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第71話裏話 タメゴロウの憂鬱

オデはオーク。ずっと昔にいた世界とは違う、ところから、ある日突然、伯爵様の屋敷の地下にやってきた。

仲間もいっぱいだ。長老はときどき「50くらいかな?」と言ってるけれど、オデには数えきれない。長老も知らないんじゃないかな。


オデが前の世界でやっていたのは、穴ぐらに潜って穏やかに暮らすことだった。外に出るのは狩りのときだけ。なぜか、オデたちはケンカが嫌いだ。他のオークみたいに暴れまわるのが楽しいとは思わなかった。


伯爵様の屋敷に来てからは、ますます争わずに済んだ。ありがてえ。

夢だった「女騎士をおもてなしすること」も、もう叶った。今では、オデたちのマッサージを目当てに、女騎士が時々やって来る。


それ以外にも、罠にかかった男の冒険者を伯爵様が「かわいがってやれ」と命じることがある。オデたちは人間が赤ん坊を慈しむのを見習って、赤ちゃんの格好をさせてかわいがってあげる。泣きながら帰っていくけれど、喜んでくれたんだと信じている。


最近のオデたちの遊びは「相撲」というものだ。ヌルヌルする丸い土俵の上で押し合って、相手を外に出した方が勝ち。力だけじゃ勝てない。足を滑らせたら終わりだし、どう動けば倒れないか考えないといけない。伯爵様は心技体が大切と言っていたが、よくわからない。

村で相撲大会を開いたら、オデが優勝した。褒美に伯爵様から「タメゴロウ」という名前をもらった。名前をもらったら身体が一回り大きくなった気がするのは、不思議なもんだ。


ーーーー


そんなある日、背中に大きな剣を背負った女戦士がやって来た。オデたちの暮らしを見たいのだと言う。何が面白いのか熱心に見て回っている。オデたちは見せ物じゃないんだが、じっと見られると少し恥ずかしい。


その女戦士が急に剣を抜いた。逃げなきゃ!とみんなが慌てる前に、伯爵様が前に出て守ってくれた。

ところが伯爵様は、なぜか土俵を指さしてこう言った。


「出よ! タメゴロウ!」


オデはそっと隠れた。争いは嫌だ。名前をもらったからって、戦いたいわけじゃない。

でも伯爵様は諭すように言った。


「この村を守れるのはお前だ。おもてなしの場を壊されたら、みんな困る」


オデは考えた。争いたくない。でも、このままでは女戦士にみんながやられてしまう。オデたちがおもてなしできる場所も、失ってしまうかもしれない。


「ウガー!」


気合を入れて土俵に上がった。いつもの相撲よりも本気でやろうと思った。

掛け声とともに女戦士と組み合う。ヌルヌルと滑って、女戦士はすぐに足を取られた。オデは日頃の稽古のとおりにぐいっと押し出した。


勝負はオデの勝ち。伯爵様が名前を呼んでくれた。

敗れた女戦士は伯爵様の言葉どおり、悪魔保育園へ連れて行かれた。オデたちは彼女も赤ちゃんのように大切に扱う。泣いていたけれど、きっとそのうち笑ってくれるだろう。


オデは戦士にはならない。争いも好まない。でも、オデ達の大事なものを守れた。今回の相撲勝負で自信がついたきがする。

こんなくだらない物を読んでくださってありがとうございます。

是非是非感想など聞かせてください♪


いろんな人に読んで欲しいので⭐️評価などいただけると嬉しいです!

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