ……そうなんだ」
僕はしょんぼりと肩を落とした。
続く。
こんなくだらない物を読んでくださってありがとうございます。
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